D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

elmar35のルーツとは・・

2007-01-04 20:51:15 | Weblog
新春ということで、たまには自分の話をしてみたいと思います。

私は、小さい頃盛んにクラシック音楽を聴かされて育ったのですが、特別音楽に興味を持った様子はなかったようです。
小学生のころフィンガー5の‘恋のダイヤル6700’という曲が突然好きになったあたりから病気が始まったのかなァ。
友人にY君という子がいて、5年生の頃‘カーペンターズってええよなぁ!’とあちこちで触れ回ってました。
たまにその子の家に遊びにいくと、聞き慣れない音楽が流れたりしてました・・今から思えばご両親が好きだったのかもしれません。
で、6年生になった頃、何かの拍子に・・ラジオだったんでしょうネ・・ビートルズの‘ガッチュー・ゲッチュー・イントゥー・マイ・ライフ’を偶然耳にして、かなりの衝撃を受けました。
仲良しのU君にそのことを話すと‘何カッコつけとんねん!’と一笑されてしまいましたが‘・・かっこええんや!’と変に納得してしまいました・・やっぱ病気だ。(笑)

そのビートルズが脳裏に焼き付いてたんでしょうね・・中学に進学と同時にギターが弾きたくなって、親に強請り安いアコギを買ってもらってギタークラブに入りました。
同級生にN君という上手い子がいて色々教えてもらいながら、かぐや姫や風をコピー(楽譜がありましたネ!)しながら、コード弾きからアルペジオ、3フィンガーなども出来るようになりました。
でも、フォークギターを弾きながらも、やはり心はエレキギターの音を求めていたようです。
歪んだ音やキャッチーなリフ、轟音のソロなど、当時はどうやって弾いてるのかさっぱり分りませんでしたね。

この時期NHKのヤング・ミュージック・ショウという番組で海外アーティストのライヴを不定期にやっており、毎日のように新聞のTV欄をチェックしてみてました。
・・ビデオなんてまだ無かったので結構必死でしたよ。
この番組では、ベイ・シティ・ローラーズ、キッス、ロキシー・ミュージック、ロッド・スチュワート、フリートウッド・マックやデヴィッド・ボウイ(エイドリアン・ブリューがパオーなんてやってました)などをやってた記憶があります。
その関係で、まずBCRにハマり、初めて買ったLPは彼らの‘青春に捧げるメロディ’というベスト版で‘サタデー・ナイト’が特にお気に入りでした。



そしてキッスの来日公演をこの番組で見てまた衝撃を受け、1st~3rdをまとめた来日記念盤‘地獄の全貌’やミュージック・ライフ誌のキッス特集号なんかを買って毎日眺めながら聴いてましたネ。



近所のH君という子がエレキギターを持ってたのでたまに弾かせてもらってました。
それでもやっぱり自分のギターとアンプがないと実際分らないものでしたよ・・チョーキングやダブルベンド、ハンマリング・オン&プリング・オフ、そしてヴィヴラートなんかの小技はH君に教わりました。

あと、良く考えてみれば、この頃同時にクイーン、ディープ・パープル、レッド・ツェッペリン、ジェフ・ベック、レインボー、ホワイトスネイク、スコーピオンズ、イーグルスそしてなぜかチープ・トリックなどを聴き始めてました。



そして中3の頃、忘れもしないヴァン・ヘイレンとの出会いがあったわけです・・これがいけなかった。(笑)



高校入学と同時にエレキギター(グレコのジェフ・ベックモデルでした)を買い、出来もしないのにいきなりライトハンドから練習してましたね・・馬鹿ですわほんま。
今のように親切な教則本はあまり無かったので、ほとんどが耳コピーでしたね・・当時はそれが普通だったんですよね。
といいつつ、リッチー・ブラックモアのコピー本で大体のベーシックなテクは教わり、ジェフ・ベックの薫陶を受けたあたりから更にテクの向上を図るため、毎日聞きながらフレーズをちょっとづつコピーを重ね‘分ってくれるかい’‘哀しみの恋人達’‘ジェフズ・ブギー’なんて曲を覚えていったものです。



‘レッド・ブーツ’がいっちょ前に弾けるようになったのはだいぶ後でしたが、ベック御大のコピーがその後のバンド活動に凄く役に立ったのはいうまでもありませんネ。
そうそう、AORやFUSION(当時はクロスオーヴァーと呼んでましたが)に出会ったのも丁度このころかな・・。
ジャーニーやカンサスなんかもよく聴いてましたね。

