ビジネス書の厳選情報を毎日お届け 「ビジネスブックマラソン」 バックナンバーズ

アマゾン元バイヤー、土井英司による厳選ビジネス書評メルマガ。ベストセラー分析と本当に読むべき珠玉の一冊を提供しています。

『ミリオネアの教え、僕の気づき』

2005年09月30日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/488086188X/

本日の一冊は、アメリカを代表する講演家たちの同時通訳を務め、自らも講演者として活躍する著者が、ロバート・キヨサキ、アンソニー・ロビンズ、ジョン・グレイなどの教えのエッセンスを紹介した一冊です。

著者がアメリカでセミナーに参加したときの様子が細かく描写されており、セミナー好きにはたまらない臨場感にあふれています。

どの講演者のセミナーも、非常に高額な料金が設定されているため、そのエッセンスや講師の雰囲気、会場の様子などがうかがい知れるのは、とても興味深いことです。

セミナー参加時の著者のドキドキ感や、そこから得た気づきがシェアできるのも、本書の魅力。ひとりの向上心あふれる青年の、セミナー探訪記としても楽しめるでしょう。

セミナー好き、自己啓発好きは必読の一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆ロバート・キヨサキから学んだこと

・「こんなアイディア、実現できるわけがない」ではなく、「こんな考え方もあるのか。こんな考え方をしてもいいんだ」と考えるべきなのです。ここが違う、あそこが間違っている、条件が違う、時代が違うと、<ネガティブな部分に焦点を当てる>人は斬新な発想が生まれません

・エフェメラリゼーション
 自分ができることを機械や物などにやらせて、自分がしなければならないアクションを一回限りにさせること

・自分では「まさか、そんなはずはないだろう」と思うようなことでも、180度まったく逆のことを最低一回は試してみる

◆アンソニー・ロビンズから学んだこと

・自分が怖いと思っているところに焦点を当てるな、自分が行きたいところに焦点を当てろ

・人間のコミュニケーション全体の中で<言葉>そのものは7%の意味しか持たない。つまり、僕が「愛しているよ」と言ったとしても、それは7%の意味でしかない。残りの93%は、38%が言葉の<ボリュームとトーン>、そして、55%が<フィジオロジィ>
(体での表現)

◆ジョン・グレイから学んだこと

・<君が良ければ、それが僕の幸せ>
 …ところが、多くの男性も女性も「自分は絶対ピンマイクしか使わない」みたいな態度で相手と付き合おうとする

・女性が<プロセス>を尊重するのに対し、男性は<結果>に焦点を合わせる

・女性を虜にする4つの秘訣
1.話を聴いてあげる 2.気づかう、特別視する
3.褒める 4.愛情をそそぐ

・男性を虜にする4つの秘訣
1.美しくあること 2.感謝すること
3.受け入れてあげること 4.信頼すること

ないものに焦点を当てるのではなく、あるものに焦点を当てる

本当のハンディキャップというのは肉体的や環境的なものでなく、心や感情的なものだ
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『ミリオネアの教え、僕の気づき』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/488086188X/
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■目次■
はじめに 僕の人生を変えた5人のミリオネア
第1章 ロバート・キヨサキの教え、僕の気づき
第2章 アンソニー・ロビンズの教え、僕の気づき
第3章 ジョン・グレイの教え、僕の気づき
第4章 アラン&バーバラ・ピーズの教え、僕の気づき
第5章 ジョン・フォッピの教え、僕の気づき
あとがき より良い人生を送るために
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『仕事のヒント』

2005年09月29日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894512041

本日の一冊は、『あなたの会社が90日で儲かる!』『非常識な成功法則』などの著書で知られる経営コンサルタント、神田昌典さんによる注目の新刊です。

※参考:『あなたの会社が90日で儲かる!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894510928

※参考:『非常識な成功法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894511304

大人気メルマガ「神田昌典365日語録」をベースに、ビジネスのヒントとなる言葉を厳選・収録したアイデア集です。

ひとつひとつの言葉はじつにシンプルですが、その奥には数多くのクライアントとの試行錯誤があり、それだけに重みのある言葉ばかりです。

即・ビジネスにつながるようなヒントもあり、とくにスモールビジネスの経営者には役立つ内容だと思います。

個人的には数百万円の売上につながるヒントをいただいたと思っていますが、人によってはそれ以上の価値がある本だと思います。
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■ 本日の赤ペンチェック
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歩行者天国で呼びかけたとき相手が振り向くかどうか?
それが「お客の絞り込み」ができているかの判断基準。

利益が低いのは、ただ単に商品を売っているから。
パッケージ化して冒険を売ることを考えよう。

お客が少ないからこそ、歯をくいしばって断る。

「俺がやれば売れる」というのはバカのやること。
賢者は「バカでも売れる商品」を扱う。

売れない理由のトップは、「わかりにくいから」
売れない理由の二番目は、「お金が払いづらいから」

初回購入後21日間に三回感動すると、お客はその会社のファンになる。

「こんなの誰が買うの?」と笑ってしまうほどの高額商品を用意する。

ひとつの価格よりも、二つの価格。
ひとつの選択肢よりも、二つの選択肢。

お客は、お客の行列を見て、お客になる。
あなたの商品・知識・実力を見てお客になるわけではない。

ビジネスの本質は、価値観を共有する人々のコミュニティをつくること。

桃太郎ばかりでは、鬼退治はできない。

「安定」とは、焼け野原でも紙とペンがあれば翌日から稼げる能力である。

自分にしかできないことに立ち向かって生きる人を、「成功者」という。
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『仕事のヒント』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894512041
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■目次■
第1章 モノを売るヒント
第2章 経営のヒント
第3章 生き抜くヒント
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『今日は残りの人生の最初の日』

