
先月でしたか、某CD量販店で奇跡的に残ってた1stプレスを発見しました・・しかも10%オフ!
そいつは、Donald Fagen(ドナルド・フェイゲン)のソロ3作目“Morph The Cat(モーフ・ザ・キャット)”です。
“スペシャル・マウスパッドを抽選で500名様にプレゼント!”とありましたが、時既に遅し。(笑)
実はこれ、出た当時買い忘れたまま放置してて、存在自体も完璧に忘れ去ってました。
で、あわてて捕捉と相成った訳でございます・・めでたしめでたし。
Steely Dan(スティーリー・ダン)との付き合いは、私の音楽遍歴(って程でもありませんが:笑)の中でも結構長い方じゃないのかな。
・・もう、かれこれ25年位になりましょうかね。
一応、ダンもフェイゲンのソロも、こいつ以外は一通り聴いてるつもりでした。
フェイゲンが歌ってさえいれば、ダンでもソロでもどっちでもいいんですよ。
私の中では、基本的に「ダン=フェイゲン」という公式が確立されていますんでネ。
ただ、ライナーを読んでると、フェイゲンがこの作品の発表に到った経緯が詳しく書いてあります。
'91年に“ニューヨーク・ロック・アンド・ソウル・レヴュー”というライブ音源を発表してると・・WHAT!。
・・KAMAKIRIADの2年前じゃん、ノーマークだよ。
この作品って、フェイゲンの意識において結構重要な位置を占めてるようですね。
なんちゅうエエ加減なファンざんしょ。
・・早速手配に走ったのは言うまでもございません。
そんな懺悔も少々込めつつ、この作品の印象なんぞをちょいと書いてみましょうか。
personnel:
Donald Fagen(vo,e-pf,organ)
Keith Carlock(d)
Freddie Washington(b)
John Herington(g)
Wayne Krantz(g)
Hugh McCracken(g)
Frank Vignola(g)
Ken Emerson(g)
Ken Wessel(g)
Phonus Quaver(vibe,marimba)
Ted Baker(pf)
and many others
この面子の中では、まずフレディ・ワシントンのベースは一聴の価値ありだと思います。
良く歌い太くてブライトな、痒い所に手が届くタイプといいましょうか。
キース・カーロックはまるで意地になってるように抑えまくりのグルーヴァーに徹してます。
本来冴えてる足技も封印したが如く実に大人しいのが少々寂しいと感じるのは私だけでしょうか。
で、見てください、このギタリストの数。(呆!)
しかも、みんな同じようなタイプばっか・・意味不明ですが、さすがというか外れが皆無ですね。
ただ、ウエイン・クランツなど流行の面子をそろえてる割に、そろいも揃って古めかしい音なんですね。
思うに、フェイゲンってギターにコンプレックスがあるんじゃないかな?
単に選べないだけかな?聴いてて思います。
でも、ギターはなべてカッチョエエんですよね、実に。
tracks:
1.Morph The Cat
2.H Gang
3.What I Do
4.Brite Nitegown
5.The Great Pagoda Of Funn
6.Security Joan
7.The Night Belongs To Mona
8.Mary Shut The Garden Door
9.Morph The Cat(reprise)
ちょっと反則気味と思えるような、まるでダンって曲がまず気になります。
#1&9“Morph The Cat”、#5“The Great Pagoda Of Funn”、#7“The Night Belongs To Mona”の3曲がそれ。
先述したように「ダン=フェイゲン」という公式が健在であるという意味では、とても嬉しいラインナップなんですがね。
奇妙なコーラスや意外性に富んだコードワークに加え、腰砕けな雰囲気がやっぱダンです。
ダン的という意味では、この辺が多分抜群にプッシュできそうですが・・ちょっとね。
ギター弾きのベッカーが咬んでたら、文句なしの仕上がりだったでしょうに。
そゆ意味では、もっとストレートな部分で勝負して欲しかったというのもありますね。
#2“H Gang”シャープなノリとジョン・ヘリントンのワウを効かせたGソロが素敵です。
続く#3“What I Do”はちょっとね・・ブルース演歌みたいな。
アレンジ次第で如何様にも化けそうなんだけどネ・・ん~微妙。
で、この辺からフェイゲンらしい佳曲群です。
まず#6“Security Joan”がキャッチーで渋いイントロとファンキーなグルーヴ満載でいい感じですね。
ケン・ヴェッセルのシャープなGソロもグッド・・次点かな。
#4“Brite Nitegown”のキャッチーでフェイク満載のカッチョええメロディ&アレンジはさすが。
こんなのがフェイゲンらしくて大好きですね・・一押し!
