エコライフ in かわぐち

~川口市地球温暖化防止活動推進センターのブログです~

映画「不都合な真実2」、全国で上映がはじまりました

2017-11-19 09:14:10 | エコ情報

11月17日金曜日から、全国で映画「不都合な真実2」の上映が始まっています。

        ©2017 Paramount Pictures.All Rights Reserved.

前作「不都合な真実」が上映されてから10年・・・

地球温暖化の影響と思われる異常気象は、想像以上に増えています

映画のパンフレットに

「記録的な豪雨、厳しい酷暑、強力な台風大洪水

という言葉が並んでいますが、ほんとうにそのとおりで

 

先日、この映画の試写会を見る機会がありましたので、概要をお伝えしたいと思います。

       ©2017 Paramount Pictures.All Rights Reserved.

映画の前半は、世界各地の異常気象の様子。

フィリピンを襲った猛烈なスーパー台風、ハリケーンに襲われ海水で溢れているニューヨークの街、猛暑によって道路が融けているインド、そして氷河がどんどん水になって流れているグリーンランド・・・etcetc

これでもか、これでもかというほど、映像が続きぞっとしました

そして、「不都合な真実」に登場した、元アメリカ副大統領でノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア氏の姿。さまざまなハードルにぶつかりながらも、世界各地で地球温暖化防止を訴え続け、世界全体で地球温暖化防止に取り組む「パリ協定」合意の裏側にもその姿がありました。そして・・・世界は、歴史的な第一歩を踏み出すことに。

映画の制作にあたり、映像制作スタッフは始終ゴア氏に密着取材を行ったそうです。その映像が伝える現実は、まるでハラハラドキドキの「フィクション映画」であるかのような場面が次々と続き目が離せませんでした

  

どんなことがあってもあきらめずに、「前へ、前へ」と進んで行く彼の行動力、精神力に、人間の強さを感じました。そして映画では、アル・ゴア氏だけでなく、世界各地で立ち上がる人々の姿も映し出されていました。

  

試写会の後、9,000人以上の市内小学生(家族をあわせると約2万人近く)が、この夏エコライフに取り組んだコメントをずっと読み続けていましたが、「私もできることをしていきたい」という一つ一つの声は、映画に出てくる人々と重なりました

  

映画「不都合な真実2」は、現在各地で上映中です。1月13日からはユナイテッドシネマ浦和(浦和パルコ6階) で、2月には越谷イオンレイクタウンでも上映が予定されています。もう一度、劇場で観たいなと思っています。(浅羽)

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エコ・スクールン in 戸塚南小学校

2017-11-14 14:34:35 | センターの活動報告

 戸塚南小学校でのエコ・スクールンをご紹介します。

戸塚南小学校 5・6年生 18名

教科名 総合的な学習の時間

単元名 ぐんぐんドリーム~自然博士~ 【時間数 1時限】

講師 森中 定治先生 「次世代に「人間らしい社会」を贈る~いのちとはなにか?~」

森中先生は「綾瀬川を愛する会」の代表でもあり、綾瀬川の整備当時(2002年3月)の写真を見ながら植林の様子や当時の子ども達の様子を教えていただきました。

また、付近にいたツマグロヒョウモンや羽化するセミの貴重な写真も。

自然を守るために・・・

自然に還るものが捨てられるのは大丈夫だけれど、自然に還らないものがごみとなって捨てられているせいで「アホウドリ」の胃の中にこんなものが入っていたんだ、という実例の写真には子ども達絶句。

そして、森中さんが研究なさっている《カザリシロチョウ》の紹介。

毒蝶は羽の色で身を守るため、鮮やかなデザイン、色をしています。

これを食した鳥は学習して、毒蝶を見分けるようになります。

毒蝶でない蝶が擬態(ギタイ)して長い時間をかけて同じようなデザイン、色になっているとのこと。

南インド、ボルネオ、バリ、それぞれで同じ蝶がそれぞれの島の毒蝶に似せて進化した姿にびっくりほんとそっくりなんです。

さらに「毒蝶を食べた鳥はどんな反応をするのか」という実験をなさったお話には一同興味深々

 他にも先生が実際に撮影された大きな蝶や、一見「とげ」を持ったような幼虫の写真にいろんな声があがっていました。

これはニューギニアで見つけたバッタ。でも目と口はどこでしょう

正解はね~ ※※※※

え~っ

面白いでしょ。

 

