おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

雨漏り・考

2012年12月08日 05時40分17秒 | 家づくり
あるお客様から雨漏りのご相談。まだ築10数年の新しいお家だ。地元の大工さんにお願いしたのに、何度連絡をしても対応してくれないという。

おじゃましてみると、カネ折り廊下の天井にぐるり雨シミができている。ということは一カ所からではないことがわかる。全体から漏れているのだ。そこはちょうど2階の壁が立ち上がっている場所。つまり、一階の屋根と外壁と取り合い部分ということが想像できる。新築時はよく漏れていたが最近はめったに漏れないとのこと。こういう場合は散水による漏水試験は困難である場合が多い。さっそく屋根に上がってみると、、、。



すぐに問題点が見えた。水切り板金と外壁材のすきまが必要なのに、コーキングでばっちりせき止めている。『最近はあまり漏らない』のは、写真のとおり、コーキングが劣化してはがれてきているためと思われる。隅棟と外壁の取り合い部分には板金が巻かれておらず、コーキングだけで処理してあった。これでは漏れてしまう。



お客様にはわからないですよね、こういう専門的なところ。いまからではどうしようもない納まりです。外壁を壊してやり直せばいいのですが、相当な費用もかかってしまう。

さらに、いまも頻繁に雨漏りしているカ所を点検した。こちらも見た瞬間にわかった。念のために散水試験をしてみることにした。原因は大工さんでもなく瓦屋さんでもなく、板金屋さんでもなく、、、、電気屋さんでした。散水後すぐに漏れてきた。



エアコンの室外機を吊るための金具を取り付けるボルトを、コーキング処置せずに外壁を貫通させている。これでは漏れてしまう。

『泣き寝入り』なんていう言葉は使いたくないが、お客様はこの状況のまま10数年我慢してきた。

北澤工務店も完璧ではないから、他人の仕事に対して云々言う資格はない。でも、残念です。

ではまた。

おさむ


コメント
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