るんるんぴあの♪

ピアノレスナーERIKO。のつれづれ日記
大阪市都島区友渕町のピアノ教室です

齢を重ねるということ

2006-09-13 | 家族
今日は久し振りに母のお付き合いで外出。

3月の自転車事故以来、強靭な回復への意志、リハビリの甲斐あって、
今は杖歩行になり、タクシーにのって梅田のデパートへも独りで出かけられるようになった。
整骨院の先生からは「普通の人の3分の1の日にちで治って退院しているんだから
その分今はもっとゆっくりした方がいい」と言われている。

若いときは幼稚園の先生、短期間だけど保育園経営し、
中年からは看護士、と常に仕事をしつづけ、
なんでも自分でやる癖がついていて、いまだに物を人に頼むのがヘタ。
この前も同窓会の集まりに行くのに「ラジカセをリュックに入れて背負っていく」
というので、周りでワイワイ言ってやめさせた。
「何で杖ついて介護認定受けてる人がそこまでするのよ!
ほかにも元気で丈夫なおじいさんたちがいくらでもいるでしょうに。
また転んで怪我したら今度は半年入院だからね。
なんでも引き受けるんじゃないの。
ちゃんと頼めば他に動ける人はいるし、会場に音響設備くらいあるから。
少しは自分の今の状態をわかってわきまえて頂戴!」
キツイかもしれないけどこれぐらい言わないと
ほんとにリュックにラジカセを入れて行ってしまう。
なんでも自分で手を下さないと気がすまない。
逆にいうと人のやることを信用していないのかな、とも思う。

ヘルパーさんが来ても頼むのが面倒くさくって帰ってもらうことが多くなってきた。
この間介護保険の切り替えか継続かで聴き取り調査があったけど
ひょっとしたら次は介護認定がつかないかもしれない。
まぁ元気なうちはいいんだけど。

母は今まで常に人より上位に立ち、人の世話をする立場だったのが
一転して否応無しに弱い立場に立ち、不自由を経験している。
きっとそれが母には必要な時間なんだろう。
そして私にとっても。

ふたりで腕を組んでゆっくり、前を向いてどうでもいい話などしながら歩く。
以前の元気な時にはできなかったこと。
これもまたいい時間なのかもしれない。





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