ビジネス書の厳選情報を毎日お届け 「ビジネスブックマラソン」 バックナンバーズ

アマゾン元バイヤー、土井英司による厳選ビジネス書評メルマガ。ベストセラー分析と本当に読むべき珠玉の一冊を提供しています。

『急がば疑え!』

2006年01月31日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534040245
本日の一冊は、毒舌で知られるジャーナリストの日垣隆さんが、2001年から5年間、「エコノミスト」に連載した「敢闘言」をまとめて書籍化したものです。

個性的な著者だけに、好き嫌いはあると思いますが、メディアの体質に関する批判や、政治・社会制度に対する批判が、実名入りで書かれており、じつに痛快な一冊です。

借金漬けの現代人、失業者を増やす構造改革、情報提供者に対し、横柄な対応をするテレビ局、不倫を進める著者など、現代の日本社会の病巣にズバリ、メスを入れています。

社会全体が倫理観を失いつつある今日にあって、自分の生き方、考え方を問い直す、よいきっかけとなりそうな本です。

ぜひ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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バブルに躍らされているだけなのに自分の力を過大評価し、他者の痛みが理解できず敗者に平気で鞭打つ人々より、失業率が高まり、おのれもいつ人員整理にあうかわからない、という危機意識のもとで、周囲に恵まれて幸運を手にしている現状に感謝する者のほうが、成熟した大人の態度だと私は思う

書くという行為は、自己を相対化し、他者の目で見るということである。究極的には、おのれを知る終わりなき仮説の旅だと思う

感動や夢の本質は、何かの壁を乗り越えること。つまり否定である

そもそも、意見を述べるという行為は、そのコアに何かの否定がなければ意味がない。全面的な肯定、あるいは異見でない意見など、それらはただの提灯持ち、時間の無駄である

ここで「仕事ができる」の定義は、私見によれば何より、初動時に仕事の終着イメージが完璧にできる人のことだ

戦略的思考の基本は、何と言っても最悪の事態に備えておく、に尽きる

「一人でやっても無力」と先回りして言うほど無力な敗北主義はない

「やりがいのある仕事」とは何か。やりがいとは、代替性の反対語なのだと思う

私見によれば専門家とは、自分だけが総てを知っているという態度で素人を恫喝する者たちのことではなく、良質なる多くの疑問を抱き続ける人々のことである

アカデミズムは論証の方法が優れているものの、現実問題との格闘から逃避しがちであり、生産性が低い。ジャーナリズムは時事性に優れているけれども、「そこにないもの」を捉える力が欠損しがちであり、仮説を立て論証する経験知が総体として弱い。だからこそこれらを互いに補いあえば、確実にいい仕事ができる

経営能力とは、入りと出の辻褄を合わせる力のことである
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『急がば疑え!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534040245
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■目次■
第1章 不安 2001年
第2章 迷い 2002年
第3章 暴走 2003年
第4章 堕落 2004年
第5章 怒り 2005年
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『本多静六自伝 体験八十五年』

2006年01月30日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408395862
本日の一冊は、明治の大富豪であり、先に復刊した『私の財産告白』の著者、本多静六さんの最後の著作となった一冊です。

※参考:『私の財産告白』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/440839582X
本書には、著者が腕白だった少年時代から、父の死、勉学への目覚め、留学、結婚、仕事、晩年にいたるまでの軌跡とエピソード、そしてそこから得られた人生訓がつづられています。

とくに「困苦欠乏を踏み越えていく努力こそ、人生にとっては実に尊いものであるといわねばならない」という言葉は、人生のリスクに直面し、戸惑うばかりの現代人に、生きる指針と覚悟を与えてくれるものではないでしょうか。

本書にはほかにも、「幸福の6つの条件」や「成功への近道」など、さまざまな教えが散りばめられています。

エピソード、教訓ともに味わい深い、読み応えのある一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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人間というものは満ち足りた状態にあるときには、反発心も努力しようとする気も起こらないが、不足不遇の状態にあるとかえって求むる心が強くなり、奮発努力するものだ

◆下女の失敗をとがめた本多氏に大叔母が諭したこと
「人間は寛大でなければいけません。人のアラを見つけて小言をいったり、告げ口をするようでは決して出世できません。奉公人のした落度や過ちは、見ても見ぬふりでいるか、または進んで自分がその罪過ちを背負って、助けてやるくらいの心掛けがなければいけません」

◆本多氏の座右の銘
「人の短を誹らず、己の長を誇らず、恩を施しては須く忘るべく、恩を受けては忘るるなかれ、名をして実に過ぎしめず、常に謙譲を守り、俗にありて染まず、暗昧の内に光明を含め、言語飲食を節すべし」

自殺は人生最大の卑怯事であり、自暴自棄は堕落への第一歩である

人は一生のうちに一度貧乏の味を具に嘗めておくと、金や物の有難味も、人情もわかって、大いに後々のためになる。しかも貧乏の体験はなるたけ若いうちに早く済ますがよい

人生の最大幸福は家庭生活の円満と職業の道楽化にある

畢竟、幸福は各自、自分自身の努力と修養によってかち得られ、感じられるもので、ただ教育とか財産さえ与えてやればそれで達成できるというものではない

◆幸福の6つの条件
1.心身の健康 2.自分の望みが叶うこと
3.自分の働き、自身の努力によること 4.素直な心の感じ方
5.比較的、かつ進歩的であること 6.社会の希望に反しないということ

◆成功への近道
1.常に心を快活にもつ――楽天主義
2.専心その業に励む――職業の道楽化
3.功は人に譲り、責は自ら負う
4.善を称し、悪を問わず
5.好機はいやしくもこれを逸せぬこと
6.勤倹貯蓄――四分の一貯金の実行
7.人事を尽くして天命(時節)を待つ
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『本多静六自伝 体験八十五年』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408395862
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■目次■
自序
一、少年時代
二、苦学時代
三、大学生活を語る
四、ドイツ留学
五、教授時代
六、私の家庭生活
七、人と事業
八、人生即努力、努力即幸福
解説 神田昌典
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『一生懸命って素敵なこと』

2006年01月29日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794214707
本日の一冊は、かつてBMWやフォルクスワーゲングループで伝説のセールスと謳われ、現在はCEOとしてダイエーの再生に取り組む著者が、自らの半生と、セールスの極意、そして人生で成功するための心構えをつづった一冊です。

ベストセラーとなった前著『失礼ながら、その売り方ではモノは売れません』同様、セールスのヒントとしても有用ですが、今回はより、仕事人としての生き方や、自己成長というものに主眼が置かれている印象を受けます。

※参考:『失礼ながら、その売り方ではモノは売れません』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475050503X

小売りに携わる人間は、どういう心構えでお客様と対峙するべきなのか、マネジャーは、どうやって部下に接するべきなのか。

述べられている内容は、ビジネス書のジャンルを超えて、あらゆる人間関係に当てはまる気がします。

人とつながり、ともに成長することの素晴らしさと、成果を出すための本質が学べる、じつに味わい深い一冊です。

表紙やタイトルが女性的すぎる気がしますが、もちろん性別を問わず、楽しんでいただける内容です。ぜひ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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小売業は人の商売ともいえるから、現場の人の気持ちをより共有できる人がトップを務めれば、会社は絶対よくなるはずである

経営者はただオフィスで旗を振っていればいいわけではない。それももちろん大切な仕事だが、そのいっぽうで、実際の現場に足を運び、店員とお客様がどういうふうに話しているか。あるいはお客様はどこに手を伸ばして、何を買い物カゴに入れられるか、自分の目で見ないといけない

お客様によりよいサービスをお届けするためには、従業員もその職場で働くことが幸せで楽しくなければならない

意識改革をするにはコツがある。それは、私自らが手本を見せることだ

(ホンダのディーラーでの経験から)思い返すと、この三日間はじつに貴重な研修だった。クルマのセールスの仕事は売ってからほんとうのサービスが始まると、社長は自ら教えてくれたのである

私がお客様にとって安全な人間というだけではだめ。「ああ、あの人が来て、ちょっと、今日は面白いことを言ってたわ」それだけでも足りない。「あの人が来たら役に立って、私は助かっている」そこまで行かないと、ほんとうにホンダの話、クルマの話はできないと思いいたった

働く上で、やはり収入は大事である。あぶく銭はダメだが、ちゃんと働いた対価としての収入は人を育てる

大金を一度に使っていただくのだから、買う行為自体も最高に楽しんでいただきたい。セールスマンはその演出をしなくてはいけない

人間は褒められると、自分に自信を持つようになる。結局、成績の上がらない人というのは、自信がないのだから、自信を持たせてあげればいいのである

考えてみれば、人はリスクに出会って、それを乗り越えていくたびに成長してゆくのだろう

「ダイエーは再生しますか」と訊かれたとき、私は、「はい、再生します」と即座にお答えするだろう。もちろん、未来のことは誰にもわからない。ただ、私の意志だけである。私は再生させるという意志があって、今を生きているのである
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『一生懸命って素敵なこと』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794214707
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■目次■
第1章 私がダイエーでやっていること
第2章 幼い頃から人が好き
第3章 トップセールスマンへの道
第4章 経営の要点は「人」である
第5章 女性の力が企業を活性化させる
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『起業・独立の強化書』

2006年01月28日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023302570
本日の一冊は、「月刊アントレ」の創刊メンバーであり、現在は、「独立事典」「ドリームゲートプロジェクト」の編集デスクを務める著者が、起業・独立の心構えと実際を説いた、注目の新刊です。

起業モノというと、啓蒙するばかりで中身のないものも多いのですが、本書の内容は、かなり実践的。

これから起業しようとする方が、具体的に何を準備し、どんな点に注意すべきかが、商品開発、マーケティング、マネジメント、ファイナンスの面から、具体的に説かれています。

実際に起業した方の成功例、失敗例を交えながら解説されているので、起業するとどんな問題に直面するのか、かなりリアルに把握できます。

既に起業した人にとっては、「もっと前に読んでおけば良かった」と思える本に違いありません。

つまらないことで失敗しないためにも、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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個人が独立して事業を立ち上げる時は、市場の成長性と並んで、いや、むしろそれ以上に、市場と自らの能力や志向との相性が重要

◆起業を決意した時、最初に取り組むべき作業
「求められること」「できること」「やりたいこと」。この3つのバランスが取れる事業は何かを探すこと

(ブレーンストーミングでは)「こんなことを言ったら笑われる」「これでは怒られる」「この考えは評価されない」など、参加者が抱きがちな否定的心理を排除していくことが大切

起業したいテーマやジャンルが浮かんだら、改めて「顧客は誰か?」「商品(サービス)は何か?」「提供方法はどんな方法か?」。この3点を考え抜くこと

商品をガチガチに決めてしまうと、販路はおのずと限定されてしまう。だから反対に有望な販路を先に探し、そのルートに乗せやすい商品を選択する、あるいは絞る、または既存商品の一部を改良する、といった考え方のほうが、事業が軌道に乗る速度はグンと速まる

同一ターゲットを狙う異業種こそ要チェック

複数の営業品目があるのが当たり前のビジネスなら、その品目の数だけ、分割・独立させて事業化することができる

「お金を稼ぐ」ことに必死になるあまり、「お金を回す」ことをおろそかにしない

共同経営で始めるなら、志は同じ、能力は別が鉄則

より良いアイデアは、徹底した学習から生まれる

起業当初は、人を雇わずに、どう事業を進めるかを考える

話題やニュースになるよう、特色のある事業を計画する
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『起業・独立の強化書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023302570
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■目次■
はじめに
第一週 基本準備・入門編
第二週 実施準備・入門編
第三週 基本準備・反復編
第四週 実施準備・反復編
あとがき
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『ロウアーミドルの衝撃』

2006年01月27日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062129930
本日の一冊は、現在さまざまな方面で話題となっている「所得階層の二極化」を、日本を代表する論客、大前研一さんが論じたものです。

