校正作業で、ほぼほぼ自宅の仕事部屋で缶詰状態だった先週。予想通りほとんど外にも出れず、結構お疲れモード。でも肝心の進行具合はようやく2/5。このままでは締め切りまでに終われるか少し不安になってきました……。
全く撮影には行けていないので、今回は先日の奈良、和歌山へ行った時の写真の中からドーマーに注目してピックアップ。
ドーマーとは、屋根の上に突き出たちいさな飾りの出窓のこと。洋風の建築物によく見られるもので、駅舎でいうと養老鉄道の養老駅(養老駅は、洋風と言うより和洋折衷中な感じですが)がその代表格。
このドーマがある駅舎は、意識をするとあちらこちらで見られ、奈良、和歌山の撮影で行った中にも3つありました。今回はその駅を紹介。
近鉄田原本線の箸尾駅。ここはおしゃれな感じではないですが、ドーマー自体は結構立派。実は、この写真では見えないサイドにはステンドグラスも。
駅舎を建てる際、洋風建築やドーマーが流行ったのは主に大正~昭和初期。
この駅も開業が大正7年ということなので、改築はされているものの当時の名残なのかも知れません。
下見板張りの外壁と、平入りの庇のアーチに特徴があるJR紀勢本線南部駅。昭和6年開業で、開業当時の駅舎がそのまま残っているとのこと(庇は後付けのようですが……)。少し控えめですがドーマーが猫耳のようです。
こちらは、残念ながら現役ではないのですが、保存されている紀勢本線湯浅駅の旧駅舎。有田鉄道の駅として大正4年に開業しているようですが、この駅舎は昭和2年の国鉄紀勢西線の駅として建てられたものとのこと。このほど築約90年の駅舎を再生利用活用するのにあわせ、開業当時のたたずまいに改修されたとのことです(一時なくいなっていたドーマーもそのときに付けられたのか!?)。マンサード屋根も特徴で、いかにも当時の洋風建築といった感じです。
話ついでに、こちらが養老鉄道養老駅。和瓦に付けられた洋風のドーマーが特徴で、ハーフティンバー風?な外壁と、なんとも不思議な和洋折衷建築です。
旅行読売7月号の記事で紹介しています。