鳥取県 曹洞宗 松風山 永明寺

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大名蓮が開花しました

2020-07-10 06:46:28 | 【大名蓮の保護栽培】

4月に蓮根の植え替えをした鳥取藩主池田家ゆかりの大名蓮が開花しました。大名蓮は、希少種の蓮で、永明寺で保護栽培しています。織田家、豊臣家、徳川家と関わりが深い鳥取藩主池田家(32万5000石)と岡山藩主池田家(31万5000石)は、かつて池田輝政のとき姫路藩主として100万石を領した池田家の同族です。昭和になり鳥取城の内堀の大名蓮を岡山後楽園に植え替え、岡山後楽園では「一天四海」と呼ばれています。

ノーベル賞の本庶佑教授の奥様

2018-10-03 13:15:44 | 【大名蓮の保護栽培】
10月3日の日本海新聞に永明寺に鳥取藩主池田家ゆかりの大名蓮の蓮根を持ってこられ、ともに大名蓮の保護栽培をしてきた永田迪子さん(倉吉市葵町)の妹がノーベル医学生理学賞を受賞された本庶佑京都大学特別教授の奥様である記事が載っていました。永田迪子さんが2013年8月20日に日本海新聞に寄稿された大名蓮に関する記事とともに写真をブログに掲載します。この記事により鳥取県で稀少な大名蓮が保護されていくきっかけとなれば幸いです。


岡崎正子さんの写真展

2018-10-03 12:37:43 | 【大名蓮の保護栽培】
かつて鳥取城の内堀に群生し、鳥取市の湖山池に移植され、現在、永明寺と長谷寺で保護栽培している大名蓮など鳥取の蓮に関する岡崎正子さん(鳥取お遍路会代表)の写真展(中電ふれあいホール)を観覧してきました。写真展には永明寺の大名蓮の写真とともに2009年に湖山池で撮影された大名蓮の写真も展示してありました。このたびの写真展で蓮に関心を持つ方が増え、再び鳥取城の内堀や湖山池で大名蓮が群生する日が訪れますように。日本海新聞(2018年9月29日)には岡崎正子さんが取材をうけた記事が掲載されています。


鳥取城跡の内堀に大名蓮が復活

2018-09-17 18:11:37 | 【大名蓮の保護栽培】
鳥取城跡の大手登城路の復元工事のうち9月30日に擬宝珠橋が復元されて渡り初めが行われます。9月17日に擬宝珠橋の復元工事の進捗状況を撮影してきましたが、9月2日に撮影したときには鳥取城跡の内堀に復活して咲いていた大名蓮(一天四海)が刈り取られて小さな蓮の葉が浮かんでいるだけでした。かつて鳥取城跡の内堀には大名蓮が群生していましたので、復元工事のときに内堀の泥が掘り起こされて大名蓮の蓮根や種から再び発芽したのでしょう。

大名蓮は、永明寺(岩美町新井)や鳥取藩主菩提寺の長谷寺(岩美町長谷)で保護栽培している鳥取藩主池田家ゆかりの稀少な蓮です。長谷寺の鳥取藩主と姫の位牌が安置されている御霊屋には池田家と紀州徳川家の家紋つきの大名蓮が描かれた襖絵(岩美町保護文化財)があります。また、鳥取藩主と備前岡山藩主は、同じ池田一族であるご縁で岡山後楽園に大名蓮が鳥取城跡の内堀から戦後に移植されて一天四海と呼ばれて栽培されています。

鳥取城跡の内堀に大名蓮が昔のようにのびのびと群生し、花を咲かせる日が来ますように。


9月2日に撮影した鳥取城跡の内堀の大名蓮


9月17日に撮影した鳥取城跡の内堀と擬宝珠橋の復元工事

大名蓮の生育状況

2018-07-25 12:43:30 | 【大名蓮の保護栽培】

7月25日の時点で永明寺で栽培している鳥取藩主池田家ゆかりの大名蓮(一天四海)の蕾が6つあります。7月28日から7月30日あたりに開花する見込みです。


7月27日の朝に大名蓮が開花しました。開花1日目は、このように小さく開きます。


7月28日の朝に新たに2つの大名蓮が開花しました。27日に開花した2日目の大名蓮の写真も。

大名蓮の生育状況

2018-06-01 07:35:42 | 【大名蓮の保護栽培】


6月1日の大名蓮の生育状況をお伝えします。永明寺で栽培している鳥取藩主ゆかりの大名蓮は、小さな立ち葉が出てきて順調に生育しています。14個の鉢で栽培している大名蓮は、このまま生育すれば、7月半ごろまでには大きな立ち葉が出そろって、蕾もみられるようになると思います。

長谷寺の大名蓮の蓮根の植え替え

2018-04-07 17:46:58 | 【大名蓮の保護栽培】
永明寺につづいて長谷寺でも大名蓮の蓮根の植え替え作業をしました。長谷寺では小さな池をつくって栽培しており、7月末から8月末にかけて毎年見事な大名蓮が咲きます。

長谷寺には永明寺副住職(長谷寺住職)が数年間かけて「桃太郎」「吉備」「十神紋」「白侘助」「胡蝶侘助」「卜伴月光」「白楽天」など20種以上の椿を植えました。なかでも長崎県の五島列島より取り寄せた幻の椿「玉之浦」(左)は美しいです。この春、椿「津川絞」(右)などを新たに植えました。

永明寺で栽培している京都の上賀茂神社(賀茂別雷神社)の双葉葵は、すくすく順調に生育しています。双葉葵は、小さな花が咲き、ハート型の葉が可愛らしいです。

大名蓮の蓮根の植え替え

2018-04-01 20:57:26 | 【大名蓮の保護栽培】
3日間かけて大名蓮の蓮根の植え替え作業をしました。京都府立植物園の方々とはじめた稀少種の大名蓮の栽培も今年で6年目になります。



鳥取藩主と岡山藩主は、ともに池田家であり、岡山後楽園の一天四海蓮は、戦後に鳥取城の内堀から岡山後楽園に移植された大名蓮の別名です。永明寺副住職が住職をしている鳥取藩主菩提寺の長谷寺(岩美町長谷)には紀州徳川家より寄進された大名蓮を描いた襖絵があります。

永明寺で栽培している京都の葵祭の葵桂に用いる上賀茂神社(賀茂別雷神社)の双葉葵は、順調に生育しています。