これまでにも、二極化することの問題や、今後の傾向について論じた本はありましたが、本書の特徴は、二極化にともなう、個人、企業、政府、それぞれの視点で、今後どうすればいいのかを具体的に論じた点でしょう。

特に、今後有望と見られる「ロウアーミドル」をターゲットにして成功を収めた「ナチュラルキッチン」「ZARA」「アイリスオーヤマ」の例は読み応えがあります。

冷静に数字を分析し、富裕層よりも「ロウアーミドル」に注目したという点が、いかにも著者らしいアプローチ。

ビジネスに関する内容以外でも、フローからストックへの課税を提案したり、「お金よりも時間」の教育の必要性を訴えるなど、なかなか読み応えがあります。

今後の社会経済の動きを考える上で、また企業や個人の戦略を考える上で、興味深い視点を提供してくれる一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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今の日本では、お金がジャブジャブになってもモノが流通していない。経済がカネを吸収しない時代なのだ。その理由は三つ。モノをあまり必要としない高齢者の増加、在庫を必要としないジャスト・イン・タイムの生産方式への転換、将来への不安からモノよりカネを握っておこうとする消費者心理である

◆新しい経済という見えない大陸の4つの空間
1.「実体経済」の空間
2.金や情報が国境を越えて自由に流通する「ボーダレス経済」の空間
3.さまざまな通信技術から生じた「サイバー経済」の空間
4.自己資本の100倍、1000倍というマルチプルの資金が動
  く「マルチプル経済」の空間

新しい経済では、企業は「将来の期待」をお金に換えていくことが可能

成長を続けていた企業も、「将来への期待」が失われたとたんに「突然死」してしまう

「センスはアッパーミドル、価格はロウアーミドル」に合わせたコンセプトが消費者に受け入れられている(なんちゃって自由が丘)

高品質でセンスの良い商品やサービスに対して、「頑張れば手が届く」範囲の価格であれば、消費者は喜んでプレミアムを払う

◆ロウアーミドル市場を見据えたマーケティング戦略
・低価格業態にプラスアルファの要素を取り入れる
・「ステータス性」よりも「実用性」を重視
・ストック消費をフロー化する
・ITを活用する

”世間並みに”という総中流時代の固定観念を外して考えれば、誰でも自分に合った生活スタイルを選択していけるはず

社会の成長期にはフローに課税するのが当然の考え方で、増加するフローにともなって税収を増やし、さらなる成長に必要なインフラの整備と、やがてくる成熟社会への準備を進める必要があった。しかし成長期を終えて成熟期に入ると、どんな経済大国もフローが減り、それまでに蓄えた資産によってストック大国になっていく。この時期にフローへの課税に頼るのでは、成熟した社会を支えることは不可能だ

二一世紀は国よりも地方、地方よりも企業、企業よりも個人、が主導権を取る時代
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『ロウアーミドルの衝撃』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062129930
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■目次■
はじめに
序章 本質が見えない理由
第1章 日本の構造変化と「M字型社会」
第2章 ロウアーミドル時代の企業戦略
第3章 ロウアーミドルの意識改革
第4章 生活者大国への処方箋
第5章 本当の構造改革はこれだ
第6章 新しい繁栄の法則
まとめ
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『幸せ成功力を日増しに高めるEQノート』

2006年01月26日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534040199
本日の一冊は、人気ブログランキング(社会・経済ジャンル)でナンバーワンのプロフェッショナルコーチ、野口嘉則さんによる注目の処女作です。

著者によると、幸せに成功するためには、EQ能力と目標達成力の2つを高めることが必須。

本書では、元心理カウンセラーでもあるという著者が、どうやって無意識のなかに潜むブレーキを外し、成功への糸口をつかむか、具体的なケースを挙げながら解説しています。

本書には、妻にいつも怒りをぶつけてしまう経営者、いつも周りが競争相手になってしまう女性起業家、本音をオープンに語れないサラリーマンなど、じつにさまざまなケースが登場します。

彼らのほとんどは「ビリーフ」あるいは「ドライバー」に問題があり、それゆえに幸せになれないのです。

では、一体どうすれば、われわれは誤った認識から逃れ、幸せに成功することができるのでしょうか? 本書には、まさにその具体的なステップが書かれています。

用意されているフォームに書き込みながら、自分の心と向き合う、そんなきっかけを与えてくれる1冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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心理療法は精神的な問題を抱える人の問題解決に役立つだけではなく、自己実現を目指す人の目標達成やEQ向上にすぐれた効果がある

望む人生を実現するためには、望む人生を実現するために必要な材料を知っておくことが、とても大切

私たちが傷ついたり、腹を立てたり、悩んだりする、その本当の原因は、相手(他人)や状況にあるのではなく、私たち自身の受けとめ方・考え方にある

人生では思いどおりにならないことが多いのですが、それを「~であるべき」で解釈しようとすると、どうでしょうか? あってはならないことにパニックになったり腹を立てたりする結果になってしまいます

人はビリーフを通じてできごとを解釈するので、ますますそのビリーフを強化する

漠然と「幸せになりたい」とか「収入を増やしたい」とか思っている人は多いのですが、「では、あなたにとっての幸せな人生とは?」とか「いつまでに、いくら収入を増やしたいですか? そして、それが実現したらお金をどのように使いますか?」と質問すると、具体的に答えられないケースが多い

人生に具体的なオーダーをするために、最初にやることは何でしょうか? それは、あなた自身のことを知ることなのです。あなたが、どんな時に幸せを感じ、何をやっている時にあなたらしいのか、を知ることがとても大切なのです

◆「望む人生」を6つの側面から見る
1.収入 2.仕事や生きがい 3.人間関係 4.家庭
5.趣味や遊び 6.健康

◆「幸せ成功力」を日増しに高める5つのステップ
1.望む人生のビジョンを描く
2.アタックポイントを決める
3.ビリーフを探る
4.非合理的ビリーフを弱める
5.効果的な考え方を身につける
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『幸せ成功力を日増しに高めるEQノート』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534040199
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■目次■
プロローグ 「幸せ成功力」はあなた自身の中にある
Chapter1 なぜ、人生で同じパターンを繰り返してしまうのか?
Chapter2 わかっているのにやめられない人たち
Chapter3 あなたを駆り立てる「無意識の声」
Chapter4 「幸せ成功力」を日増しに高める5つのステップ
Chapter5 「幸せ成功力」を手に入れた人たちの新しい人生
エピローグ 自分を、他者を受け入れるために
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『代替品の戦略』

2006年01月25日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492521577
本日の一冊は、一瞬にして業界の勢力図を書き換える、代替品の脅威とその対策法について論じたものです。

かつての「CD vs レコード」や「パソコン vs ワープロ」。最近のものでは、「ICタグ vs バーコード」などを事例に、代替品と既存品双方の攻防について論じています。

それぞれのプレイヤーが、具体的にどの段階でどんなアクションを起こしたかが詳しく書かれており、実務上も参考になります。

どんなに順調に見える企業でも、代替品の脅威には常にさらされているもの。仕掛けられてからあわてるのではなく、事前にきちんと備えておく必要があるでしょう。

みなさんの商品を「レコード」や「ワープロ」にしないためにも、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆音楽用CDの(レコードに対する)攻撃戦略
<初期>
・音楽用コンテンツ会社を統合した
・買い手が手を伸ばしやすいヒット曲やクラシックのラインナップを揃えた
・低価格の音楽用CDプレーヤーを導入した
・音楽ソフトの販売価格を引き下げた
<浸透期>
・生産能力を向上させた ・小売店で音楽用CD売場を拡大した
・音楽用CDのタイトルを増やした
・レコードに遅れることなく新譜を発売した
<末期>
・スクラッチ音を出せるようにした ・コピーガードを導入した

◆ワープロの(パソコンに対する)防衛戦略
<初期>
・日本語変換・学習機能を充実させた ・住所録機能を充実させた
・中位機種の充実を図った
<浸透期>
・ディスプレイ表示品質、印刷品質を向上させた
・ワープロ教室を開き、中高年の客を取り込んだ
・パソコンと接続できるワープロを投入した
<末期>
・ワープロ市場から撤退した

◆紙おむつの(布おむつに対する)攻撃戦略
<初期>
・吸水能力を向上させた ・薄型化を行った
・低価格品を導入した  ・選択が不要であることを強調した
<浸透期>
・小売店で販売促進を展開した ・生産能力を拡大した
・航空機内における利用を促した
<末期>
・布おむつ併用型のパッドを投入した ・濡れた感じを与える製品を投入した

ポーターによれば、代替は「相対価値/価格」「切替コスト」「買い手の代替性向」が三大要因とされる

◆代替促進の戦略 ※10項目のうち、一部だけ紹介
1.初期切替者に的を絞る
2.切替コストを低減または助成する
4.シグナルに投資する(買い手が代替品を判断する際に用いる最
  も重要な認知指標を見つけ、そこに資金を投入すべき)
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『代替品の戦略』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492521577
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■目次■
はじめに
第一部 代替戦略構築の手順
第1章 代替構造分析のフレームワーク
第二部 既存事例の分析
第2章 完全類似代替の事例:音楽用CDとレコード
第3章 完全拡張代替の事例:パソコンとワープロ
第4章 部分類似代替の事例:長距離トラックと貨物鉄道
第5章 部分拡張代替の事例:紙おむつと布おむつ
第3部 進行中の代替事例へのフレームワークの適用
第6章 新規代替事例:ICタグとバーコード
付論1 ポーターの競争戦略論における代替品の分析
付論2 機能分析
おわりに
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『できる人のビジネスマナー』

2006年01月24日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475050422X
本日の一冊は、挨拶から「報・連・相」、席次、話し方まで、さまざまなビジネスマナーの基本をコンパクトにまとめた一冊です。

執筆を担当しているのは、オムロンやオリックス、クレディセゾン、ローソンなどにも社員研修サービスを提供しているというザ・アール。

本書では、その研修のエッセンスを、親しみやすい図やイラスト入りで紹介しています。

挨拶、席次に関してはまったく問題ないという人も、敬語や名刺交換に関しては、気づかぬところで粗相をしているもの。

つまらないことで信頼を損ねないためにも、ぜひ読んでおきたいところです。

新入社員はもちろん、この機会に正式なマナーを押さえたい、という人におすすめの一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆上座はどこ?
基本ルールは入り口から見て奥の席が上席です。貴重な絵画や窓の外の景色がよく見える席が上席の場合もあります

◆関係修復のスキル
おすすめしたいのが、「私はこう思う」と語りかける”Iメッセージ”です。その逆が「あなたはこうですね?」という”YOU”メッセージ。YOUメッセージで物を言われると、相手は勝手に決めつけられた気がして不快に思う

◆”手ぶら”での企業訪問は禁物
「会ってよかった」と思ってもらえる”情報”や”テーマ”を持っていくのがマナー

◆アポイントメントの心得
・日時・場所をはっきりさせる ・なるべく要件をはっきりさせる
・所要時間をはっきりさせる ・人数を伝える

◆話を途切れさせないためのステップ
1.共感の言葉で返す 2.相手の言葉を繰り返す
3.限定する 4.自分の話をする

◆相手に通じる話し方「ホールパート法」
1.全体「○○についてお話します」「お話したいことは3つです」
2.部分「1つ目は……。2つ目は……。3つ目は……」
3.全体「以上3点をよろしくお願いします」

◆人を説得するための話し方「PREP法」
Point(要点)「~してください」
Reason(理由)「なぜなら~」「その理由は~」
Example(事例)「たとえば~」「こうすれば~」
Point(要点)「ですから、~してください」「~をおすすめします」

