鳥取県 曹洞宗 松風山 永明寺

永明寺公式ブログ【所在地】〒681-0065 鳥取県岩美郡岩美町新井210 【電話&FAX】 0857-72-0777

大晦日をむかえて

2012-12-31 10:31:04 | 【永明寺よりお知らせ】
  神棚の飾りつけをして、本堂、位牌堂、庫裏にお餅をおそなえして、正月飾りを玄関や寺じゅうの神様や車につけて新年を迎える準備ができました。除夜の鐘は、23時から約30秒間隔で年越しまで半鐘をもちいて108声うちます。同じ町内でいまだに梵鐘のない曹洞宗の寺院は永明寺だけです。今はありませんが永明寺にも岩美駅前から新井地区全域くらいまでの範囲に「ゴーン」と鳴りひびく梵鐘と鐘楼堂がととのう日はおとずれるのでしょうか。まずは誰もが気軽に立ち寄ってお参りできる岩美駅前のお寺をめざしてできることから着実にとりくむほかありません。皆様よいお年をお迎えください。
  なお、元旦の新年初の朝課諷経と大般若転読祈祷は、新井地区の氏神様の許野乃兵主神社(式内社)に永明寺住職と長谷寺住職(永明寺副住職)が初詣して帰ってからですので、午前1時くらいから行います。
  写真は、永明寺の半鐘です。永明寺七世の佛母信元大和尚(天澤寺三十三世、興禅寺十八世)のとき近藤播磨尚房によって文政九年(1826年)に鋳造されました。半鐘とはいえ、とてもよい音がします。

各種ご供養のご案内

2012-12-30 19:40:38 | 【各種ご供養】ご案内
  永明寺では、以下の各種のご供養をさせていただいております。それぞれのご供養の費用に関しまして
は、ご連絡をいただきましたおりにご案内させていただきます。

【ご供養 お申込 ご連絡先】

お電話 0857-72-0777(FAX共通)

1.
お葬式
永明寺のお檀家さまの訃報をお電話でお受け次第、ただちに寺で喪主さまと葬儀業者をまじえて火葬場の火入れ時間決定、式の日取り、お葬式当日のタイムスケジュール、準備物等のうちあわせをいたします。お葬式は、告別式の前日の通夜、告別式(故人への授戒と葬送の儀式)、火葬場、寺参り、宅での法事をつとめさせていただきます。中陰経(初七日、二七日、三七日、四七日、初命日、五七日、六七日、四十九日・忌明、百ヶ日)もおこなっております。

2.
年回法要(年忌法要)
永明寺では、1周忌、3回忌、7回忌、13回忌、17回忌、23回忌、25回忌、27回忌、33回忌、37回忌、43回忌、47回忌、50回忌までの故人の年回をお知らせして、年回法要をしております。100回忌をされたお檀家さまもおられますので、何回忌までのご供養をされるかは施主さまのお気持ちを大切にいたします。

3.
水子供養
永明寺の水子供養は、まず本堂での法要をさせていただき、お塔婆をもって参道入口の延命地蔵尊のところでも更にお参りいたします。水子のお位牌を本堂でおまつりすることもできます。

4.
ペット供養
ペットは、私たちのかけがえのないパートナーです。言葉は通じなくても、ときに人間以上に人の気持ちをいやしてくれます。ご要望が多い場合には、ペット供養のための墓所をもうけて、散骨合祀、個別の小さな墓石をたてて納骨など大切に供養させていただきます。

5.
お焚き上げ供養
新しい年を迎えるにあたり、古くなった塔婆、お人形、お札、お守などを年末に法要をしたのちにお焚き上げ供養いたします。

写経や坐禅を体験してみませんか

2012-12-30 16:23:07 | 【写経・坐禅】ご案内
  永明寺で写経や坐禅の体験をして、あわただしい日常をしばし忘れ、静かなひと時を過ごしてみませんか。学校や企業の研修として、仲間どうしさそいあって、個人的に参禅したくてなど、いずれでも対応できます。以前、永明寺のすぐ裏手にある鳥取県立岩美高等学校の高校生の皆さんも永明寺で写経と坐禅を体験されました。随時都合のよい日時を決めて対応させていただきます。お気軽にご連絡ください。

【写経・坐禅 お申込 ご連絡先】

お電話 0857-72-0777(FAX共通)

永明寺墓地のご案内

2012-12-30 11:53:51 | 【永明寺墓地】ご案内
  永明寺では、平成24年までに裏山の山林をのぞく、すべての所有地(上屋敷、宮ノ谷、大切戸)が岩美町により行われた地籍調査で登記を完了いたしました。墓地の候補用地は確保されておりますが、墓地を必要としておられる方があつまり次第、墓地区画の新規造成の工事をすすめていく方針です。以下に、「永明寺境内墓地貸与規定」をそのまま掲載いたします。

【永明寺境内墓地貸与規定】

(目的)
第一条 
この規定は、永明寺境内に設置する墓地(以下墓地という)に関する事項を規定することを目的とする。

(使用者)
第二条 
墓地を使用することができる者は、永明寺の檀家又は檀家になることを希望し住職が適当と認めた者で、かつ所定の使用料を納入した者でなければならない。

(使用料)
第三条 
使用できる墓地は一檀家につき一区画とし、その使用料は必要の都度、評議員会が決定するものとする。

(使用期間)
第四条 
墓地の使用期間は、永明寺の檀家として、その墓を祀る期間とする。

(墓地の返却)
第五条 
墓地の使用を認められた者が、永明寺の檀家でなくなった場合には、その墓地を永明寺に返却しなければならない。前項の場合、既に受領している使用料は返さないものとする。

(墓地の譲渡等)
第六条 
墓地の使用を認められた者は、個人的にその墓地の使用権を他人に譲渡することはできない。但し、永明寺住職の承認を受けた場合はこのかぎりでない。

(会計)
第七条 
墓地使用に関する会計は、永明寺護持会特別会計で処理するものとする。

(規定の改正)
第八条 
この規定は、評議員会の議決によって改正することができる。

(附則)
この規定は、昭和62年2月22日から施行する。 
この規定は、平成3年4月20日から施行する。

【永明寺墓地貸与 お申込 ご連絡先】

お電話 0857-72-0777(FAX共通)

永明寺の檀家加入お申込みのご案内

2012-12-30 11:32:51 | 【檀家加入】ご案内
  お寺は、私たちの死後の住まい、永遠の供養の場、平時には地域交流の場、災害時には避難所にもなります。そんな皆様自身のお寺の候補として永明寺を選んでみられてはいかがでしょうか。お寺は、より多くの仲間(檀家)で護持していくことによって、ますます利用しやすくなります。お寺は、実はとても身近で、多くの人々が気楽に集い、ともに助け合う場所なのです。永明寺では年間をつうじて新規のお檀家さまの加入お申込みを受け付けております。

【檀家加入 お申込 ご連絡先】

お電話 0857-72-0777(FAX共通)

永明寺の仏前結婚式

2012-12-30 10:40:37 | 【仏前結婚式】ご案内
  お寺での結婚式、あまり聞きなれないかもしれませんが、永明寺では、ご希望の方には御本尊の釈迦牟尼仏の御尊前にて仏前結婚式を執り行わせていただきます。式次第は、新郎新婦のご要望などを尊重して、臨機応変に対応させていただきますが、おおむね以下のような流れでご提案させていただいております。

1.
親族着席

2.
新郎新婦入堂

3.
式師入堂(一同合掌)

4.
開式の辞(ただいまから、松風太郎さんと永明花子さんの結婚式を挙行いたします)

5.
献香三拝(一同式師に合わせて合掌礼拝)

6.
敬白文奉読(式師が御本尊さまに結婚式を執り行う旨を奉読)

7.
洒水灌頂(新郎新婦のお清めの儀式)

8.
寿珠授与(睦みの念珠の授与式)

9.
三帰礼文唱和(仏法僧の三宝を礼拝することば、式師につづいてご唱和ください)

10.
盃事(新郎新婦の三三九度、親戚の堅めの盃)