2005年09月28日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763196367

本日の一冊は、これまでに11カ国語に訳され、世界60カ国以上で読まれたという、イギリスのベストセラー自己啓発書です。

著者は、29歳でガン宣告を受け、絶望の底から人生を逆転させた方で、イギリスBBC放送のプロデューサーを経て、成功哲学を説く講演家となった人物です。

本書では、ゲーテや孔子、セネカ、エマーソンなど、歴史的な著名人たちの名言をひも解きながら、成功の法則について述べています。

内容は自己啓発書の王道であり、とくに奇をてらった記述はないのですが、味わい深い文章と、読者を励ます強いメッセージに心打たれます。

はじめの一歩を踏み出すのは誰しも怖いものですが、本書はその恐怖心を取り除き、後悔しない人生を歩むことの素晴らしさを説いています。

後悔しない人生を歩みたいすべての人におすすめしたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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成功はまぐれ当たりではない。成功とは計画的に手に入れるものである

運とは、蓄積のあるところに偶然にチャンスが訪れること
(セネカ)

たとえひどい目に遭ったとしても、忘れてしまえば何もなかったのと同じだ
(孔子)

成功する人はつねに挫折を視野に入れている

目標を達成して成功する者は逃げ道をつくらない。すべてを自分が引き受けてやり抜こうという情熱があるから、決してやめない

成功するために生まれてきたわたしたちにとって、何よりも恐ろしいのは失敗ではない。物足りない人生を送ること、なぜやらなかったのだろうと後悔することだ

取り柄のない人など、どこにもいない。自分の力を真っ先に認めてやるのはほかの誰でもない、自分自身である

勝者とは、転ぶ回数よりも立ち上がる回数のほうが一回だけ多い人のこと

明日の実現を妨げる唯一の壁は、今日抱いている疑いである

失敗をすればよくわかる、誰もあなたほどそのことを気に病んだりしない

世の中には教養のある落伍者など掃いて捨てるほどいる。ねばり強さと確固たる意志、これさえあれば、こわいものはない

プランを立てるときには、積極的に情報を求め、アドバイスを受け、必要とする援助を求めよう

情熱は覚悟の、覚悟はパワーの源となる

何が起きたかが問題ではない。肝心なのは、それにどう対処したか

偉大な人間には使命感がある。つまらぬ人物には願望がある。狭量な心は逆境に遭うと萎えてしまうが、偉大な心は逆境をもものともしない

自分を信じる力がほんものならば、世界があなたを信じるだろう

自分が生きていたことで誰かが幸せであったと知ること。これが成功したということだ
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『今日は残りの人生の最初の日』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763196367
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■目次■
はじめに
第1章 成功の意味
第2章 ヒーローになる
第3章 重大な秘密
第4章 目標を明らかにする
第5章 一にもプラン、二にもプラン、三にもプラン
第6章 自信
第7章 使命感
第8章 失敗を恐れない
第9章 まるごと引き受ける
第10章 自分を祝う
第11章 誰だって成功できる
第12章 新しい始まり
おわりに
付録 成功するための脳トレーニング
訳者あとがき
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『明日は誰のものか イノベーションの最終解』

2005年09月27日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270000716

本日の一冊は、名著『イノベーションのジレンマ』の著者、クレイトン・M・クリステンセンによる注目の新刊です。

※参考:『イノベーションのジレンマ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798100234

これまでの著者の本は、どちらかと言えば、企業の意思決定者が能動的に戦略を実行する、という視点から書かれていました。

しかし、今回の本では、イノベーションが業界や企業にどのような変化をもたらすのか、飛躍をもたらす新しい技術を、経営者は初期段階でどう受け止めればいいのか、について述べています。

たった10万ドルの購入をしぶったために、電話という世界最大級のビジネスを失ってしまったウェスタン・ユニオンなどの例を見ていると、イノベーションの潮流を見極めることがいかに重要か、思い知らされます。

また、読めば読むほど、ビジネスチャンスをつかむかどうかは、経営者の考えに左右されるということも理解できます。

既得権のしがらみにがんじがらめになっている旧来型の大企業が、新興のベンチャー企業に買収され始めている今日、本書の持つ意味は極めて重要になっています。

これからのビジネスは詰め将棋ではない、オセロである、ということを再認識させてくれる、そんな一冊です。

事例も豊富で、議論もエキサイティング。問題点があるとしたら、それは著者も指摘しているように、事例がアメリカのものばかり、という点ぐらいでしょうか。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆組織がビジネスチャンスを捉えて成功を収められるケース
1.組織が成功するのに十分な経営資源を確保している
2.チャンスをものにするための要件がその業務プロセスによって整備できる
3.他の要求との間で経営資源の奪い合いになっても、組織の価値観に照らして、特定のビジネスチャンスに適切な優先順位が設定される

◆変化のシグナルの柱となる3つの顧客グループ
1.非消費者 → 破壊のイノベーションが有効
2.満足度不足の顧客
  →金持ちマーケットでの生き残りのイノベーション
3.満足度過剰の顧客
  →ローエンドの破壊のイノベーションかモジュールの交換

探し出さなければならない第一の顧客グループは、興味深いことに、消費をしていない人たちだ

カギは新たなマーケットの規模そのものに注目するだけでなく、その成長率と、その成長率の増加にも目を向けることだ。成長率が上昇を続けている新たなマーケットを見定めることによって、その規模がまだ小さいうちに、重要な進歩発展を特定できる

