ネットでふと目に付いたので。
(質問者)
東日本大震災で、実母と夫、4歳だった息子を亡くしました。あれから5年経ちますが、まったく悲しみから立ち直ることが出来ません。
(寂聴さん)
それは大変でしたね、どんなにかお辛いでしょう。
私は「無常」という言葉を、この世のはかなさを示す語と考えず、「この世は常ならず」と自分流に解釈してきました。もともと「生々流転」といって、すべて刻々と移り変わっていくというのが仏教の根本思想です。
今はどん底かもしれないけれど、いつまでも続くどん底ではない。無常だから、必ず変わっていく。そう信じます。この世では同じ状態は決して続きません。どんな悲しみも苦しみも痛みも、決していつまでも続きません。いつか、必ず終わりが来ます。物事はすべて移り変わっていきます。
この年まで生きた私の経験と実感からそう信じられます。私の「無常」観によれば、震災のようにこの世の地獄と思われることが起きても、どん底からの反動として必ず立ち上がり、今に希望が見えてくるはずなのです。
どんな不幸の中でも、決して絶望してはなりません。暗闇の空に希望の星を見出す力を、人間は与えられているのです。
京都には「日にち薬」という言葉があります。歳月がお薬になるんです。時間がだんだんあなたの苦しみをやわらげてくれるはずです。
寂聴さんの最初の言葉が、まるで生きているかのようにぼくの中に入ってきました。
ではまた。
おさむ
(質問者)
東日本大震災で、実母と夫、4歳だった息子を亡くしました。あれから5年経ちますが、まったく悲しみから立ち直ることが出来ません。
(寂聴さん)
それは大変でしたね、どんなにかお辛いでしょう。
私は「無常」という言葉を、この世のはかなさを示す語と考えず、「この世は常ならず」と自分流に解釈してきました。もともと「生々流転」といって、すべて刻々と移り変わっていくというのが仏教の根本思想です。
今はどん底かもしれないけれど、いつまでも続くどん底ではない。無常だから、必ず変わっていく。そう信じます。この世では同じ状態は決して続きません。どんな悲しみも苦しみも痛みも、決していつまでも続きません。いつか、必ず終わりが来ます。物事はすべて移り変わっていきます。
この年まで生きた私の経験と実感からそう信じられます。私の「無常」観によれば、震災のようにこの世の地獄と思われることが起きても、どん底からの反動として必ず立ち上がり、今に希望が見えてくるはずなのです。
どんな不幸の中でも、決して絶望してはなりません。暗闇の空に希望の星を見出す力を、人間は与えられているのです。
京都には「日にち薬」という言葉があります。歳月がお薬になるんです。時間がだんだんあなたの苦しみをやわらげてくれるはずです。
寂聴さんの最初の言葉が、まるで生きているかのようにぼくの中に入ってきました。
ではまた。
おさむ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます