ビジネス書の厳選情報を毎日お届け 「ビジネスブックマラソン」 バックナンバーズ

アマゾン元バイヤー、土井英司による厳選ビジネス書評メルマガ。ベストセラー分析と本当に読むべき珠玉の一冊を提供しています。

『楽天でNo.1になれた幸せなお金の儲け方』

2006年03月31日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872576411
本日の一冊は、2年連続で楽天市場のショップ・オブ・ザ・イヤー「ベスト店長賞」を受賞した著者が、ネットで稼ぐための集客と、クリエイティブについて述べた一冊です。

楽天市場の話に偏ってしまっているのが玉に瑕ですが、自身の体験に基づいたさまざまな取り組みと考え方は、ネットショップに限らず、商売の参考になります。

「牧場のアイスクリーム」では一切売れなかったものが、ネーミングを「超濃厚アイスクリーム」にしただけで大ヒット商品に化けた。同時に販売したヨーグルトも「超原乳ヨーグルト」にして同様に大ブレイク。

商売人にとって必要な「創意工夫」と、そのヒントが示されている点だけでも、読む価値は十分にあると思われます。

インターネットマーケティングの世界においても、プラットフォームや媒体の新奇性だけで勝負できた時代はもう終わり。

今後は、おそらくクリエイティブ能力で差がつく時代になると思います。

これからの商品企画、集客、セールスはどうあるべきか。どこにチャンスが転がっているのか。本書を読んで、じっくりと考えてみたいものです。
----------------------
■ 本日の赤ペンチェック
----------------------
いくら素晴らしい内容を告知文に記載しても、イベントタイトルに興味を持たなければ、読むことすらしません

「伝達力」と「集客力」という二つのノウハウの力をつければ、どんな商売だって成功するはず

「どこにでも売られている商品」など、インターネットでわざわざ探してまで買うお客様はいません

◆世の中に売れる商品は2種類しかない
1.必要と思われる商品
2.欲しいと思われる商品

商品を開発する前から「売り方」を決めておくのが賢い商売

お客様に対してその商品の機能性を紹介して買ってもらうよりも、その商品を得ることによる人間の「欲望」の部分を揺さぶったほうが、商品は売りやすい

オンリーワンの強い商品力さえあれば、広告費をほとんど使わず集客することができる

ブログが読まれる条件は、有名人・アダルト・お金儲け・裏情報・匿名の5種類

「お客様の声」はクレームを聞いたり、数を集めたりするのが重要なのではなく、実際に売上に直結することのために「使う」ことが重要

◆インターネットで売れるもの
・買うのが恥ずかしいもの
・そこのお店でしか買えないもの
・悩みを解決してくれるもの

結局は、商売など常連の優良顧客の数で決まってしまう

お客様に「ありがとう」という言葉をもらえるために、なにをすればよいのかを意識していれば、お客様に対してプラスαのサービスができる
------------------------------------------------
『楽天でNo.1になれた幸せなお金の儲け方』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872576411
------------------------------------------------
■目次■
第一章 楽天市場には幸せな「お金儲けの法則」が詰まっている
第二章 楽天市場で学んだドカンと商品が売れる「幸せな企画術」
第三章 楽天市場で学んだお客がザクザクと集まる「幸せな集客術」
第四章 楽天市場で学んだ飛ぶように商品が売れる「幸せなセールス術」
第五章 楽天市場で学んだお客様を一瞬のうちに優良顧客にする
   「幸せな接客術」
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

『本音は顔に書いてある』

2006年03月30日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4072466468
本日の一冊は、ミリオンセラー『話を聞かない男、地図が読めない女』の著者、アラン&バーバラ・ピーズによる、待望の邦訳です。

※参考:『話を聞かない男、地図が読めない女』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4072352179
今回は、ボディランゲージの世界的権威であるアランが、人間の表情やしぐさ、そしてそれに隠された深層心理を、写真やイラスト入りでわかりやすく解説。

相手のウソを見抜く方法や、怒りをやわらげるのに有効な方法、効果的な手の使い方など、内容は盛りだくさんですが、読みやすい文章とユーモアあふれる内容で、最後まで飽きさせません。

残念なのは、どうしてもテーマがテーマなため、文化的な違いがあること。そこを差し引けば、じつに興味深い内容です。

「腕組みは相手を拒絶するしぐさ」など、一般的な解釈を並べただけの本はほかにもありますが、本書の特長は、相手が隠そうとしても隠し切れない、細かなしぐさまで指摘している点。

言葉だけで嘘を見抜くのは大変ですが、ボディランゲージに注目すれば、嘘を見抜くことは決して難しくありません。

「人を見極める目」を養うために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
----------------------
■ 本日の赤ペンチェック
----------------------
◆ボディランゲージを読むための3つのルール
1.ボディランゲージは単独で解釈しない
2.言葉との食いちがいを探す
3.背景を見落とすな

両手をポケットに入れるのは、男性が話をしたくないときに見せる典型的な動作だ

手を広げて話をしていると、自分が嘘をつきにくいだけでなく、相手も嘘の情報を出しづらくなり、正直にならざるを得なくなる

手のひらをなるべく上に向けて、下から持ちあげるように握手をする。この握手をすると、相手は自分に主導権があると感じる。そのため、こちらが謝罪をしなければならないときには、とりわけ有効

相手の腕組みをほどくのに、とても簡単で効果的な方法がある。それは、パンフレットなどを差しだすことだ。そうすれば相手は腕をほどき、上半身を前に傾けて受けとらざるを得ない。開放的な態勢になると、態度も自然とほぐれてくる

嘘をついたり、隠しごとがあるときは、顔のどこかに手をやる動作が自然に出てくる

親指であごを支え、人差し指をまっすぐ立てているポーズは、相手の意見に反対だったり、または相手そのものが気にいらないときに見られる

まちがいを指摘されたとき、思わず首のうしろを触る癖のある人は、否定的、あるいは批判的な傾向があるという。逆に額に手が行く人は、あけっぴろげで気さくな性格と言える

心理学者ポール・エクマンは、人は嘘をつくときに下半身の動きが増えることを発見した

抗議行動のために集まった群衆や、共通の目的を持つ集団は、個人単位のときとはまったくちがう行動をする。集団の密度が高くなると、パーソナルスペースがどんどん狭まってきて、憎悪が募ってくるのである。だから集団が大きくなればなるほど、感情が高ぶって衝突が起こりやすくなる

