鳥取県 曹洞宗 松風山 永明寺

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大名蓮の蓮根の植え替え

2017-04-04 21:30:41 | 【大名蓮の保護栽培】
本日、大名蓮の蓮根の植え替え作業をしました。京都府立植物園の元園長の金子明雄さん、同植物園の山本和喜さんが鳥取市の花房さんが栽培していた希少種の大名蓮(岡山後楽園では一天四海蓮)の蓮根を約6年前に永明寺に持参され、爾来、毎年4月に大名蓮の蓮根を植え替えしています。大名蓮の見頃は、7月半あたりから8月末ごろです。


永明寺で栽培している大名蓮は、鳥取藩主の池田家ゆかりの蓮であり、かつて鳥取城の内堀に群生していました。岡山後楽園の大名蓮(一天四海蓮)は、鳥取藩から岡山藩主の池田家にもたらされた蓮なのだそうです。桂香院殿(久姫)や鳥取藩主の位牌を安置している長谷寺(永明寺副住職が住職)の御霊屋に徳川家より寄進された襖絵にも大名蓮が描かれています。

蓮根の植え替え作業をしていると、長谷寺の宝物を寄託している鳥取県立博物館の大嶋陽一学芸員が新人の学芸員さんを連れて永明寺の一石五輪塔・宝篋印塔の調査にいらっしゃいました。現在、鳥取県立博物館では永明寺の裏にある道竹城跡の調査もされているそうです。永明寺の宝篋印塔は、これまであまり知られておらず、文化財には指定されていません。学芸員さんたちは、永明寺の宝篋印塔の建立を室町後期と推測され、保護されるべき文化財と仰せでした。


永明寺の本堂では江戸幕府大老の井伊直弼の参禅の師で岩美町出身の佛洲仙英大和尚ゆかりの品々等を学芸員さんたちにご覧いただきました。