組織の価値観とは、その従業員が仕事の順位づけをするときの判断基準となるもの

破壊的なマーケットが拡大を始めるのは、既存企業の目にはつまらないと映る顧客、あるいは既存企業の目に全く映らない顧客の中からだ

臨機応変の戦略のプロセスを使うことを通して、経営者にはマーケットからのシグナルを読み解き、それにしたがって戦略的な行動に修正を加えるといった柔軟性が手に入る

既存企業は、実際にはその破壊的な道筋を進ませるような経営資源や業務プロセスを与えてスピンアウト企業を援助することによって、巧みに勝つ可能性を大きくできる

企業は重要なマーケット層に対して過剰に手をかけている。この過剰な取り組みによって、企業には、便利さとカスタマイズを武器に参入するチャンスが訪れる

他の条件がすべて同じだとすれば、破壊を促しそのための意欲を盛り上げるような経済システムを備えた国ほど、長期的に成長する可能性が大きい

海外に進出するにあたって破壊の原理に従う企業に、高い潜在的成長力を期待してよい

◆著者による提言 ※一部紹介
1.読者の洞察に対して、疑う余地のないデータを示しながら異を唱える人に怯えることはない
3.同じイノベーションも企業が違えば非常に違った意味合いを持つ
4.声明を出すことと、実行に移すこととの違いを忘れないように
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『明日は誰のものか イノベーションの最終解』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270000716
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■目次■
序章 変化を予測する
第1章 変化のシグナル――ビジネスチャンスはどこにあるのか
第2章 競争のための戦い
第3章 戦略的な判断
第4章 非マーケット要因はイノベーションにどのように影響するか
第5章 破壊的な卒業証書――教育の未来
第6章 破壊がその翼を広げる――航空の未来
第7章 ムーアの法則はいずこに――半導体の未来
第8章 超肥大業界を癒す――ヘルスケアの未来
第9章 海外のイノベーション――理論を応用して企業や国家の戦略を評価する
第10章 銅線を切る――通信の未来
結論 次は何か
付章 主な概念のまとめ
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『夢を絶対に実現させる方法! (DVD付) 』

2005年09月26日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822210278

本日の一冊は、公立中学の陸上部で、日本一の選手を7年間で13回輩出したという、カリスマ体育教師、原田隆史さんによる、DVDブックです。

約1時間のDVDと100ページ強の解説の冊子がついたセットで、これで2520円は格安です。

DVDの内容は、2005年5月に開催した「日経ベンチャー経営スクール」での講義内容を再編集・収録したもの。

原田流の教育メソッドと、オリンピック選手も活用しているという目標達成法を、詳しく、ジョークも交えながら説明しています。

小冊子は、DVDとは別に、氏のメソッドを体系立てて紹介しており、読むほうが好きな方はこちらで学んでもエッセンスを吸収できます。

巻末には、付録として「原田式 長期目標設定用紙」がついており、冊子またはDVDを頼りに空欄を埋めてみることもできます。

教師やマネジャー、教育熱心な親には、ぜひおすすめしたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック ※DVDの話し言葉なので、要約を掲載します
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一流アスリートはまず「成功する」と決めている

頑張るだけでは結果は出ない

成功は才能ではなくつくっている

明確な「目標設定」と絶対に負けない「勝利意識」

◆優秀な指導者=ノウハウではなく責任感

何はなくとも「目標設定」

◆主体変容=自分を変えることで相手も変わる

◆自己分析=自分の人生を振り返って、「最高だったとき」「最悪だったとき」を「心・技・体・生活」で分析する

成果を出せない人は、目標の立て方がそもそも間違っている

◆成果を出すための目標設定
・上・中・下のゾーンを設定して、今回の目標を決める
・目標に対するごほうびは「モノ+なりたい人間像」
・期日目標とルーティン目標の精度を上げる
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『夢を絶対に実現させる方法! (DVD付) 』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822210278
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■目次■
Reach1 成功はつくるもの
Reach2 夢を実現できるのは”自立型人間”
Reach3 何はなくとも「目標設定」
Reach4 自分を変えろ
Reach5 「長期目標設定用紙」の書き方
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『ファシリテーター完全教本』

2005年09月25日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532312280

本日の一冊は、アメリカを代表するファシリテーションの権威、ロジャー・シュワーツによる、ロングセラーの待望の邦訳です。

原書は1994年に第1版が出されており、刊行以来10年を超えるロングセラー。ファシリテーションの世界では、知る人ぞ知る名著です。

著者自らが、フォーチュン500企業をはじめ、連邦政府、州政府などに指導した経験をもとに、ファシリテーションの理論とルール、具体的な会話のテクニックなどをまとめています。

ファシリテーションやコーチング関連の本で、対話例が出てくるのはよくあるパターンですが、本書では、表面的な対話に加え、ファシリテーターが持っている感情を併記することで、対話例に深みを出しています。

本書を読んで思うのは、ファシリテーターも人間であり、その感情を克服することなしには成果を上げられないということ。

本書には、その感情を克服するためのさまざまなルール・方策も書かれています。

マネジャーやファシリテーター、プロフェッショナルコーチなど、人の育成や調整、マネジメントに携わる方すべてに役立つ一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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ファシリテーターの第1の責務は、グループ・プロセスとグループ・ストラクチャーを改善し、その能力を高めるのを手助けすること

わたしたちはそれぞれ独自の建前理論をもっているが、困惑や心理的な圧迫を感じる状況に置かれるとほとんど全員が自分の言動の指針としてたった1つの実行理論を前面に押し立てることになる

ファシリテーターは自分の意図していなかった結果が出ると、ますますコントロールを強めて勝つことだけを目指すようになる。ネガティブな感情を抑えようとして、さらに自分の一方的コントロール・モデルにこだわることになる

◆相互学習モデル指針となる基本価値
1.確かな情報
2.情報にもとづいた自由な選択
3.内面的コミットメント
4.共感

◆相互学習モデルの基本想定
1.わたしは情報をもっているが、ほかの人たちだって情報をもっている
2.わたしたちは、ほかの人の見ていないものを見ている可能性がある
3.相違は学びの機会である
4.人は与えられた状況下で誠実に行動しようとする

確かめもしないのに、人は自分の想定を真実だと考えてしまう。自分の知らないことについて推察しているにもかかわらず、自分の知っていることをもとにして結論を出してしまう

グループが効率的に問題解決をするには、メンバーたちの関心を共有することからはじめればよい。残念ながら、多くのグループは態度や解決策について話し合うことからスタートする

有能なファシリテーターであるためには、言動を正確に分析する必要がある

介入するときは、誰に対して介入すべきなのかを決める必要がある。その原則は、介入に対応できるデータをもっている人に介入する、である

◆ファシリテーターが言葉を使う際の注意点 ※一部のみ紹介
・客観的に技術する言葉を使う
・固有名詞を使う
・能動態を使う
・平等に見ていることが伝わる言葉を使う
・命令形を避ける
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『ファシリテーター完全教本』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532312280
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■目次■
第1章 <プロフェッショナル・ファシリテーター>アプローチと原則
第2章 絶対に成功するファシリテーション理論
第3章 高能力グループのための9つの基礎ルール
第4章 グループ能力を高める言動と低める言動の分析
第5章 介入の判断
第6章 介入の仕方
第7章 基礎ルールを使って介入する
第8章 感情への対処法
謝辞
訳者あとがき
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『ザ・プロフェッショナル』

2005年09月24日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478375011

本日の一冊は、大前研一さんによる、待望の新刊です。

道なき道、ルールのない世界である、21世紀の経済社会を生き抜くために、プロフェッショナルとしてどんな心構えを持てばよいか、企業・個人双方の視点で説いています。

情報化時代に勝利を収めた企業と、失敗した企業、そして、著者と交流のある、優れたビジネスパーソンの事例がふんだんに盛り込まれています。

情報化時代になって、勝利の法則はどう変わったか、企業は、個人はそれにどう対応していけばいいか。

今回の本は、原則論や心構えが中心であり、目からうろこの事例、というのは見られませんが、先見力や議論する力、矛盾適応力といった、これからの時代に求められる能力を養うには、必要不可欠な視点を示してくれています。

プロフェッショナルが現状に甘んじることなく、自己啓発する姿勢を促してくれる、そんな一冊です。ゆるみがちな気持ちを引き締める意味でも、ぜひ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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企業は商品やサービスを通じて、あなたを一〇〇パーセント満足させますという「誓約」を販売しており、顧客はこの「誓約」を購入している
(セオドア・レビット)

ビジネス・プロフェッショナルは、己の技量を、けっして極端な話ではなく、一生かけて磨き続ける気構えができている人であり、それを愉しめる人

規律――あるいは価値観といってもよいかもしれません――が、プロフェッショナルを育てる

道なき道、ルールのない世界でも「洞察」と「判断」をもって組織を動かしていけるのがプロフェッショナルなのです。これは顧客に対する深い洞察と、どこに働いている力がわからなくてはできません

だれの目にも見えないものをだれよりも先に明確に認識する力と、ビジネスチャンスを見出した瞬間に最高の方法でそれをもぎとる気概が必要

議論を避けること、議論に不慣れであることは、世界を相手に戦うビジネス・プロフェッショナルにとって致命的なハンディキャップ

構想し、決断し、実行する――へ踏み出してこそ、アイデアに命が吹き込まれる

戦略の変更や、先見を構想に変えるプロセスに時間がかかるような組織は、いかに数々の艱難辛苦を乗り越えてきた大企業といえども生き残れません

不確実性の高い市場で競争優位を生み出すのは、パーソン・スペシフィックであり、タイミング・スペシフィック

意思決定力の源泉は、みずから描いた構想への自信であり、またその構想をいつでも見直し、破き捨てることのできる覚悟にあります

これからは、事業に成功するのも失敗するのもビジョン次第
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『ザ・プロフェッショナル』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478375011
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■目次■
第1章 「プロフェッショナリズム」の定義
第2章 先見する力
第3章 構想する力
第4章 議論する力
第5章 矛盾に適応する力
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『英国式 ありがとうの会話術』

2005年09月23日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534039654

本日の一冊は、テレビやラジオ、雑誌などでも活躍中のビジネスマナーコンサルタント、西出博子さんによる、会話術の本です。

コミュニケーションの目的は、あくまでも「相手を動かす」こと。

本書では、「北風と太陽」ではないですが、どちらかと言えば、太陽的なアプローチで、相手を自然に動かす会話テクニックを5つ、まとめています。

土井の愛読書『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』で、キングスレイ・ウォードも述べているように、「頼めばもらえるものが、要求すれば少ししかもらえない。非難めいた言い方をすれば、もらえる量はさらに減る」のです。

本書を読んで、マナーで人を動かすテクニックを知れば、ビジネスパーソンとしての活躍の場がさらに広がることでしょう。

マネジメントや人脈構築で悩む前に、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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会話とは不思議なものでこちらがポジティブな言葉を使えば相手からもポジティブな反応が返ってきます

相手に「Yes」と言ってもらうためには、肯定的な聞き方をすること

◆「は」と「も」ではこんなに印象が違う
「今回は役に立つものだったわ」

「今回もとても役に立つもので嬉しいわ!」

◆しつこい誘いを断る場面での会話術
彼「もう1回会ってくれよ」
彼女「もう、何度言えばわかるの。人の気持ちがわからない人ね!
   だから嫌われるのよ」
彼「そんな言い方しなくてもいいじゃないか!」

彼「もう1回会ってくれよ」
彼女「ごめんなさい。本当に申し訳ないけど、私の事情も察してほしいわ」
彼「そうか……。じゃあ、また時間がとれるときに連絡してくれ」

◆相手の要望に応えられない場合の言い回し
・できません→できかねます
・わかりません→わかりかねます

◆ドライブに行きたいと告げる場面での会話術
「ドライブに連れてってよ」

「ドライブに行きたいな。都合はどう?」

「命令形」には「命令形」が返ってくる

◆話し上手の三原則
1.明るい声 2.肯定表現 3.わかりやすい言葉

電話での声のトーンは、ドレミファソの「ソ」の音で第一声を発する

「Yes・But+How」方式でコミュニケーションを→最終結論はお任せします、という相手中心の会話
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『英国式 ありがとうの会話術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534039654
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■目次■
●プロローグ
●“5つ葉のクローバー”に願いを込めて
●第1章 「夢」を実現させるために
●第2章 恋愛もビジネスもHappyになる「ありがとう」のマナー
●第3章 ワンランクアップの「ひと言」マジック
●第4章 チャンスを逃さない第一印象の磨き方
●第5章 ゼロから「かけがえのない人脈」を築くために
●エピローグ
●あなたに成功と幸せを約束する“5つ葉のクローバー”
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『ハッタリ!営業術』

2005年09月22日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198620679

本日の一冊は、TV「マネーの虎」などでおなじみの銀座の女社長、臼井由妃さんが、女性ならではの営業術について述べた一冊です。

テクニック論というよりは、ご本人の体験に基づく心構えの部分が多いのですが、言っていることはいちいちごもっともです。

お金よりも取り戻せない時間を重視する、売り込みでなく一緒に考える、経営者の立場から有用な情報を提供する、まめに連絡や報告をする…。

まったくの素人からスタートし、事業で成功した著者だけに、これらの教訓はとくに重みを感じます。

視線は女性寄りになっていますが、内容は、営業に携わる人なら誰でも活用できる知恵にあふれています。

現在、仕事で行き詰まりを感じている営業の方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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「何とかなる」からは、何も生まれないが、「何とかする」からは、何かが生まれるのです

決してその器じゃないのに、その器になりきらなきゃいけないと、キャラクターを演じていると、やがて本物の器になってくるもの

このことは、たまたま運がよかったから? いいえ。運をつかむ、運を呼び込むような考え方、行動を常に行っているからです。私は、成功している人やキーマン、いわゆる大物さんたちが現れる場所に、時間を考え、出かけて行くんです
(たまたま憧れの社長さんと会って、仕事につながったときの話)

話し上手よりも、聞き上手。相手の意見に、素直に耳を傾けられる人

こちらが一方的に売り込むんじゃなくて、一緒に考える

あなたの感情で発せられたメッセージを受けとり、気持ちよくなった人が、さらに気持ちよくなる人をつくっていく

経営者の好奇心が、もっとも刺激されるのは、売り上げが上がるための情報、「商売のネタ」なんです(中略)だから、このポイントを押さえておけば、重宝がられる存在になるはず

結果が出せる人って、この人と働いてみたいと感じる人

数字に執着しすぎて、心に余裕がなかったから、お客様の心が見えない

世の中には、男と女しかいない。女に好かれるのは難しい。だって女は嫉妬深い生き物だから。その点男は、単純でおだてに弱い。すごくかわいくて、やさしい生き物。だったら、男性に好かれて、ビジネス社会で成功を収めるほうが効率いいと思いませんか

◆銀座のNo.1ホステスのテクニック
・お客様の、自信のあることや趣味のあることを聞き出す
・奥様やお子様を褒める
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『ハッタリ!営業術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198620679
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■目次■
プロローグ
第1章 営業は素人のほうが成功する
第2章 成功者は武器を拾いながら走っている
第3章 キャラクター営業でチャンスをつかむ
第4章 おじさまキラーは営業上手
第5章 臼井流 秘密の手の内
エピローグ
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『「ランチェスター経営」がわかる本』

2005年09月21日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489451205X

本日の一冊は、中小企業コンサルタントとして、またランチェスター法則の伝道者として名高い、竹田陽一さんによる新刊です。

ランチェスター経営は、強者・弱者によって異なる効果的な戦い方を説いたもので、経営戦略の基本的な考え方に通じるものです。

とくに、この本で述べられている「弱者の戦略」は、中小企業が継続的な競争優位を確立するために重要な考え方で、うまく行っている中小企業のほとんどは、この考え方に沿ったやり方をしています。

このランチェスター法則が教えてくれるのは、お客占有率が1位の会社が、圧倒的に高い利益率を実現でき、中小企業は局所的にでもナンバーワンを作ることが重要、という点。

では、具体的にどんな商品を主力商品にすればいいのか、営業活動、はどの分野、エリアを中心にすればいいのか。

本書はまさに、この疑問に答えてくれています。

既に著者の本を何冊か読んだことがある、という方にはわかりきった内容ですが、これから戦略を学ぼうとする方には、とてもわかりやすい入門書だと思います。

とくに、いつか起業しようと考えている方は、ぜひ読んでおいた方がいいと思います。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆小さな会社に必要な8つの重要事項
1.商品、または有料のサービス対策 2.営業地域対策
3.業界・客層対策 4.営業対策 5.顧客維持対策
6.組織対策 7.資金対策 8.時間対策

◆営業マンの3大作業
1.移動時間
2.社内業務時間
3.お客との面談・コミュニケーション時間(面談・コミ時間)

◆会社を利益性の高い会社にする方法
「ある特定の地域」にお客を集中して作り、お客占有率で「1位」になること

◆ランチェスター第1法則
攻撃力=兵力数×武器性能(質)
射程距離が短い兵器を使い、次に敵に接近し、さらに1対1の戦いをしたとき

◆ランチェスター第2法則
攻撃力=兵力数(の二乗)×武器性能(質)
射程距離が長い兵器を使用し、次に敵味方が離れた状態で戦ったとき

目標の規模に手段を合わせようとするな。持てる手段の規模に目標を合わせよ
(軍隊で使われる格言)

◆弱者の戦略=小規模1位主義、部分1位主義

◆重点商品を決めるときのポイント
1.賢い将軍はまず戦わずして勝つことを考え、次に勝ちやすきに勝つことを考える(孫子の兵法の教訓)
2.鶏口となるも牛後となるなかれ(『戦国策』の教訓)
3.目標の規模に合わせよ(近代軍事の教訓)