一方、#8“Mary Shut The Garden Door”も微妙なんです。
サビはさすがにフェイゲン節ですが、SADE(シャーデ)にも通ずるグルーヴィでナイスな雰囲気が、聴くほどにたまらなくご機嫌にさせてくれます。
このクールさは実に捨てがたいんで、同率一押しかも。
先述した'93年の前作“KAMAKIRIAD”が出た折の自信満々だった彼の空回り具合に、私としてはかなり失望してましたし、ダンとしての'03年“Everything Must Go”もピンと来なかったんですよね。
このブログを始めてからというもの、耳が肥えたのか、情報が自分なりに精査できる状況になったと見るべきなのか、いずれにしても趣向が大きく変わってきています。
そんな中で久々にこれを聴いたのが良かったのかもしれません。
「ダン=フェイゲン」というより「ダン≦フェイゲン」と言う方が正しいのかもしれませんネ。
そいつは、Donald Fagen(ドナルド・フェイゲン)のソロ3作目“Morph The Cat(モーフ・ザ・キャット)”です。
“スペシャル・マウスパッドを抽選で500名様にプレゼント!”とありましたが、時既に遅し。(笑)
実はこれ、出た当時買い忘れたまま放置してて、存在自体も完璧に忘れ去ってました。
で、あわてて捕捉と相成った訳でございます・・めでたしめでたし。
Steely Dan(スティーリー・ダン)との付き合いは、私の音楽遍歴(って程でもありませんが:笑)の中でも結構長い方じゃないのかな。
・・もう、かれこれ25年位になりましょうかね。
一応、ダンもフェイゲンのソロも、こいつ以外は一通り聴いてるつもりでした。
フェイゲンが歌ってさえいれば、ダンでもソロでもどっちでもいいんですよ。
私の中では、基本的に「ダン=フェイゲン」という公式が確立されていますんでネ。
ただ、ライナーを読んでると、フェイゲンがこの作品の発表に到った経緯が詳しく書いてあります。
'91年に“ニューヨーク・ロック・アンド・ソウル・レヴュー”というライブ音源を発表してると・・WHAT!。
・・KAMAKIRIADの2年前じゃん、ノーマークだよ。
この作品って、フェイゲンの意識において結構重要な位置を占めてるようですね。
なんちゅうエエ加減なファンざんしょ。
・・早速手配に走ったのは言うまでもございません。
そんな懺悔も少々込めつつ、この作品の印象なんぞをちょいと書いてみましょうか。
personnel:
Donald Fagen(vo,e-pf,organ)
Keith Carlock(d)
Freddie Washington(b)
John Herington(g)
Wayne Krantz(g)
Hugh McCracken(g)
Frank Vignola(g)
Ken Emerson(g)
Ken Wessel(g)
Phonus Quaver(vibe,marimba)
Ted Baker(pf)
and many others
この面子の中では、まずフレディ・ワシントンのベースは一聴の価値ありだと思います。
良く歌い太くてブライトな、痒い所に手が届くタイプといいましょうか。
キース・カーロックはまるで意地になってるように抑えまくりのグルーヴァーに徹してます。
本来冴えてる足技も封印したが如く実に大人しいのが少々寂しいと感じるのは私だけでしょうか。
で、見てください、このギタリストの数。(呆!)
しかも、みんな同じようなタイプばっか・・意味不明ですが、さすがというか外れが皆無ですね。
ただ、ウエイン・クランツなど流行の面子をそろえてる割に、そろいも揃って古めかしい音なんですね。
思うに、フェイゲンってギターにコンプレックスがあるんじゃないかな?
