Allan Holdsworth先生が客演した'88年リリースのものは4枚あり結構粒ぞろいなんですが、これもすんごい力作ですよね。
Carl Verheyenはカリフォルニア界隈ではLandauやLukeなんかに負けないくらい引っ張りだこのセッションギタリストなんですが、TVやLiveでの活動が中心で作品にはあまり恵まれてなので、その辺がつらいとこですね。
一時はSupertrumpのメンバーだったり、Bee GeesやDave Grusinの作品にも参加したりしてるようです。
Holdsworth先生とはChad Wackermanが'93年にリリースした‘The View’でも共演してるなど、いまでは古いつきあいの仲間といったとこなんでしょうね。
この‘No Borders’はグループ名義ではありますが、そんなCarlのソロ第1弾と言える作品です。
今回じっくり聞いてみて「こんな上手い人だったんだ!」とつくづく感じました・・というか、私がいまだにレビューする勇気が持てないあのSteve Morse師匠にまったくひけをとらないくらいテクニシャンなんですから・・。
実際、音はまるで違うんですが・・そこがミソ!・・ニュアンスが激似なんです。
そんでもって、メチャメチャ器用でセンス抜群のギタリストです・・久々にノックアウトされました。(笑)
この盤では基本的にCarl(g)、Dave Marotta(b)、John Ferraro(d)のトリオがメインで、#3,6,7,11のみBrad Cole(keys)が参加してます・・あとは曲ごとにゲスト追加で構成されてます。
#1.The Big Shuffle:
パワフルなペンタ一発のリックで「おおっ、Steve Morseか?」って一瞬思ってしまうくらい雰囲気が似てます。
結構速くてハードな曲・・細かく音色を変えながらソロではドライブしまくり・・シングルコイル系の甘い音色なのがMorse師匠と違う点かな。
#2.6.1(The Earthquake Song):
クリアトーンでよく分からないコード進行のカッティングが印象的な明るい曲。
ソロでのアーミングもいい感じで‘バオーン・パフォーンフォーン・・’ってSteve Lukatherみたいな技もさりげにこなしてくれますな・・スゲー。
#3.Highland Shuffle:
ミドル・ビートのシャッフルに乗って浅めのショートディレイ(リバーブ?)がかかったクリアトーンのアルペジオが美しい。
伸びやかなナチュラルドライブ気味のソロがちょっとバグパイプ風だったり・・スウィープもやっちゃうよーみたいな・・上手いなあ・・。
#4.Carol:
短いアコギのアンサンブル・・Morse師匠ならケルティックなんでしょうが・・カントリーというかルーツミュージック風かな?
#5.Conveyor Belt:
Steve Morse Band(以下SMB)度がかなり高いかも・・フレージングはすごく似てますが、音色はMike Landauぽいかな・・師匠とは微妙に好みが違いますな。
ボーカルっていうかスキャットで、後日Holdsworth作品にも登場してるNaomi Star他が参加してます。
#6.Adult Chords:
いかにもアダルトな雰囲気のメロー・チューン・・さらさらのコード・トーンが印象的。
バックの2人も相当上手いぞ・・派手さはないけど。
途中からの雄大なイメージのGソロも音色変えれば・・Morse師匠じゃん!
#7.Power Tools:
これも、モロSMBみたいです・・アレンジも緩急自在だし・・Gソロは他よりかなりアタックが強めです。力入ってますね・・。
Jim CoxもハモンドB-3なんかでソロ弾いてます。
2バース目のGソロがかなりドライブしまくってMorse師匠ばり・・ピッキングハーモニクスのニュアンスなんかも激似だし。
音色がコロコロ変わって、かなり気を使ってチェンジしてるのが良く分かりますね・・私の一押しです!
#8.Big Sur:
ナチュラルトーンのエレキ1本による短いエチュード。ちょっとケルティックかも?
#9.Wild flowers#2
フィドルなんかが聞こえてきそうなフォークダンスみたいな曲・・でもカッコいい!アコギ一発です。
ライブなんかでやると楽しそうだな。
#10.Let's Ride:
やっぱり出た・・かなりベタなポルカ・・アンタもかい!(笑)
Morse師匠やStu Hammと同じパターンじゃん!
