UK-Concert Classics Volume 4/UK

では憂愁の美を飾る？ラスイチはなんと・・UKです。

'78年Bostonでのライヴを収録したものなんですが・・なんか変です。
一応正規版のようで、リリース元であるE.G.Recordsのクレジットはあるんですが、ジャケットや盤面のコピーなどが雑すぎます。

入手時に調べた情報によれば、偶然ジョブソン君が耳にしたブートのクオリティの高さに驚き正規盤としてリリースしようとしたのが、他のメンバーからクレームが出て訴訟沙汰になり、数年後に遅れて出たものとのことでした。
・・この経緯は正直裏が取れてないのでガセの可能性があります・・申し訳ないですが・・。
しかしながら、実際手にとって聴いてみれば、このハナシの信憑性が妙にリアルに感じられるのも事実なんですよネ。

面子は、第1期の面々・・Eddie Jobson(kd,violin)、John Wetton(vo&b)、Allan Holdsworth(g)、Bill Bruford(d)です。
2ndの曲が3曲も入ってるし、かなり練られたアレンジなところから察するに、ホールズワース＆ブラフォード脱退の少し前の音源と考えてもいいのではないでしょうか。

1.Alaska【from UK】
ジョブソン君のキーボード・ソロ。
寒い極寒の世界が上手く表現されており、スタジオ盤通りのアレンジのようですネ。

2.Time To Kill【from UK】
先生、いきなりトチッてます。（笑）
全体的にみんなリズムに乗り切れて無い感じ・・特に先生！
・・クレーム出したのはもしかしてアンタかい？（爆）
スタジオ盤よりラフな雰囲気ですが、これは是非映像で拝みたい曲です。

3.The Only Thing She Needs【from Danger Money】
これはライヴ向きの曲ではないのに無理やり演っちゃいました・・って感じですね。
先生のＧソロも、半ばやけくそ気味で少々荒っぽいのが気になりますネ。

4.Carrying No Cross【from Danger Money】
結構メロディも構成も難しい曲ですが、かなり創り込んでるフシが伺えます。
後半もユニゾン攻勢が圧巻・・普通にバッキングやってる先生も結構レアです。

5.Thirty Years【from UK】
スタジオ盤と似た感じでしょうか・・どこまでもフェルマータ・・。
中間部のアレンジにイマイチ違和感を覚えるのは私だけでしょうか・・。

6.In The Dead Of Night【from UK】
出ました！名曲です・・大好き！（笑）
イントロへのアプローチが少々長いですが、‘ベッ、ベッ、ベベッ・・’と来ると鳥肌が立ちます。
サビ後半のリズムが難しすぎて、私は未だに採譜できません。
先生のＧソロも、このライヴ中ではピカイチの出来ですネ・・カッコよすぎです。

7.Caesar's Palace Blues【from Danger Money】
アンコール曲のようです。
ブルースとは名ばかりの5拍子のブギーですネ。
ジョブソン君がエフェクトかけまくりのヴァイオリンで、終始メインを張ってます。
エンディングが唐突なのが少々残念でした。


まあ、詳しい経緯は引き続き追って行こうと思ってますが、ブートの線がどうも濃厚です。
・・インナーを見てるとブートの写真がわんさかラインナップされてるんですよね。
音もクリアですが、単にサウンドボードを通しただけで、細かいバランスやエフェクト処理があまりされておらず、先生のギターサウンドもウソみたいにチープです。
ブート自体は確かに沢山あるので、そのうちBBCあたりから凄いのが出ないかな・・映像なんか出してくれないかな・・って思ってるのも、私だけでしょうか？（笑）


という訳で、なんとか年内の予定を消化できたようです。
これで年明けから気兼ねなく（笑）色んなレヴューが出来そうです。
・・めでたしめでたし！

このブログを始めてから、どうも時間の流れが速く感じられるようになりました。
書いても書いても進まないし終わらない・・その割には時間に追われてしまうし・・。
幸い、下調べできる時間が結構持てる状況だったので、いらないこと（笑）まで書くことが出来ました。
来年は、さてどうなるんでしょうかネ。

・・今年は私もこの辺で締めることにします。
では、皆様お世話になりました。
2007年も引き続きどうぞよろしくお願いします。
良いお年を！（笑）