◆使いこなしたい「3つの空間」
1.理性の空間(相手の真正面)真剣の度合いの強いミーティング向き
2.情の空間(正面から左右45度くらいまで)リラックスして会話
3.恐怖の空間(目が届かない背中側)よほど親しくない限り避ける
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『できる人のビジネスマナー』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475050422X
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■目次■
Lesson1 Self Control セルフコントロールで仕事の準備OK
Lesson2 Manner    オフィスマナーは強い武器になる
Lesson3 Open Mind   オープンマインドで信頼を勝ち得る
Lesson4 Pacing    ペーシングで相手の心をほぐす
Lesson5 Professional プロフェッショナルとして一人立ちする
Lesson6 Business Tool ビジネスツールを上手に使う
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『奇跡の経営』

2006年01月23日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489346941X
本日の一冊は、ブラジルの超優良企業、セムコ社のCEOが、その奇想天外な経営のアイデア「一週間毎日が週末発想」を紹介した、注目の一冊です。

今はもう絶版となっていますが、かつて100万部のベストセラーとなった『セムラーイズム』同様、話題作となりそうです。

※参考:『セムラーイズム』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410529301X

訳者がネット界で有名な岩元貴久氏ということもあり、ネットを中心に売れるのではないでしょうか。

経営において、マネジメントをどうするか、というのはもっとも大きな課題のひとつですが、本書が説いているのは、社員の管理を一切やめること。つまり、性善説に基づいたマネジメントです。

辞職率実質ゼロ。業績も急激に伸びたというセムコ社の秘密。その驚愕の経営が明らかになる、注目の一冊です。

ぜひ、読んでみてください。

※ちなみに、絶版となった前著『セムラーイズム』は、中古が少なかったため、土井がBBM読者のために特別に4冊、確保しておきました。

ご希望の方は、1冊2000円でお譲りします。
(送料込み、手数料はお客様負担)
<info@eliesbook.co.jp >まで住所、氏名、電話番号をご連絡ください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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コントロールに執着することは、妄想です。コントロールを続けると、致命的なビジネス上の過失につながります

企業にとって、成長、利益、社員の数は、さほど重要なことではない(中略)会社外部の人は、こうした情報を知りたがります。なぜなら、彼らは、ビジネスを数値でしかとらえていないからです

仕事の本来の目的を理解することは、絶対的に必要なこと(中略)そのためには、本来の仕事の目的に応じた職場環境と勤務時間を構成する必要があります

社員のライフ・サイクルと仕事のサイクルの曲線を、一致させるようなシステムにつくり変えるべきではないか?

◆セムコ社の人材募集広告
「現在、セムコ社には空いているポジションはありません。でも、とにかく応募してみて下さい。来社いただき、会社のためにあなたができること、そして、どうやったら会社が、そのポジションをつくり出せるのかご提案ください」

セムコ社では、スタッフだけでなく清掃スタッフも、社の業績を話し合う月次会議に参加しています

セムコ社は、新規採用について、社内からの志願者を、社外からの志願者よりも優遇するようにしている

人生の旅路とは、写真のように思い出を語る記録と記憶であり、それらを振り返ったときに、自分達がいかに自分に正直に生きてきたかで、幸せを感じるもの

セムコ社では、社員に交際費の内訳を聞いたりしません。なぜなら、それは、彼らの人間性を疑うことを意味するからです

社員は、会社の実態を知ることで、より長く会社で働くことを希望し、景気の変動に対しても正しく理解を示すようになります

リーダーシップとは、組織の考えに同意しているにもかかわらず、それを実行に移せない個人に対して、基本的な考え方を注入し、それを行動に移すためのプロセスを提供すること
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『奇跡の経営』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489346941X
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■目次■
訳者まえがき
【警告】本書を読む前に
第一章 Anyday(どんな日でも)
第二章 Sunday(日曜日)
第三章 Monday(月曜日)
第四章 Tuesday(火曜日)
第五章 Wednesday(水曜日)
第六章 Thursday(木曜日)
第七章 Friday(金曜日)
第八章 Saturday(土曜日)
第九章 Everyday(毎日)
訳者あとがき
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『元銀行支店長が教える起業のための正しいお金の借り方』

2006年01月22日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569646670
本日の一冊は、タイトル通り、元銀行支店長が、起業のための資金調達法と、その心得について書いた一冊です。

内容は、必要となる資金の簡単な計算法から、金融機関の選び方、優秀な担当者を見抜く方法、融資の際の交渉術まで、ありとあらゆるトピックに言及しています。

貸し手となる銀行の内部事情、とりわけ金融庁の指導に基づく「金融検査マニュアル」は、具体的かつ客観的に、「好ましい融資先」のポイントを伝えてくれています。

銀行の立場を理解し、確実に融資を引き出すための心得として、ぜひ読んでおきたい一冊です。

守秘義務の関係からか、エピソードについては他の文献からの引用が多く、ちょっと物足りない感もありますが、資金調達のポイントを押さえておくには良いのではないでしょうか。

これから起業する人や、資金調達について学びたい人に、おすすめの一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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金融機関との取引は、あなたのビジネスのための”手段”であり、そうであるからには、できる限り友好的な関係を維持して、よきビジネスパートナーとしておくのが得策

真に企業家として事業に注力し、それを大きく発展させていきたいと考えるのであれば、借入は決して避けることのできない道

税理士任せで、彼らに聞かないと自社の数字のことがほとんどわからないというのでは本末転倒であり、金融機関としては経営者としての資質を疑わざるを得なくなってしまいます

地元の金融機関には、地域のあらゆる情報が集まっている

資金の性格とその調達方法は、基本的に一致させるべきです。例えば前記のように創業にあたってオフィスを賃借した場合、この資金を例えば1年以内の調達で充当することには無理があります。やはりこの資金は、理想的には自己資金か、悪くとも長期の借入で賄われるべき

◆創業期の資金調達
まずは国民生活金融公庫や都道府県融資制度の借入を、まず検討すべき

「資本金」は自分で用意したお金でなければなりません。自分自身でこれまでに貯めたお金や知人から出資を受けたお金であることが必要で、少なくとも金融機関から借入をしたお金であってはならない

