ビジネス書の厳選情報を毎日お届け 「ビジネスブックマラソン」 バックナンバーズ

アマゾン元バイヤー、土井英司による厳選ビジネス書評メルマガ。ベストセラー分析と本当に読むべき珠玉の一冊を提供しています。

『ギリシア・ローマ名言集』

2005年12月31日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003212312

年末年始は、心の整理し、志を新たにするのに最適な時期です。

この「ビジネス・ブック・マラソン」でも、今日・明日は、偉人たちの名言集を紹介し、みなさんの新年の抱負に役立てていただければ、と思っています。

ということで、本日ご紹介する一冊は、何とギリシア・ローマ時代の名言集です。

あまり馴染みのないものが多いと思いますが、この時代から人間はいろんなことを考え、経験し、教訓としていたのだなあ、と思わされる名言集です。

かの有名なカエサルの「賽は投げられた」は、じつは「賽を投げろ」だった、など、知られざる裏話が満載。ギリシャ語、ラテン語の原文が添えられているのも嬉しいところです。

誰もが知っている名言集と比べ、ちょっとうんちくを語って自慢できる、そんなネタ本です。

ぜひ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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<ギリシャの名言>

「ソクラテスは若者たちに、たえず鏡に自分の姿を映してみて、美しければそれにふさわしい者となるように、また醜ければ、教養によってその醜い姿をかくすようにせよと勧めた」
(ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』)

「喉がかわいている者には、千万の賢い忠告よりは、一杯飲ませる方が大きな喜びになる」
(ソポクレス)

「賢明な人の目と舌と耳と心は、胸底深くにある」
(テオグニス)

「人間には舌は一枚しかないが、耳は二つある」
(プルタルコス『饒舌について』)

「点滴石を穿つ」
(ことわざ)

「始めは全体の半分」
(ことわざ)

<ローマの名言>

「喜んだ人は喜びの種を忘れるが、悲しんだ人は悲しみの種を忘れない」
(キケロ『ムレナ弁護演説』)

「われわれは、教えることによって学ぶ」
(ことわざ)

「勝利に際しておのれに勝つ者は二度勝ったことになる」
(プブリリウス・シュルス『金言集』)

「恩恵をほどこした者は黙っているがよい。恩恵を受けた者は語るがよい」
(セネカ『恩恵について』)

「人生は人間に、大いなる苦労なしには、何も与えぬ」
(ホラティウス『風刺詩』)

「ひとたび発せられた言葉は、取り返しがたく飛ぶ」
(ホラティウス『書簡詩』)

「財産は、賢者にあっては奴隷の地位にあるが、愚者にあっては支配者の地位にある」
(セネカ『幸福な生活について』)

「私のものはすべて、体といっしょに持ち歩いている」
(キケロ『ストア派の矛盾について』)

「習慣によって、言わば第二の天性が作られる」
(キケロ『善と悪の究極について』)
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『ギリシア・ローマ名言集』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003212312
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■目次■
ギリシアの部
ローマの部
あとがき
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『山田真哉のつまみ食い新会社法』

2005年12月30日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413008103

本日の一冊は、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』で一世を風靡した、山田真哉さんによる新会社法の早わかりブックです。

※参考:『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334032915

大規模改正で注目を浴びる、新会社法の特徴やメリット、具体的な内容、会社経営上の制約など、さまざまな内容が、マンガや図、ケーススタディでズバリわかるように工夫されています。

前回の図解ムック版もわかりやすくまとめられていましたが、要点だけをつまみ食いするなら、これほどわかりやすい本はありません。

具体的な定款の例や用語集なども載っており、これで500円はかなりお得です。

表紙からお手軽感・お得感があまり伝わってこないのが残念ですが、内容的にはイチオシです。

これから新会社法について学ぶ人や、起業する人は、ぜひ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆新会社法の3大ビックリ
1.有限会社の廃止!
2.資本金は1円でいい!
3.取締役は1人でいい!

◆改正前の1円会社を現状の資本金のまま継続する方法
株主総会や取締役会で、この解散事由を定款から削除するという決議をし、登記簿謄本からも削除することを登記申請する

取締役や監査役といった会社の機関の一つとして、新しく「会計参与」がつくられます

株式譲渡制限会社には、取締役会を設けなくていい、役員の任期を最長10年まで延ばせるなど、身内で経営しているような小規模な会社の実態に応じた制度が認められています

◆有限会社に二つの選択肢
1.そのまま有限会社を名乗る(=特例有限会社)
2.有限会社を株式会社に変更
 ・株式会社への商号変更
 ・有限会社の解散登記
 ・株式会社の設立登記

◆LLP(有限責任事業組合)の誕生
LLPでは税金が組織に対してかからず、出資者に対してのみ(限度額はあるが、損益通算することの節税効果あり)

新会社法では株主総会の招集手続きが簡単になります。たとえば、「明日の夜、株主総会やろう!」と出先から携帯電話一本で手続きができるようになります。取締役会を置かない株式会社の場合、気軽に株主総会が開けるようになり迅速な経営判断が可能

年に4回の配当ができるようになる
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『山田真哉のつまみ食い新会社法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413008103
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■目次■
はじめに
I 新会社法って何?
II 会社を設立する
III 会社を運営する
お答えします!「新会社法」Q&A
つまみ食い「新会社法」マンガ
こんなときどうする? ケーススタディ
取締役会非設置型の会社の定款例
新会社法用語集
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『戦略マップ』

