goo blog サービス終了のお知らせ 

gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

BLOOD ORANGEは生きている

2018-10-06 21:39:44 | 新入荷 JUST ARRIVED






ロマンスといえばかつてロマンス大将と揶揄された(私に) Dev HynesによるBLOOD ORANGEの新作到着。
個人的に過去作の中でも一番好み。



Blood Orange - Jewelry (Official Video)

これまで以上にメインストリームの音作りをいや音使いをしておきながら雰囲気ものにならない。
正直過去作はリスナーの要望に応えすぎるかのような甘さがどうにも僕にはハマらなくて、そして彼はその辺りを思い切り断ち切りながらも成り立たす才能もあったであろうけど、しかしそれをメインストリームに敢えて近づいた場所でさらに裏切るといったほとんどの人が変わらぬロマンスを与えられながらも、しかし何か居心地の悪さを本能的に感じるようなそんな域まで持ってきており、うーん言い過ぎかもしんないけど誰もがビートルズやマーヴィン・ゲイの作品を神がかったものように無責任に崇めるよりは随分マシなので、あのそのつまりそれはやはり私の凄く好みという。






Blood Orange - Charcoal Baby (Official Video)

例えばInc.は素晴らしいけど、そこには今ひとつ遊びがなくてしかし彼は何処か大きな場所でその遊びもしっかりしてる。
例えばこの曲のシンセのパットが適当ぽいけど多分相当考えられていてそれはヒップホップとかと近く云々とか、でもそこまで命かけてないから押し付けがましくないのが本当は一番難しいという。






Blood Orange - Saint (Official Video)

とかなんか言いつつ実は去年?店に来てくれた時、すげえいい雰囲気の男で、よし次は推してやろうとすでに決まっていた話であったり。
つまりこれは癒着です。
ほぼ森友というか加計のパターンと一緒です、つまり全く悪くありません。
だって税金使っていませんから!というものでもなく、音楽なんて人を見ればわかる。
カルチャー全般も同じくなんだけど、良い奴とか悪い奴じゃなくてなんかわかる。
僕は25年前から一貫してまずはバンド名と曲名だけでオーダーしているし、インターネットで姿を確認できるようになってからはもう顔見て外すことなんて考えられません。
だからそいつに会うものなら完璧にわかり、だから逆に会うとだいたい点数が下がっちゃうのでアーティストに会いたくないのだけど、なんか彼は超よかった。
だから間違いありません。
信じてください。







顔といえばこちら。




Sons of Raphael | A Nation of Bloodsuckers

おそらくアルバムは来年に控えるロンドンの兄弟Sons of Raphael、MoshimoshiからなんとBecauseとサインというパターン。
それはあのMetronmyと同じで、おそらくMoshimoshiのボスがそのままマネージメントとして残ってというパターン、な気がする。
となると来年あたりはLemon Twigsあたりを凌駕する存在となっている方に二万ポイントほど賭けるタイプの僕ですが、とにかくボーカルの兄(勝手に思ってる)の顔が良い。
弟はイケメンでもちろんだけど、これがボーカルとギター逆だったらこのSons of Raphaelは全然ダメで、だから彼らも事務所もよくわかってる。
売れる(でなくとも良い)。








Christine and the QueensとParquet Courtsから学ぶリーダー像

2018-10-05 21:31:26 | 新入荷 JUST ARRIVED







少し遅れていた2018年見逃してはいけないオージー RVGのアルバム入荷しました。






RVG - IBM (Official Video)

12"が当店でスマッシュHIT、というか再入荷しても即売り切れのロングセラー、というか限定500枚なのにウチでのパーセンテージがハンパない、というのは誇りでありますが、なぜならアホでも売れるものをどれだけたくさん売ったとしても胸を張れないからです。






A Quality of Mercy' - RVG (official video)

何よりこの動画でたまらないのはイイね!よりよくないね!が多い!
が346でが402ってどういうことだよ。
待てよ、私の好きなバンドのことだからまたセクシャルでハラスメントでファシストなことでもしでかしたんじゃないであろうか。
というわけでもないらしい。
逆にコワイ!
逆に超さらに好きになったぞ。
好きにならない??
これこそ好きになる理由なのに。









Christine and the Queens - Girlfriend (feat. Dâm-Funk) (Official Music Video)

マジでグッとくるなーChristine and the Queens。
彼こそヒーロー、いやリーダー。
リーダーじゃないと、アーティストだったらせめて。






Christine and the Queens makes an unforgettable return to Later performing Girlfriend

このTV番組でのパフォーマンスが超最高。
このリーダー感。
例えば、飴玉一つで何時間も揉め事起こす熊本の議員にはリーダーがいないだけの話で、そしておっさん議員はもちろん、飴玉舐めた女の人もリーダーではない。
それが互いにどんなに正論であろうが、彼らは我々のリーダーにはなれない。
Christine and the Queensのような者しか世の中を動かすことは出来ません。








Parquet Courts - Wide Awake! (Danny Krivit Re-Edit)

Parquet Courtsはマジでそれ、なんというリーダー感。
本人たちは決して求めているわけでないのに、っていうのが特にリーダー。
それは何故なのかというのは言葉にすると難しいのですが、BIG LOVEではTy Segallと共に彼らの作品は全作ロングセラー。
と?お客様が証明してくれているのでありました。
それでは週末からの連休、皆さまご来店お待ちしております!



























