EG69の続きです。状態動詞です。以下、見ましょう。
(1)Mary resembles Lucy. (メアリーはルーシーに似ている。)
(2)Mary hates Lucy. (メアリーはルーシーが嫌いだ。)
(1)の‘resemble’「~ に似ている」も、(2)の‘hate’「~ を嫌っている」も、ある状態を表現している動詞です。(1)では、話者が、メアリーの性質・特徴を、ルーシーに「似ている」と述べているわけです。性質や特徴とは、一瞬のことを表現するものではなく、ずっと続いている一定の様を表現するものですね。
これに準じて考えれば、(2)で、メアリーがルーシーを「嫌っている」、というのは、メアリーのルーシーに対する、一定の心の様を表現しているわけです。ですので、(1)も(2)も、両方とも、メアリーが、ある状態にある、と解釈できるわけですね。
しかし、このような、一定の様を表現している動詞を、一括して、「状態動詞」と呼ぶからといって、その文法的な振る舞い方が全て同じである、とは言い切れない部分があります。
(3)Lucy is resembled by Mary. (×) (ルーシーはメアリーに似られている。)
(4)Lucy is hated by Mary. (〇) (ルーシーはメアリーから嫌われている。)
(1)を受身文にした(3)は、アウトですが、一方、(2)を受身文にした(4)はOKです。これは、どういうことなんでしょうか。そこで、ちょっと考えてみると、(1)と(2)の状態動詞は、それぞれ、その主語に対して、何か違った特性をもつものを要求している、と言えそうです。
しかし、(1)と(2)の主語なんて、どっちも同じ‘Mary’じゃんか、と言われてしまいそうなので、別の例から、何とか違いを出してみたいと思います。
(5)Cabbage resembles lettuce. (〇) (キャベツはレタスと似ている。)
(6)Cabbage hates lettuce. (×) (キャベツはレタスが嫌いだ。)
(5)と(6)では、(1)と(2)の‘Mary’を‘cabbage’に、そして、‘Lucy’を‘lettace’に入れかえてみました。そうすると、当たり前なんですが、(5)はOKで、一方、(6)はアウトになります。これは、(5)では、外見上、キャベツとレタスが同じように見えていて、そういったものが、‘resemble’「~ に似ている」の、主語と目的語になっていればよいから、ということですね。
しかし、(6)では、キャベツがレタスを嫌う、と聞くと、何か、童話の世界での、キャベツさんとレタスさんの関係、といった感じのお話を聞かされているような気がしてきます。これは、そういった解釈にでもしなければ、意味が取れなくなるからで、実は、こういった解釈を強制されることが、‘hate’「~ を嫌っている」の意味的な特徴を表している、と言えるのです。つまり、「嫌っている」という表現は、「~ に似ている」とは違って、「意思」をもつものが、主語でなければならない、ということになるわけです。
(7) a. The T-shirt fits John well. (〇) (そのTシャツは、ジョンにピッタリ合ってるね。)
b. John is fitted by the T-shirt well. (×)
(ジョンは、そのTシャツに、ピッタリ合わせられるね。)
(8) a. The book costs 1000 yen. (〇) (その本は、1000円かかるね。)
b. 1000 yen are costed by the book. (×) (1000円がその本によってかかるね。)
‘the T-shirt’「そのTシャツ」が、‘fit’「~ に合う」の主語である、能動文(7a)はOKですが、受身文(7b)にするとアウトです。そして、同じく、‘the book’「その本」が、‘cost’「~ (の金額が) かかる」の主語である、能動文(8a)はOKですが、受身文(8b)にするとアウトです。やはり、状態動詞の場合、「意思」をもつものが、必ず能動文の主語になるような状態動詞でなければ、受身文にはできないようです。しかし、もうちょっと、考えてみたい例があります。
(8) a. John has the car. (〇) (ジョンは、そのクルマを所有している。)
b. The car is had by John. (×) (そのクルマは、ジョンに所有されている。)
状態動詞として使われている場合の‘have’が、「~ をもっている」の意味で使われているときは、必ず、「意思」をもつものが主語になりますが、(8a)の能動文から(8b)の受身文をつくることはできません。つまり、状態動詞の場合、「意思」をもつものが主語でなければ、受身文をつくれない、というのは、必要条件ではあっても、十分条件ではない、ということになりますので、この点、注意が必要です。さらに、以下を見ましょう。
(8) a. Many trees surrounded the house. (〇) (たくさんの木がその家を囲んでいた。)
b. The house was surrounded by many trees. (〇)
(その家はたくさんの木に囲まれていた。)
(9) Many girls surrounded John.
(10)a. たくさんの女の子が、ジョンを取り囲んだ。 (〇)
b. たくさんの女の子が、ジョンを取り囲んでいた。 (〇)
「意思」をもたないと思われる、‘many trees’「多くの木」が、状態動詞‘surround’「~ を囲んでいる」の主語である能動文(8a)はOKですが、この場合、意表をついて、受身文(8b)にしても、OKです。しかし、一方、(9)を見ると、‘surround’は、「動作」の解釈(10a)と、「状態」の解釈(10b)の、両方がOKにできることに気付きます。
これは、どうやら、(8a)の‘surround’「~ を囲んでいる」が状態動詞である、と言っても、‘surround’は、もともとの意味が、「~ を囲む」という、「動作」を表す動詞であり、そのときは、(9)のように、「意思」をもつものが主語でなければならないところに、ポイントがあるようです。
つまり、本来的に、「動作」の解釈が基本であるような動詞が、「意思」をもたないものを主語に取った場合は、その主語を、比喩的に、あたかも、「意思」をもっているかのように見なす、ということがあるのです。ですので、受身文(8b)がOKになるのは、一種のイメージ表現のようなもので、例えば、日本語の、「追う」という動詞は、本来的に、「意思」をもつものが主語でなければならないのに、「ボクらは、毎日、仕事に追われているね」、などと言うことができるのと類似した、比喩の表現方法なのです。
そして、もう1つ、気付いてもらいたいのが、(9)に対する、(10b)の解釈、つまり、‘surround’の「状態」解釈についてです。実は、「状態」の解釈(10b)には、2通りの解釈があり、「たくさんの女の子」の「意思」が行使されているか否かという観点があります。
つまり、ジョンにチョッカイを出された多くの女の子が怒って、一体どういうつもりだ、とばかりにジョンに寄ってきて、グルっとジョンの周囲を取り囲んだ状態になっている場合で、この場合は、女の子の「意思」がはたらいています。しかし、もう1つの解釈は、ジョンがボケっとしていて何気なく電車に乗ったところ、間違えて女性専用の車両に乗ってしまったという場合で、結果的に、女の子の集団に囲まれている状況になってしまったという、女の子の「意思」がはたらいていない解釈です。
ですので、「意思」をもつものが主語になっているからといって、その「意思」が行使されているか否かとは、関係ない場合があります。‘hate’は、常に、その主語が、「意思」をもっていることが前提となります。そして、その主語の意思が行使されています。‘resemble’は、「意思」をもつものが主語であってもなくてもよいけど、「意思」をもつものが主語の場合でも、その主語の「意思」は行使されません。
‘fit’や‘cost’は、もともと、「意思」をもつものを主語に取りません。‘surround’は、本来的に、動作動詞であり、「意思」をもつものが主語でなければなりませんが、状態動詞に変化することも可能で、その場合は、主語の「意思」が行使されていない場合と、比喩的な解釈もあるという意味で、「意思」をもつものを主語に取る必要がなくなります。
今回のポイントは、状態動詞の本来的な意味を考える、ということです。英語の解説本などを見ると、ただ単に状態動詞という分類があるだけであり、確かに、「状態」を表しているから、「状態動詞」と呼ばれているのはわかるんですが、それは、事実をそのまま言っているに過ぎず、そこから、実用英語をマスターする上で、どのような理解につながっていくのかが、今ひとつわからない、といった感じがします。
その理解の助けとなる1つが、主語に「意思」をもつものがくるかどうか、というものです。しかし、「意思」をもつものがくるかこないかで、即座に、「O・×」式に判断してよい、というものでもなく、その主語の「意思」が状態動詞にどのように関わっているかも考慮する必要がありますので、ちょっと事情は複雑ですが、日本語の感覚からも類似した点は多いと思われるので、よく考えてみれば、それほど難解なものではないはずです。
■注1 :‘have’は、ちょっと、難解な多義語で、「状態」と言っても、いろいろあります。‘Mary has long hair.’「メアリーは長い髪をしている。」、のように、「主語の一部分」を表す場合や、‘John has a bad memory.’「ジョンは記憶力が悪い。」、のように、単純な所有物とは、言えないようなものも、目的語に取ることができます。そして、一方で、「動作」を表現するものだと、‘I am having lunch now.’「今、昼ごはんを食べてるところなんだ。」、というように、進行形が可能ですし、加えて、‘Breakfast can be had at ten in this restaurant.’「このレストランでは、10時に朝食をとることができます。」、というような受身文も可能です。
■注2 :‘The slaves cost much money.’「その奴隷を買い付けるにゃ、ずいぶん金がかかるな。」、というような文では、たまたま、「意思」をもつものが、主語になっているわけですが、もちろん、そこから、‘cost’は、「意思」をもつものが主語になることもある、と一般化しても、ナンセンスであることは、おわかりになると思います。
■注3 :ヒト型や、動物型のロボットが主語になるような場合は、そのキャラクターによって、解釈が分かれるところです。ホンダ技研が開発した、二足歩行ロボット、「アシモ」は、意思をもたない、とは言えますが、あたかも意思をもっているかのように、「歩く」、ということをします。ソニーのロボット犬、「アイボ」は、本当に、犬のようなしぐさをしますので、あたかも、意思をもったものとして、扱われることはあり得ますね。鉄腕アトムの場合は、そのキャラクターから言って、もう、十分に意思をもつ、と言い切れるでしょう。ガンダムの場合は、パイロットの意思を通じて、という条件付きで、意思をもつ、と言えるんでしょうね。
●関連: EG69
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(1)Mary resembles Lucy. (メアリーはルーシーに似ている。)
(2)Mary hates Lucy. (メアリーはルーシーが嫌いだ。)
(1)の‘resemble’「~ に似ている」も、(2)の‘hate’「~ を嫌っている」も、ある状態を表現している動詞です。(1)では、話者が、メアリーの性質・特徴を、ルーシーに「似ている」と述べているわけです。性質や特徴とは、一瞬のことを表現するものではなく、ずっと続いている一定の様を表現するものですね。
これに準じて考えれば、(2)で、メアリーがルーシーを「嫌っている」、というのは、メアリーのルーシーに対する、一定の心の様を表現しているわけです。ですので、(1)も(2)も、両方とも、メアリーが、ある状態にある、と解釈できるわけですね。
しかし、このような、一定の様を表現している動詞を、一括して、「状態動詞」と呼ぶからといって、その文法的な振る舞い方が全て同じである、とは言い切れない部分があります。
(3)Lucy is resembled by Mary. (×) (ルーシーはメアリーに似られている。)
(4)Lucy is hated by Mary. (〇) (ルーシーはメアリーから嫌われている。)
(1)を受身文にした(3)は、アウトですが、一方、(2)を受身文にした(4)はOKです。これは、どういうことなんでしょうか。そこで、ちょっと考えてみると、(1)と(2)の状態動詞は、それぞれ、その主語に対して、何か違った特性をもつものを要求している、と言えそうです。
しかし、(1)と(2)の主語なんて、どっちも同じ‘Mary’じゃんか、と言われてしまいそうなので、別の例から、何とか違いを出してみたいと思います。
(5)Cabbage resembles lettuce. (〇) (キャベツはレタスと似ている。)
(6)Cabbage hates lettuce. (×) (キャベツはレタスが嫌いだ。)
(5)と(6)では、(1)と(2)の‘Mary’を‘cabbage’に、そして、‘Lucy’を‘lettace’に入れかえてみました。そうすると、当たり前なんですが、(5)はOKで、一方、(6)はアウトになります。これは、(5)では、外見上、キャベツとレタスが同じように見えていて、そういったものが、‘resemble’「~ に似ている」の、主語と目的語になっていればよいから、ということですね。