2005年12月29日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270000740

本日の一冊は、バランスト・スコアカード(BSC)の権威、キャプラン&ノートンによる、注目の最新刊です。

著者いわく、多くの企業にとって「真に問題なのは、[戦略の間違いではなく]……うまく実行できなかったこと」にあるそうです。

では、戦略を実行する際に、何を考慮し、何を目安に、何を実践すれば良いのか。そこで登場したのが、「戦略にもとづいた測定システム」である、BSCです。

本書では、そのBSCの考え方や、BSCを実際に導入して成果をあげた企業の実例・データが多数紹介されており、経営幹部にとってじつに参考になります。

曖昧模糊とした「戦略」の概念を超えて、具体的にどんなアクションに落とし込むか、までが詳しく書かれている点が本書の最大の特長でしょう。

あまりに詳しく書かれているので、読むのには骨が折れましたが、今すぐ使えそうな内容がたくさんあって、ちょっとワクワクします。

500ページ以上の大著であり、著者らが体系化したフレームワークをすべてご紹介することはできませんので、本日の赤ペンチェックは、気づきを得られるフレーズを中心に集めました。

若干、BSCに関する予備知識が求められる本なので、BSCをまったくご存じない、という方は、『キャプランとノートンの戦略バランスト・スコアカード』を読まれるといいでしょう。

※参考:『キャプランとノートンの戦略バランスト・スコアカード』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492554327
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■ 本日の赤ペンチェック
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測定すると人間はやる気になる。経営者と従業員は、どんな尺度が選ばれようとも、その尺度を達成しようと努力する

BSCの設計では、企業は長期的な企業価値の創造のための戦略を特徴的に示す限られた数の重要な変数を測定するよう心がけなければならない

◆戦略マップの5原則
1.戦略は相反する要因のバランスをとる
2.戦略は差別化した顧客への価値提案にもとづく
3.企業価値は内部ビジネス・プロセスを通して創造される
4.戦略は同時進行の補完的なテーマからなる
5.戦略への方向づけが無形の資産の価値を規定する

詳細化、すなわち、「人材開発」や「中核的価値観の実現」といったありふれたことから脱却し、戦略にとって決定的に重要な内部プロセスが必要とする特有のケイパビリティおよび属性に注目すること

組織において最も希少な資源は時間である。他のプロセスと関係がなく影響の小さいプロセスに単発的に従業員が行う改善の実施項目ではなく、マネジャーは従業員の努力を多大な原価低減の機会を最大にする活動やプロセスの改善に方向づけるべきである

顧客のロイヤルティよりも価値があるのは、顧客のコミットメントであり、これは、顧客がある企業の製品やサービスに対する満足感を他者に伝えるときに生じる

高度な組織資本をもつ企業は、ビジョン、ミッション、価値観ならびに戦略に対する理解を共有する

経営者は戦略の実行に必要とされる特定の態度と行動を明確にする必要がある(中略)価値観ではなく、特定の態度と行動を測定し、管理しようとすることのほうが望ましい

◆戦略実行のためにリーダーが行うべきこと
1.組織のミッション、戦略、価値観を明確にしなければならない
2.アカウンタビリティと戦略への方向づけ
3.効果的なコミュニケーション
4.チームワークの推進

◆戦略マップに戦略のダイナミクスを与えるための3要素
1.数量化
2.スケジュールの明確化
3.実施項目の選択
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『戦略マップ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270000740
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■目次■
第1章 序論
第2章 戦略マップ
第3章 業務管理のプロセス
第4章 顧客管理のプロセス
第5章 イノベーションのプロセス
第6章 規制と社会のプロセス
第7章 無形の資産を企業の戦略に方向づける
第8章 人的資本レディネス
第9章 情報資本レディネス
第10章 組織資本レディネス
第11章 戦略マップのカスタマイズ
第12章 戦略実行キャンペーンの計画
第13章 民間企業
第14章 公的組織
第15章 非営利組織
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『経済学的思考のセンス』

2005年12月28日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121018249

本日の一冊は、労働経済学を専門とする著者の大竹文雄さんが、身近な経済格差・不平等を題材に、経済学的思考を養うための考え方を指南したものです。

サブタイトルには「お金がない人を助けるには」とありますが、述べられているのは、具体的な施策ではなく、あくまで問題を経済学的にどう考えられるか、という点です。

著者によると、経済学的思考とは、「社会におけるさまざまな現象を、人々のインセンティブを重視した意思決定メカニズムから考え直すこと」。

本書のなかで著者は、まさに人のインセンティブにフォーカスし、問題をどうとらえるか、どうしたら制度がうまく機能するのか、などという点についてコメントしています。

経済学的思考に慣れていない人が読むと、一見、へ理屈の塊ですが、厳密な議論をするためには、極めて重要な話だと思います。

論理的思考を身につけたい方、経済学の基本的な考え方を学びたい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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「本当に貧しい人をどうやって見つけるのか」、「どのくらいの金額を貧しい人にあげればいいのか」という問題は、なかなか難しい問題

身長による賃金格差は、人種間賃金格差や男女間賃金格差に匹敵

アメリカ男性のマリッジ・プレミアムは大きく、さまざまな個人属性を揃えた上で、結婚している男性は、結婚していない男性よりも10パーセントから50パーセントも賃金が高い

政府をはじめとする公共部門や規制産業では、このような価格に対する人々の当然の行動を理解していないことが多い。これはもともと政府などが提供するサービスには、代替的なものが存在しなかったために、どのような価格を設定しても需要量はあまり変わらないという前提があったためであろう

死亡時期でさえも、経済的インセンティブによって変わってしまうという分析結果を示したスレムロッド教授たちの研究は、金銭的インセンティブ設計の重要さを示してくれている。しかし、実務的な制度設計においては、人々の価格、賃金、税に対する感応度がどの程度大きいのかという点が重要である

スポーツにおいては結果が予測できない場合に、観客動員や球団の利潤が最大になる

選手の年俸が高すぎるかどうかは、ある選手が球団から出ていった時、球団の収入の減少がその選手の年俸より大きいかどうかで判断できる

ダートマス大学のバーナード教授とカリフォルニア大学のビューズ教授は、オリンピックのメダル獲得数がどのような要因で決まるか計量経済学的に分析し、シドニー・オリンピックの前に、予測されるメダル獲得数を発表した。彼らの分析によれば、メダル数の獲得を決定する要因は、一人あたりGDP(国内総生産)と人口の両方

企業の情報公開が正しく行われていて、資本市場が正しく機能しているなら、その時点の年齢構成と真の意味の人件費は無関係

少年犯罪の発生率が、労働市場の逼迫度と関連をもつ

「経済学的思考のセンス」がある人とは、インセンティブの観点から社会を視る力と因果関係を見つけだす力をもっている人
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『経済学的思考のセンス』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121018249
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■目次■
プロローグ お金がない人を助けるには?
I イイ男は結婚しているのか?
II 賞金とプロゴルファーのやる気
III 年金未納は若者の逆襲である
IV 所得格差と再分配
エピローグ 所得が不平等なのは不幸なのか
あとがき
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『あなたの「最高」をひきだす方法』

2005年12月27日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/456966542X

本日の一冊は、全米No.1サクセス・コーチ、アンソニー・ロビンズによって書かれ、好評を博した『GIANT STEPS』の邦訳です。

もともと、同じPHP研究所より、『できることから始めよう』というタイトルで出されていたものを、改題したものです。

内容は、いかにもアメリカの自己啓発書、といったテイスト。多額の参加費を払わないと通常、聴けないというアンソニー・ロビンズのセミナーのエッセンスと、具体的に夢を実現するためのステップが、丁寧に説明されています。

語りかけるような文体で書かれており、文章は極めて平易。手軽にアンソニー・ロビンズのアドバイスに触れられる、貴重な一冊です。

また著者の本を読んだことはない、という方におすすめの一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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すべての行動のもとは何でしょう。私たちは何者なのか、この人生においてどこへ向かおうとしているのか。これらを決めるものは何なのでしょう。それは決意です。

パワーの秘密は公に宣言してしまうこと

障害は、単にそれを突破するための力を呼び覚まし、目標達成をより価値の高いものにするためにある

人間の素晴らしさの一つは、何が苦痛になり、何が喜びになるかを自分自身で決めることができるということ

人生を変えるのは出来事ではなく、私たちがそれに持たせた意味

成功する人は常に良い質問をし、良い結果をもたらす答えを得ている

人間関係は、どうしたら傷つけあわずにサポートしあっていけるのだろう? と問いかけたときに、うまくいきます

質問を結果につなげていくためには、あなたにとって今いちばん大切なものは何かを決めることが重要

比喩表現を変えることは、あなたの物事に対する接し方を変えること

人生には、どうにもできない状況があります。そんなとき、ルールに、物事の意味づけに、そして行動に対してどれほど柔軟になれるかどうかが、長期的な成功と失敗を決める

優れた評価は優れた人生を作り出します。経済的に成功している人は、チャンスに対して、危険性と報酬を評価する良い方法を知っています
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『あなたの「最高」をひきだす方法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/456966542X
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■目次■
第1章 運命を夢に描く 決意とゴールの設定
第2章 ほんとうに欲しいものを手に入れる 苦痛と喜びを味方につける方法
第3章 生み出す力、破壊する力 信じることが真実
第4章 質問で人生を好転させる プラスになる問いかけとは
第5章 変化を起こすコツをつかむ 成功を条件づける科学
第6章 成功するための話し方、考え方 逆境をプラスに変える言葉の力
第7章 アクション・シグナルを使う ネガティブな感情をどう解決するか
第8章 十日間のメンタル・チャレンジ クオリティ高く生きるために
第9章 あなたの人生の羅針盤 新しい価値観とルール
第10章 新しいあなたになる瞬間 アイデンティティとレファレンス
第11章 シンプルな習慣と生き方 ほんとうの豊かさとは
第12章 人生を愉しむための贈り物 貢献すること
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『ゲリラ・アドバタイジング』

2005年12月26日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884971019

本日の一冊は、「ゲリラ・マーケティング」シリーズで知られる、アメリカの人気コンサルタント、ジェイ・C/レビンソンによる待望の邦訳です。

今回のテーマは、ズバリ「広告」。広告で重要とされる「どこで語るか」と「何を語るか」について、広告業界の裏も表も知り尽くしたベテランの著者が、具体的に指南しています。

本書の優れた点は、正統派の広告論でありながら、中小企業でも使える、現実的で実践的な知恵にあふれていることです。

「広告以前に準備すべきもの」にフォーカスし、商品の魅力や値づけ、そしてその伝え方について、かなり具体的に論じた後、各メディアの特性や、うまい使い方、そして具体的なメッセージの載せ方について論じています。

クリエイティブの部分に関しても、実例を挙げながら詳しく説明しているので、これ一冊でキャッチコピーが書けてしまうほどです。

広告・PRに携わる方はもちろん、中小企業の経営者にも読んで欲しい、実践的な内容が満載です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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ほとんどの経営者は、広告だけは最初にやりたがるが、じつは広告は最後にやるものだ。広告以前に準備すべき分野はたくさんある

証言のパワー、信頼性、経済性をゲリラは知っている

つきあう相手で会社は判断されるので、お近づきになりたい企業と同じメディアに広告を出す(中略)ロールスロイスとアメリカン・エキスプレスのあいだに広告を出す会社に間違いなどあろうはずがない

伝説の広告人、ジョン・ケープルズは、広告で最も重要な二つのファクターは「何を語るか」と「どこで語るか」であると指摘している

真の広告専門家なら、広告で成功するための秘訣は「頻度」と「持続性」だ、というだろう

一般性が少なければ少ないほど、収益性は向上する。要点を伝え、感動を強調するのに「形容詞」の使いすぎは禁物。コピーからはできるだけ形容詞をなくすこと

不幸にも、持続可能性がある広告の多くは、大成功を手にするきっかけを奪い去られている。我慢を知らない広告ディレクターや、広告は定期的に変わるべきものだというばかげた考えのせいである。ゲリラはその正反対が真実だと知っている