トランプとロマンス

2018-10-03 20:33:19 | 新入荷 JUST ARRIVED







カニエ・ウェストやドナルド・トランプみたいな明らかにおかしい奴を責めて正義と思われるのは小っ恥ずかしいから言わないけど、でもカニエはトランプに「コレ、イケてるんだよ」とか「アレ、イケてないからヤメた方がよくない?」とか言えるのかな?
それに関しては超ワクワクします。
だって狂ってる第45代アメリカ合衆国大統領はラナ・デル・レイが言うことは絶対に聞かないけど、カニエの話は聞くんだよ。
カニエがトンチンカンな奴だとしてもトランプがファシストだとしても、その事実はたまりません。
だってカニエは「核爆弾のボタンを押すのを止めることができる」可能性がある。
それだけでどんなに平和を願う奴より最高じゃん。
まあ「押せ」って言うかもしれないけど。
でも、カニエはそこを僕らに見せてくれているのかもしれない。









随分と前からロマンスとかドリーム・ポップと言うだけでウチのお客様は買わなくなったので(世間と逆!)本当に困ったものだったのだけど、確かに音もエセぽいと言うかジャケットとか如何にもこいつとは友達になれない会った瞬間に私はいじめそうだ...といったバンドやアーティストが多くて、結局それを超えて行ったのはBlood Orangeとかで、彼とか店に来た時もやはり人間感が確かに違った感じ。
でもHaterとか新しい者たちは随分と違って、未だ勘違いしている人はぜひこちらにシフトチェンジを要請いたします。



<iframe style="border: 0; width: 100%; height: 120px;" src="https://bandcamp.com/EmbeddedPlayer/album=4011373226/size=large/bgcol=ffffff/linkcol=0687f5/tracklist=false/artwork=small/transparent=true/" seamless>Siesta by Hater</iframe>

Haterというバンド名もナイスだし、少し北欧臭さがあるけどでもこの1985年で2018年な音はとても攻めているし、鼻詰まっていながら枯れてるヴォーカルが何より最高だし、あとこのバンドはベースがメインなのかな、すごく魅力的。
だからなのかどの曲も間奏がギターソロとかもほとんど何もしていなくて、それって日本人ができないところでたまりません。









Men I Trust - Tailwhip

こちらのMen I Trustもその手では唯一レベルに良い。
普通のロマンスとのギリギリの違いを感じる事ができることがもっとも重要。
前のアルバムもまあ良かったけど、ボーカルが彼女じゃない曲もあって、それはなんだかクロスオーヴァー色が出てたりして、ウチと言うよりBeamsさんとかなイメージもあったけど(勝手)、そこからかなりやって来た。
この娘はいいな、格好も良い、踊りが良い。






Men I Trust - Tailwhip (live)

バックのメンバーも00年代から活動し、そこからの反省を大きく修正しようとしているところがとても個人的に共感するぞ。
個人的でもなく、とにかくやっちまったものは仕方がない、というか人間は絶対にやっちまうもので、逆にやっちまってないのが正義と勘違いする方がとんでもなく問題で、だってそれって何もしていないってことだよ。
Men I Trustはその辺を多分わかってる。
しかし次回は男達がいい加減スキニーをやめてくるのを期待したい。
ただし女の子はこのままで良い。






 





SSIONはノーマルなんて言われたくない

2018-10-01 18:25:59 | 新入荷 JUST ARRIVED





ついに到着、ゲイ・スターの中のゲイ・スターSSIONのニュー・アルバム。
しかも来年のレーベル、オージーDero Arcadeより。
これ以上の保証はありません。




SSION ft. Ariel Pink - 'At Least The Sky Is Blue' [Official Music Video]

SSIONの戦いぷりは日常のところどころに細かく存在し、そして彼はあくまで私的なものとしてそれに対処している、から好き。
僕にとってはLGBTは普通のことで、そしてアブノーマルだとも思っています。
だからLGBT差別は日常に存在するのだろうし、それはあってはならないものだけど、人種差別に男女差別、デブ差別やブ男差別、貧乏差別にレコード屋差別...それらも同じように世界に存在し、そして同じくあってはならないもの。
てめえが好きでやってるレコード屋差別と人種差別は別だろっ!と怒るだろうけど、そんなの差別を差別してるっ。