11.
誓いの言葉(新郎新婦そろって宣べていただき、母印にて押印)

12.
式師示訓(式師からのことば)

13.
普回向、普同三拝(御本尊さまへお礼のお拝、一同式師に合わせて合掌礼拝)

14.
閉式の辞(これをもちまして太郎さん、花子さんの結婚式を納めさせていただきます)

15.
式師退堂(一同合掌)

16.
新郎新婦退堂

17.
親族退堂

18.
記念写真撮影


挙式費用に関しては、本堂ご使用料、儀式執行料、結婚記念念珠料、記念紅白餅料などを含む金額を新郎新婦と対面してお話しするときにご提案させていただきます。


衣装、記念撮影、披露宴等については別途その専門業者の方にご相談ください。

【仏前結婚式 お申込 ご連絡先】

お電話 0857-72-0777(FAX共通)

位牌堂へのお参り

2012-12-28 19:49:39 | 【境内・施設】ご案内
  年末の位牌堂まいりにこられるお檀家さまが仕事納めの今日あたりから見られました。今年も残すところ3日ほど、明日、明後日も、お檀家さまがご家族でおまいりにこられることでしょう。天気予報によれば、30日、31日は、雨が降るようですが、29日は、曇りのち晴れということです。
  写真は、永明寺の位牌堂1Fです。よくお檀家さまに位牌堂の正面にまつられているのは、どなたですかとたずねられます。位牌堂2Fの正面にまつられている御尊像は、その御前に「日域洞上鼻祖永平佛法道元老和尚大禅師」という御真牌が奉安されておりますとおり、福井県の曹洞宗大本山永平寺を開かれた高祖承陽大師の道元禅師さまです。位牌堂1Fの正面にまつられている御尊像は、その御前に「日域洞上太祖總持開闢瑩山紹瑾老和尚大禅師」という御真牌が奉安されておりますとおり、神奈川県横浜市の曹洞宗大本山總持寺を開かれた太祖常済大師の瑩山禅師さまです。また、位牌堂1Fの御尊像のまえに奉安されているお位牌は、永明寺の歴代住持職とその弟子などの亡僧位牌です。

もうすぐ年越し 今年もあとわずか

2012-12-25 20:52:49 | 【永明寺よりお知らせ】
  今年もあとわずか、クリスマス寒波の到来で永明寺のあたりも少し積雪がありました。ご法事で、おいしいイチゴをくださったお檀家さま、ありがとうございます。公式ブログを開設して一週間が経過しました。今後も、かたくるしい記事は少なめに、旬なキーワード、皆様が関心のあるキーワードをテーマにして短い文章を投稿していくことをこころがけてまいります。ご家族おそろいで良い年越しをお迎えください。

永明寺と長谷寺の関わり

2012-12-23 19:10:47 | 【永明寺兼務寺 長谷寺】
  永明寺の歴史において、永明寺七世の佛母信元大和尚(福島県田村郡三春町の天澤寺三十三世、福井県小浜市の興禅寺十八世)の代は特筆すべき多くの事業がなされました。永明寺本堂に奉安されている七世縁者の祠堂位牌には七世の代の文政五年(1822年12月14日)に焼失した本堂が再建されたことが記されています。それが大正元年に焼失した本堂です。その他、七世代の事業として、参道入口の大きな延命地蔵尊(七世縁者と三界萬霊の供養塔)と常夜燈の建立、檀家の渡邉家からの雲版、半鐘の寄進、山門の瓦葺(鳥取藩城代家老の荒尾家の家紋の入ったの鬼瓦が現存)などがあげられます。祠堂位牌には、七世両親の戒名と父の名が茨木彦左エ門(但馬美組郡米地村)であることが記されています。祠堂位牌で「美組郡」とあるのは「美含郡」のことです。
  その祠堂位牌には、鳥取藩四代藩主の池田宗泰正室で紀伊大納言の徳川宗直の二女である桂香院殿久姫(以下、桂香院)が帰依し、開基となって開創された鳥取藩主菩提寺の雲門山長谷寺開山の道肝徹要尼和尚(以下、徹要尼)と交流があった尼の戒名が刻まれています。その尼は、永明寺歴代住職墓所に墓がある「永壽軒良山惠淳尼首座」(文政十三寅七月廿九日入寂)です。惠淳尼は、永明寺六世の高雲一崇大和尚の一住随侍をしていました。惠淳尼の墓には雅な筆跡で記された歌が刻まれ、「靈鷲山嫡子 前長谷寺徹要 寛政九巳年吉旦」とあります。これは墓の建立に徹要尼が関わっていたからでしょう。墓石に「霊鷲山」とあるのは、徹要尼が奈良県吉野郡大淀町比曽にある霊鷲山世尊寺の雲門即道大和尚を師としており、その弟子(嫡子)ということです。長谷寺は、この世尊寺を本寺としています。
  長谷寺開基の桂香院は、鳥取県立博物館の企画展『女ならでは世は明けぬ』の図録によれば、寛保三年に鳥取藩四代藩主の池田宗泰に嫁ぎ、宗泰との間に五代藩主の池田重寛を授かりました。延享四年に夫の宗泰(大廣院殿義山衍隆大居士)が逝去すると受戒し、初め圓泰院と号しましたが、後に桂香院(桂香院殿圓月妙諦日照大姉)と改称し徹要尼に深く帰依しました。桂香院は、夫の宗泰を亡くしてのち、重寛、治道、斉邦という鳥取藩の五代から七代までの藩主を幼時より教育し、内外の政事を治め、藩校「尚徳館」(鳥取西高前身)の設立にも関与し、藩政に絶大な貢献をした人物だったようです。
  出雲国の生まれの徹要尼は、当初、鳥取市滝山にあった耕月寺に隠居していましたが、長谷寺を桂香院より賜り開山となりました。ただし、「長谷寺留守居は弟子の惠教尼に任せ、公用は永明寺へ相談せよ」と申し付け、実質的に、徹要尼は江戸にあった長谷寺末寺の道肝庵に滞在して国元に指示を出していました。例えば、徹要尼の江戸滞在が延長したことを藩に届出るにあたり、長谷寺留守居の惠教尼(長谷寺二世)と連名で永明寺が寺社御役所に書状(天明四年辰七月廿五日付)をしたためていることなどからも長谷寺の公用に際し、永明寺が関与していたことがうかがわれます。ちなみに、耕月寺の本堂は、現在、永明寺開山の日外宗旭大和尚が開山で岩美町宇治にある長安寺の本堂として移築されています。
  長谷寺の開創にあたって、永明寺五世の旭山道曜大和尚(本光寺二十世、龍岩寺五世、播州 積清寺十一世)は、徹要尼に大坂へ勧進行脚して「三千仏名」を集めて、長谷寺の改修維持にあてるよう助言しています。この「三千仏名」とは三千名分の戒名を集め永代供養すること約束して浄財を募る難行でした。長谷寺には、その「三千仏」の掛軸(二幅)が現存しています。
  鳥取藩には、江戸表に牛頭山弘福寺(黄檗宗)、鳥取に龍峯山興禅寺(黄檗宗)、広徳山龍峯寺(臨済宗)などの菩提寺がありますが、桂香院が徹要尼のために建立した雲門山長谷寺(曹洞宗)は、鳥取藩主家の私的な菩提寺です。長谷寺は、江戸時代には藩主の庇護を受けていた別格の寺院であったため、寺紋は「三葉葵」(紀州葵)「揚羽蝶」(松平因州蝶)を用い、聖観世音菩薩を御本尊としています。
  長谷寺本堂の鳥取藩主家の御霊屋には蓮の襖絵(岩美町保護文化財指定)が描かれており、桂香院、岱嶽院殿(鳥取藩五代藩主の池田重寛)、聖諦院殿(池田重寛正室、徳川御三卿の田安中納言宗武の四女の仲姫)、大機院殿(鳥取藩六代藩主の池田治道)などの位牌が奉安されています。長谷寺は、武家の奥方などの女性から外護され、鳥取藩だけでなく加賀藩の前田家、御三卿の清水家、田安家などからも御進物を賜っており、それらの貴重な品はすべて鳥取県立博物館に寄託収蔵していただいています。
  藩政期の歴史を伝える有形文化財として現存している長谷寺は、護持会がなく実質的に永明寺が維持管理しているのが現状です。この地域の活性化のためにも、将来的には本堂、庫裡などの歴史的建造物も何らかの文化財に指定されたうえで専門家の指導のもと修築され、後世にひきつがれていけばよいと思います。