ミラーリングは、相手の警戒心をやわらげ、信頼関係を築くうえで絶大なる効果をもたらす
------------------------------------------------
『本音は顔に書いてある』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4072466468
------------------------------------------------
■目次■
ボディランゲージのイロハ
恐るべきハンドパワー―手のひらと握手で相手を支配する
笑顔という魔法
腕が発するシグナル
手と指に注目
嘘は手と顔に出る
目は口ほどに…
本音は脚に聞け
ふだん目にする一三のしぐさ
領域侵犯―なわばり感覚とパーソナルスペース
ミラーリング―動きをまねれば心が通う
タバコ、メガネ、メーク―雄弁な小道具たち
身体の向きは心の向き
誘惑のディスプレイ
所有意識と領域、そして目の高さ
仕事に役だつボディランゲージ―面接とオフィスの配置
まとめのテスト
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

『10倍売る人の文章術』

2006年03月29日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569649378
本日の一冊は、アメリカの伝説的マーケターであり、ナンバーワンセールスライターでもある、ジョセフ・シュガーマンの高額セミナー(参加費22万円~33万円)を、一冊にまとめたものです。

文章家の多くが「芸術家」であることを考えると、なかなかビジネスに役立つ文章術を教えてくれる人はいないものですが、その点、このシュガーマンは、本当に文章で人を説得し、実績を出してきた人物。

売れるコピーを書こうと、数々の書籍を読み、挫折してきた方も、本書を読めば、コピーライティングの実際と具体的なテクニックを学ぶことができるでしょう。

内容は、具体的なノウハウに加え、コピーや文章、人を説得することの本質が盛り込まれており、じつに読み応えがあります。ポイントが囲みで読みやすくまとめられているので、忙しい方でも、要点がすぐに理解できます。

著者によると、コピーライティングとは、メンタルな作業であり、その書き手には、知識欲や好奇心、豊かな経験、そして仕事を面倒くさがらないなどの資質が必要。

また、コピーを書く際には、対象物の専門家になるまで質問を繰り返し、お客を知り、そして第一センテンスを読ませるために努力する。そしてさらに売るためには…。

この先は本書に譲るとして、ひとつだけ言っておきたいのは、本書の内容が何となく美辞麗句を並べる見せかけの「クリエイティブ」とは一線を画しているということ。

本当に売れる文章を書きたい方に、強くおすすめしたい一冊です。
----------------------
■ 本日の赤ペンチェック
----------------------
経験や知識の蓄積が多ければ多いほど、またそうした知識を関連づけて新たな組み合わせを生み出すことができればできるほど、あなたのアイデアは豊かになり、文章を書く力量も向上します

コピーを書いたり、発想する際に最も重要な素養のひとつは、まったく異なるものを関連づけて、新しいアイデアを生み出す力

商品にはそれぞれの本質があり、その商品に潜むマーケティングコンセプトを効果的に引き出すには、この本質を理解しなければなりません

コピーライティングとは、いってみれば事実や感情を伝えるための文章術。それはメンタルな作業です

コピーの第一センテンスを読ませる。広告のあらゆる要素はそもそも、このたったひとつの目的のために存在する

宣伝文の四分の一以上を読めば、最後まで読む確率が高い

つねにコンセプトを売ること。商品やサービスを売るのではない

どんな商品にも、ほかにはない独自の売り(USP)があります。この事実に気づき、それぞれの商品の独自性を見つけるのが、ほかならぬあなたの仕事です

価格ポイントが高ければ高いほど、価格を納得させたりニーズを生み出したりするためにコピーの分量が必要

コピーで提示するアイデアには論理的な流れが必要である。見込み客の質問を予期し、あたかも面と向かっているかのようにそれに答えなければならない

宣伝文では商品に関するあらゆる物理的事実に言及しなければなりません。さもないと広告の反応率が低下するおそれがあります

◆役に立つ22の心理的トリガー ※一部紹介
1.インボルブメント(感情移入)させる
2.正直さ/誠実さを打ち出す
4.価値を証明する
5.購入の納得感を与える
------------------------------------------------
『10倍売る人の文章術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569649378
------------------------------------------------
■目次■
第1部 お客を爆発的に増やす書き方、コピーライティングの秘密
第2部 最高の成果をもたらす44のテクニック
第3部 ポイントを検証する―具体例に学ぶ
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

『適正在庫のテクニック』

2006年03月28日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4526056294
本日の一冊は、同じ著者による好著『適正在庫の考え方・求め方』の待望の第三弾です。

※参考:『適正在庫の考え方・求め方』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4526051780
本書の中心となっているのは、著者が独自に開発したという在庫理論・APIM(Advanced Proper Inventory Method)。

1.未来在庫を考慮していない
2.リードタイム変動を考慮していない
3.間欠需要に対応していない

という、従来の在庫理論の欠陥を補うことで、適正在庫を実現しようという、意欲的な試みです。

サプライチェーン全体を健全な状態に保つために、どう考え、どう行動すれば良いのか、発注点や安全在庫をどうやって求めれば良いのか。著者の考えや事例も交えながら紹介されています。

生産現場のマネジャーはもちろん、流通・物流、はてはクリエイターまで、知っておくと得する生産効率アップの知恵が満載です。

『ザ・ゴール』を読んだだけで満足できない、意欲的な管理職に、ぜひおすすめしたい一冊です。

※参考:『ザ・ゴール』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478420408
----------------------
■ 本日の赤ペンチェック
----------------------
変動やトラブルから生産システムを防御するために、バッファーとして在庫を持つ(中略)バッファー在庫を持つことで、ある工程で発生した変動やトラブルの影響が直接次の工程に伝播するのを防ぐ

◆負荷を平準化するための方法
1.期間まとめ(一定期間の需要をまとめてプール)
2.山くずし(負荷の凸凹を計画の前倒しによってならす)
2.機種まとめ

サプライチェーンの全体最適は、トータル在庫量で判別できる

在庫を適正化しようと思ったら、1.一品別に適正在庫を求める、2.品目ごとに過剰か過少かを判定する、3.減らすべき品目は在庫を減らす、4.増やすべき品目は在庫を増やす、というステップで、一品目ごとにきめ細かい管理が必要になる

在庫適正化メカニズムのキーは安全在庫

納期遵守率を上げていくと加速度的に在庫削減が進む

生産管理担当者や資材調達担当者は、欠品が起こりそうだという気配を敏感に察知する。あるいは持てる情報網を駆使して異常値情報を集めて、欠品を先回りして予防する活動を行っているし、行うべき

完璧な安全在庫を追求するよりは、現場の臨機応変の対応でなんとかする余裕と能力を持つようにした方がよい

在庫は上流側が負担することが全体最適にかなった取引

◆適正在庫計算のポイント
ステップ1.対象となる在庫を決める
ステップ2.出荷データを集めて分析する
ステップ3.リードタイムを調べる
ステップ4.安全係数を決める
ステップ5.安全在庫を計算する
ステップ6.発注点を計算する

◆生産システム、サプライチェーン全体最適化のアプローチ
1.適正在庫基準による生産管理アプローチ
2.拠点統合による営業・物流アプローチ
3.アイテム削減による設計改善アプローチ
------------------------------------------------
『適正在庫のテクニック』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4526056294
------------------------------------------------
■目次■
第1章 在庫ゼロから適正在庫へ
第2章 在庫基準値で管理する
第3章 安全在庫の求め方
第4章 エクセルによる適正在庫の計算手順
第5章 新しい在庫理論APIM
第6章 需要予測と適正在庫
第7章 リードタイムのかぞえかた
第8章 生産形態と在庫管理方式
第9章 適正在庫のマネジメント
第10章 APIM
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

『スピードに生きる』

2006年03月27日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408395889
本日の一冊は、「世界のホンダ」を創りあげた本田宗一郎が、大きく飛躍する前に書いた、初の自伝、および経営論です。

日本経済新聞社「私の履歴書」よりも前に書かれていたという幻の一冊で、早い時期に書かれた分だけ、気鋭の経営者、本田宗一郎の勢いと信念が伺える、力の入った一冊となっています。

相変わらずのざっくばらんな物言いで、モノづくりやマネジメントの「思想」を語っているのですが、そのどれもが「人間」を中心に置いた、興味深い主張となっています。

とくに資本の論理ばかりが優先される現代にあって、「資本は仕事と生産のために奉仕するものでなければならない」とした主張には、「世界のホンダ」の強さの本質を見た気がします。

モノづくりとは何か、経営とは何か、真の能率とは何か、そして経営者の責務とは何か。

切れ味鋭い主張と、その根底にある深い哲学が感じられる、そんな一冊です。ぜひ読んでみてください。
----------------------
■ 本日の赤ペンチェック
----------------------
学問は学問、商売は商売と割り切っている人もいる。たしかにそういうこともいえるだろう。しかし、学問が根底にない商売は、一種の投機事業みたいなものでしかなく、真の商売を味わうことは不可能だといえないだろうか

人間、経験を積めば積むほど、あるいは本職になればなるほど、仕事そのものはむずかしくなってくる。そして真のエキスパートは、不可能の壁を打ち破るところに、無上の喜びをもつものではなかろうか

資本は目先に動かされやすい。わが社が今日を築き上げ得たのは、常に仕事を優先し、理論と時間とアイデアを尊重してきたからであって、この方針は将来も変更されるべきでない。資本は仕事と生産のために奉仕するものでなければならない

常に正しくあることこそ、自分をいちばん強くすることである。最後の勝利を決するものは正しいか否かということであって、強いか弱いかが勝敗を決するのではない

合理化の基本をなすものは人間のアイデアを中心としたものでなければならない

値段は需要と供給からくるものであって、原価計算とは関係がない

人間の力というものは、数学などのように割りきれるものでない。結局観察する目を養うことである。それがいちばん大事なことである

一人一人が働き甲斐のあるものにしてやることが能率の根本

経営者として最も大切なことは時代の趨勢を見通して会社の進路を定めることであるが、この判断の根底に、時代の要求を見抜く識見を必要とする。製品に時代の要求が加味されてはじめて商品となるのである

会社は大きくなるにつれて人間味を増加するようにしなければならない

美しく芸術的であってこそ、はじめて長い実用に耐えられる
------------------------------------------------
『スピードに生きる』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408395889
------------------------------------------------
■目次■
序によせて
第一部 スピードに生きる
第二部 経営とアイデア
第三部 私の生き方・考え方
解説 前間孝則
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

『33歳で資産3億円をつくった私の方法』

2006年03月26日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837921825
本日の一冊は、かつてアーサー・D・リトルに勤務していたという米国公認会計士が、自ら資産3億円を築いたノウハウを明かしたものです。

著者はサラリーマン時代、年収1千万円以上あったにもかかわらず、貯金はたったの70万円。そこから何と1年以内に資産3億円を築いたということです。

内容的には、資産運用の心構えと、節約術、保険、不動産・株式投資、起業など。およそサラリーマンが興味を示すと思われるお金の話は、ほとんどすべてカバーしています。

内容的には必ずしも安全とは言えない投資方法も入っていますが、かつて有名コンサルティング会社に務めていた著者だけに、決して自身の体験談に偏ったものではなく、理論と実践のバランスが取れています。

いわゆる自慢話ではないため、気持ちよく読み進めることができるでしょう。

現在の経済状況に満足していない方、思い切って起業・投資したい方は、ぜひ読んでみてください。
----------------------
■ 本日の赤ペンチェック
----------------------
「本当は自分はこんなもんじゃない」と思いながら、結局やらないで人生を後悔すること――これこそが最大のリスク

商売の基本は安く仕入れて高く売ること(中略)投資で利益を出すことをバカにする人は、ビジネスでも無能だと宣言しているようなもの

情報を自分で分析したら、実際に行動を起こし、リスクをとって素早く決断するという勇気が必要

気づきが得られるかどうかは、学歴や頭のよさなどではなく、いかに問題意識を持って生きているか

周囲の協力を仰げる人は、そうでない人に比べて一日を何倍にも使うことができます

普通のサラリーマンがお金持ちになるには、会社の仕事は効率的にこなし(いいかげんにではありません)、自分のために考える時間を確保する必要がある

お金は”消費”ではなく「投資」に使え

税金の知識があるのとないのとでは、将来にわたって手元に残るキャッシュの額が全く違ってきます

マンション販売業者は「資産になりますから」と言いますが、本当にあなたの資産になるのは、ローンの返済が終わった三十年後

◆投資に必要な「戦略思考」
1.時流を読む
2.投資対象がキャッシュを生むメカニズムを理解する
3.自分の性格を知る
4.投資の原則を疑う
5.仮説検証を繰り返す

暴落株を買うのは、まさに株式投資の王道、「皆が売っている時に買う」の実践

オフショア投資の最大の魅力は「大きなリターンと節税スキーム」

”金融資産一億円以上を持つ人”の七割が起業家・経営者
------------------------------------------------
『33歳で資産3億円をつくった私の方法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837921825
------------------------------------------------
■目次■
1章 サラリーマンの僕が「金持ちになる!」と決意した日
2章 これが金持ちの「常識」だ!
3章 “節約・節税・レバレッジ”こそ、金持ちへの近道
4章 不動産投資でアーリーリタイアも夢ではない!
5章 株、投信、為替…この「儲けの絶対法則」に学べ
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

『「できる人」の聞き方&質問テクニック』

2006年03月25日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894512211
本日の一冊は、かつてエスティローダーのマーケティング部長や、パルファン・イブ・サンローランの日本支社長を歴任した著者が、聞き上手になるための原則とテクニックを紹介したものです。

デール・カーネギー・コースの公認インストラクターも務めた、という著者が書いているだけあって、その内容は人間心理に基づいた、「人を動かす原則」をまとめたもの。

それにセールスの達人である著者のエッセンスが加わって、さらに実践的なものに仕上がっています。

単に原則だけにとどまるのではなく、具体的にそれをどう実践するのか、実践したら、どういう効果が得られるのか。

現場を経験した著者ならではの、切れ味鋭い理論に注目の一冊です。

タイトルはビジネスパーソン全般を対象にしたものですが、内容は主に、セールスの場面で威力を発揮するもの。

さらりと読めてためになる、セールスパーソン必読の一冊です。
----------------------
■ 本日の赤ペンチェック
----------------------
他人に対して何が一番感動を与えるか? それは間違いなくその人の話を真剣に聞いてあげる、ということにほかなりません

人間関係はまず相手に関心を持ち、自分に関心を持ってもらう。相手を理解して、それから自分を理解してもらう。これが順番です

人間関係においては「何を言うか」より「誰が言うか」の方が大切

人を説得しようとする場合は、まず相手に徹底的に話をさせ、心の中にあるものを全て吐き出させます

良い質問ができれば、相手が応えてくれます。つまり、話してくれるので相手の話を聞くことができます。その結果、会話が促進します

◆人に好かれる聞き方の五大原則
1.聞き方は「八〇対二〇の法則」で
2.人の話を奪い取るな
3.相手の話を即座に否定しないこと
4.相手の言うことを即座に肯定すること
5.反論に反論しないこと

人を説得するには共感ゾーンをどんどん広げていくことが大切

◆聞き方の五大テクニック
1.うなずき効果 2.あいづち効果 3.視線効果
4.質問効果 5.メモ効果

良い人間関係を作りたいと思ったら、意識的に相手に似せたらいい

YES・TAKINGの質問をしていきますと、相手とのコミュニケーションが良くなり、結果として良い人間関係を作りやすくなります

1.人間質問、2.現状質問、3.問題質問―という質問を自由に用いて、いろいろな角度から情報を獲得することにより、こちらの作戦も立てやすくなり、説得・交渉がしやすくなる
------------------------------------------------
『「できる人」の聞き方&質問テクニック』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894512211
------------------------------------------------
■目次■
プロローグ 意外と知らない人間心理「なぜ、人は話を聞けないのか?」
第1章 なぜか結果を出す人は「聞き上手」
   「なぜ、『聞き上手は、人に好かれ、信用されるのか?」
第2章 誰も教えてくれなかった!
    相手に好印象を与える「聞き方の基本」
第3章 人間心理を利用した「良い雰囲気を作るコミュニケーション術」
第4章 これだけ知っておけば大丈夫!「できる人」の質問テクニック
第5章「できる人」だけが知っている!「良い人間関係を作るコツ」
第6章「できる人」だけが知っている! 効果的な「第一印象の作り方」
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

『ロジカル・ライティング』

2006年03月24日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492555544
本日の一冊は、論理的思考を社会的ブームにまで押し上げた話題作、『ロジカル・シンキング』の待望の続編です。

※参考:『ロジカル・シンキング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492531122
マッキンゼーのエディターとして、コンサルティング・レポートや提案書などの論理構成、表現をアドバイスしている著者が、「論理的にわかりやすく書くスキル」を惜しみなく伝えています。

実際にありがちな「わかりにくい例」と「改善例」が示されているため、具体的にどう書けばいいのかが、一目瞭然。

ハードカバーの堅い装丁ですが、図を多用しており、文章も読みやすいので、簡単に理解できます。

「論理パターン」はじめ、いくつか実際に読まなければわからない要素があるので、本格的に学びたい人は、ぜひ買って読んでください。

ロジカルな文章のまとめかた、相手を動かすビジネス文書の作り方を学びたい方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
----------------------
■ 本日の赤ペンチェック
----------------------
どんなに込み入ってややこしく見える報告、提案、依頼、あるいは指示も、ビジネス・コミュニケーションである以上、すべて、「伝え手(書き手)」「相手(読み手)」「テーマ」「答え」「期待する反応」という5つの基本要素で整理できる

期待する反応を引き出すことこそ、書くことの目的だ

◆論理的に思考を整理するための道具
・MECE(重複・漏れ・ずれなく分ける)
・So What?/Why So?(要するにどういうことか?を正しく引き出す)
・論理パターン

◆3種類のMECE
タイプ1.要素分解する(男性/女性、年齢、3C、4Pなど)
タイプ2.ステップ分けする(PDCA、過去・現在・未来など)
タイプ3.物事の両面を対象概念でとらえる

◆論理パターン
・並列型:物事をシンプルな構造で説明したいとき
・解説型:伝え手の考え方自体を強調したいとき

◆論理パターンをセルフチェックする
1.読み手のWhy So?に過不足なく答えているか?(階層化しすぎに注意)
2.要旨が明快か?
3.結論を先に伝えるか、根拠を先に伝えるか?

「何について、何のために、誰が、誰に向けて書くのか」というコ
ミュニケーションの設定を説明するのが導入部

◆読み手の視点に立った5つのポイント
1.なぜ、「このテーマ」を設けたのか?
2.なぜ、「この反応」をとらねばならないのか?
3.なぜ、「この書き手」なのか?
4.なぜ、「この読み手」なのか?
5.答え(本論)についてあらかじめ把握しておくべきことはないか?

◆ビジネス文書で重要な3つの用件を理解する
1.具体的に表現する
2.論理的な関係を正しく表現する
3.簡潔に表現する
------------------------------------------------
『ロジカル・ライティング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492555544
------------------------------------------------
■目次■
第1部 メッセージの組み立て
 第1章 組み立ての準備
 第2章 本論の組み立て(1)―ロジカル・シンキング概説
 第3章 本論の組み立て(2)―ロジカル・シンキングの実践
 第4章 導入部の組み立て
第2部 メッセージの表現
 第5章 組み立ての視覚化
 第6章 メッセージの日本語表現
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

『自分らしく稼ぐ。』

2006年03月23日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489451222X
本日の一冊は、経営コンサルタント、ビジネス書作家として活躍中の小阪裕司さんが、自分に合ったビジネススタイルを確立することの大切さを説いた一冊です。

「商売」と「自己啓発」を融合した独特のテイストは、著者の専売特許ですが、本書ではまさにその特徴が際立っています。

安易にビジネスモデルを追うのではなく、ビジネススタイルと融合すること、ビジネススタイルを貫き、お金もきっちり儲けるために商人はどう考えればいいか、など、じつに示唆に富んだ内容です。

ビジネスのノウハウというよりは、商人としての心構えの部分が強調されているため、人によっては物足りないと感じるかもしれませんが、じつはここで説かれていることは、最終的には儲けるためのノウハウだったりします。

商売で大切なことは、誰(何)のために働くか、誰と付き合いたいか。そしてそれがじつは長期でお金を稼ぐための秘訣なのです。

仕事をしていて、「自分は何のためにやっているんだろう」と悩んだら、ぜひ手にとって欲しい一冊です。
----------------------
■ 本日の赤ペンチェック
----------------------
人間の脳は、ときどき宝の山がゴミに見えたりする

本当は考えなければいけないのは、お酒の売り上げをつくるためには、「お酒をどう売るか」ではなくて、「お酒を買ってくれる人をどう動かすか」のはずです(中略)商品の方ではなくて、それを買う「人間」の方に焦点を当てて、どうすればこちらが思う行動をしてもらえるか、を考えないといけない

ビジネスとは常に「人がどう動くか」ということを軸に考えないと、本質からズレていってしまう

今のところMBAでは、「ビジネスは人の営みである」という視点からはビジネスを教えていない

同じ資本主義社会で同じようにビジネスをやってお金を稼ぐにしても”型”はたったひとつではない

ビジネスモデルはビジネススタイルの中にあるので、スタイルを考えないでモデルだけを考えてしまうと、自分が本来あるべきビジネススタイルにはないビジネスモデルを選んでしまう

◆著者が提唱する8つの習慣
1.満足主義でビジネスをする 2.無駄に見えることをする
3.テクニックは追わない 4.長期的視野でビジネスを見る
5.「カッコいい」か「カッコよくない」か、で考える 6.競争しない
7.十分に稼ぐ 8.マスターである

ビジネスの成功とはキャッシュをたくさん稼ぐことそのものではなく、「仕事を通じてよりよく生き、価値ある人生を刻むこと」。そしてその「価値」とは「自分ができることをすることで、それが誰かの役に立つ」ということ

◆重要なビジネスの4原則
1.絆を創る(お客さん、一緒に働いている人たち、売っているもの)
2.世界を売る(お客さんにより新しい世界を教える)
3.伝道する(市場は創造できる)
4.コミュニティを育む
------------------------------------------------
『自分らしく稼ぐ。』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489451222X
------------------------------------------------
■目次■
第1章 ビジネスがこう見えていると、結局は損をする
第2章 成功って、ひとつではない
第3章 「ビジネススタイル」を考えないと、ビジネスを誤る
第4章 このスタイルで経営する人の八つの習慣
第5章 四つの原則が支えるビジネス
第6章 では、そこからキャッシュを生むためには?
終章 ある物語―「あられ」が継がれた日
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

『Web2.0 BOOK』

2006年03月22日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844322265
本日の一冊は、現在インターネットビジネスで話題のキーワードをまとめ、最新のビジネス事例とともに紹介した一冊です。

「Web2.0」というのは、特定の技術やサービスを指すものではなく、インターネット上でここ数年間に発生したWebの環境変化やトレンドを総称したもの。

もともとは、コンピュータ書版元として有名なオライリー社のCEO、ティム・オライリーが創った言葉だそうです。

本書では、最近話題の「ロングテール現象」や、進化した検索サービス、ブログ、Webサービスなど、「Web2.0」を取り巻くあらゆるトピックを簡潔に紹介しています。

企業事例としては、グーグルやアマゾン、ブログ検索のテクノラティ、日本Web2.0カンパニーの代表例であるはてななどを紹介。

読んで楽しい、という類いの本ではありませんが、時代をキャッチアップし、来るべき変化に備えるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
----------------------
■ 本日の赤ペンチェック
----------------------
◆ロングテール現象
ロングテール現象は売上だけに見られるものではなく、Webサイトのアクセス数(PV)やユーザー数など、ありとあらゆる指標に見られる傾向として、さまざまなネット上の事象を説明するために使われる重要なキーワードとなりました

◆オライリーによるWeb2.0の定義
1.サービス提供者である(パッケージソフトではなく、サービスを提供)
2.データソースをコントロールできる
3.ユーザーの無意識な参加を促す
4.集合知を利用する(ユーザー情報の全体をデータベース化している)
5.ロングテールを理解する
6.プラットフォームを選ばない
7.リッチで軽い

マイクロソフトが無数に分散した拠点をネットワーク化していくのに対して、Googleは逆に、巨大なネットワークからデスクトップやイントラネットの中に侵攻し始めている

◆Amazonの中核戦略A9 Search
A9.comは、検索エンジンのマッシュアップサービスです。Webと画像検索は「Google」を、書籍情報はAmazonの「なか見!検索」を、さらに映画情報は「Internet Movie Database」から、人物検索は「zooninfo.com」を、ブログ検索は「IceRocket.com」を、百科事典や辞書などは「Answers.com」を使って検索できるようになっています

テクノラティの検索サービスは、ブログ検索とタグ検索の組み合わせによって、ユニークな検索結果をユーザーに提供するとともに、ブロガーの間で話題になっているさまざまな情報(口コミ)を時系列順および重要な順に表示することができます(中略)タグの関連性による文脈の一致は人間の感覚に近いため、タグ検索は、Googleやオーバーチュアの検索結果連動広告に次ぐ、新しいキーワード広告の基礎技術として注目を浴びつつあります

ワンセグのコンテンツは、計り知れない可能性を秘めています。たとえば、ワンセグの音楽番組で流れている音楽をインターネットでダウンロードできるようにしたり、ドラマで俳優や女優が着ていた服や登場するアイテムをEコマースと連携して販売するなどです。ユーザー参加型の生番組など、さまざまなコンテンツ提携が実現可能となります
------------------------------------------------
『Web2.0 BOOK』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844322265
------------------------------------------------
■目次■
1.Web2.0とは何か
2.Web2.0をとりまくテクノロジー
3.Web2.0的サービス
4.Web2.0近未来予測
5.Web2.0ベンチャー最前線レポート
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

『愛されるサービス』

2006年03月21日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761263172
本日の一冊は、グローバルダイニングの飛躍に貢献し、「グローバルのサービスの確立者」と言われた伝説のサービスマン、新川義弘さんによる、注目の新刊です。

先日、かんき出版さん主催のイベントで、お話を伺う機会がありましたが、リッツ・カールトンの高野さんとはまったく違うキャラクター。

柔和な高野さんと比べると、新川さんはまさに情熱の人。歯に衣着せぬ物言いで、本質をズバズバと突いていく、そんな語り口でした。

本書は、その新川さんが、まさにサービスの要諦とは何か、サービスマンはどのように考え、行動すべきかを明らかにした一冊です。

ブッシュ大統領と小泉首相の会食を成功させた話や、ミック・ジャガーをもてなした話、お客様が10年前に飲んだワインを覚えていた優秀なサービスマンの話など、豊富なエピソードをからめながら、ぐいぐいとサービスの本質に迫っていきます。

また、どうすれば優秀なプロ集団を育てられるか、といったマネジメントの問題にも正面から回答を与えており、参考になります。

サービスに携わる人には心構えの書として、お客様として接する人には、サービスの裏側を知るノンフィクションとして、ぜひ読んで欲しい一冊です。
----------------------
■ 本日の赤ペンチェック
----------------------
とかくウエイターは、VIPに対しては慇懃に、一般のお客さまに対してはよそよそしく、馴染みのお客さまに対しては馴れ馴れしく接客しがちではないでしょうか。それでは本当のサービスマンとは言えません

グループで来た場合、その中のホストを見極め、まずホストに挨拶し、どのように会食を進めるのかを聞くのは基本中の基本

サービスで大切なのは「先取りする」ことです。お客さまがしてほしいと思っていることを、言われる前にして差し上げること。これが真のサービスです

サービスのリーダーは、「大いなる無駄」を正しく評価してあげなければなりません

◆お客さまに感動を与えるサービスの三要素
1.アンティシペイション(事前予知力)
2.リコグニション(顧客認知力)
3.オペレーション(運営力)

お店を回すのはいいが、お客さまを回してはいけない

このシェフは誰よりもおいしい料理を作れる。私は誰よりもサービスができてお店を盛り上げられる。まず、こうした信頼関係を持つことが大切です。お互いがお互いの技量を認め合わない限り、優れたチームワークなど生まれません

100点と30点のテーブルがあるよりは、まずすべてのテーブルを60点にするべきだ

その場の売り上げよりもお客さまの来店動機を増やす

ウエイターはどうしても、客単価の高いお客さまに目が向きがち(中略)長くお客さまに愛されるレストランを目指すのであれば、そういう若いお客さまにも常連になってもらえるお店にならなければ嘘

スタッフにキャリアアップの目標を持たせるのがリーダーの仕事
------------------------------------------------
『愛されるサービス』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761263172
------------------------------------------------
■目次■
1.サービスの基本はフィフティ・フィフティ―
 「下僕のサービス」ではなく「愛おしいサービス」を
2.お客さまに感動を与えるサービスの三要素
  アンティシペイション・リコグニション・オペレーション
3.サービスが行き届く店は何が違うのか?
  テーブル担当制と座席番号制で店が生まれ変わる
4.お客さまがまた店に来たくなるサービスとは?
  リピーターの来店動機を増やすヒント
5.サービスのプロ集団を育てる
  部下との接し方と育て方
6.とっさの時のリスクマネジメント
  ピンチの時こそ本当のサービスが問われる
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

『株式投資「必勝ゼミ」第2講<進化する頭脳>』

2006年03月20日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453231271X
本日の一冊は、かつて「ビジネス・ブック・マラソン大賞」で第一位を受賞したベストセラー『現役大学教授がこっそり教える 株式投資「必勝ゼミ」』の待望の続編です。

※参考:『現役大学教授がこっそり教える 株式投資「必勝ゼミ」』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569642799
前作同様、大学教授でありながら投資家、25歳の時にフェラーリを手に入れたという著者が、株で資産を築くための実践的かつ理性的な考え方を示しています。

見出しに「『1億円よりも欲しいもの』、それは『ファイナンシャル・インテリジェンス』」とあるように、あくまで読者のリテラシーを高めるのが目的。

今回の本では、投資家に求められる基本的心構えと銘柄発掘法、売買基準、そしてメンタル面までをカバーしています。

著者独自のリサーチおよび分析に基づき、従来の銘柄選別基準を進化させ、投資の指針をいくつも提示しているのが特徴です。

前作と比べるとテクニカルな面が増えた気がしますが、基礎からきちんと説明しているので、さほど前提知識は求められません。

文章も軽快で、文字量の割にすらすら読めるので、基礎をきっちり押さえ、賢い投資をしたい、という方にはおすすめの一冊です。

※ちなみにどうでもいいことですが、この著者の榊原さん、大学教授なのにかなりいいキャラです(先日パーティでお会いしました)。だからこんな文章が書けるんですね。
----------------------
■ 本日の赤ペンチェック
----------------------
「1億円よりも欲しいもの」、それは「ファイナンシャル・インテリジェンス」

「株価というものは、多かれ少なかれ、思惑をはずれて上下に動くものだ」という、至極当たり前のことを事前にわかっておくこと

◆究極の銘柄選別のための基準
<AAA基準>
1.東証一部上場企業であること
2.一株純資産(BPS)が1500円以上であること
3.自己資本比率が75%以上であること
<AA基準>
1.東証一部上場企業であること
2.一株純資産(BPS)が1250円以上であること
3.自己資本比率が60%以上であること
4.安全ポイントが1125ポイント以上であること

◆いくらで(いつ)買うかの基準
1.いくらで買うかの基準
「平均的には、買値はPBRが0.5以下の株価」
2.いつ買うかの基準
「13週移動平均線の微分係数が-から+に転じる時」
3.PBRが目標の値になったら、資金の半分でその株を買う

◆売り値の基準
1.最低で「25%」――最低でも25%の利益を獲得するまでは株を保有
2.高値から「5%」下落時――高値から5%下落した時点で売却
3.最長で「26週間」――最長でも26週間(半年)で売却
4.最高で「50%」――最高でも50%の利益を獲得した時点で売却

ポートフォリオは負け犬の言い訳

儲かったからといって、すぐ「次の銘柄はないか!?」と、何にでも飛びつくのは、むしろケガの素

キャッシュリッチ企業が割安になっているのを見つけたら、「ひたすら買い」
------------------------------------------------
『株式投資「必勝ゼミ」第2講<進化する頭脳>』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453231271X
------------------------------------------------
■目次■
はじめに 「おまたせいたしました!」
第0章 「必勝ゼミ」の第2講を始めるにあたって
第1章 基本事項の復習
第2章 Prof.サカキ式投資法の「進化論」
第3章 知られざるお宝発掘法
第4章 信用取引のリスク
第5章 個別銘柄のケース分析編
第6章 エピローグ
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

『招客招福の法則』

2006年03月19日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453231271X
本日の一冊は、「日経MJ」で大好評を博した小阪裕司さんのコラ
ムをまとめ、単行本化したものです。

紹介されているのは、商いの現場で得られたエピソードや心構え、
そして教訓。

商売はとどのつまり人間関係である、という王道や、値づけ、イベ
ントなどの考え方、そして効果のあった販促…。

いずれも、具体的事例でありながら、商売の本筋を明らかにしてく
れる、優れたエピソードばかりです。

新聞のコラムという性格上、さらりとした表現になっているのはや
むをえないところですが、商売人であれば、この短い文章からでも、
多くのヒントを得られることでしょう。

小売ビジネスに携わる人は、ぜひ読んでみてください。

----------------------
■ 本日の赤ペンチェック
----------------------
多くの商人は商品を売ることに懸命で、お客との人間関係を保ち、
育てることをしない。しかもお客に物事を語らない。普段つながり
もなく、何も語らずに、ある日いきなり商品だけを買ってくれと言
っても、お客は動かない

「客単価」とはあらかじめ決まったものではなく、お客がお金を出
したいと思った結果の数字だ

なぜ二種類の価格があるのだろう。高い方のサンマを買うと何かい
いことがあるのだろうか。それがわからなければ高い方を買うことはない

人間が一番もらってうれしいものは何だと思うだろうか。決して高
価な”モノ”ではない。自分のことを気遣い、大事に思ってくれて
いる”気持ち”なのだ

かき入れどき商戦の目標といえばつい「売り上げ」だけになりがち
だが、そこに「顧客リストの増加数」を加えることをぜひお勧めしたい

「考える」ことは多くのエネルギーが必要だが、考えることで物事
をとらえる力も発想力も向上していく。それはひいては会社の競争
力そのものではないだろうか

時によってお客には「そうしたい。でもね」という感情がある(中
略)この「でもね」を取り除いてあげる。そうすることによってお
客は「買う」ことができる

人は一貫性のない態度を嫌うものであることを、商人は覚えておくべき

得てして商人、そして職人や製造者は「何に」こだわっているかは
語るのだが、「なぜ」こだわっているのかは語らない。しかしお客
は「なぜ」の方に強く反応する

ある種のイベントや事件が起きたときは、消費者はそれに関連する
情報への関心を高める
------------------------------------------------
『招客招福の法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453231271X
------------------------------------------------
■目次■
※多すぎるので割愛します
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

『まずは小さな世界で1番になる』

2006年03月18日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761263199
本日の一冊は、「小さな世界で1番になる」をモットーに小さな成功を重ねてきた著者が、仕事と人生について書いた一冊です。

著者は、高校受験の時にランクを落として学年で成績トップ、その後も偏差値40以下限定の家庭教師で月60万円荒稼ぎ、さらには大企業の誘いを蹴って、ハローワークで小さなベンチャー企業に入社。音楽家派遣業の「エルパ」を成功させ、同社で航空業界進出の足掛かりをつかみ、背水の陣で航空業界に進出したという、戦略家の女性です。

本書には、著者が考える人生戦略、商売論、営業論などが紹介されており、ビジネスに必要なさまざまな要素を学ぶことができます。

とくにコストカットに関する考え方などは、なかなかマネできないかもしれませんが、経営をやるなら押さえておきたいところ。また、女性であれば、女性としての処世術に言及した部分も注目です。

本書で紹介されているいずれの考え方も、「普通の人」が実践できるやり方であり、人生戦略としてはぜひ学んでおきたいところです。

装丁の柔らかさに惑わされることなく、ぜひ手に取って読んでみてください。
----------------------
■ 本日の赤ペンチェック
----------------------
一番になったり人に褒めてもらうと、人は自信を持てるんです。勉強でも何でもそうですけど、自信が持てると、やる気も起こるし結果も自然に伴ってくる

「自分が一番になれる場所を探す」ことと同じくらい、「自分を必要としてくれる場所を探す」ことも重要

一回の大きな成功体験よりは、小さな成功体験を何回も積むほうが、結果的には大きな力になる

自分が何かを欲しいと思ったら、そこには顧客がいるんです。で、実際に自分がそれにお金を出して買うなら、それは売れるんです

「物の本当の値段を知っているのは、世の中の半分の人だけだ」こう教えてくれたのは私の父です。で、後の半分の人を対象に商売をすれば儲かるし、お前は後の半分の人に絶対なるなと言ってました

経理は本当に重要で、攻めもできるポジションなのです。会社経営において、決して経理を軽んじてはいけません

◆「お土産」を持って帰るための営業トーク
「今日、何か持ち帰れるものはありますか?」
「今日、何かお手伝いできることはありますか?」

苦しんだ後に成長が待っていると思えば、仕事で食わず嫌いなんてしている場合ではない

ネゴ能力がつくかどうかは「慣れ」の問題です。納得できないことに目をつぶらず、とにかく考える習慣をつけて、繰り返しネゴるうちに必ず「ネゴ上手」になれます

時間は、ビジネスマンに限らず、誰にとっても一番大切な資源です。これを無駄遣いする人は、仕事もプライベートも充実させることができないと思います

管理職の使命は、社員にどう思われようと、悪口を言われようと、結果を出させることが第一

「何をしたいか」を言える人は大勢いるのですが、「いつまでにするのか」まで言える人は意外に少ない
------------------------------------------------
『まずは小さな世界で1番になる』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761263199
------------------------------------------------
■目次■
普通の人でも、大丈夫
Part1 ニワトリのアタマ的「半生記」
Part2 ニワトリのアタマ的「商売論」
Part3 ニワトリのアタマ的「営業術」
Part4 ニワトリのアタマ的「仕事術」
Part5 ニワトリのアタマ的「組織論」
Part6 ニワトリのアタマ的「夢のかなえ方」
Part7 ニワトリのアタマ的「幸福論」
エピローグ
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

『マネジメントは自己実現』

2006年03月17日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901491415
本日の一冊は、ストーリー形式でビジネスの要諦が学べる、「銀座ママ麗子の成功の教えシリーズ」の完結編です。

著者は、もともと心理カウンセラーを目指していて、途中からマーケティングに転向した人物。

コンサルタントとして、数多くのトップ企業を支援してきた経験から、今回は「マネジメント」をテーマに書いています。

物語の舞台となるのは、創業者の精神が風化し、ヴィジョンもコンセプトも失ったダイヤモンド生命。

責任逃れをする現場マネジャーと、現場を軽視するその上司が、外部の指導をきっかけに、現場から変わっていく様子を描いた、刺激的なストーリーです。

物語ではありますが、要所要所にポイントがまとめられており、下手なマネジメント本よりずっと高度な内容が書かれています。

物語形式になっている分、感情移入をしながら、マネジメントとは何か、マネジャーの責務とは何か、真剣に考えることができるのが特長です。

今回で完結ということでちょっと残念ではありますが、また著者の力作に期待したいところです。
----------------------
■ 本日の赤ペンチェック
----------------------
現在の組織、今後の組織をまとめるためには、どちらの方向に変化するのか、どのくらいのスピードで進むのかを、明確化する必要がある

◆ヴィジョンに含まれるべき3要素
1.収益を上げる手法
2.成長の方法
3.成長した結果、社会にどのような恩恵をもたらすことができるのか

人は誰でも、自分の人生を自分自身でマネジメントしなければならない

自分一人では絶対に実現することができないくらいの欲求を持つことが理想的です。そういう欲求を持てば、その欲求を満たすために、周囲の人を巻き込まざるを得なくなります。ここに、強力なヴィジョンと強力なリーダーシップが生まれる可能性が出てくるんです

フィロソフィとパーソナリティと心理的ベネフィットだよ。この部分は、絶対に変えちゃダメだ。ここをコロコロ変えたら、信用されるはずがない

人間は誰でも本能的に、将来のヴィジョンを持っているリーダーを
求めている

マネジメントする立場にいる人には、説明責任がある

小さなことでも、昨日までできなかったことができるようになったり、人が気づかないことに気づいたり、そういうことを見つけて褒めれば良い

自らを律すると書いて、自律。自分を律することができない者には、マネジメントはできない

マネジメントは、その本人の人間力を伸ばす。マネジメントとは、人間力を伸ばすための修行のようなものなのだ。だから、厳しくて当然なのである

功績までは残せなくても、少なくとも組織の健全性を維持したままで次のリーダーに引き継ぐことが、マネジメントする人の務め
------------------------------------------------
『マネジメントは自己実現』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901491415
------------------------------------------------
■目次■
第1章 現場の活性化こそが企業力の源泉
第2章 個人と社会と企業の目標を一致させる
第3章 志を持つことが重要
第4章 自己責任を全うする
第5章 自分の可能性の実現をマキシマイズする
第6章 他者や社会とのコミュニケーションを最適化する
★マネジメント10の鉄則
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━