そして植物~人間につながる「いのちとは・・」のお話。

人間だって空間的には離れていても「人間」としてはひとつ。区別は出来るけどつながったもの。

とても哲学的なお話・・・と思っていたら、「ソフィーの世界~哲学者からの不思議な手紙~」という哲学の入門書も紹介いただきました

 

子どもたちの感想や質問から一部抜粋

・生き残るための工夫がすごい!

・見たこともないいろんな虫や蝶の写真が見れてよかった。

・先生が一番ビックリした虫はどれですか?

(森中先生)⇒ニューギニアのバッタですね。でもこんな作りになったのにはきっと意味があるんだよ。今度はそれを研究してみたいと思っているんだ。

こんな風に生物には秘密が隠れている。生物学者はその秘密を知りたいんだよ

 

「ぐんぐんドリーム」の授業、なるほど子どもたちの夢が膨らむのを感じました(渡辺)

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COP23がドイツのボンで始まりました

2017-11-10 17:55:32 | エコ情報

今週、地球温暖化対策を世界全体で話し合う会議、「COP23(第23回国連気候変動枠組み条約締約国会議)」がドイツのボンで始まりました。ニュースや新聞で報道をご覧になられたかたも多いのではないかと思います。

2年前、この会議で「パリ協定」という歴史的な合意がなされました。これは、地球温暖化の原因となる温室効果ガスを2020年以降どのように削減していこうかというものです。

Copyright © NASA/iss042e311037/www.flickr.com

私たちが住む地球では、産業革命以降、地下からたくさんの化石燃料(石炭や石油など)を掘り出し、燃やして、電気にしたり、燃料として使ってきました。これにより、地球の大気中には二酸化炭素などの温室効果ガスが増え、世界全体の平均気温は上昇し、異常気象の増加につながっています。

下の図は、昨年、世界全体で発生した異常気象 (出典:気象庁「世界の異常気象」

すでに、「100年に一度の大雨」「100年に一度の干ばつ」という言葉は、毎年のことになってきています

「この状況をなんとかしなければならない」、と、ドイツのボンでは、世界各国から集まってきた人々が話し合いを続けています。

残念なことに、世界で2番目に温室効果ガスを排出しているアメリカは「パリ協定」を離脱すると宣言していますが、この地球上で起きているさまざまな異常気象に対して、アメリカという国でも日本という国でもない、「人類」として、私たちはこれから真剣に考え、向き合っていかなければならないでしょう。

「COP23」という言葉を耳にしたら、ぜひ、少しでも耳を傾けてください。

11月17日から、全国各地で「不都合な真実2」が上映されます。スクリーン上には、地球温暖化の現状、そして地球温暖化防止に奔走しているアル・ゴア氏の姿が・・・。映画については、また来週お伝えします (浅羽)

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エコ・スクールン in 安行中学校

2017-11-07 16:50:51 | センターの活動報告

安行中学校エコ・スクールンが実施されました

安行中学校 特別支援学級 1・2・3年 26人

教科名 理科

単元名 生物と地球環境 【時間数 2時限】

講師 栗原和子先生 「私たちの暮らしと環境~地球にやさしいくらしを~《まぜればごみ 分ければ資源》」

家庭科室での実施でした

まずはなんとも不思議な絵本《やまからにげてきた&ごみをぽいぽい》を使ってごみについて考える事から

不思議って・・・左からと右から、二つのお話が中央部で一緒になるんです。

どちらのお話も「ごみ」に起因するところ。

そして『ごみ』についてクイズを交えながら『ごみ』が多いことや困っている事を学びました。

もちろん、地球温暖化への影響も

シロクマが必死に氷河にしがみつく姿の写真には、どの生徒も興味深げに眺め、感想を言い合っていました

 