銀行が貸出をするかどうかの判断を実際に行なうのは、担当者と支店長

銀行の担当者に「なるほど、このビジネスはうまくいきそうだ」と思わせるものがなければなりません。それを裏打ちする有力な材料のひとつが、その分野におけるビジネスの経験

”ビジネス”を始めるのだとすれば、例えば資金の回収手段、すなわちどのようにして投下資本を取り戻すかについては、「現実的」に固めておかなければなりません

◆できる担当者、使える担当者の見分け方
1.約束をきちんと守る人間
2.情報をたくさん持っているか

取引金融機関を変更する場合には、変更後の金融機関との話をしっかり決めておいてから、既存取引行からの撤退に着手する
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『元銀行支店長が教える起業のための正しいお金の借り方』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569646670
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■目次■
第1章 なぜ、お金を借りる必要があるのか
第2章 お金をどこから借りるか
第3章 金融機関との取引開始戦略
第4章 銀行取引・プロのノウハウ
終章 「撤退戦略」はここが鍵だ
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『損切り・塩漬け無用の最強の株投資』

2006年01月21日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534040091
本日の一冊は、かつて証券専門紙の証券部長で、現在は経済ジャーナリスト、マネーエコノミストとして活躍中の杉村富生さんが、株式投資の基本的考え方と、その実践法を説いた一冊です。

最近は、オンライントレードが主流となり、「自動売買」などの便利な仕組みも出てきていますが、著者は、こうした手法では、「損切り貧乏」になってしまい、大きな利益をつかみ損なう、と警鐘を鳴らしています。

では一体、投資家はどんな考え方で売買に臨めばいいのか。本書には、まさにその点が書かれています。

銘柄選びのポイントや売買の掟といった具体的な話に加え、古今東西の投資家の名言なども収められており、なかなかに味わい深い一冊です。

深く学びたい方には、若干物足りないかもしれませんが、ファンダメンタル、テクニカル両方の視点がバランスよく配されており、入門書としてはなかなかいいと思います。

これから投資を始めようとする方におすすめの一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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「自動売買」の普及で利益確定や損切りの注文が機械的に設定できるようになった結果、「買っては投げ、買っては投げ」の「損切り貧乏」になっている人も少なくない

勝ち組投資家と負け組投資家の違いはポートフォリオをみれば歴然とわかります。勝ち組のそれは大幅利食いの玉を含む”きれい”な銘柄で構成され、負け組のそれは大やられの玉が放置されてグシャグシャです。その最大の原因は、長期投資と短期売買の区別をキッチリつけて、それぞれのセオリーどおりの投資行動をしているかどうか

そもそも買ってすぐに投げなければいけないような銘柄を買うことが、間違いなのです

◆杉村流「賢い株の買い方」
1.常に、トレンドを読む
2.仕掛けのタイミングを計る
3.好業績株を狙う
4.伸びきっていない銘柄を買う
5.移動平均線が上昇中であり、かつ時価がその上にある銘柄にマトを絞る
6.世相にカネを乗せる

故是川銀蔵先生の口グセは「変化の予兆を見落とすな!」でした。上昇相場の終わりを人より早く察知することで、ショック安に巻き込まれずにすみ、投げ売りによる大きな損失や、それを回避したいがための「塩漬け株」の発生を避けることが可能になります

◆”投資の3性”を確認する
”投資の3性”とは、お金の性格、商品の性格、自分の性格

「塩漬け株」からの救出法を考える前に、「塩漬け株」をつくらないことが、より重要です。そのうえで、「塩漬け株」をなくすためには、年に一度は保有株の”虫干し”をすることです。その結果、”ダメ”と判断した銘柄は、戻り売りか思い切った処分が必要です

◆本多静六の教え
「好景気のときは勤倹貯蓄を、不景気のときには思い切った投資を」

安く買って大きな値上がり益を狙おうというのであれば、目先の業績悪で売り込まれているところを思い切って買う逆張りの手法――リスクを取ることも必要です
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『損切り・塩漬け無用の最強の株投資』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534040091
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■目次■
序章 あなたは「損切り貧乏」になっていませんか?
1章 長期投資と短期売買を使い分けよう
2章 「塩漬け株」をつくらないための長期投資の銘柄選び
3章 「塩漬け株」になった銘柄の救出法
4章 短期売買の銘柄選び
5章 市場のノイズにだまされるな!
6章 買い値を安くする買い方の極意
7章 儲けを大きくする売り方の極意
8章 中・長期的に狙える市場テーマと有望銘柄
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『45ポイントでわかる図解経営分析』

2006年01月20日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/456966492X
本日の一冊は、決算書の大ベストセラー『決算書がおもしろいほどわかる本』の著者、石島洋一さんによる、経営分析の入門書です。

※参考:『決算書がおもしろいほどわかる本』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569573169

経営分析の本というと、計算式と解説だけが載っている味気ない本が少なくないのですが、本書では、各指標の意味や意義、企業の具体例、経営改善の方策までがきちんとカバーされており、投資家にとっても経営者にとっても、非常に役に立ちます。

最低限、どの指標のどこに注目すれば良いかがわかるよう、45のポイントでまとめられており、無駄なく学べるのが特徴。これほどわかりやすい経営分析の本も珍しいと思います。

これまでに経営分析の本を何冊か読んだが理解できなかった、という方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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売上げを計上し、そのことによって利益が発生したとしても、現金があるという保証はない

◆売上高に対する経常利益の割合
一般企業の利益率は2%~5% ※武田薬品(連結)は39.4%

投資のわりに儲かっていない会社は、売上高利益率か資本回転率に問題がある

一般的にいって、売上総利益率を改善するには、1.販売価格の安定(値引き販売の防止)、2.仕入原価の低減(大量発注などによる単価低減)、3.利益率の高い取扱商品への絞り込み、4.商品の破損、紛失などの防止などの方策が考えられます。仕入先タタキだけが原価率低減の方法ではないということは再確認したいものです

株主資本利益率(ROE)は重要だが、これだけで会社は判断できない(中略)実際に、過去の経営不振で株主資本が非常に小さくなっていて、たまたま当期純利益が少しでも発生すると、この株主資本利益率が高く表示されているというケースが多い

