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ゴールデンウィーク中に出会ったいくつかの気持ちの良くない出来事①

2016年05月06日 | 自然観察
ゴールデンウィーク中に出会ったいくつかの気持ちの良くない出来事① 

いくよ~!

先日、次男と初谷渓谷に昆虫観察に出かけたよ。

妙見口の駅を降りて、気持ちのよい里地の道を歩いていたよ。

道沿いに広がる田んぼには、田植えに向けてきれいな水が張られていて
その中で、おじいさんが耕運機で代かきしていたよ。

水路に流れるきらきらした水。
てろんてろんと歩くアカハライモリ。
幸せな田植え前の里地の風景。

いいな~。
と、次男とのんびり歩いていたら・・・。

背後から

コォラァ~ッ!

って、ものすごい怒鳴り声が聞こえたよ。

振り返ると、さっきの耕運機のおじいさんが、耕運機に乗ったまま
何やら怒鳴り声を上げていたよ。

おじいさんが怒鳴っている方を見ると
ハイキング親子の二人の子どもが、田んぼのあぜにしゃがんで田んぼの中をのぞき込んでたんだけど
あまりの怒鳴り声の恐ろしさのせいか動くことができず固まっていて、
お母さんが、「すみません、すみません・・・」と言いながら二人を抱きかかえて
あぜから出していた。

おじいさんは、親子があぜから出るのを見届けると、また耕運機を動かして代かきを始めたよ。


なんかさー。
おじいさんの気持ちも全くわからんでもないんだよ。
自分が田んぼに関わるようになって、わかったんだけど
あぜってとってもデリケートなんだよ。
あぜが悪くなると、田んぼから水が漏れて、とても困るんだよ。
また、稲が植わったら、根がつくまでは、ほんと大変なんだよ。やたらと触ってほしくないんだよ。
趣味やなんやでやっているのとは違って、生活かかってる農家のひとにとっては死活問題で、
ほんと、知らない人にあぜに入られるっていうのは、大変なことだと思うよ。


でもさー。
あんな怒り方する必要ないじゃん。
田んぼは、子どもたちの最高の遊び場で学びの場であったりもするんだよ。
水路から田んぼに入ってくるキラキラした水の流れをながめたり
小さな生きものがクルクル忙しそうに回っているのを観察したり
そんな時間から得られるものは、
その子だけのものではなく
日本の農業や文化や社会にとっても、とても大切なことなんだと思うんだー。
だから、農家の方々には
どうか、子どもには、そのへんをなんとか許してやってもらえないだろうか。

まあ、初谷渓谷は、ハイキングの人が多くて、あぜに入る人が一人や二人じゃなくて
とっても困っておられるのだろうけど・・・。
そこをなんとか。


そんな出来事を見て次男の言葉。

「里地里山がのんびりしているのは、見た目だけである」

次男、いいこと言いました!


いまがいちばん、あしたもいちばん!