勝ちやすい地域とは、「海・山・川」で分断されて独立性が高く、市場規模が小さな地域

大都市の場合でも、やはり「山、川、鉄道、高速道路、国道、工場、学校」などで地域が分断され、独立性が高くなっているところを重視すべき

集客するときに大事になるのが、「人の行動習慣」を知ること

力を入れるべき商品が決定したら、客層の市場規模、さらに競争相手との力関係を冷静に考えたうえで、どの価格帯を中心にすると強くなれるかを決める必要がある

小さな会社は用途の違う商品を扱うことは避けるべき

情報収集と売り込みを同時にしない

小さな会社はお客に好かれることが一番!
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『「ランチェスター経営」がわかる本』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489451205X
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■目次■
第1章 経営の基本をマスターしよう!
第2章 戦略と戦術はまったく違う!
第3章 小さな会社の戦略を学べ!
第4章 小さな会社が売り込める商品を作れ!
第5章 小さな会社は1位の地域を作れ!
第6章 小さな会社は業界と客層を絞り込め!
第7章 小さな会社は接近戦の営業しかない!
第8章 小さな会社はお客に好かれることが一番!
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『ウィニング勝利の経営』

2005年09月20日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453231240X

本日の一冊は、アメリカを代表する大企業、GEを時価総額世界ナンバー1の企業に育て上げ、「20世紀最高の経営者」と称賛されたジャック・ウェルチによる注目の新刊です。

ウェルチ自身による著作は、『ジャック・ウェルチ わが経営』が最初で最後と思われていただけに、ビジネスパーソンにとっては、嬉しい誤算です。

※参考:『ジャック・ウェルチ わが経営(上)』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532192870

※参考:『ジャック・ウェルチ わが経営(下)』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532192889

本書は、そのウェルチが、勝つための考え方や方法論を歯に衣着せずに語ったものです。厚いハードカバーからは想像できないほど、ざっくばらんな語り口で、読みやすくかつエキサイティングです。

オビには、「私のノウハウをすべて教えよう」と大胆に書かれていますが、内容は決して期待を裏切りません。

どうやって人をやる気にさせるか、そのためにビジョンや行動規範、報酬制度をどう設定すべきかなど、リーダーシップやマネジメントに関する部分が大半を占めています。

後半部分の、ウェルチによるキャリア指南には若干違和感を感じましたが、やはりリーダーシップや戦略に関する部分は読み応えがあります。戦略を考えたい人にとっては、ウェルチが作ったチェックシートが参考になるでしょう。

経営トップやマネジャー、これからリーダーを目指す方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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ビジネスはゲームだ。そのゲームに勝つこと。これに勝る快感はない

◆最初の4つの原則
1.揺ぎないミッションと具体的なバリュー
2.経営のすべての面で求められる率直さ
3.能力主義に基づく選別システム
4.発言権と尊厳

優れたステートメントは、収益を上げるための方向性を明確に示しつつ、社員に自分たちは何か大きな重要なことの一部なのだという気持ちにさせてくれる

バリューが何らかの意味を持つには、それを実践する人には報酬を与え、しない人には「罰」を与えることが必要だ

率直さを引き出すためには、報酬を与え、褒め、語りつづけることだ

私は選別の絶大な信奉者だ。これによって並みの会社が優良企業に変身を遂げるのを見てきたし、経営システムとしてこれ以上倫理的で健全なものはないと思っている

優れたリーダーとは、自分が一番バカな人間に見えてしまうような優秀な人たちをチームメンバーとして集める勇気を持つ人だ!

◆解雇する際の原則
1.不意打ちを喰らわせないこと
2.不面目な思いをさせるのは最小限にすませること

◆変化に際してトップがすべきこと
1.変化が必要な理由を正しく伝えること
2.変化にふさわしい人材を味方につけること
3.抵抗者を取り除くこと
4.ありとあらゆる機会を捉えること

戦略なんて必死で苦闘するものではない。「あ、そうか!」をうまく選び出し、方向性を決め、適材適所の配置を心がけ、誰よりも上手にやろうと狂ったように働く。ベスト・プラクティスを見つけて、日々、改善を重ねる。それだけだ

新規事業を成功させるには、一番手っ取り早い人材ではなくて、一番能力のある人材に担当させなくては駄目だ

最高の仕事を見つけたいと思うのなら、あなたが大好きな何かを選ぶこと、好きな人と働くこと、そして全力を注ぐことだ
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『ウィニング勝利の経営』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453231240X
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■目次■
はじめに――「日々、新たな質問が湧いてくる」
PART1 最初の四つの原則――「すべての底に流れるもの」 
PART2 あなたの会社
PART3 あなたの競合会社
PART4 あなたのキャリア
PART5 最後のまとめ
訳者あとがき
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『営業の魔術』

2005年09月19日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532312116

本日の一冊は、1980年の刊行以来、全米で読み継がれ、これまでに累計140万部を売り上げた、伝説の営業バイブルです。

著者のトム・ホプキンスさんは、徹底した分析により、どん底の状態からトップ営業マンへと這い上がり、現在はセールスのトレーナーとして活躍中の人物。

本書には、見込み客の見つけ方や、お客様のニーズを聞き出すための質問、さりげなく誘導するための会話のテクニックまで、営業に必要なありとあらゆる情報が詰まっていますが、驚きなのは、その内容がじつに具体的で有用な点。

およそ売るための要素はすべてこの一冊に凝縮されており、読者が本気でトレーニングすれば、ものすごい価値をもたらしてくれると思います。

装丁からは、これほどの内容だとはうかがい知れなかったのが、とても残念ですが、何とか気づいただけでもラッキーでした。

セールスに携わる方は、ぜひ読んでみてください。きっと目からうろこが落ちると思います。
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■ 本日の赤ペンチェック
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わたしたちを本当に傷つけるのは失敗ではない。失敗することへの恐れが、もっともダメージを与えるのだ。失敗はいずれ過去のことになるが、失敗への恐れはあなたの未来を傷つける