◆経営指標の業界平均値を知るための資料
1.日経経営指標 2.中小企業の財務指標(中小企業庁)
3.小企業の経営指標(国民生活金融公庫) 4.TKCの経営指標

◆受取勘定回転率=売上高/受取手形+売掛金
売上代金はしっかり回収されているか
例)日立製作所(連結)3.3回転、キヤノン(連結)5.8回転、花王(連結)9.1回転

短気的な支払能力を示すのが流動比率で、200%以上が理想
※流動比率=流動資産/流動負債

◆EVA(経済付加価値)=税引後営業利益-資本コスト
株主資本のコストを差し引いたところでの企業価値を算定できる

◆キャッシュフロー計算書の3分類(1年間のキャッシュの増減理由)
1.営業活動によるキャッシュフロー
2.投資活動によるキャッシュフロー
3.財務活動によるキャッシュフロー

損益分岐点が低ければ低いほど、収益面で安定度の高い企業
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『45ポイントでわかる図解経営分析』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/456966492X
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■目次■
PART1 経営分析の基本
PART2 「儲け」を分析しよう
PART3 「潰れないか」を分析しよう
PART4 新しい企業評価の方法
PART5 経営改善に分析を活かす
PART6 実例を使って分析してみよう
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『ツキを超える成功力』

2006年01月19日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774506931
本日の一冊は、『No.1理論』『ツキの大原則』などのベストセラー自己啓発書で知られる、西田文郎さんの注目の新刊です。

※参考:『No.1理論』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4876209561
※参考:『ツキの大原則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774503851

超有名スポーツ選手、トップビジネスマンを指導する著者が、「成功の5つのレベル」を解説し、人間成長のステップと、各ステージで必要となる心構えを説いています。

ちなみに著者が説く「成功の5つのレベル」とは、以下の5つ。

1.なかなか稼げない成功レベル
2.ぼちぼち稼げる成功レベル
3.大きく稼げる成功レベル
4.もの凄く稼げる成功レベル
5.もう稼ぐのは十分で分かち合いたくなる成功レベル

著者によると、これらのステップを駆け上がっていくためには、お金に対する考え方や、その分野の科学的心理を学ぶこと、金儲けについて学ぶこと、負けず嫌いになること、強欲になること、使命感を持つことなど、じつにさまざまな要素が必要です。

あまりに率直な物言いでビックリしますが、じつに刺激的な自己啓発書です。人前で読んでいると友だちをなくすかもしれませんが、「ツキ」を超えて大きく成功したい人に、おすすめの一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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お金をバカにしたり、軽んじたり、汚いと思っている人間が、いくら金持ちになろうと努力しても、金持ちにはなれない

成功できない人に一番欠けているのは「選択」である。どういうことかと言えば、私たちは、いつも意識的に選択していないと、潜在意識に引きずられるまま、潜在意識の命ずるままに生きてしまう

「ぼちぼち稼ぐ人間」と「なかなか稼げない人間」の違いはたったひとつしかない。自分の商売を、自分の仕事を、なめているかどうか。それだけの差である

ろくに勉強もせず、「今日はツキがある」とか「ツキがない」と言っている人間ほど、ツキを逃すのである。本気になって勉強するかどうか。ぼちぼち成功できる人間と、成功できない人間は、そこのところが決定的に違っている

相手の脳を快にすれば「ぼちぼち」までは稼げる

「ぼちぼち」以上に稼ぐには、お客さんの脳を”快”にするだけでなく、私たちの脳も”快”になる必要がある

あなたには、あなたを殺したいと思うほど恨みながら、あなたから離れていった友がいるだろうか。大きく成功するということは、わかりやすく言えば、そういう友との訣別を何度も体験することである

成功者たちが必ず持っている負けず嫌いのエネルギーを、自分も持ちたければ、できるだけ高い自己イメージを持つこと

――強欲でなければ、大きく稼げない。愛がなければ、大きく稼ぐ価値がない。人が本当に強くなるのは、他人とのつながりを確信できるときである。すなわち孤独な強欲より、もっと強い強欲になれるのだ

最高の能力開発法があるとしたら、それは間違いなく、自分のことが信じられる脳をつくることである。使命感と感謝は、大成功者だけが持っているその脳を、まだ成功していない人間でも手に入れられる、ほとんど唯一の方法である
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『ツキを超える成功力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774506931
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■目次■
まえがき
序章 商売繁盛の真理
第1章 ◆本 気◆ ぼちぼち稼ぐ人になれる成功力
第2章 ◆他喜力◆ ぼちぼち稼ぐを抜け出る成功力
第3章 ◆強 欲◆ 大きく稼ぐ人になれる成功力
第4章 ◆使命感◆ もの凄く稼ぐ人になれる成功力
第5章 ◆無 欲◆ もう稼ぐのは十分な人だけが授かる成功力
終章 ツキと運の原理
あとがき
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『退職金、黙っていてはもらえない!』

2006年01月18日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569647774
本日の一冊は、自らが退職金で苦い経験をし、大学院で退職金研究。現在は、社会保険労務士として、企業や個人に対し、退職金のアドバイスをしているという著者が、知られざる退職金トラブルの実態を明らかにした、注目の一冊です。

自分の上司が約4000万円もらっていたにもかかわらず、自らはたった40万円しか受け取れなかったという著者、401kで退職金を塩漬けにされてしまい、自己破産寸前の落合さん(仮名)、多く振り込まれたと思っていたら、本当は少なかったという青木さん(仮名)…。

いくつかのトラブル事例を挙げながら、退職金制度の抱える本質的問題にまで切り込んでいる点は、類書にない魅力でしょう。

受け取る側の視点から見ても、これ以上ないと思うほど、わかりやすく書かれています。

支払う経営者の側からすれば、退職金をきっかけに、雇用や報酬制度を見直す、いいきっかけになると思われます。

退職金がもらえるかどうかわからない、いま辞めたらいくらもらえるのかはっきりしない、という方は、いますぐ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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401kは、六〇歳までお金が受け取れない退職金の前払い制度

401kが導入されていた会社を辞めて転職した場合、原則として、転職先に401k制度がなければ「サラリーマンが加入する個人型」に加入できることになっている。しかし、転職先に別の企業年金制度(厚生年金基金など)があると、「個人型」には追加の拠出ができない

そもそも退職金とは、法律的に支払いを義務づけられているものではない

就業規則(退職金規程)を意図的に社員に公開していない会社が多いことも事実である。しかし後々のトラブルを避けるためには、規程の確認を行うことが重要

就業規則などに明文化されていなくても、明確な基準に基づき退職金が支払われていて、退職金支払いの慣行が確立しているとみられる場合には、会社は退職金の支払いの義務を負う

「退職金」とは、そもそも任意の制度ではあるが、一度制度を作ってしまうと社員の権利として確定してしまう(労働契約の一部となる)

(退職金の支払いは)就業規則(退職金規程)に特段の定めがない場合には、原則の七日以内というのが適用される

退職金を請求する権利の時効は五年

◆退職金規程と厚生年金基金の関係
・「内枠」である場合には、「厚生年金基金」から支払われる額は、「退職金規程」の一部分とみなされる
・「外枠」である場合には、「厚生年金基金」とは別に、「退職金規程」からの給付も受けることができる。つまり、両方からもらえる

◆退職金の計算方法
1.給与の何倍型(退職金=退職時の給与×勤続年数ごとの倍率)
2.明朗会計型(退職金=単価×勤続年数)
3.表計算型(「勤続年数(縦軸)」と「評価基準(横軸)」のマ
  トリックスで退職金の金額を計算)
4.マイレージ型(勤続年数や資格等級など、あらかじめ定められ
  た基準によって各社員に毎年にポイントを付与)

「ない袖は振れぬ」なんて言葉があるが、あなたがどんなに退職金の金額をしっかり計算したとしても、会社がちゃんとその金額を準備しているかどうかは、別問題

退職金に依存した「人生設計」は非常に危険である
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『退職金、黙っていてはもらえない!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569647774
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■目次■
プロローグ――私の退職金物語
第1章 すべて実例! 退職金トラブルの現場から
第2章 こんな社長がトラブルを連れてくる
第3章 あなたの「退職金トラブル」の処方箋
~絶対に知っておかなければならない3つのポイント~
第4章 いよいよ退職金の「三段ロケット」が切り離される
エピローグ ~そして退職金がなくなる日~
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『小さな会社★No.1のルール』

2006年01月17日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478733198
本日の一冊は、『小さな会社★集客のルール』の著者、佐藤元相さんが、「1位作りの戦略」について述べたものです。

※参考:『小さな会社★集客のルール』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489451186X

これは一般的にも言われていることですが、「1位の商品やサービスを持っている会社は、事業の規模にかかわらず利益性が高い」。

だから、中小企業は、絞り込んで1位を見つけ出す・作ることが重要、というのが本書の主張です。

内容の大半は、竹田陽一さんのセミナーで聞いたような話ですが、本書を読むことの最大のメリットは、自社の強みを発見するためのプロセスと、実際に1位作りに成功した小さな企業の事例でしょう。

パナマ帽に絞り込んで成功した西川製帽や、撮影用小道具に特化したレンタル会社のサンガレン、インタビューでお客のニーズを引き出し、1位作りの原動力とした創園建設など、実際の企業の取り組みは、じつに参考になります。

中小企業経営者、起業家予備軍にはぜひ読んでいただきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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ビジネスで成功する合理的なシステムとは「1位を目指すこと」だ。1位の商品やサービスを持っている会社は、事業の規模にかかわらず利益性が高い

◆1位になると起こる現象
1.お客がほかから流出して1位の会社にやって来る
2.口コミや紹介が増える
3.集客コストが下がる

市場規模が小さいと、取り扱う商品の範囲も狭くなる。従業員はあれもこれもといろんな商品のことを覚える必要もなくなる。しかも、限られた商品を集中的に販売していると商品の知識に幅と深みが出てくる。全社レベルで専門化していくことになるのである

1位を見つけるために必要なものは「あなた」「従業員」「ホワイトボード」「ペン」これだけ

◆1位作りのための6つのステップ
1.経営全体の各構成要素から現状を洗い出す
2.顧客リストに埋没している理想のお客を発掘する
3.理想のお客が商品を買った原因を考える
4.差別化するために競争相手の商品にフォーカスする
5.細分化法であなた(の)強みを絞り込む
6.最強の1位作りを実践する

発想ミーティングは、問題を解決するための最善方法を探すだけではなく、スタッフの想像力を高めたり、やる気を引き出したりする、人の能力をカンタンに育てるツール

目先の売上げを考えた思い付き経営に成功はない。経営の目的と目標を正しく定める。これが利益性の高い会社の作り方なのである

◆商品細分化法
1.商品を大型・中型・小型で細分化して考える
2.厚い・薄いで細分化して考える
3.用途別・機能別で細分化して考える
4.高級品・中級品・大衆品で細分化して考える
5.一般用・業務用・プロ用で細分化して考える
6.外観・デザイン・好みで細分化して考える
7.所得や世帯構成別で細分化して考える
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『小さな会社★No.1のルール』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478733198
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■目次■
「売れない!」って白旗宣言する前に
第1部 最も効果的な儲けの仕組み
NO.1のルール1★なぜお客はあの会社からモノを買うのか?
NO.1のルール2★1位を作れば儲かる理由とは?
NO.1のルール3★あなたの会社にも1位のものがある!
NO.1のルール4★あなたの会社の1位は誰が知っている!?
第2部 あなたの会社を1位作りに落とし込め!
NO.1のルール5★1位作りに必要な条件とは?
NO.1のルール6★戦略を立てて1位を作る!
NO.1のルール7★戦術が儲けの仕組みを生み出す!
監修によせて ランチェスター経営株式会社 竹田陽一
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