D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

24Tales('10)/ Alex Machacek

2010-07-21 10:25:52 | alex machacek
featuring Marco Minnemann

先日、車検に出したらえらい高くついてしまい、泣きそうでした。
本日、休みをとってホッコりしてたら、突然、給湯器が故障するし。
早速修理を手配したのですが、また高くつきそうです。
“泣きっ面にハチ”とは、よく言ったものですね。(涙)
閑話休題。

入手してもう大分経ってますが、この際、Alex Machacek(アレックス・マカチェク)の新作“24Tales”行きます。
かなり聴きこんでみたのですが・・手強すぎ。
この作品は、UKZ等で共演しているドラマーMarco Minnemann(マルコ・ミネマン)の“Normalizer 2”というソロ・ドラムスによる音源をベースに料理し合うというプロジェクトの一環で、Trey Gunn(トレイ・ガン)による“Modulator”とほぼ時を同じくしてリリースされました。
で、こんな面子。

personnel:
Alex Machacek(g,everything else)
Marco Minnemann(d)
special guests:
Sumitra(vo on#2)
Martin Ptak(trombone on#12,13,15)

身内の協力を少し得ながら、基本的にはPCソフトによる打ち込みでベーシックトラックをつくり、音を加えてゆくという手法で纏められたようです。
マカチェクは実に多才で、ギター以外にベース、ピアノ、シンセ、パーカッション等をもこなしている模様。
中でも、ピアノの腕前には一聴の価値があります。

そんな感じで、ミネマンの51分に及ぶフリードラミングトラックを24に分割し、こんな曲を創り上げています。

tracks:
1.On your marks...
2.Sit Back and Chillax
3.Tour De France
4.Dancing with the Baby Bear
5.Anamika
6.Pros and Cons of Depression
7.Little Man
8.Tranquillo
9.Tranquilizer
10.Sweet Torture
11.She likes it
12.See you there
13.X-Mas
14.Feel Me!
15.At the Club
16.Eau de Conlon
17.Doldrums
18.Minnemaus in da house
19.Run, Fusion!
20.Air
21.Sexy
22.Blender
23.Quotes
24.Over and Out
bonus tracks for japan
25.Blablabla
26.Air(alternate version)

邦盤には2曲のボートラが付いてます。

で、インプレッション。
ぶっちゃけ、切り口が見つけられず、レヴューをここまで伸ばしてきましたが、依然として語るべき言葉が見つかりません。
雰囲気は、彼のソロ作“[sic]”の延長線上かな・・で、幾分ハード目かも。
ただ、其々の曲が、普通の様相を呈しておらず、まるで端切れのよう・・否、万華鏡といった方が良いかも。
もっといえば、抽象画をパズルに分割してぶちまけたようなイメージです。
各曲が、何かの体を成したモノの一部を切り取ったもの、みたいな。
・・う~、上手く云えない。
ただ、それらのパーツが、それなりにあるべき姿をくみ上げられているのが、また凄いといいましょうか。

こんな感じで、とても言葉にならない訳ですな。
・・もう、聴いて戴くしかありません。(涙)

ミネマンがどのようなイメージで、例のソロ・ドラム作をつくったのか分りません。
・・アブノーマルな音楽を皆で矯正してくれ、ってことでしょうか?
このような手法で制作するには、やはり基本的にスコアを書く知識が必要なのではないかな、と思います。

ヤンギの8月号にマカチェクのインタヴューが掲載されてますね。
読んでると、ジャズ遍歴を殊更強調する発言が目につきます。
しかし、彼の地での音楽教育のベースはあくまで古典音楽が元となっており、その延長線上にジャズがあるのは明白です。
こう考えると、基本スタンスの違いが生み出す音楽の特性(あるいは差異)は、その環境により醸造されるものなのかもしれませんね。

参考までに、マカチェクらへのインタヴュー映像を掲載しておきます。

Normalizer Marco Minnemann Alex Machacek Trey Gunn


いずれにしても、普通に楽しめる作品のリリースを、切に希望します。(涙)


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お買い上げの方がいらっしゃいます (ドイツ特派員)
2010-08-07 22:16:17
elmar35さん、

このCDをお買い上げになられた賢人がいらっしゃいます。今度感想を聴いてみようと思いますね。

それにしてもこういうギターが弾けるというのはどういう心身の構造になっているのか最近本当に疑問ですね。ほんと、Di Meola辺りでびっくりしていた時代が懐かしいです(涙)。
ドイツ特派員様 (elmar35)
2010-08-10 19:13:37
どもども♪
まあ、そういわずにお聴き下さいな。
心身というより精神の構造の問題じゃないでしょうかね。
・・速さよりエグさ・・みたいな。(笑)