この世に、自分に投資する以上に価値ある投資対象は存在しない。自分はもっとも偉大な資産だ

トップ営業マンは自分の力を信じ、自分の力が発揮できる分野に焦点を合わせている

人には耳が二つ、口が一つだけついている。その理由をトップ営業マンはよく知っている

はじめに小さなイエスをとりつけておけば、お客様はそのあとの大きな提案にも同意しやすくなる

人は誰でも「これを買いたい」と思ったときには、それを後押ししてくれる人が欲しいものだ

トップ営業マンは、二つのタイプの質問を使い分ける。それはお客様のニーズを探る質問と、お客様に言わせる質問である

「同じことでも、自分が言えばお客様は疑い、お客様が言えばそれは真実になる」これは営業の基本だ

何がうまくいくかを見極める唯一の方法は、その結果をしっかりと追うこと

人がものを買うときには、まず感情が先走り、そのあとに理由がついてくる。この順番は決して逆にはならない

お客様がよく使う言葉や表現を理解することは、お客さまとの距離をちぢめ、親近感が深まる。人は自分と共通するものを持っている人に、心を開きやすくなるものだ

クロージングはお客様のためになる決断をサポートするプロセスである

お客様に質問を投げかけた後は黙ること。最初に口を開いたほうが負けだ
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『営業の魔術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532312116
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■目次■
第1章 本当の営業とは
第2章 トップ営業マンの12の特徴
第3章 こう質問すれば、営業は成功する
第4章 営業は自分との闘いである
第5章 ノーを恐れるな
第6章 お客様を見つけ出す方法
第7章 紹介なしでお客様を見つける
第8章 次のお客様を紹介してもらう
第9章 トップ営業マンの電話術
第10章 成果を導くプレゼンテーションとデモンストレーション
第11章 第一印象が成否を分ける
第12章 前もってお客様をふるいにかける
第13章 反論をうまくかわす
第14章 クロージングを成功させる法
第15章 トップ営業マンの口癖
第16章 成功者の時間管理術
第17章 スランプの克服法
訳者あとがき
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『「稼ぐ」脳』

2005年09月18日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798011428

本日の一冊は、脳科学関係をはじめ、数多くの著書を持つ米山公啓さんが、仕事で成果をあげるための脳の使い方を指南した一冊です。

どんな分野でも、成果をあげるためには、対象となるもののしくみや本質を理解することが必要ですが、脳に関しても事情は同じようです。

本書では、「アイデアを出せる脳」「忘れない脳」「仕事が早い脳」などといった切り口で、脳のしくみと、ポテンシャルを最大限引き出すための方法をまとめています。

ところどころ、日本語がおかしいところがあり、編集は雑ですが、イラストを交えながら、要点をわかりやすくまとめているので、短時間でポイントをつかむことが可能です。

手軽な科学読み物として、また自己啓発の書として、息抜きがわりに楽しみたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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「アイデアは無から生まれる」ではなく、必要だと思うことからアイデアが出るチャンスが生まれる

徹底してやることが、忘れない知識を増やすことになる

経験は、記憶の中でも最も忘れないものだ。実体験できるものは、できるだけしておくに越したことはない

必ずできるという強い信念があり、考えることを諦めないから、解決するアイデアが生まれてくる

記憶の原則はまず、覚えようとする対象を好きになること

◆名前の覚え方
・名前に意味を持たせる
・会った場所と相手の名前を結びつけてしまう
・繰り返し相手の名前を意識する
・初対面の時には、自分の左側に相手を座らせる
・好奇心を持つ

何もしないでぼーっとしている時間と、徹底的に集中する時間。その強弱こそ、「仕事ができる脳」になるための重要なテクニック

「うまいものを食べに行く」「彼女とデートをする」、なんでもいい。目先の目標をどれだけ上手に設定できるかが、仕事をうまく終わらせるために脳を働かせることへとつながる

仕事を通して成功したいのなら、ストレスが多い方を意識的に選択すべき

マイペースで仕事ができるということは、自分の仕事スピードしっかり理解しているから

相手が何を望んでいるのかを考え、それと同じ感情になれるかどうかが重要なのだ。相手の痛みや辛さをきちんと理解できてこそ、あなたは「好かれる脳」になることができる

成功体験のない脳は、大きな仕事ができない

懲りない脳こそが、仕事ができる脳へと進化していく
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『「稼ぐ」脳』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798011428
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■目次■
はじめに
プロローグ 「稼ぐ」脳を正しく理解するための予備知識
第1章 アイデアを出せる脳
第2章 金のためでなく働く脳
第3章 行き詰まりのない脳
第4章 忘れない脳
第5章 人を覚えている脳
第6章 仕事が早い脳
第7章 追いつめられて働く脳
第8章 飽きない脳
第9章 オリジナルを発揮する脳
第10章 時間をゆったり使える脳
第11章 人から好かれる脳
第12章 自分を発見した脳
第13章 楽観的な脳にする
第14章 人生100年を考えた仕事
第15章 脳は変えられる
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『お金があふれる会社の法則』

2005年09月17日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757303211

本日の一冊は、スモールビジネスで現在、安定的に収益を上げている著者が、かつて赤字の連続で苦しんでいた時の経験から、経営者が踏んでしまう「49の地雷」を解説した一冊です。

49の地雷は、マーケティングに始まり、投資、マネジメント、リスク管理など、じつに幅広い範囲を網羅しています。

中小企業のリスクは経営者の頭のなかに潜んでいることが多いものですが、本書はまさにこのリスクを明確にし、言語化したところに価値があると思われます。

ひとつひとつの地雷は独立しており、読者は自分に当てはまりそうな地雷を選んで、好きなところから読むことが可能です。

決して現実から目をそらさずに、真摯に受け止めれば、きっと状況を改善することができるでしょう。

経営者、起業家の自己啓発の書として、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆地雷を避けるパワー
1.コミュニケーション展開力 
2.メッセージ構成力
3.イマジネーション自在力

◆売れる商品の3つのポイント
1.具体的な「問題の解決」や「楽しい体験」を提供すること
2.お客様が支払うお金の3倍以上の価値を表現できること
3.商品の提供に関わる人がハッピーであること

◆お客様が小さな会社に抱く最大の不安
1.信用できるの? 
2.料金以上のメリットは得られるの?

