群衆とは、自分の要求を満たしてもらいたいと叫ぶ、
人々の群れである。
彼らはみな、「俺が」「俺が」と言って、押し合いへし合い迫り、
土煙をあげながら殺到する人々である。
他人がどう思おうが、他人がどう傷つこうが、そんなことはどうでもよく、
とにかく自分の心配・憂慮・欲求こそ、誰かに満たしてもらいたい人々である。
自分こそ特別な存在であり、自分こそ特別な何かを持っていて、
そのように思いたいし、見せたい人々の群れである。
そういう群衆を、イエスは深く憐れまれた。 . . . 本文を読む