日本レクリエーション協会が中心となり、今年度から始めた「元気アップ親子セミナー」は、遊びを通じて、子供の体力と運動能力を向上させようという試みです。
この事業は、文部科学省の「子供体力向上プラン」の目玉で、全国約50の小学校で実施されています。
投げる、走る、跳ぶなどの子供の体力は、1985年から低下。転んだときに顔から落ちてけがをしたり、骨折する子供たちが増えています。肥満が25年前に比べ倍増するなど、生活習慣病の危険も高まっています。
同セミナーの企画者の一人の山梨大・中村和彦助教授(発育発達学)は、「外国と比べても、日本の子供は、飛び抜けて体を動かさない。時間と場所、仲間が少なくなり、遊ばなくなったことが大きい。子供を取り巻く環境が大きく変化したことを自覚し、子供たちの体力の低下を親たちの問題として受け止めてほしい。体を動かすことは、十分な睡眠を取り、朝食をしっかり食べる等良い習慣を身に付けるきっかけにもなる。親子で運動を楽しんで欲しい」と話しています。
セミナーのプログラムは、ビデオで、こうした環境の変化を説明した後、親と子供が簡単に楽しめる運動を行います。音楽に合わせて体を動かす基本動作に、親子のふれあいを高める要素も加えた体操「アイーダアイダ」や、NHK教育テレビ「からだであそぼ」なども紹介されて人気があります。
(参考:読売新聞 2007.1.24)
私達の地域の小学校でも、毎週日曜日の午前中に「親子スポーツ」として、卓球・バドミントン・ショートテニス・自由遊びなどができる活動を行っています。今回紹介されたプログラムも参考にして行きたいと思います。