そんなごみの状況を総括するように『ごみ埋め立て場からのメッセージ』を読み上げて・・・

 じゃ、私たちになにが出来るか・・・
ごみを減らす事を考える授業に移りました。

牛乳パックをリサイクルしてみることに

水につけておいたものからビニールを剥がして、パルプを細かくちぎる作業

剥がしたビニールフィルムだけが《ごみ》になりますね。

~ 牛乳パックをはがきに変身させてみました ※紙すき体験~

6班に分かれての作業には、補助の先生がそれぞれについてくださいました。

 男性の先生にも手際よく補助していただき、なんと1人1枚作ることが出来ました

その他にもリサイクルされているものがいくつか紹介され・・

とくに《象のフンから出来た紙》にはみんなビックリ

2時限目は場所を移動して、ごみの分別を体験しました。

最後に川口市地球温暖化防止活動推進センターで作成した《ごみの分別・資源化ガイド》が配布され、リサイクルの前にごみをださない暮らし方を考えようとの提案がありました。また、牛乳パックリサイクルでもビニールごみがでてしまうことから、《リターナブル瓶》である牛乳瓶の有効性についてもお話がありました。

そして・・・それぞれに持ち寄ったごみをグループごとに相談しながらの分別体験

壊れたスピーカーやリサイクルマーク表記のない袋入りストロー、使い終わったティッシュの箱などについては《ごみの分別・資源化ガイド》をもとに分別の解説。自宅でどうしてもわからなかったら《川口市のごみの分別ガイド》のサイトで検索してみてくださいね。

2時限で盛りだくさんの講義でしたが、取材しながら生徒のみなさんと一緒に楽しく過ごすことが出来ました。ありがとう(渡辺)

生徒の皆さんの感想より一部ご紹介

リサイクルをしてもかならずごみが出ることを知りました。

1ばん楽しかったのは、ハガキたいけんです。ほんとうに楽しかった。
紙がゾウのうんちだったのがびっくりしました。
分別のマークにいろいろとくわしくなります。
いつも家で分別などしなかったけど、分別の仕方を聞いて家でもごみの分別をしようと思いました。

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エコ・スクールン in 戸塚綾瀬小学校

2017-11-01 16:35:48 | センターの活動報告

2学期中盤、久々のエコ・スクールンご報告です

戸塚綾瀬小学校 3年生 89名

教科名 総合的な学習の時間

単元名 レッツゴー!あやせ川たんけんたい 【時間数 1時限】

講師 西川昭三先生 「植物の種について」

いきなりですが・・この葉っぱ、見たことあるかな

 これはアオギリ こんなに大きい葉っぱです。

そしてこれがアオギリの実。飛ばしてみますね。 

くるくる・・と綺麗に回って落ちました

こうやって落ちることで、何かいいことはある?

高いところから風にのって遠くへいける

正解 

今日はいろんな植物の種の飛び方について紹介します。

植物は仲間を増やしたくても動けないから様々な方法で遠くへ広げます。

 

先生がそれぞれの種を飛ばしながら紹介するたびに子ども達から歓声があがり、種の行方を目で追う姿が見受けられました。

これはどうやって運ばれると思う

それぞれの種の特性がわかると子ども達の想像も膨らみます。

 

・飛べなくても動物に食べられたりして遠くへ運ばれる種「くるみ」

・空中を長く舞う種「ガガイモ」

・くるくると回りながら落ちる「メグスリノキ」

・ヘリコプターのプロペラのような葉っぱをつけて飛ぶ「シナノキ」

・水に浮いて移動する、殻はハチの巣のような「蓮の実」

・人や動物にくっついて移動する実「オナモミ」

・水に濡れると回転しはじめて土へもぐる「カラスムギ」

 最後に先生の種コレクションを眺めて授業を終えました。

 みんな興味深々。今日の1時間で落ち葉や種を見る目が変わったんじゃないかしら

先生も何だか嬉しそうなひとときでした(渡辺)

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