ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

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安全とは

2006-04-25 23:24:27 | Weblog
雨のち晴れ。

JR福知山線の脱線事故から今日で1年がたった。早いものである。
突然あのような形で尊い命を奪われた方々の無念はいかばかりであったかと思う。
また残された遺族にとっても辛い一年であったろうと思う。

JR西日本にとって安全とは何だったのだろうか。
公共の交通機関として負うべき安全への認識がどの程度あったのだろうか。
今後さらに厳しく問われるべきであろう。

そんな中衆議院国土交通委員会で修理期限を過ぎた機体を運行していたスカイマークエアラインズの西久保慎一社長はこう言ったそうである。
以下昨日の読売新聞の記事を引用させていただく。

「企業は公共性、収益性などいろいろなことを踏まえて経営をしている。公共性だけを言われても、企業としては答えるすべがない」
「利益優先」と批判された赤字路線からの撤退についても、
「赤字の責任はどなたに取って頂けるのか。企業は健全であることが第一」と、反論することをためらわない。

私はこの程度の認識しかないこの会社の航空機には絶対に乗らない。
このような認識で運行されていたのではたまったものではない。
安全が、人の命がおろそかにされるのであれば市場から撤退していただくほかはないであろう。

公共交通機関にとって安全こそが最大のサービスである。
今日の慰霊式で遺族の方が仰った「人の命はお金では買えない」という言葉がすべてである。
公共交通機関のすべての経営者はこの言葉を肝に命ずるべきである。
この悲しみを二度と繰り返さないために。



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