おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

マウスの実験

2012年12月04日 06時31分42秒 | 家づくり
住宅業界では有名な実験ですが、知らない方も多いかも。わざわざ実験するまでもなく、感覚的に『木の家がいい!自然素材の家がいい!!』と感じている方も多いと思うのですが、実状ではそうでない。鉄骨やコンクリートで合理化されたお家、ビニールクロスや塩ビシート、プラスチックの建材が横行している。木のように見える、石のように見える建材の空間に人間が暮らしている。そこは命が育まれる場所なんだ。家族が成長していく空間なんだ。

ぼくはこれからも、『ほんものの家づくりとは』 を追求していく。

以下は公開されているあるホームページからの抜粋です。

静岡大学でのマウス実験に見る
日頃、ストレスを感じたり、イライラしたりする人がここ最近、急激に増え ているようです。
特に精神的に不安定な子どもたちが増加しており、それが
いじめや校内暴力、また登校拒否などにつながっていることは読者の皆さん もご存じのことかと思いますが、実はこういったことは住まいや学校校舎の 作り方で大きな影響を与えているのです。
そこで、今回は木材、鉄、コンク リートそれぞれに囲まれた住まいで肉体的、精神的に生き物はどう変化する のか。一つの実験を基にお話したいと思います。

静岡大学の家畜飼育科で水野教授 を中心に、マウスを3種類(木、鉄、 コンクリート)の箱の中で飼育し、 その生態を観察するという実験が行 われました。
その実験では、材質の 異なる箱(ケージ)を3種類。
それぞ れ10箱ずつ使って行われました。
そ れぞれのケージの形は縦30cm、横17 cm、深さ11cmと内容積は同じ大きさ のもので、材質が木材でつくったも のと、亜鉛鉄板でつくったものと、 鉄筋入りコンクリートでつくったも のと3種類でした。
普通、マウスは温度も湿度も一定 の屋内実験室で飼育されていますが 、それは屋外の小屋の中で自然条件 下で飼育実験を行いました。
しばらくの間、オスとメスを別々 にそれぞれのケージの中で飼育し、 ある時期にオス、メス一緒にして交 尾をさせ、子どもを産ませました。
生まれてきた子マウスの23日間にお ける様々な生態を数字にまとめてい ます。
それによると、まず第一に生まれ てきた子マウスの23日間の生存率で すが、木のケージで育った子マウス は85・1%、鉄のケージでは41・0%、 コンクリートの場合は6・9%でした。
コンクリートのケージの場合は、 130匹生まれてきた子マウスも23日後 には9匹しか生き残りませんでした。
次に健康のバロメーターである開 眼日ですが、木の場合は15・6日、鉄 の場合は18・1日、コンクリートの場 合は17・9日という結果でした。
また、マウスを解剖し、臓器の発達 がどのくらいかを目方で計ったところ、 例えば一つだけここに数字をあげます と、メスマウスの子宮の平均重量は、 木の場合では31・66mg、金属が14・36  mg、コンクリートが11・53mgと いうように、大きな差が出ています。
しかも、以上のような肉体的な差だ けではなく、精神的にもかなりの相 違が出ています。
それはコンクリートや金属の箱の中 で育った母親マウスは、子マウスを育 てようとしない。
しかも弱った子マウ スを喰い殺していくという凶暴な母親 に変化していますが、木の箱で育った 母親マウスは子どもを育てようという、 優しい母親心が出ていると報告されて います。
また、スタッフの中で一番若 い伊藤先生は毎日体重測定をされてい る経験上、「木の箱で育った子マウス は比較的おとなしく体重測定ができま すが、鉄やコンクリートの箱で育った 子マウスはなかなか暴れていうことを 聞きません」と、言っておられます。
それから、こんなデータも出ていま す。
毎日一定時間、一定の期間にステ レオタイプの行動が何回あったかとい う実験です。
ステレオタイプの行動と いうのは、無意味な行動のことで、例 えば子マウスが自分の尻尾をやたらと 噛み切るといった行動です。
これらの 行動はストレスやイライラからくるも ので、その行動を1時間おきに10日間 それぞれ調査したところ、木のケージ の場合は80回、鉄のケージの場合は 230回、コンクリートのケージの場合 は290回あったそうです。
また、子マウスの脳をX光線で撮っ てみると、ストレスのたまり具合いが 脳の中に黒く写し出されました。
その 形の大きさは倍と半分くらいの違いで した。
現在、私たち人間の世界でも病気の 起因はビールスからくるものよりも、 ストレスからくるものの方が大半であ るといわれていますが、私たちが毎日 住んでいる家の素材も有機質か無機質 かによって、住む人に肉体的にも精神 的にも大きく影響するものであること がおわかりいただけたと思います。
特にこのところ木造でありながら、 木骨住宅が多く建築されています。
骨 組みは木材でも、内装がビニールクロ スとベニヤ新建材ばかりの家づくりが 多くなっていることは、お施主様のた めにも考え直す必要があるものと思い ます。


・・・・・・・・・・この実験は温熱環境による差があるとかなんとか、様々な波紋を呼びました。ネット上にも数多く出ています。ぼく自身が非常に関心を持ったのは、生存率もそうであるけれども、マウスが示した様々な異常行動です。これは遺伝子からも影響されるものですからデータ化が非常に難しい。でもしかし、明らかに差がある。でぼくら人間は、ちゃんと感覚的にそれを理解している。

売れるから健康住宅なんじゃない。かっこいいから自然素材の家なんじゃない。いのち在るものとして当たり前の選択だと思うのです。

ではまた。

おさむ





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3 コメント

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Unknown (通りすがり)
2012-12-05 10:40:52
紹介された論文の原文読んでみました。
確かにすごい結果ですね。
がしかし、この論文は統計の結果報告であって、原因が何処にあるのか?原因となる要因の完全究明にまで至っていません。あくまで飼育結果を基にした憶測でしかなく。
巣作りに必要な木屑を少量にしてケージ材料が母体に直接触れる環境のようです。あくまでも、家畜の育成環境における論文ですよ、これ。
人間界の住居ではありえない状況を元に出された論文で、それをそのまま引用するのは、かなり危険で、都合の良い部分をつまんで紹介するのは、エセ科学のステマにしかなりません。
自然素材を使った住宅が良いであろうことは、感覚としては判りますが、こういうものを引っ張り出したら、いけませんね。
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Unknown (通りすがり)
2012-12-05 10:43:01
ちなみに、論文原文は、こちら。
http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010351209.pdf
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ありがとうございます。 (おさむ)
2012-12-05 15:48:09
通りすがり様、コメントありがとうございます。なるほど!!、と考えさせられました。
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