しかし、(6)では、キャベツがレタスを嫌う、と聞くと、何か、童話の世界での、キャベツさんとレタスさんの関係、といった感じのお話を聞かされているような気がしてきます。これは、そういった解釈にでもしなければ、意味が取れなくなるからで、実は、こういった解釈を強制されることが、‘hate’「~ を嫌っている」の意味的な特徴を表している、と言えるのです。つまり、「嫌っている」という表現は、「~ に似ている」とは違って、「意思」をもつものが、主語でなければならない、ということになるわけです。
(7) a. The T-shirt fits John well. (〇) (そのTシャツは、ジョンにピッタリ合ってるね。)
b. John is fitted by the T-shirt well. (×)
(ジョンは、そのTシャツに、ピッタリ合わせられるね。)
(8) a. The book costs 1000 yen. (〇) (その本は、1000円かかるね。)
b. 1000 yen are costed by the book. (×) (1000円がその本によってかかるね。)
‘the T-shirt’「そのTシャツ」が、‘fit’「~ に合う」の主語である、能動文(7a)はOKですが、受身文(7b)にするとアウトです。そして、同じく、‘the book’「その本」が、‘cost’「~ (の金額が) かかる」の主語である、能動文(8a)はOKですが、受身文(8b)にするとアウトです。やはり、状態動詞の場合、「意思」をもつものが、必ず能動文の主語になるような状態動詞でなければ、受身文にはできないようです。しかし、もうちょっと、考えてみたい例があります。
(8) a. John has the car. (〇) (ジョンは、そのクルマを所有している。)
b. The car is had by John. (×) (そのクルマは、ジョンに所有されている。)
状態動詞として使われている場合の‘have’が、「~ をもっている」の意味で使われているときは、必ず、「意思」をもつものが主語になりますが、(8a)の能動文から(8b)の受身文をつくることはできません。つまり、状態動詞の場合、「意思」をもつものが主語でなければ、受身文をつくれない、というのは、必要条件ではあっても、十分条件ではない、ということになりますので、この点、注意が必要です。さらに、以下を見ましょう。
(8) a. Many trees surrounded the house. (〇) (たくさんの木がその家を囲んでいた。)
b. The house was surrounded by many trees. (〇)
(その家はたくさんの木に囲まれていた。)
(9) Many girls surrounded John.
(10)a. たくさんの女の子が、ジョンを取り囲んだ。 (〇)
b. たくさんの女の子が、ジョンを取り囲んでいた。 (〇)
「意思」をもたないと思われる、‘many trees’「多くの木」が、状態動詞‘surround’「~ を囲んでいる」の主語である能動文(8a)はOKですが、この場合、意表をついて、受身文(8b)にしても、OKです。しかし、一方、(9)を見ると、‘surround’は、「動作」の解釈(10a)と、「状態」の解釈(10b)の、両方がOKにできることに気付きます。
これは、どうやら、(8a)の‘surround’「~ を囲んでいる」が状態動詞である、と言っても、‘surround’は、もともとの意味が、「~ を囲む」という、「動作」を表す動詞であり、そのときは、(9)のように、「意思」をもつものが主語でなければならないところに、ポイントがあるようです。
つまり、本来的に、「動作」の解釈が基本であるような動詞が、「意思」をもたないものを主語に取った場合は、その主語を、比喩的に、あたかも、「意思」をもっているかのように見なす、ということがあるのです。ですので、受身文(8b)がOKになるのは、一種のイメージ表現のようなもので、例えば、日本語の、「追う」という動詞は、本来的に、「意思」をもつものが主語でなければならないのに、「ボクらは、毎日、仕事に追われているね」、などと言うことができるのと類似した、比喩の表現方法なのです。
そして、もう1つ、気付いてもらいたいのが、(9)に対する、(10b)の解釈、つまり、‘surround’の「状態」解釈についてです。実は、「状態」の解釈(10b)には、2通りの解釈があり、「たくさんの女の子」の「意思」が行使されているか否かという観点があります。
