鳥取県 曹洞宗 松風山 永明寺

永明寺公式ブログ【所在地】〒681-0065 鳥取県岩美郡岩美町新井210 【電話&FAX】 0857-72-0777

阪神淡路大震災18年を迎えて

2013-01-16 20:37:03 | 【永明寺災害避難所】
  明日で1995年1月17日の阪神淡路大震災から18年を迎えます。2011年3月11日の東日本大震災を経て、更に人と人の「絆」の大切さを意識される方々が増えたのではないでしょうか。
  いま太平洋側の東海・東南海・南海地震にそなえ、「日本海国土軸」の形成の重要性が再認識され、山陰新幹線構想や主要都市間を連絡する高規格幹線道路等のうち、未整備の部分の整備を推進する動きが鳥取県でも現実味をおびてきました。これは地域にとっては本当に喜ばしいことだと思います。ただ、それはインフラ整備の公共事業です。一方で、地域の人々どうしの心のつながり、家族の心のつながりがもてるような、助け合いや思いやりのある社会を形成する取り組みも大切になってきます。
  重機でおこなう公共事業は工期が決まっており、決められた工程ですすめて竣工することができますが、人と人の心をつなぐ社会の取り組みは、そんなに計画通りにはすすみません。現代は様々な手段がありますから、心配してお寺が介入しなくても実は社会はつながっているのかもしれません。そのような中で、永明寺では、最新の社会的な交流手段とは別に、人と人のつどいの場、つながりの場として、地域とどのように関わっていくべきかを模索しながらすすめているところです。

災害時の避難所としての永明寺

2012-12-19 21:34:05 | 【永明寺災害避難所】
  東日本大震災の大津波の映像は衝撃的でした。これからのお寺は、そういった災害時の避難所としての役割も積極的にになう必要があると思います。とくに高台にある寺社は、いつでも地域の皆様の要請にこたえられるような体制を日ごろから構築していくことがもとめられます。
  ちなみに永明寺の境内で本堂などの建物のあるあたりの標高が海抜12.6m、裏山の頂が海抜59.4m、境内墓地あたりが海抜20mです。とくに津波や河川増水による堤防の決壊などの災害時には、太田地区、本庄地区は、太田の美取神社が緊急時の避難所となるでしょう。同様の災害時には、新井地区、日の出地区、河崎地区、岩美駅前地区は、駅前の永明寺と許野乃兵主神社が避難所になると想定されます。
  ただ、寺社だけの取り組みでは資金面でも限界がありますので、政教分離といわれますが、緊急時の対策には、あらたな公共の避難施設を設けて税金をつかうよりも、すでに高台にある寺社を活用できるように行政と寺社が手を取り合って災害に対処していけたらいいと思います。