ベストなプロモーションは期間限定で締切日がはっきりしている

最近は、人々が長いコピーを読む時間がないと信じている人がいるが、熱心な見込み客は、長いコピーの一語一句まで読みたがるものだ

キャッチフレーズや始まりの文句が重要だということはわかっているだろうか? そう、それなら、一言書いてみよう。それは実際には百回書いて、その中から一番いいものを選ぶという意味なのだが

キャッチフレーズが見込み客の心の中のポジショニングを決める

行動を起こさせるのは、動詞の入った短い文章だ

すべてのメディアにはそれぞれの限界があり、それぞれに特別な力がある。ゲリラは、どうしたら限界を避け、力を最大限に利用できるかを学ぶのだ

リピート販売を最大限に増やす方法は、見込み客に関して新たな調査を行うことだ。彼らにとって現在最も重要であることを知るのだ
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『ゲリラ・アドバタイジング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884971019
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■目次■
I  目標への集中
II 創造性という泉
III 広告およびプロモーションによる最大の利益
IV 第一線からのゲリラ思考
V  キャッチフレーズ、コピー、グラフィックス
VI 戦術をメディアに適用する
VII ゲリラの広告に対する態度
終章 ゲリラの強み
監訳者あとがき
用語解説
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『トム・ピーターズのマニフェスト (4) トレンド魂。』

2005年12月25日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270000864

本日の一冊は、昨日に続き、アメリカを代表するカリスマ経営コンサルタント、トム・ピーターズによる「マニフェスト」シリーズの4作目です。

この4作目のテーマは、ズバリ「トレンド」。男女の特性に注目したマーケティング戦略の専門家、マーサ・バーレッタと一緒に、これからのビジネスの潮流と、注目べき市場について言及しています。

ピーターズが今後、注目しているのは、女性と熟年層のマーケット。

このうち、本書では主に、女性にフォーカスを当て、女性の考え方や購買行動、有効なマーケティングについて、著者らの意見が述べられています。

男女の考え方の違いが、どう購買行動に現れてくるか、という点を詳しく書いたという点で、価値の高い一冊だと思います。

熟年層に関する分析が浅かったのは残念ですが、これからのマーケットトレンドとして、ぜひ押さえておきたいポイントが満載です。

マーケター、経営者は、ぜひ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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われわれは目を覚まして事実の匂いを嗅ぎとらなければならない。つまり、女性こそが、なんとほとんどすべての最高購入決定者、という事実だ

◆女性が購買の意思決定に占める割合
・家具:94% 
・バケーション:89% 
・台所用品:88%
・新居:75% 
・ヘルスケア:80%

男女の文化における違いはマーケティングの核心的な部分ではっきりと現れる。つまり、優先順位、嗜好、相談の仕方、決断の過程で

男性は女性よりも、他人よりも、優位に立とうという志向が強い。これと反対に女性は、質の高さや公平さを重視する志向が強い

男性は競争を通して付き合う。女性は共通項を通じて付き合う

女性は理解を求める、男性は解決策を求める

男性はものごとを順番にこなす方が好きだ。ひとつのことに集中し、それを丁寧に仕上げ、そのあと次のことに目を移すのが好きだ。女性はいくつかのことを同時にやっつけたがる

女性は購買の最初の過程で時間とエネルギーを注ぎ込むため、売り場でも、男性より感情的な思い入れが強い

女性に質問させよう。よもやま話をさせよう。それが女性の本音を把握する手法だ。カップルのふたりを決断させる方法だ

ハッピーな女性の顧客は驚くほどの率で人に奨めてくれて、驚くほど儲けさせてくれる

彼ら(熟年層)の姿勢は、60年代には若者として、現在は21世紀における”年寄り”として口にする、いくつかの簡単なセリフに集約できる。
「私が責任者だ」
「私は元気だ」
「私にはまだ、することがたくさんある」
「そのための余裕もある」

もしある集団が富と可処分所得の圧倒的多数を握っているなら、その集団こそが本物のマーケットだ
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『トム・ピーターズのマニフェスト (4) トレンド魂。』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270000864
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■目次■
はじめに
第1章 女性はときの声をあげる お金のありか(I)
第2章 女性はときの声をあげる 違いは現実に存在する
第3章 女性はときの声をあげる それは宇宙工学ではない
第4章 熟年層こだわり派 お金のありか(II)
第5章 ビジネスチャンスの収斂 ゴールデンタイムの女性
声に出そう ピーターズの大宣言
訳者のあとがき
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『トム・ピーターズのマニフェスト (3) タレント魂。』

2005年12月24日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270000856

本日の一冊は、アメリカを代表するカリスマ経営コンサルタント、トム・ピーターズによる注目の新刊です。

「トム・ピーターズのマニフェスト」というシリーズ名で、すでに2冊出されているものの第3弾にあたります。

本書のテーマとなっているのは、「タレント」。つまり、ブランド人になるための心構えが、トム・ピーターズ独特のユーモラスな語り口で説かれているのです。

現状に甘んじ、変化を好まない方には、本書の内容は、苦痛でしかありません。

ただし、もし読者が進んで自己研鑽し、来るべき時代に備えようという意識があるのなら、本書は、必ずや読者の助けになるでしょう。

ブランド人として、あるいはこれからブランド人になるために、どんな心構えで仕事に臨むべきか。あるいはこれから何を成すべきか。

なかなかに刺激的な自己啓発書です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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今あるホワイトカラーの仕事の9割(最終的には全職種の9割)が、今後15年以内に剥製化するだろう。完了。消滅。お払い箱。

学習には決して終わりがない。自力本願独立独歩が常識だ

われわれは少なくとも精神面で、独立した契約者になる必要がある

「賢明な人間は、自分が何者かが正確にわかり過ぎて困ることはない……誰でも、他人とは違った何者かになる覚悟が必要だ」
(偉大な歴史学者ダニエル・ボースティン)

