おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

????????

2010年10月27日 19時48分22秒 | 家づくり
はてさて、この写真は一体なにを言わんとしている写真でしょう???



はい、こちらは和室の天井が垂れ下がってしまい、下からつっかえ棒をして天井の落下を防いでいる状態の写真です。照明もこの1ヵ月外されたままです。

一体なんでこんなことになってしまったのでしょうか。。。。。

ご相談を受けたO様のお話をうかがっている内に、内容がつかめてきました。それは10年以上前の出来事です。

この建物を新築した工事会社は、現在倒産して消滅してしまった会社です。土浦市の本拠地を持ち、年間相当規模の新築工事の実績があった有名な会社です。

念願の新築工事が完了し無事引渡しを受けたまではよかったのですが、親戚が泊まりに来た際、2階からの物音が異常に下の和室に伝わることが判明。話し声までつうつうだったそうなんです。で、その工務店がとった対策が 『グラスウールによるブローイング工法』 でした。和室の天井と2階の床の間にグラスウールを充填したのです。ぼくには信じられない選択です。

そもそも、大工仕事に問題があったと思うのです。和室の天井の下地材を吊る 『吊り木』 というのがあるのですが、それを 『根太(2階の床の下地材)』 に直付けしていたからです。これではたまりません。

ま、いずれにしましても、その重みで和室の天井が垂れ下がってしまったわけです。工事が終わって換算してみたのですが、たぶん300㎏に近いグラスウールが詰め込まれていたと思われます。

で、解体工事が始まりました。慎重に天井を開口する谷さん。



ドサーーーーッと、グラスウールが落ちてきました。イレギュラーな仕事ながらがんばってくれた稲川さん。最初は集塵機で吸い込んでいたりしたのですが手に負えず、結局ぼくと二人で手作業で袋詰め・・・・。



天井はこんな風になっていました。



軽トラックいっぱいにグラスウール。。。



グラスウールが苦手な人も多いはず。その晩、谷さんも稲川さんも大変なことになったそうです。ぼくについて言えば、顔が痛くて痛くて。とにかく顔が熱いんです。首の回りもピチパチ痛い。グラスウールの繊維が皮膚に刺さっているんです。これをお家に使うなんて、あたしゃいやだーーーーー!!とにかくお二人さん、おつかれさまでした。ありがとうございました。

夜遅くなってしまったものの、無事に一日で工事は完了しました。問題の音に対しては、フローティング式の防振吊り木で対応しました。1ヵ月ぶりに灯った明かりときれいになった天井。O様もとっても喜んでくださいました。



初めての体験でしたが、いろんな学びをさせていただいたのでした。

ではまた。

おさむ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする