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何度かコダックの苦境について取り上げたことがある。コダックがフィルム・ビジネスからデジタル・ビジネスへの転換を図っているからだが、エントリーはいずれも悲観的な内容であった。
「コダックは復活するのか?」
「コダックがデジタルカメラで勝負をかける」
しかし、今回はコダック復活の兆しを感じさせるエントリーである。第三四半期、コダックが米国におけるデジタルカメラのマーケットシェアでトップのソニーにほぼ追いついたという。
「コダック、首位ソニーに猛追--米デジカメ市場」 -- CNET Japan
記事によると、米国におけるマーケットシェアは下記の通りである。
ソニー 20% (100万台)
コダック 19.8% (199万台)
キャノン 16% (80万台)
オリンパス 12% (60万台)
この記事はIDCの調査結果を紹介したものだが、以下のようなIDCのコメントを引用している。
「これまでKodakが行ってきたデジタル画像への投資が
いよいよ結実し始めた…(Kodak)はもはや低価格だけが
取り柄の企業ではない。同社は品質でも高い評価を得
はじめている...」
まるでキャノンが米国に進出したときのような話である。コダックは投資家向けのプレゼンテーションの中で次のように言っている。
Kodak is NOT
A Chemical Imaging Company
seeking to enter the Digital Imaging space
Kodak IS
An Imaging Technology Company
with a deep portfolio of
Ditigal and Traditional
Products & Technologies
ちょっとした言い回しの違いのようだが、企業が自らのビジネス領域をどう定義し、何をコンピタンスとして認識するかが、今のKodakにとっていかに重要であるかを表していると言えるだろう。これまで揶揄されてきたように、「フィルムメーカーがデジタルの世界へ」というのは、如何にも無茶な話に聞こえてしまうのである。そこで、コダックは自らを「Imaging Technology Company」と再定義したわけだ。
復調の裏には、継続的なR&D投資、人員削減なども当然あるわけだが、それを支えているのはコダックの新しいコア・バリューの定義にあるだろう。
冒頭にあるチャートは、コダックが本年9月に投資家向けの説明に使用したものである。デジタル関連の売上が着実に伸びてきている一方、まだ過半が従来型ビジネスに依存していることが見て取れる。まだこれからだが、どう転換を成し遂げるか楽しみである。
「コダックは復活するのか?」
「コダックがデジタルカメラで勝負をかける」
しかし、今回はコダック復活の兆しを感じさせるエントリーである。第三四半期、コダックが米国におけるデジタルカメラのマーケットシェアでトップのソニーにほぼ追いついたという。
「コダック、首位ソニーに猛追--米デジカメ市場」 -- CNET Japan
記事によると、米国におけるマーケットシェアは下記の通りである。
ソニー 20% (100万台)
コダック 19.8% (199万台)
キャノン 16% (80万台)
オリンパス 12% (60万台)
この記事はIDCの調査結果を紹介したものだが、以下のようなIDCのコメントを引用している。
「これまでKodakが行ってきたデジタル画像への投資が
いよいよ結実し始めた…(Kodak)はもはや低価格だけが
取り柄の企業ではない。同社は品質でも高い評価を得
はじめている...」
まるでキャノンが米国に進出したときのような話である。コダックは投資家向けのプレゼンテーションの中で次のように言っている。
Kodak is NOT
A Chemical Imaging Company
seeking to enter the Digital Imaging space
Kodak IS
An Imaging Technology Company
with a deep portfolio of
Ditigal and Traditional
Products & Technologies
ちょっとした言い回しの違いのようだが、企業が自らのビジネス領域をどう定義し、何をコンピタンスとして認識するかが、今のKodakにとっていかに重要であるかを表していると言えるだろう。これまで揶揄されてきたように、「フィルムメーカーがデジタルの世界へ」というのは、如何にも無茶な話に聞こえてしまうのである。そこで、コダックは自らを「Imaging Technology Company」と再定義したわけだ。
復調の裏には、継続的なR&D投資、人員削減なども当然あるわけだが、それを支えているのはコダックの新しいコア・バリューの定義にあるだろう。
冒頭にあるチャートは、コダックが本年9月に投資家向けの説明に使用したものである。デジタル関連の売上が着実に伸びてきている一方、まだ過半が従来型ビジネスに依存していることが見て取れる。まだこれからだが、どう転換を成し遂げるか楽しみである。
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