”ブランディング”の根本は、個人レベルにしろ企業レベルにしろ、”マーケティング”の問題ではない。それは純粋に、そしてただひたすら、姿勢の問題だ

自分の一時的な仕事に対する”現場の”財政的責任がない場合でも、絶えず最優先で財務に精通するための勉強を心がけ(”金から目を離すな”)、そのプロジェクトの損益とバランスシートを注意深く監視しよう

本物のすごいプロジェクトは、最高の失敗を求める積極性なしには、決して現実のものにはならない

”ものごとを完遂する”原動力は、正式な「権力」でもなければ、正式な「序列」でもない。それは突き詰めれば、情熱と想像力、そして執念だ

文句なしにクールなアイデアは、現代のボスの神聖な権威に対する正面攻撃そのものだ

「成功とは、情熱を全く失わずに失敗を重ねられる能力のことだ」
(チャーチル)

タレントの最優先の仕事は、仲間になること、盛り上げること、意欲をわかせること、そして売り込みをすることだ

政治のないところに、実行はない。実行のないところに、「すごい」はない
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『トム・ピーターズのマニフェスト (3) タレント魂。』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270000856
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■目次■
はじめに
第1章 個人をリイマジンする「ブランド人になれ!」の世界におけるタレント
第2章 仕事に命を吹き込むすごいプロジェクト!
第3章 無限の可能性 “権力のない人たち”のためのすごいプロジェクト!
第4章 すごい仕事を完遂するセールスの真髄25
第5章 飛んでる思考法 飛び抜けているタレント
声に出そう ピーターズの大宣言
訳者あとがき
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『一歩先のシゴト力』

2005年12月23日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569646654

本日の一冊は、中小企業を中心に約1600社が参加する、「ワクワク系マーケティング実践会」の代表、小阪裕司さんによる一冊です。

久々に読んだ著作、しかも一時スランプに陥っていたということもあり、心配しながら読んだのですが、内容は、これまでにないほど、力の入ったものでした。

著者は、本書のなかで、ハウツーやテクニックの弊害を指摘し、本来われわれが身につけるべき「力」を明らかにしています。

その「力」とは、「巻き込む力」 「掘り下げる力」「断わる力」「描く力」 「期待させる力」など、全部で21個。

これら21個の「力」は、決して小手先のテクニックなどではなく、むしろ、自分への問いかけ、覚悟といった内容です。

人生に成功しようと思ったら、まずは自分に「問いかける」こと。そのきっかけを与えてくれるという点で、本書は、類書にない魅力を放っていると言えるでしょう。

人生の羅針盤を探しているすべての人に、おすすめしたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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名刺の本質は肩書きにある。そして、肩書きを考えるにあたってはこう問うべきだ。「私はお客に対して何ができる人物か」と

巻き込むために大切なのは、お客を巻き込もうとしていることを、自分がほんとうに好きかどうかだ。自信をもって、「あなたは知らないだろうけれど、これはほんとうに素晴らしい世界だ」と言えるかどうかだ

自分の専門領域を掘り下げ、磨き抜いて、人に教えられるものをもち続ける人は、世界に自分の居場所を創ることができる

発信源、発信元になれる可能性は誰にでもある

「期待させる力」は、この「留まらない」ということに深い関係があると考える。留まらない者こそが、つねにお客を期待させ続けることができるのだ

”ズレ”に気づくことができること、これもまた現代を生きるビジネスパーソンにとって必要な力

自分の目の前のことにきちんと目を向け、それを克服できる人間、目の前のことに打ち込める人間が、自分の人生を自分のものにする

何か小さな出来事でも、人生を左右する大きな出来事でもいい。自分がグラッときたら問いかけてみよう。「やっていてよかった」と思えることは何だったか。そして、それを自分は捨てられるのだろうかと

なし得がたい困難な目標に向かって、苦労を伴い進み続けていくことの大切さ。それこそが本物の充足感へとつながり、ほんとうの意味での人生の豊かさにつながる

小さなことを重ねることが、とんでもないところにいくただ一つの道

ビジネスの達人たちの多くは、目に見える一つの手法を追いかけたりはしない。そのかわり、目に見えないものに敏感だ
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『一歩先のシゴト力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569646654
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■目次■
1.かぶく力
2.なりきる力
3.巻き込む力
4.掘り下げる力
5.やりはじめる力
6.断わる力
7.描く力
8.期待させる力
9.ズレに気づく力
10.目の前のことをやる力
11.自分の物語を知る力
12.揺らがない力
13.常識を破る力
14.愉しく苦しむ力
15.積み重ねる力
16.アイデアを生む力
17.見えないものを見る力
18.立ち上がる力
19.他人を思う力
20.生まれと育ちの力
21.生きる力
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『プロフェッショナル広報戦略』

2005年12月22日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777102998

本日の一冊は、2005年の衆議院選挙で、小泉自民党を歴史的勝利へ導いた、参議員議員の世耕弘成さんが、その広報戦略を初めて明かした一冊です。

著者は、早稲田大学卒業後、NTTに入社し、その後、ボストン大学コミュニケーション学部大学院に留学。アメリカ仕込みのPRやコミュニケーションのノウハウを活かしてNTTで活躍。

今回の選挙戦でも、そのノウハウや経験が十二分に発揮されました。

本書は、その世耕さん率いる、自民党の「コミュニケーション戦略チーム」の実態と、選挙戦で行なわれた具体的広報活動、そして世耕さんの考える広報戦略の要諦を、必要最低限にまとめたものです。

もちろん選挙キャンペーンが中心の話題となっていますが、本書で説かれていることは、企業広報にも十分当てはまる内容です。

PRの具体的手法として、またマーケティング・PRに携わる者の心構えとして、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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トップのメッセージをマスコミなどを通じてどのように世の中に出していくかが、広報全体に課せられた使命