チキンピックもかなり上手いぞ・・やっぱりヤンキーの血なのかな・・。
#11.Gretchen's Theme:
これがくだんのHoldsworth先生が唯一参加してる曲です・・クリアトーンのアルペジオが美しいですね・・Carlのギターだけど。
キーボード・・かと思ったらHoldsworth先生のSynthaxeじゃん・・Pat Methenyみたい・・フルート(尺八?)みたいな音色で美しいソロを地味に(涙)演ってます・・クレジット無けりゃ気が付かんぞ・・。
そこに絡んでくるCarlのギターがまるで先生っぽいのがすごいぞ・・やるじゃん!カッケー!
この曲は結構ヒットしたそうですね。Carlの有名な持ち曲だそうです・・いい曲ですね。
#12.Tango:
タンゴ?てゆうか明るい津軽三味線みたいな・・サビはもろSMBだな・・ブリッジの構成とか・・同じルーツなんだろね、多分。
この曲はレギュラーの‘No Borders’には入ってないんですが、'02年のCD化の際に加えられたようです。
‘No Borders Plus’というタイトルで別ジャケットのものも出てるようですが、曲が同じでどう違うのか良く分かりません。
いやいやすごい・・上手いですね。
でもこんだけ弾けたら、もっと日本でもメジャーになってもおかしくないと思うのですが・・Morse師匠のマネッコ扱いされちゃうからかな?
・・私はもっと聞きたくなっちゃいましたよ。(笑)
(3/30追記)タイトルのアーティスト名誤記訂正しました・・はずかし!
Carl Verheyenはカリフォルニア界隈ではLandauやLukeなんかに負けないくらい引っ張りだこのセッションギタリストなんですが、TVやLiveでの活動が中心で作品にはあまり恵まれてなので、その辺がつらいとこですね。
一時はSupertrumpのメンバーだったり、Bee GeesやDave Grusinの作品にも参加したりしてるようです。
Holdsworth先生とはChad Wackermanが'93年にリリースした‘The View’でも共演してるなど、いまでは古いつきあいの仲間といったとこなんでしょうね。
この‘No Borders’はグループ名義ではありますが、そんなCarlのソロ第1弾と言える作品です。
今回じっくり聞いてみて「こんな上手い人だったんだ!」とつくづく感じました・・というか、私がいまだにレビューする勇気が持てないあのSteve Morse師匠にまったくひけをとらないくらいテクニシャンなんですから・・。
実際、音はまるで違うんですが・・そこがミソ!・・ニュアンスが激似なんです。
そんでもって、メチャメチャ器用でセンス抜群のギタリストです・・久々にノックアウトされました。(笑)
この盤では基本的にCarl(g)、Dave Marotta(b)、John Ferraro(d)のトリオがメインで、#3,6,7,11のみBrad Cole(keys)が参加してます・・あとは曲ごとにゲスト追加で構成されてます。
#1.The Big Shuffle:
パワフルなペンタ一発のリックで「おおっ、Steve Morseか?」って一瞬思ってしまうくらい雰囲気が似てます。
結構速くてハードな曲・・細かく音色を変えながらソロではドライブしまくり・・シングルコイル系の甘い音色なのがMorse師匠と違う点かな。
#2.6.1(The Earthquake Song):
クリアトーンでよく分からないコード進行のカッティングが印象的な明るい曲。
ソロでのアーミングもいい感じで‘バオーン・パフォーンフォーン・・’ってSteve Lukatherみたいな技もさりげにこなしてくれますな・・スゲー。
#3.Highland Shuffle:
ミドル・ビートのシャッフルに乗って浅めのショートディレイ(リバーブ?)がかかったクリアトーンのアルペジオが美しい。
伸びやかなナチュラルドライブ気味のソロがちょっとバグパイプ風だったり・・スウィープもやっちゃうよーみたいな・・上手いなあ・・。
#4.Carol:
短いアコギのアンサンブル・・Morse師匠ならケルティックなんでしょうが・・カントリーというかルーツミュージック風かな?
