この本はアイルランドの女性詩人
ヌーラ・ニー・ゴーノルの詩集である。
2001年に出版されたものなので
もう7年前という事になる。
ヌーラの詩はすべてゲール語によって
書かれ女性からの視点が多い。
またその内容は
アイルランド神話的なものから
現代的なものまで多様な作風を持っている。
彼女のゲール語の詩を日本語として
置き換えてみるというのがこの本の趣旨
という事で結局文字だけでなく音として
本にCDが付けられる事になった。
それにはヌーラ自身によるゲール語の朗読と
女優の壇ふみによる日本語訳の
詩の朗読が収録されたのだが
音楽も必要という事で自分の1stCD
から2曲がオープニングとエンディングに
収録されている。
CDを作った事務所が
本の出版に関係していたので
白羽の矢がたったらしい。
ハープの音がだんだんと
消えてゆきヌーラによる
ゲール語の詩の朗読が聞こえてくると
何かよりケルト的な
雰囲気が盛り上がってくるようだ。
まだ入手は可能かも知れないので
興味を持たれた人は
是非聴いていただけたらと思う。
当時彼女は1度来日し
出版記念のコンサートを
ティアラこうとうで行っている。
自分も詩人の佐々木幹郎、高橋睦郎両氏
と共に参加させていただいた。
クラルサッハから何曲か演奏したのだが
1曲彼女の歌で
Aird Ui Chumhaing を一緒に演奏したのが
一番の思い出かな。
トラッドシンガーとしても
素晴らしいと思ったら
地元でも時々歌っていると言っていたので
つくづく1曲だけじゃ勿体無いと
思ったのを覚えている・・・
もしかしたら今読んでいる人で
見に来ていた方いるかも知れませんね。
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