単に選べないだけかな?聴いてて思います。
でも、ギターはなべてカッチョエエんですよね、実に。
tracks:
1.Morph The Cat
2.H Gang
3.What I Do
4.Brite Nitegown
5.The Great Pagoda Of Funn
6.Security Joan
7.The Night Belongs To Mona
8.Mary Shut The Garden Door
9.Morph The Cat(reprise)
ちょっと反則気味と思えるような、まるでダンって曲がまず気になります。
#1&9“Morph The Cat”、#5“The Great Pagoda Of Funn”、#7“The Night Belongs To Mona”の3曲がそれ。
先述したように「ダン=フェイゲン」という公式が健在であるという意味では、とても嬉しいラインナップなんですがね。
奇妙なコーラスや意外性に富んだコードワークに加え、腰砕けな雰囲気がやっぱダンです。
ダン的という意味では、この辺が多分抜群にプッシュできそうですが・・ちょっとね。
ギター弾きのベッカーが咬んでたら、文句なしの仕上がりだったでしょうに。
そゆ意味では、もっとストレートな部分で勝負して欲しかったというのもありますね。
#2“H Gang”シャープなノリとジョン・ヘリントンのワウを効かせたGソロが素敵です。
続く#3“What I Do”はちょっとね・・ブルース演歌みたいな。
アレンジ次第で如何様にも化けそうなんだけどネ・・ん~微妙。
で、この辺からフェイゲンらしい佳曲群です。
まず#6“Security Joan”がキャッチーで渋いイントロとファンキーなグルーヴ満載でいい感じですね。
ケン・ヴェッセルのシャープなGソロもグッド・・次点かな。
#4“Brite Nitegown”のキャッチーでフェイク満載のカッチョええメロディ&アレンジはさすが。
こんなのがフェイゲンらしくて大好きですね・・一押し!
一方、#8“Mary Shut The Garden Door”も微妙なんです。
サビはさすがにフェイゲン節ですが、SADE(シャーデ)にも通ずるグルーヴィでナイスな雰囲気が、聴くほどにたまらなくご機嫌にさせてくれます。
このクールさは実に捨てがたいんで、同率一押しかも。
先述した'93年の前作“KAMAKIRIAD”が出た折の自信満々だった彼の空回り具合に、私としてはかなり失望してましたし、ダンとしての'03年“Everything Must Go”もピンと来なかったんですよね。
このブログを始めてからというもの、耳が肥えたのか、情報が自分なりに精査できる状況になったと見るべきなのか、いずれにしても趣向が大きく変わってきています。
そんな中で久々にこれを聴いたのが良かったのかもしれません。
「ダン=フェイゲン」というより「ダン≦フェイゲン」と言う方が正しいのかもしれませんネ。
個人的には
フェイゲンはコードプログレッションの達人
ベッカーはリズムアンサンブルの達人
・・と勝手に分別しています。(笑)
>「ニューヨーク・ロック・アンド・ソウル・レヴュー」
これ発売当時バンドのベーシストが見つけてきて、メンバーに聴かせまくっていました。(笑)
チャールズ・ブラウン、フィービ・スノウ、ボズ・スキャッグス、マイケル・マクドナルド、ラスカルズのエディ・ブリガッテイ等、所謂、洗練されたイーストコースト系のR&B、ブルーアイドソウルなんですけど、もう廃盤だったような・・。(汗)
スティーリーダン絡みだと、ゲーリー・カッツがプロデュースした「EYE TO EYE」というグループのアルバムをご存知でしょうか。
フェイゲン、ポーカロ、ケルトナーらが参加した隠れた名盤です。
でも、これも確か廃盤だったような・・。(汗)
スズキさんもお好きそうですね。(笑)
2人のキャラに関して、フェイゲンは同感ですが、ベッカーは・・ん~そうなんでしょうか?
彼のソロで今度研究してみますね。
くだんのCDは輸入盤ならまだありましたが、邦盤の中古を手配しました・・これがまた安すぎ!(涙)
それと「EYE TO EYE」の件、知りませんでした。
情報ありがとうございます。