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【高校野球】帝京の敗因は監督采配ミス

2006年08月18日 16時49分03秒 | スポーツ
 それは執念だった。9回表2死からの猛攻で逆転。だがその裏、投手はいなかった。大会第12日の17日、智弁和歌山(和歌山)との準々決勝に挑んだ帝京(東東京)は9回裏に再逆転され、12―13で敗れた。両チームが放った計7本塁打は大会史上最多。壮絶な試合だった。

 ◎…勝利を手にしたと、だれもが思った。

 9回表、4点差を追う帝京は安打と死球などで2死一、二塁の反撃機をつかむ。ここから本塁打を含む6連打で8点を奪う怒涛(どとう)の攻めを見せた。

 4番中村晃君(2年)が右前適時打を放ち、まず1点。なおも一、二塁で塩沢佑太君(3年)が左前安打で続き満塁に。雨森達也君(3年)の左前適時打で1点を追加すると、我妻壮太君(3年)が内野安打で3点目。

 なおも満塁から、杉谷拳士君(1年)の左前安打で2点を追加し逆転を果たす。すると、この回の先頭打席で凡退した沼田隼君(3年)が3点本塁打のアーチを描いた。

 これで4点差をつけ、攻守交代。ただ、9回表に大田阿斗里投手(2年)の打席で「打線をつなげたい」(前田三夫監督)と代打沼田君を送っていたため、東東京大会も含め今夏、マウンド経験のある投手は残っていなかった。

 9回裏のマウンドには、中堅手の勝見亮祐君(3年)がのぼった。しかし先頭から2四球を出すと、4番打者に左中間への3点本塁打を浴びた。1点差に詰め寄られる。次打者に四球を与えマウンドを杉谷君に譲ると、初球を死球にして降板。

 この日6人目の投手となる岡野裕也君(3年)は1死をとったが、中前安打でついに同点に。さらに四球で満塁とピンチが続く。最後は押し出しの四球を与え、まさかのサヨナラ負けを喫した。


帝京、壮絶な粘り 捨て身の代打で投手尽き

 9回表まではとても素晴らしい試合だった。しかし、9回裏はとてもお粗末な結果に終わった。

 これは選手が悪いというよりも、完全に帝京の監督の采配ミスだ。

 本来なら二番目のエースといえる投手を先発すべきところを、奇策を狙って三番目となる投手を先発させて、HRを打たれて二番目のエースに交代。最初から先発させていれば、貴重なリリーフを無駄遣いせずに済んだ。これが一つ目のミス。

 やっと7回にエース大田を投入した時にはすでに8-2と6点差。時すでに遅しだった。しかし、それでも帝京打線は諦めずに8回に2点をとって、4点差に追い上げた。

 勢いは追い上げている帝京にまだ残っていた。8回裏はエース大田が3者凡退に抑えて、いよいよ最終回に入る。

 そして、帝京の監督は再び大きなミスをする。好投するエース大田に代打を送ってしまう。これでは万が一同点に追いついたり、逆転しても、9回裏を投げる投手がもはや残っていないのだ。

 推測では、おそらく監督はもう負けを覚悟したのだろう。そうでなければ、代打を出すはずがない。しかし、打線はつながって一気に同点。そして、4点差までつけた。それなりの投手がいれば、当然勝てたはずだ。

 ところが、予選でも投手として投げたことのない野手しか9回裏にはのこっていなかった。そんな選手をいきなり甲子園のマウンドに立たせるなんて、ストライクが入らなくても当然だろう。サヨナラ負けするまでに1アウトをとるのがやっとだった。

 帝京の監督の重大な二つの采配ミスで負けたのでは、死力を尽くした選手がかわいそう過ぎる。


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