大新聞ばかり相手にしないで業界紙や農家の人が読む雑誌、そういうところにも自民党は「こんなことをやりました。やりたいと思っています」ということを伝えるべきだと考えた。PR会社と協力して、1日1個のプレスリリースを出したりと、地道な改革をこまめに実践した

戦略的広報には、それを実施する組織の設計が非常に重要である。組織内に分散するコミュニケーション機能を一元的に集約しなければならない

戦略的広報を実践する上での最大のデータは新聞やテレビの報道状況である。戦略的広報がうまく機能しているか、自分たちの伝えたい内容がきちんと記者に伝わっているか、そういった事項を如実にかつ短期的に把握することができるのが報道状況の分析である

人は危機感というムチだけではモチベーションを維持できない

広報戦略の責任者にとって、トップとの距離が近いことは非常に重要である。この距離とは、部屋の位置という物理的な距離と、自由に進言ができるかという心理的な距離との二つの意味がある

広報の重要な機能のひとつは、組織の難しいメッセージを世の中にいかにわかりやすく伝達するかということである

テレビ番組出演者の人選も戦略的に行った。これも新しい広報戦略である(中略)我々は出演依頼がある度、その番組の性格、バラエティー的なのか本格的な討論番組なのか、出てくる相手を過去のデータから分析して一番良いと思われる人を出演させるようにした

企業であれば、実際に消費者と接しているのは社長や広報ではなく、現場の販売員である。こういう人たちがどういう発言をするのかというのは広報戦略の成果を左右する

広報は、新聞・雑誌の切り抜きを業者任せにしてはいけない

広報は、身体半分が会社の外に出ていなければならない
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『プロフェッショナル広報戦略』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777102998
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■目次■
はじめに
第1章 戦略的広報とはなにか
第2章 自民党の広報改革プロジェクト
第3章 プロジェクトマネジメントとしての広報
第4章 組織を勝利に導くための広報戦略
第5章 プロの広報マンになるために
第6章 コミュニケーションのプロが広報だ
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『チャンスは6時の方向にある』

2005年12月21日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761262958

本日の一冊は、「メゾピアノ」「エンジェルブルー」などの子供服ブランドで有名な、ナルミヤ・インターナショナルの代表取締役、成宮雄三さんによる一冊です。

タイトルの「チャンスは6時の方向にある」というのは、「人が12時の方向を見ているときに、1時や2時を見ても、あまり大差はない」という考え方。

事実、著者はこの考え方で、多くの人が悲観的だったジュニア服のブランド市場を開拓し、大成功を収めたのです。

しかも、誰もが尻込みしていただけに、参入者は少なく、しかもニッチマーケットだったため、気がついてみたら一人勝ち。

本書には、こうした戦略や決断に関することや、人間心理を突いたマーケティングの考え方、ヒットを生み出すためのセンスの磨き方など、さまざまなことが書かれています。

現場で実績をあげた著者ならではの、明快な切り口、そして歯に衣着せぬ語り口に、思わず拍手喝采したくなる、そんな一冊です。

すべての商売人、マーケターに読んでいただきたい、そんな一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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9割が反対しているということは、参入してくる者はほとんどいないことの裏返し

小売りの売れ行きを左右するのは、「価格」ではなく、消費者が求める「商品」そのものの価値、魅力なんだ

「多品種」の開発は確かに大変ですが、「少量生産」のために人気商品はすぐに売り切れてしまうので、当社から新商品が出るとファンの方が我先にとばかりに買ってくださるのです

1人の天才に頼るよりも、チームで取り組んだほうがずっとたくさんのいい仕事を効率的にこなしていくことが可能だ。何より、チームでやれば、「1人が辞めると、ブランド生命が絶える」なんてことはなくなる。常に新しい血を入れながら、1つのブランドをほぼ無期限に継続していける

ニーズは机に座っていてもわからない。街を歩き、市場の空気を肌に染み込ませよ。そうすれば、顧客に潜在する感性にアプローチし、購買欲を刺激するモノ作り・売り方が可能になる

歴史を学ぶより、「人の欲」を学んだほうがずっと、ビジネスの役に立ちます

商売にあっては、自分のビジネスがターゲットとする人たちのナマの姿に積極的に接触していくことが一番大切

「前例がない」「面倒くさい」「誰もやりたがらない」はヒットの種の温床

ストーリーが商品に命を吹き込む

たとえ商品が良くても、その商品にコンセプトがないと、人は魅力を感じません

人間の力は、自分がやろうとしていることの意義と価値を信じ込んだとき、想像以上の威力を発揮します

人はトータルではなく2割の光る個性で判断すべき
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『チャンスは6時の方向にある』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761262958
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■目次■
はじめに
第1章 チャンスは6時の方向にある
第2章 ニーズは机に座っていてもわからない
第3章 ユニークな物、おもしろい物は売れる
第4章 長く愛され、繁盛する商売の心得
第5章 ライオンが率いるヒツジの集団を目指せ
第6章 チャンスをつかむ人と逃す人
あとがき
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『あなたのお金を10倍にする外貨投資術』

2005年12月20日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894512122

本日の一冊は、かつてアジア系外銀で、マネー、債券、為替のディーラーを歴任した著者が、外貨投資で儲けるための方法を指南した一冊です。

現在、注目を浴びているFX取引を、メリットたっぷりに語っている点は、差し引いて考える必要がありますが、外貨投資の注意点や各国通貨の動き・特性をまとめた点は参考になります。

経済指標の読み方については、紙数の都合か、あまり突っ込んで書かれてはいませんが、ファンダメンタル分析、テクニカル分析の基本は押さえられています。

後半部分では、外貨投資の心得などもまとめられており、これから外貨投資を始めたい方には、手ごろな一冊だと思います。

よく読まないと、危険な本ではありますが、リスクを冒しても外貨で儲けたい、という方は、読んでみてはいかがでしょうか。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆FX取引の特徴
・小さな証拠金で大きな金額の取引が可能
・「売り」という行為からも参入できる唯一の外貨商品
・24時間いつでも取引ができる
・毎日利息を受け取ることができる
・利息が高い