お金があふれる一部の会社は、将来的に買う可能性の高い客とのコミュニケーションを展開している

目先の勝敗にこだわると、お客様が負けを感じるようなことをついやってしまう

すべての仕事を1人で抱え込むと、自らの強みを最大限に活かしきることはできない

ほとんどの人が、「どれだけ得するか」より「損しないか」を重視している

会社が軌道に乗りはじめ、社員やパートなどのスタッフを雇った後で、「スタッフのモチベーションが上がらない」という悩みを抱える経営者は多い。そして、その症状の多くは【地雷No.29】(承認不足)が原因となっている

特定の専門性があって、その専門性や知識や強みが重複利用できるラインナップの拡張ならばいい。けれど、関連性がないものを増やしていくと失敗する

悪い結果に対しては、人ではなくて「事実」に焦点をあてること

報酬の決め方は悩むところだが、「その人がスタッフとして加わることで、会社の粗利益がどれだけ増えるのかを見る」というポイントは押さえておこう

「いい仕事をする期待感を与える」だけで売上が変わる
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『お金があふれる会社の法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757303211
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■目次■

プロローグ ~ 小さな会社からお金を奪う《地雷》とは?

地雷No.1  売れない!
地雷No.2  不安軽視
地雷No.3  集客軽視
地雷No.4  短期的視点
地雷No.5  リーダー不在

多いため、途中省略

エピローグ ~ 50個目の地雷は、決して爆発しない
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『トム・ピーターズのマニフェスト1 デザイン魂』

2005年09月16日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/427000083X
『トム・ピーターズのマニフェスト2 リーダーシップ魂』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270000848

本日は、トム・ピーターズの新刊2冊を、まとめてご紹介します。

「デザイン」と「リーダーシップ」という異なるテーマを扱っている2冊を同時にご紹介するのは無理があるような気がしますが、じつは共通しているのは、情熱や魂こそが、人を動かし、価値を生み出す、という点でしょう。

いかにもトム・ピーターズらしい、軽快な口調で、両テーマの本質が語られており、読んでいてとてもワクワクします。

われわれは、いかに偏狭な考え方で、デザインを「単なる飾り」に貶めているでしょうか。また、リーダーシップを「単なる管理」に貶めているでしょうか。

スティーブ・ジョブズによれば、デザインとは、「人の手による創造物の奥底に宿る魂」。そしてトム・ピーターズによれば、リーダーシップとは、「才人を本物のクールな理想のもとに結集し、大変革を起こせる願ってもない、チャンス」であり、「快楽」です。

ぜひ本書を読んで、ビジネスが本来持っている楽しさを思い出し、明日からの仕事に励んでください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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「デザイン」についてのストーリー。「新たな付加価値」が”製品”や”サービス”の質から生まれる例は減少する。増えるのは、「それ以上の何か」から生まれる例だ。その何かとは”経験”、または”ブランド”、そしてまた”デザイン”と呼ばれるものだ

「デザインとは、人の手による創造物の奥底に宿る魂だ」
(スティーブ・ジョブズ)

デザインはそれ自体が製品やサービスあるいは経験に対する情緒的な愛着(あるいは無関心)を抱く根源的な動機

「デザインの考え方」と「システムの考え方」は完全に同じものだ。あるいはそうあるべきだ。優れたデザインの場合、継ぎ目のないきれいな見え方をするほどに形態と機能が一体化し、どの部分も必然だと思えるほど美事に全体の一部を構成している。優れたシステムの場合も同じことだ

「期待以上の何か」とは、企業の本質、つまり企業の付加価値の根本的基盤だと信じている

ブランドプロミスとは、血湧き肉躍る、迫真の、千変万化の大長編物語、その題名は「われわれがこだわり抜くもの」。この物語には情熱が必要だ、つまり使命感にあふれたリーダーだけが呼び覚ませる類の情熱だ
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リーダーシップ、それは快楽だ! 才人を本物のクールな理想のもとに結集し、大変革を起こせる願ってもない、チャンスだ

リーダーが部下に与えるのは知識ではない。それはほんのわずかな叡知と、そして(何よりも)魂だ。心に沁み込み、その琴線に触れて情熱を爆発させ、周りの人たちの才能を解き放つ、そんな魂だ。実は、これこそがリーダーシップ究極の「難しさ」なのだ

お粗末なリーダーシップの定義とは? それは”心地よく””すべてを掌握”しなければ気がすまないリーダーのことだ。本物の偉大なリーダーシップの定義とは? それは、「恐れていた事態が起こった」とき最高に燃えるリーダーのことだ

最高の失敗には報酬を、凡庸な成功には罰を

最高のリーダーたちは、結局のところリーダーシップとは、神聖なる信頼だということがわかっている

断言する。政治が好きでなければ、何ひとつなし遂げられない。そんな人はリーダーではない

リーダーになることは、その”追随者”に「探検の権利」を与えることだ

リーダーシップのカギはストーリーの効果的な伝達だ

人は、人間として気持ちよく働かせてくれる組織に魅力を感じ、そこに定着する

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『トム・ピーターズのマニフェスト1 デザイン魂』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/427000083X
『トム・ピーターズのマニフェスト2 リーダーシップ魂』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270000848
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■目次■
『トム・ピーターズのマニフェスト1 デザイン魂』
はじめに
第1章 デザイン 新時代の企業の「魂」
第2章 デザインの効用 美しいシステム
第3章 行動するデザイン 忘れられない経験を与えてくれる
第4章 経験の一歩先 「夢ビジネス」をものにする
第5章 デザインの頂点 心からわき出るブランディング

『トム・ピーターズのマニフェスト2 リーダーシップ魂』
はじめに
第1章 破壊時代における真髄を希求するリーダーシップの真髄50
第2章 ボスの仕事 ヒーロー、デモ、ストーリー
第3章 新しい上司像 女性が支配者だ!
第4章 ボスの第一の仕事 25の才能
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