るんるんぴあの♪

ピアノレスナーERIKO。のつれづれ日記
大阪市都島区友渕町のピアノ教室です

昨日のコンサート

2008-03-02 | 演奏会
昨日は楽しいひと時でした。
実はなんの予習もなしに行ったのですが、楽しめましたよ。

かざりっけのない薄緑のシャツで登場。
一礼して弾き出したら、ピアノからころころと音が立ちのぼりだす。
トークでは
「今日はヘンなイイ感じなんです。
決まったようにではなく、感じたままにしか弾きません」宣言。
CDの曲を弾いてもモチーフだけで、あとはどんどん変化させているのでしょうね。
弾きながらコミュニケーションして、感じたように弾きますから、
「CDと違うって怒らないでね」ということでした。
達人はすごいわね

音もきれいで、自在に飛び回り、
聴いてるとだんだんトリップして頭の中を妄想が駆け巡る。
寝ていて夢を見ていたとも言える??
音が思いもしない映像を頭の中に映し出す感じでした。

ときどき挟むトークで、重要なお言葉。
「ドレミファソでもドレミファソって思って弾かないと。
そりゃ思わなくても弾けるけど(弾いてみせる)
ねっ空々しいでしょ?
やっぱりドレミファソって思って弾かなきゃ」
これこれ!
歌って弾くってこの事だよね。

あと感心したのは、塩谷さんファンの方が多かったのかもしれないけど、
聴衆の聴き方が実によろしかったです。
音の最後の最後まで、ピアノランド流にいえば、
「音のしっぽが消えるまで」しっかり味わってからど~~っと拍手が沸く。
トークをしてて笑っていても、ピアノに向かったとたんに瞬時にシーンとする。

塩谷さんもかなりノセられたみたいで、
「おらおら、弾け弾け~~!とか思ってません?
関西でのライブは癖になりそう
リップサービスもあるかもしれないけど、確かにイイ聴衆でしたよ。
また5月に兵庫芸文に来られるとか。


CD買ってサインしてもらいました。
コンサートで演奏した曲が3曲も入っていたのでラッキー
心のままに自在に即興演奏できてスゴイ人ですが、
東京芸大に入るまでは、いわいるピアノのお稽古を受けていたはず。
クラシックピアニストでないけれども、あるひとつの理想を見たような気がしました。