つまり、ジョンにチョッカイを出された多くの女の子が怒って、一体どういうつもりだ、とばかりにジョンに寄ってきて、グルっとジョンの周囲を取り囲んだ状態になっている場合で、この場合は、女の子の「意思」がはたらいています。しかし、もう1つの解釈は、ジョンがボケっとしていて何気なく電車に乗ったところ、間違えて女性専用の車両に乗ってしまったという場合で、結果的に、女の子の集団に囲まれている状況になってしまったという、女の子の「意思」がはたらいていない解釈です。
ですので、「意思」をもつものが主語になっているからといって、その「意思」が行使されているか否かとは、関係ない場合があります。‘hate’は、常に、その主語が、「意思」をもっていることが前提となります。そして、その主語の意思が行使されています。‘resemble’は、「意思」をもつものが主語であってもなくてもよいけど、「意思」をもつものが主語の場合でも、その主語の「意思」は行使されません。
‘fit’や‘cost’は、もともと、「意思」をもつものを主語に取りません。‘surround’は、本来的に、動作動詞であり、「意思」をもつものが主語でなければなりませんが、状態動詞に変化することも可能で、その場合は、主語の「意思」が行使されていない場合と、比喩的な解釈もあるという意味で、「意思」をもつものを主語に取る必要がなくなります。
今回のポイントは、状態動詞の本来的な意味を考える、ということです。英語の解説本などを見ると、ただ単に状態動詞という分類があるだけであり、確かに、「状態」を表しているから、「状態動詞」と呼ばれているのはわかるんですが、それは、事実をそのまま言っているに過ぎず、そこから、実用英語をマスターする上で、どのような理解につながっていくのかが、今ひとつわからない、といった感じがします。
その理解の助けとなる1つが、主語に「意思」をもつものがくるかどうか、というものです。しかし、「意思」をもつものがくるかこないかで、即座に、「O・×」式に判断してよい、というものでもなく、その主語の「意思」が状態動詞にどのように関わっているかも考慮する必要がありますので、ちょっと事情は複雑ですが、日本語の感覚からも類似した点は多いと思われるので、よく考えてみれば、それほど難解なものではないはずです。
■注1 :‘have’は、ちょっと、難解な多義語で、「状態」と言っても、いろいろあります。‘Mary has long hair.’「メアリーは長い髪をしている。」、のように、「主語の一部分」を表す場合や、‘John has a bad memory.’「ジョンは記憶力が悪い。」、のように、単純な所有物とは、言えないようなものも、目的語に取ることができます。そして、一方で、「動作」を表現するものだと、‘I am having lunch now.’「今、昼ごはんを食べてるところなんだ。」、というように、進行形が可能ですし、加えて、‘Breakfast can be had at ten in this restaurant.’「このレストランでは、10時に朝食をとることができます。」、というような受身文も可能です。
■注2 :‘The slaves cost much money.’「その奴隷を買い付けるにゃ、ずいぶん金がかかるな。」、というような文では、たまたま、「意思」をもつものが、主語になっているわけですが、もちろん、そこから、‘cost’は、「意思」をもつものが主語になることもある、と一般化しても、ナンセンスであることは、おわかりになると思います。
■注3 :ヒト型や、動物型のロボットが主語になるような場合は、そのキャラクターによって、解釈が分かれるところです。ホンダ技研が開発した、二足歩行ロボット、「アシモ」は、意思をもたない、とは言えますが、あたかも意思をもっているかのように、「歩く」、ということをします。ソニーのロボット犬、「アイボ」は、本当に、犬のようなしぐさをしますので、あたかも、意思をもったものとして、扱われることはあり得ますね。鉄腕アトムの場合は、そのキャラクターから言って、もう、十分に意思をもつ、と言い切れるでしょう。ガンダムの場合は、パイロットの意思を通じて、という条件付きで、意思をもつ、と言えるんでしょうね。
●関連: EG69
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