2001.05.31 早稲田大学戸山キャンパス
【研究発表】廟窟偈と親鸞門流―聖なるもののかたち― 津田徹英
【要旨】中世の聖徳太子伝のなかで松子伝『聖徳太子伝』はことに科長廟とかかわる「廟窟偈」の部分が逸文として諸書に引用され、中世の宗教者に多大な影響を与えたものとみられる。本発表では蓮如以前の中世真宗においてどのように受容されたかを現存の真宗系の聖徳太子像の彫刻・絵画作例を視野にいれながら発言をしてみたいと思います。あわせて美術史の立場から親鸞の太子観にも踏み込んでみようと考えています。