遙かなる透明という幻影の言語を尋ねて彷徨う。

現代詩および短詩系文学(短歌・俳句)を尋ねて。〔言葉〕まかせの〔脚〕まかせ!非日常の風に吹かれる旅の果てまで。

現代詩「旅(の、言葉)」と現代詩人ゼミ(金澤)

2010-11-14 | 現代詩作品
旅(の、言葉)



ここを離れてどこの領地で人間らしく暮らせるだろうか
豊穣な詩の収穫を待ち望む領地の民は既に滅びてしまい
身を危機に晒してまで越境する理由はどこにあるのか。


輸血より真っ赤な血で染まる日本海の一瞬の冬の情景は
定型という疎隔感にさえ背を向ける領地なき放浪の詩か
逃走心を乗りこえてなぜか懐かしい因幡の兎の夢をみる


無知だ蒙昧だと蔑まされようと泥にまみれるほかになく
詩はこの世の領地の人のものではない今世紀もおそらく
来世紀も変わらず永遠のひとに捧げられる旅の言葉よ。


いずれは領地も領民も滅びるときがくるのだろうが既に
帝国の秋はふかまり未知なる領野をさまよう流浪の果て
古代を偲ぶ遠征の海域を越えて異国の難破船が流れ着く


*昨日は詩のセミナーで金澤にいってきました。残念ながら収穫はなし。
俳人の長谷川櫂氏の基調講演も迫力なしでがっかり。上品すぎた。
老人ホームの俳句会のお話か、講話だったね。
金澤の企画した詩人達もなめられたもんだ。最も若い人もすくなかったけどね。
それにしても「和」の思想やこころなんて、あまりにも一般的、初歩的な講演で
期待していた分だけがっくりでした。

また対談では詩と俳句の対談ということで俳句の長谷川氏と
詩人の井川博年さんのおふたり。これもまた何処かで聴いたような話の内容で
期待はずれ。それでも井川さんの話は乱暴で面白いところもあったが、東京に長く住んでいるわりには、出身の九州地区のなまりだろうか、言葉がはっきりしない。
酒でも飲んで話す分には楽しい人のようだが、もう少し羽目を外してもよかったと思う。
しょせんお遊びなんだからね~。
俳句と詩の決定的な相違について、なんにも見つけられない(見つけなくてもいいが)
くだらない会話!だったなぁ。

また関西と地元の詩人達の連詩の形式の朗読はそれなりに
個人的な努力があったようだから、余り悪口を云うのはかわいそう。
会場の詩人達もみんなおとなしくパワーが感じられなかったな。
それにしても詩人はいつからか か細く、おとなしくなったんだろうか。
どうせゼミなんておあそびなんだから、もっとやんちゃな奴が
発言してもよかったと思うけど、いなかったね。
7年前のも現代詩人会のゼミをやったが、当時と比べてもパワーが落ちていた。

テーブルなしの最後列に居たため、ホテルのコーヒーのサービスにもありつけなかったしね。ふんだりけったり!のけぞったりだったよ!

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