こうやって思い出すと、中学生位の頃に出会った音楽をいまだに引きずっていることが改めて分りました。
・・そしてビートルズがトラウマになってたという事実!
‘三つ子の魂百まで’とは良くいったものですネ。

亡くなった父とビートルズの話をすることが昔たまにあって、そのたびに‘ワシしっとるよ、ヘイ・ジュードが好きやった’と言ってました。
この曲はご存知のようにジョンとポールが幼いジュリアン(レノン)のために書いたラヴ・ソングなんですよね。
小さな君が、これからいろんなことに出会いながら大きくなって行くのを、いつまでも見守ってあげるよ・・寡黙な父は、そんな歌詞の意味を知っていたに違いない・・と、最近息子と遊びながら確信するようになりました。

何だかんだ言って、このような昔に聴いてきた音楽を身近に聞くことがあったりすると、すぐに懐かしいあの頃に戻ることができます。
新しい刺激的な音や、聴いたことがないようなものを求めながら、いつもどこかで昔聴いた音を探してる自分がいるような気がしてます。

・・だから、音楽を聴くことを止められないのかもしれませんネ。


最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Jeff (Cacao)
2007-01-04 21:15:28
実にJeff Beckについて素人の私が何かを書きたくて、自分のブログを立ち上げたのに、結局今まで、関連のCDのレビューはあっても、ご本人のCDを取り上げていなかったなぁと…(前置き長~い)
今、"There and Back"聴いてました。(笑)
歴史がなく一気に聴いたものだから、好きなCDは「これ!」ってのが、あまり無く…最初は「ライヴ・ワイヤー」にやられたはずが、結構、落ち着いたCDに手が伸びてしまうようです。
今年は何か書いてみようと思ってるとこです。
 
PS.別記事の「オフレコ」の件、了解です。まっ、私にはオープンにするところもないですからご安心を
 
返信する
明けましておめでとうございます! (gw)
2007-01-05 12:49:35
明けましておめでとうございます!
普段親しくさせていただいている方のルーツって興味深いです。思い起こすと色々あるんですよね(笑)。
今年もよろしくお願い致します!
返信する
こんにちは (mintslife)
2007-01-05 18:25:55
いや~やはり同年代という事で結構似ています。(笑)
私もギターは、ヤマハのアコギ(フォークギターって呼ばれてた類)からでした。
その後エレキを手に入れてからは、リッチーのコピーを必死にやりました。(笑)
高校入学と同時に、へそ曲がりな私はヒットチャート以外の音楽を中心に聴くようになりましたが、ヴァン・ヘイレンのライトハンドは影で秘かにコピーしていましたし・・。(笑)
やはり、多感な頃に聴いていた音楽こそが、その人のルーツであり、価値観の基準になるのでしょうね。
返信する
Cacao様 (elmar35)
2007-01-05 21:13:03
コメントありがとうございます。
関連作に逃げちゃう気持ち分ります。(笑)
でもね、本人の趣向は意外とそっちの方に出易いのも事実ですよね。
御大の場合は結構そんな感じかなと、私は思います。

お気遣い感謝します・・変なことを暴露した私が馬鹿でした。(涙)
返信する
gw様 (elmar35)
2007-01-05 21:36:07
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
自分の分析というのも面白いもんですね。
大事なことを思い出すことができましたよ。(笑)
返信する
スズキ様 (elmar35)
2007-01-05 21:41:57
コメントありがとうございます。
バンド関係者はみんな似たり寄ったりかもしれませんね。
そういえば、学生時代の仲間も大体同じような感じでした。
ただ面白いのは、あの頃上手いなあと思ってたアーティストの歌を今聴いてみると、たまに下手くそやなぁ~と感じることがたまにあります。
判断基準は価値観とは別に年齢と比例するようです、ホント。
返信する
興味深いですネ (FUSION)
2007-01-06 18:50:14
お邪魔します。
実に興味深い自分史ですね。
特にジェフ・ベックに関して、相当に影響された御様子・・・お気持ち充分伝わってきます。

また、風、かぐや姫、BCR、ヴァン・ヘイレン等、同じ世代だと言う事を実感しました(笑)

後半のコメントには共感すると共に、感動です。
返信する
FUSION様 (elmar35)
2007-01-07 22:36:59
コメントありがとうございます。
バンド経験者ならみんな踏んできた道・・といいつつこんな事やってたのは、私ら位が最後の世代じゃないでしょうかね?(笑)

この歳になって、父の真意が何となく分るようになってきたようです・・嬉しいような、悲しいような。
返信する