#5.Conveyor Belt:
Steve Morse Band(以下SMB)度がかなり高いかも・・フレージングはすごく似てますが、音色はMike Landauぽいかな・・師匠とは微妙に好みが違いますな。
ボーカルっていうかスキャットで、後日Holdsworth作品にも登場してるNaomi Star他が参加してます。
#6.Adult Chords:
いかにもアダルトな雰囲気のメロー・チューン・・さらさらのコード・トーンが印象的。
バックの2人も相当上手いぞ・・派手さはないけど。
途中からの雄大なイメージのGソロも音色変えれば・・Morse師匠じゃん!
#7.Power Tools:
これも、モロSMBみたいです・・アレンジも緩急自在だし・・Gソロは他よりかなりアタックが強めです。力入ってますね・・。
Jim CoxもハモンドB-3なんかでソロ弾いてます。
2バース目のGソロがかなりドライブしまくってMorse師匠ばり・・ピッキングハーモニクスのニュアンスなんかも激似だし。
音色がコロコロ変わって、かなり気を使ってチェンジしてるのが良く分かりますね・・私の一押しです!
#8.Big Sur:
ナチュラルトーンのエレキ1本による短いエチュード。ちょっとケルティックかも?
#9.Wild flowers#2
フィドルなんかが聞こえてきそうなフォークダンスみたいな曲・・でもカッコいい!アコギ一発です。
ライブなんかでやると楽しそうだな。
#10.Let's Ride:
やっぱり出た・・かなりベタなポルカ・・アンタもかい!(笑)
Morse師匠やStu Hammと同じパターンじゃん!
チキンピックもかなり上手いぞ・・やっぱりヤンキーの血なのかな・・。
#11.Gretchen's Theme:
これがくだんのHoldsworth先生が唯一参加してる曲です・・クリアトーンのアルペジオが美しいですね・・Carlのギターだけど。
キーボード・・かと思ったらHoldsworth先生のSynthaxeじゃん・・Pat Methenyみたい・・フルート(尺八?)みたいな音色で美しいソロを地味に(涙)演ってます・・クレジット無けりゃ気が付かんぞ・・。
そこに絡んでくるCarlのギターがまるで先生っぽいのがすごいぞ・・やるじゃん!カッケー!
この曲は結構ヒットしたそうですね。Carlの有名な持ち曲だそうです・・いい曲ですね。
#12.Tango:
タンゴ?てゆうか明るい津軽三味線みたいな・・サビはもろSMBだな・・ブリッジの構成とか・・同じルーツなんだろね、多分。
この曲はレギュラーの‘No Borders’には入ってないんですが、'02年のCD化の際に加えられたようです。
‘No Borders Plus’というタイトルで別ジャケットのものも出てるようですが、曲が同じでどう違うのか良く分かりません。
いやいやすごい・・上手いですね。
でもこんだけ弾けたら、もっと日本でもメジャーになってもおかしくないと思うのですが・・Morse師匠のマネッコ扱いされちゃうからかな?
・・私はもっと聞きたくなっちゃいましたよ。(笑)
(3/30追記)タイトルのアーティスト名誤記訂正しました・・はずかし!
この「Carl Berheyen」 という方、お恥ずかしい事ですが、私全く知りませんでした
この度のレビューを読んで興味津々です。
要注意人物としてこれからはマークします。
有難うございました。
カール!
この人もかなりのモーズ先生リスペクトチームらしいですよ。
気に入っていただけたようなので、俄然2ndをオススメします!ヴォーカルも意外にイケてるんで要チェックってことで!
アメリカは広いですね。
とんでもないヤツがまだまだいそうですよ。
改めてお勧めです。(笑)
貴殿もほぼ1年前にアップされてたんですね。
EJ王子にまでさすがに言及できませんでしたが、若い頃のCarlは何となく似てますね。
今後も追っかけてみます。(笑)
TBまで戴き感謝です!とても興味深く読ませて頂きました。
・・歌うんですか!なんかとんでもない人に思えてきました。(笑)
2ndも近いうちに試してみます。
今後もご指導よろしくお願いしますね!
タイトルのアーチスト表記まちがってたばかりに変な綴りでカキコさせてしまいました。
・・毎度のボケ許して下され。(涙)