おさむのブログ

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寂聴さんの『無常』観

2016年06月13日 16時07分15秒 | 世間ばなし
ネットでふと目に付いたので。

(質問者)

東日本大震災で、実母と夫、4歳だった息子を亡くしました。あれから5年経ちますが、まったく悲しみから立ち直ることが出来ません。

(寂聴さん)

それは大変でしたね、どんなにかお辛いでしょう。

私は「無常」という言葉を、この世のはかなさを示す語と考えず、「この世は常ならず」と自分流に解釈してきました。もともと「生々流転」といって、すべて刻々と移り変わっていくというのが仏教の根本思想です。

今はどん底かもしれないけれど、いつまでも続くどん底ではない。無常だから、必ず変わっていく。そう信じます。この世では同じ状態は決して続きません。どんな悲しみも苦しみも痛みも、決していつまでも続きません。いつか、必ず終わりが来ます。物事はすべて移り変わっていきます。

この年まで生きた私の経験と実感からそう信じられます。私の「無常」観によれば、震災のようにこの世の地獄と思われることが起きても、どん底からの反動として必ず立ち上がり、今に希望が見えてくるはずなのです。

どんな不幸の中でも、決して絶望してはなりません。暗闇の空に希望の星を見出す力を、人間は与えられているのです。

京都には「日にち薬」という言葉があります。歳月がお薬になるんです。時間がだんだんあなたの苦しみをやわらげてくれるはずです。



寂聴さんの最初の言葉が、まるで生きているかのようにぼくの中に入ってきました。

ではまた。

おさむ







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