るんるんぴあの♪

ピアノレスナーERIKO。のつれづれ日記
大阪市都島区友渕町のピアノ教室です

母を見舞う

2013-02-17 | 介護
母が幼稚園の先生をしていた40代の頃から
同じ同僚として、いや戦友?同期の桜?
仕事も精進も共にしてきた方が母を見舞ってくださった。
ご友人とは何年ぶりの再会なんだろう。
母の手を取って
「私よ~覚えてる?」「覚えてるよ~!」とニコニコする母。

母はカスタの合奏が好きだったので
今日は準備してきた。
母にカスタネットを持ってもらい、
タンうんタンうん タンタンタンうん
で叩いてもらう。

あらっ ちゃんとたたけるわ!

そのリズムに合わせて
「しっあわっせはーー歩いてこない、だーから歩いていくんだねー」
と365歩のマーチを歌う。
なんと、カスタをたたいて、声も出して歌った。
テンポも乱れず、リズム感健在でした!
嬉しそうにニコニコしているので、もう一度歌う。
一生懸命歌詞を思い出そうとしているので
今度はところどころゆっくりになる。

同じリズムで今度は「巨人の星」
ちゃんとカスタを叩きながら歌ってくれました。
幼稚園の運動会で子供達とダンスや鼓隊で頑張った曲だもんね。


父の仏壇に向けて読経。
母が合掌して読経している姿をみて、また涙ぐまれるご友人。
母の心はとても穏やかで
安らぎと感謝の世界に魂が居ると感じました。


「遠藤先生が居なければ、私 生きてなかったです。
ありがとうございます。」
とお友達が涙ながらに繰り返される言葉を聞いて
母のしてきた行いが人の人生に良き影響を与えてきたことを
娘としてよく知っていきなさいと言われているような時間でした。
「いいえ~至りませんで。ありがとうございます」
と受け答えする母はちゃんと通じているようでした。

「記憶のさらに奥の摩那識で感じて、受け答えしているんだろうね
流石に菩薩の初地を開いた方は違うわ」
とご友人が盛んに言っておられたのが印象的でした。


私がボケて本性が出たとき、
穏やかな世界にいるのかしら、
はたまた欲しい惜しい苦しいの個我の世界でぐるぐるするのかしら。
いやーん、
少しでも人様に喜ばれる行いで浄めていくわ~と。
それぞれにとって、とてもいい時間でした。
ありがとうございました。