利息の安い通貨を利息の高い通貨に交換すれば、実際は利息の安い通貨を借りて利息の高い通貨を買っていることになるので、スワップポイント(「利息の高い通貨の利息」―「利息の安い通貨の利息」)が生じる

◆証拠金の50%の評価損が出て、マージンコールが発生した場合
1.決済する
2.証拠金を追加する

◆経済指標を見る上での注意点
1.市場が注目する経済指標には、流行がある
2.経済指標の絶対値そのものより予想値の変化が注目される
3.米国の経済指標が一番注目される
4.発表された経済指標に対してマザーマーケット(母国)では、反応が鈍く、その他の市場では敏感に反応する
5.過去に発表された経済指標の改定値も注意する
6.米国の経済指標はブレが激しい

主要通貨の相場では米ドルが上昇すると他のユーロ、円、英ポンドは同時に下落する

◆ファンダメンタルズ分析をする際に見る5つの基礎的条件
1.国際収支 
2.経済成長率 
3.金利 
4.失業率 
5.物価

◆外貨投資でやってはいけないこと ※一部紹介
1.トレンドに逆らってはいけない
3.人の意見を鵜呑みにするな
4.有り金をすべて賭けるな
8.「損切り」を常に忘れてはいけない
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『あなたのお金を10倍にする外貨投資術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894512122
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■目次■
はじめに なぜ、今までの投資本は使えなかったのか?
プロローグ FX取引は魅力がいっぱい! FX取引のメリット
第1章 これだけは知っておきたい!「誰でもわかるFX取引の基本」
第2章 為替はこうして動く!為替のしくみ
第3章 これだけは知っておきたい!「外国為替はこうして動く!」
第4章 この通貨はこう動く!儲けるための通貨別パターン
第5章 プロが教える!初心者でも儲かる方法&あなたに合った投資スタイル
第6章 外貨投資でやってはいけないこと
第7章 簡単!FX取引のはじめ方&注文方法
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『マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール』

2005年12月19日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822244695

本日の一冊は、スイス人投機家たちのクラブから生まれた投機原則、通称「チューリッヒの公理」を日本に紹介した、初めての本です。

世界的に名を知られたスイス人銀行家を父に持ち、自らも13歳で株式市場に参入。見事財を成したという著者が、多くのスイス人投機家を豊かにした、幻の投機原則を詳しく語っています。

公理は、12の重要な公理と16の副公理からなっており、それぞれ詳しい説明が付されています。

歴史上の大投機家たちの話なども随所に挿入されており、なかなか読み応えのある一冊です。

原則だけで引っ張っているので、やや中だるみしますが、投機で必要な、さまざまな心構えや売買の鉄則が書かれています。

きれい事を言わず、あえて「投機」と言い切ったことで、かえって純粋な、勝利の原則が抽出された気がします。

理想だけでは、勝負に勝てない。だからこそ、しっかりとした心根の人に読んでほしい、そんな一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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心配から解放されるのは、ある意味では良いことだ。しかし、有能なスイスの投機家なら誰もが、人生のゴールが心配から逃れることなら、貧困から抜け出すことはできないと言うだろう

「もし、心配と貧乏の選択肢があるのなら、いつだって心配するほうを選ぶよ」
(ジェシー・リバモア)

いつも意味のある勝負に出ること
(副公理I)

ウォール街では、「すべての卵は一つの籠に入れろ、そして籠を見守れ」と言うこともある

ひとたび欲望が狂い、それが満たされなければ我慢できないほどになってしまうと、それは強欲である。恐ろしく、憎むべきものである。投機家の敵である

常に早すぎるほど早く利食え
(第二の公理)

船が沈み始めたら祈るな。飛び込め
(第三の公理)

◆第三の公理を実行するための障害
1.後悔の恐怖
2.投資の一部を断念しなければならない、ということ
3.自分が間違っていることを認めることの難しさ

人間の行動は予測できない。誰であれ、未来がわかると言う人を、たとえわずかでも信じてはいけない
(第四の公理)

金融の問題を含め、人間に関することで秩序あるデザインを見い出したと思った瞬間に、あなたは危険にさらされる

慣れ親しんだ、心地よい状態を求めるほど、投機家としての成功は小さいものになってしまう

より魅力的なものが見えたら、ただちに投資を中断しなければならない
(副公理X)

自分が起こってほしいことが起こるという直観に対しては、常に懐疑的であれ

大多数の意見は無視しろ。それはおそらく間違っている
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『マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822244695
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■目次■
はじめに 公理とは何か、どこからきたのか
第一の公理◆リスクについて
第二の公理◆強欲について
第三の公理◆希望について
第四の公理◆予測について
第五の公理◆パターンについて
第六の公理◆機動力について
第七の公理◆直観について
第八の公理◆宗教とオカルトについて
第九の公理◆楽観と悲観について
第十の公理◆常識について
第十一の公理◆執着について
第十二の公理◆計画について
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『説明上手になれる「らくがき」の技術』

2005年12月18日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569646735

本日の一冊は、会議やプレゼンで活用したい絵の描き方について、そのメソッドを詳しく説明したものです。

最近は、メモやアイデア発想のツールとして、マインドマップを使う方も多いと思いますが、本書の内容は、そのマインドマップを補完するものです。

絵を描くときの基本となる線の描き方や、組み合わせ次第であらゆるコンセプトを伝えられる8つの形、人に影響を与える色の使いこなし方など、じつにさまざまな内容が盛り込まれています。

最近は、技術の発達により、プレゼンテーションのツールも高度になっていますが、やはり基本となるのは人間心理。

その点、本書はその人間心理をふまえながら、効果的な図や色の使い方が説かれているので、じつに参考になります。

人前で話す方向けのプレゼンテーションメソッドとして、またホワイトカラーの仕事術としても、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆絵を描くときの基本となる線
1.垂直の線 
2.水平線 
3.円 
4.弧 
5.らせん
6.波線 
7.ぎざぎざの線

人が形から連想することを知っていれば、それぞれの形がもたらす効果や意味を考えて、意識的に使う形を選ぶことができる(中略)基本となる8つの形には、それぞれ20くらいの意味が含まれていますから、わずか8つの形を使うだけで、160のコンセプトを示すことができる

形や文字に影をつけると、紙面から浮き上がっているように見えます。何かを目立たせたいときや強調したいとき、洗練されたプロフェッショナルな感じに見せたいときに役立ちます

原稿を読むときなどは、文を色分けしておけば読みやすくなります

人は、同系色で書かれた情報や縁取りされた情報には類似性があると考えます

太い文字は読みやすく、自信がありそうに見えます

◆情報を組み立てる基本の技
・考えを一つにまとめる技――ポスターで焦点を明確にする
・連続的な考えをまとめる技――リストでタテのつながりを明確にする
・関連する考えをまとめる技――グループ分けで基礎的な構成を固める
・緊密な関連を表す技――格子状の組み立てでタテとヨコのつながりを明確に
・メッセージを伝える技――シンプルなフレームで概要を示す

短期学習セオリーによると、人は情報を一つ以上の感覚機能で受け取ると、より効果的に記憶したり、学んだりできる

◆3つのタイプの人間に訴える方法
・視覚を使って考える人:パンフレットやポスター、チラシなど
・聴覚を使って考える人:聴覚に関係した言葉を使う
・運動感覚を使って考える人:肉体的な感覚を表現するような言葉

◆情報を組み立てる方法(情報整理術)
・アイデアをどんどん出すには→リスト、クラスター、マインドマップ
・体系化と集約には→グリッドとリスト
・自由な構成には→シンプルなフレーム、マップ
・自由な構成で全体像をまとめるには→絵(マップ、風景画、比喩を表す絵)
・より綿密な構成で全体像をまとめるには→マンダラ
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『説明上手になれる「らくがき」の技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569646735
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■目次■
1.あなたを成功へ導く「らくがき」
2.らくがきをらくがきで終わらせないために
3.らくがきが教えてくれるもの
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『目標を突破する実践プロジェクトマネジメント』

2005年12月17日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806123315

本日の一冊は、日本TOC推進協議会の理事、岸良裕司さんが、プロジェクトの達成をさまたげる要因を明らかにし、その解決法を示した一冊です。

これまでにもプロジェクトマネジメントに関する本はいくつも出ていましたが、本書の最大の特徴は、とにかく「わかりやすい」点。

図やイラスト、カラーをふんだんに使い、見た目にも読みやすい本ですが、それ以上に要点が絞り込まれており、内容が明確です。

「納期が遅れる6つの理由」「納期厳守の鉄則」「継続的改善のための5ステップ」など、さまざまなプロジェクトに共通する問題点、指針を明快に示した点は、類書にない魅力でしょう。

ここで示されている原則と作業手順、改善のステップは、大掛かりな生産工程やシステム構築に関わらず、あらゆることに応用可能です。

「ゆとり時間を増やして、より生産的なことに使いたい」という方は、ぜひ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆納期が遅れる6つの理由
1.余裕をみた納期 
2.予算と時間をあるだけ使う
3.一夜漬け(学生症候群) 
4.遅れは伝播する
5.早く終わっても報告しない 
6.作業の掛け持ち

従属性を持つシステムは、統計的な変動といつ起こるかわからない突然のトラブルという変動性により混乱をきたします

遅れは必ず次の工程に伝播するのに、早く終わってもそれは伝播しない

人は問題が発生すると「妥協」の道を探ろうとします。しかしTOCでは問題を対立そのものととらえ、根本的に解決できる、要するに「そもそも対立というものは存在しない」と考えます

辣腕のプロジェクトマネジャーは、コスト削減よりも、少々多くお金を支払ってでも、段取りと作業の質を改善して、プロジェクト工期を短縮し、早期完了をめざし、結果的に利益を出す

◆プロジェクトの達人による「納期厳守の鉄則」
1.現場担当にはサバは読ませない 
2.サバは親方が管理する
3.1つの仕事に集中する 
4.タイミングを見て施工を進める
5.現場でのゼニ勘定を忘れない 
6.重要な工程に集中する

◆辣腕親方の工程表の作り方
Step1 リソースの重複をなくす
Step2 サバ取り
Step3 各タスクから出てきたバッファをまとめて親方に渡す
Step4 納期を決める

進捗率で管理される限り、人は「進捗率を稼ぐためにどうすればよいか」という基準で行動する(中略)作業担当者に「あと何日?」と質問するのだ。一見単純でかんたんすぎる解決策だが効果は絶大だ

◆プロジェクトの目標を詳細かつ正確に設定するためのやり方(ODSC)
1.目的(Objective) 
2.成果物(Deliverables)
3.成功基準(Success Criteria)

◆TOCの継続的改善のための5ステップ
1.制約を見つける 
2.制約を徹底活用する
3.制約以外を制約に従属させる 
4.制約を強化する
5.惰性に気をつけながら1に戻る

◆「プロジェクトにとっては最適であるが、会社全体にとっての最適化はそこなわれてしまう」状態を防ぐための考え方
1.タスクを明確にしてから
2.社内の最適なリソースをタスクの作業内容に応じて割り当てる
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『目標を突破する実践プロジェクトマネジメント』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806123315
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■目次■
Part1 プロジェクトが遅れるわけ
Part2 科学的サバ取り段取りと親方バッファ
Part3 「あと何日」の進捗管理
Part4 【実践編】実践的工程表の引き方「科学的段取り八分」
Part5 マルチプロジェクトマネジメントの極意は「経営」そのもの
Part6 TOCを使えば「当たり前のこと」ができるようになる
Part7 事例紹介
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