永明寺の年中行事

2012-12-22 15:22:42 | 【年中行事】ご案内
  永明寺の年中行事をご案内いたします。各法要は、どなたでもご参加いただけます。永明寺は、いつでも皆様に開放されていますので、ぜひ気楽におこしください。お寺にお参りの際は、まず本堂の御本尊さまにご挨拶の合掌をして心静かにお祈りしましょう。

1月 
修正会=『大般若経』転読祈祷会(正月三が日)
皆様の無病息災などを祈祷し、1月4日に祈祷札を配布します。

春の本庄観音堂の大祭

2月 
涅槃会(2月15日)
お釈迦さまの命日、涅槃図を2月中公開します。

3月 
春の彼岸 
春分の日を中日とするご先祖供養週間です。

5月 
灌仏会=釈尊降誕会(5月8日)
お釈迦さまの誕生日、4月8日ですが旧暦に行います。甘茶をどうぞ☆

8月 
棚経(8月11日、12日、13日)
県外をのぞく、新井、日の出、河崎、太田、本庄、浦富、牧谷、岩美駅前、鳥取市内など全檀家さまのお宅に永明寺住職、長谷寺住職(永明寺副住職)がお経をあげにうかがいます。

初盆法要(8月14日)
その年度の初盆のお檀家さまの法要です。

大施食会=大施餓鬼会(8月16日)
有縁無縁の萬霊供養法要です。

開山忌(8月24日) 寛文四年(1664年)示寂
前總持 本光十世 永明開山 長安開山 日外宗旭大和尚の命日です。

秋の本庄観音堂の大祭

9月 
秋の彼岸 
秋分の日を中日とするご先祖供養週間です。

祠堂回向(9月27日)
位牌堂再建記念日の総檀家供養です。

大般若会(9月27日)
『大般若経』六百巻を転読して祈祷、薬師如来の大数珠繰りもします。

両祖忌(9月29日)
高祖承陽大師(道元禅師)、太祖常済大師(瑩山禅師)の命日です。

10月 
達磨忌(10月5日) 
震旦初祖円覚大師(達磨大師)の命日です。

12月 
成道会(12月8日)
お釈迦様がお悟りを開かれた記念日。出山釈迦図を公開します。

除夜の鐘(12月31日)

永明寺のご祈祷について

2012-12-21 09:42:08 | 【大般若祈祷】ご案内
  正月三が日、永明寺では御本尊さまに『大般若経』の祈祷札をお供えして、朝昼晩の三度、修正会の転読『大般若経』祈祷をします。祈祷されたお札は、毎年1月4日に永明寺住職と長谷寺住職(永明寺副住職)が全ての檀家の皆様のお宅に訪問して、お届けいたします。
  永明寺では年間を通じて転読『大般若経』祈祷を行っております。この祈祷は、たとえば就職成就、良縁成就、合格祈願、病気平癒など自身の努力のうえに更に心の支えとなる祈祷をしてほしい方を対象に行っております。祈祷ののち『大般若経』木札をお渡ししています。ご祈祷をご希望の方は、あからじめ日時をご連絡のうえ永明寺までおこしください。

【ご祈祷 お申込 ご連絡先】

お電話 0857-72-0777(FAX共通)

道竹城トンネルの工事はじまる

2012-12-20 19:09:56 | 道竹城と永明寺
  本日、新井地区に鳥取県東部総合事務所県土整備局から“国道178号(岩美道路)の「道竹城トンネル」の工事及び浦富側の工事着手に関して(お知らせ)”という文書が配布されました。道竹城トンネル(延長:1,187m)は、駟馳山バイパスの本庄地区から岩美道路の浦富地区に抜けるトンネルです。平成25年から本格的なトンネル掘削を開始して、平成26年夏頃に浦富側まで貫通するそうです。
  永明寺は、この道竹城の上屋敷に建っています。道竹城は、それまで因幡統治の居城とされてきた岩常地区の二上山城があまりに峻嶮であったため、川下の新井地区に新たに築城されました。1540年頃の築城とされていますから、永明寺が開創される110年ほど前です。かつて「殿様往来」とよばれていた永明寺の前を通る道ぞいや周辺には、庄司、下屋敷、中屋敷、上屋敷、大切戸、兵主など城に由来する地名が字として残っています。
  道竹城とは直接かかわりありませんが、永明寺の建つ新井地区の上屋敷の地からは、1951年11月25日に「上屋敷銅鐸」(京都国立博物館蔵・二区流水紋銅鐸)が出土しました。「上屋敷銅鐸」は、兵庫県神戸市灘区桜ヶ丘町で1964年12月10日に出土した国宝「桜ケ丘銅鐸群」(神戸市立博物館蔵)中の3号銅鐸および島根県雲南市加茂町岩倉で1996年10月14日に出土した国宝「加茂岩倉銅鐸群」(文化庁所有・島根県立古代出雲歴史博物館保管)中の31号、32号、34号銅鐸などと同笵であることが解明されています。銅鐸が出土するような土地柄ですので、新井地区あたりには多くの古墳も点在しています。
  上述のことから、永明寺のあるあたりは、銅鐸がもちいられていた弥生時代、巨濃郡とよばれるようになった律令国家のころ、岩井郡(いまの岩美郡)とよばれるようになった近世をつうじて交通の要衝、地域の人々が集う土地であったことがわかります。この道竹城トンネルが開通すると、永明寺へのアクセスは格段に向上します。というのも、駟馳山バイパスの岩美IC(仮称)と岩美道路の浦富IC(仮称)に永明寺ははさまれているからです。鳥取市側と兵庫県側の両方から物流、地域間交流とも盛んになることでしょう。とても楽しみです。

災害時の避難所としての永明寺

2012-12-19 21:34:05 | 【永明寺災害避難所】
  東日本大震災の大津波の映像は衝撃的でした。これからのお寺は、そういった災害時の避難所としての役割も積極的にになう必要があると思います。とくに高台にある寺社は、いつでも地域の皆様の要請にこたえられるような体制を日ごろから構築していくことがもとめられます。
  ちなみに永明寺の境内で本堂などの建物のあるあたりの標高が海抜12.6m、裏山の頂が海抜59.4m、境内墓地あたりが海抜20mです。とくに津波や河川増水による堤防の決壊などの災害時には、太田地区、本庄地区は、太田の美取神社が緊急時の避難所となるでしょう。同様の災害時には、新井地区、日の出地区、河崎地区、岩美駅前地区は、駅前の永明寺と許野乃兵主神社が避難所になると想定されます。
  ただ、寺社だけの取り組みでは資金面でも限界がありますので、政教分離といわれますが、緊急時の対策には、あらたな公共の避難施設を設けて税金をつかうよりも、すでに高台にある寺社を活用できるように行政と寺社が手を取り合って災害に対処していけたらいいと思います。

永明寺の御本尊 釈迦牟尼仏坐像の由来

2012-12-19 13:54:52 | 【永明寺の由来・歴史】
  永明寺は、大正元年に茅葺屋根の旧本堂を葺き替え中に出火し、地区の象徴となっていた壮大な伽藍(本堂、位牌堂、開山堂、回廊、書院、庫裡などの堂宇)を全焼失しました。
  火災後、鳥取藩士であった永明寺十四世の良宣佛英大和尚(慈眼寺十六世)とお檀家の皆様の尽力により、但馬は田井(兵庫県新温泉町)にある臨済宗天龍寺派の佛頂山楞厳寺塔頭の舒陽庵(楞厳寺二世の太初周廓禅師の開基、明治四十三年廃庵)が永明寺本堂とするために購入、解体移築されました。
  それは鳥取市栗谷にある鳥取藩主菩提寺の広徳山龍峯寺(臨済宗妙心寺派)本堂(間口10間、奥行7間)が火災で本堂を失った兵庫県美方郡新温泉町居組の虎嶽山龍雲寺(曹洞宗)によって明治期に購入され移築された事情とよくにています。
  舒陽庵の建材は、田井の浜から浦富の浜まで船によって運搬され、馬車でひいて新井の上屋敷まで運ばれました。楞厳寺は、延文五年(1360年)に創建された古刹であり、夢窓疎石国師の法孫で権中納言の平宗経の二男である南溟昌運禅師(1328~1412年)を開山としています。楞厳寺は、「絹本著色夢窓国師像」(弘和三年)「絹本著色仏国国師像」(應永二十二年)「絹本著色山名時熈像」(正長元年)など兵庫県指定文化財の宝庫で、「楞厳寺文書」(四巻四幅)といえば山名家の研究者の間では有名です。
  移築再建された本堂の上棟式と入佛式は、大正十二年八月に執り行われました。その折に、瑞松山景福寺(鳥取市新品治町)の塔頭のひとつであった周源院の御本尊「釈迦牟尼仏坐像」を永明寺に遷座して当寺の御本尊としました。この遷座にあたっては、永明寺十三世をつとめたのち景福寺四十三世となった眞應天龍大和尚の力添えもあったのでしょう。
  なお、現在の本堂は、永明寺十五世の黙翁玄笑大和尚のときに本堂を一度解体し、舒陽庵の部材のうち虫食いなどで損傷の見られる部材を一部交換して、昭和四十八年に修築されています。

永明寺の永代供養墓のご案内

2012-12-18 22:55:00 | 【永代供養墓】ご案内

  現代社会の世相を反映して、いままでのように先祖代々の墓を供養できないという方々が増えてきております。永明寺の永代供養墓は、お寺の管理のもと永代に供養が行われます。永代供養をご希望の方がおられましたら、永明寺までお気軽にご相談ください。

1.永代供養について

  永代供養墓の納骨室内の棚に骨壺を一定期間(三十三回忌・五十回忌)安置し、永代供養牌(小さな石板のお位牌)を永代供養墓の周りに掲げます。申込時に三十三回忌をすぎている場合は、原則として永代供養墓の納骨室内の合祀穴に散骨合祀いたします。また、永代供養墓の納骨室内の棚に骨壺を安置する期間を過ぎた遺骨は同様に散骨合祀いたします。
  なお、先祖代々の戒名を記した霊誌を永代供養墓の納骨室内の棚に骨壺とともに安置することを希望される場合、別途5万円ご負担いただくことになりますが、ご相談に応じます。

2.永代供養墓の使用者の宗教について

  宗旨、宗教、宗派は、一切不問です。どなたでも永代供養いたします。

3.供養法要

  永明寺の宗旨により、春彼岸、8月16日の大施食会法要、9月27日の祠堂回向法要(秋彼岸)の際に法要を行い、永代供養の方々の戒名も法要中に読み上げ供養を行います。

4.永代供養墓のご使用経費

(1)新霊33回忌まで骨壺をおく【一霊】33万円【夫婦】55万円【供養牌刻字】実費負担

(2)新霊50回忌まで骨壺をおく【一霊】50万円【夫婦】85万円【供養牌刻字】実費負担

(3)骨壺をおかず合祀穴に散骨【一霊】25万円【先祖代々】50万円【供養牌刻字】実費負担

5.骨壺、永代供養牌

  永明寺でご用意いたしますが、永代供養牌の刻字料と骨壺の料金は実費負担していただきます。永代供養牌への刻字内容は、戒名、氏名、夫婦連記等ご希望に添います。

6.永代供養墓のお申込、ご連絡先

【公共交通】JR岩美駅より徒歩7分

【所在地】〒681-0065 鳥取県岩美郡岩美町新井210 永明寺

【電話】 0857-72-0777(FAX共通)