SSION - 'Comeback' (Official Music Video)

僕の新譜のレコード好きはこの年齢まで続いているとなると間違いなく病的だと理解できるし、だけど自分にとっては全然普通のことで、でも別に僕はノーマルなんだよと世間に認められたいとは思いません。
そりゃ欧米のようにアートやカルチャーに対して少しは国からサポートがあればなと思うけど、逆に日本でも伝統芸能みたいなのものには援助があると聞くと、そんなの差別じゃんと思ってしまいます。
しかし社会や世間から見れば、僕のような活動と能のような伝統芸能は誰から見ても能にはあってオマエにはないのは当たり前だともちろん僕だって思うし、逆に突然あったら困る、だってみんな絶対に怒るもの。
でも、100年後とかにはあるのかもしれません。
現代ではLGBT差別に皆が声をあげるように。







SSION - 'Heaven Is My Thing Again' ft. MNDR, Ian Isiah, Jametatone [Official Music Video]

だからオマエとLGBTは全く次元が違うのだ、とまた怒られるかもしれませんが、僕だってなんの権利も求めていません。
だからSSIONの日常の戦いがとても好きです。
そしてこの社会観念にとらわれた日常においては、SSIONなんかを大好きになる若者なんて日本には出てこないだろうから、今日もアホなことを言いそして彼らが世間から変態扱いされるようなアブノーマルな人間に育ってもらいたいと祈り、私は今日も超カッコ良いSSIONのレコードを売るのでありました。
いらないこと言うために売れるものも売れないという話もありますが...














George Clantonのひと踏ん張り

2018-09-24 19:00:30 | 新入荷 JUST ARRIVED







以前紹介したGeorge Clantonのアルバム「Slide」が入荷しました。




George Clanton - Make It Forever (Lyric Video)

彼にもそして彼の主宰する100% Electronicaにもやはりオタク臭はあるのだけど、それを補う作曲能力とアイデア、そして何よりとんでもない実行力によるポテンシャルが詰まったレコード。
ヴァイパーウェイブに関してはオタクの開き直りなところ、それはまるで日本の若者にありがちな「みんな友達、でいいじゃん」みたいなととどのつまり自己保身なのと同じで、とにかくそこが非常に気に入らないのだけど、Georgeはそれを我慢し打破した感じがしてだからとてもこの作品は気に入っていて、というかマジで2018年のベスト1ってこともアリエル。




<iframe style="border: 0; width: 350px; height: 470px;" src="https://bandcamp.com/EmbeddedPlayer/album=1396688067/size=large/bgcol=ffffff/linkcol=0687f5/tracklist=false/transparent=true/" seamless>Slide by George Clanton</iframe>


PCミュージックからヴァイパーウェイブみたいな言葉で呼ばれるようになって、まさにそのど真ん中で全てを受け止めながらの彼の踏ん張りは賞賛すべきものであり、なぜならばチルウェイブやウィッチ・ハウス、さらにパンクやヴィジュアル系の時も同じで、そのほとんどが後出しジャンケンの偽物だからです。
でも偽物だとしても、もうダメだとなった時のもうひと踏ん張り後に、必ず新しい時代はやって来て、本当に不思議なのだけどそれがロック史で、もしかしたら人生で、そして彼らや僕らやあなたを助けてくれる。
本物になれるのはそうやって助けられた人たちです。




最近、「学校なんて行かなくていいんだよ」「友達なんて無理して作らなくていいんだよ」と大人たちが突然言いますが、それは「うーむなんだか今どきそう言っておいたの方が安全のようだぞ」と言い始めた奴らばかりに違いなく、こちらも非常に気に入りません。
なぜならそんな奴らの無責任な言葉により子供たちは、ある日突然理由なくやってくる「いじめ」の順番になればこれ見よがしに不登校の権利をかざしてしまうに違いないからです。
もしかしたらそれによりいじめなどない世の中が生まれるのかもだけど、でもそれっ良いのか悪いのか、とにかくなんだか近未来の小説の冒頭のようで僕の好みではありません。


思い起こせば、僕にもそんな順番が小学校2年の頃にやってきていました。
毎日分団で下校する僕の後ろの列にいた藤井と中川がいつもランドセルを傘や定規で傷をつけて来るのです。
そのおかげで親にオマエはなんの遊びをしているのかと叱られても答えられないほどに僕のランドセルは傷だらけでまるでダンボールのようになっていました。
だけど記憶では、小学四年生の頃の中川は僕の大の仲良しの友人だったのです。
毎日のように中川の家に行って、もんた&ブラザーズを順番で歌ったテープをラジカセで聞いてふたりで大笑いしていました。
そして小学六年生の頃には藤井ともよく遊んだのです。
自転車で置いてきぼりにした藤井が家に電話をかけて来て本当に大泣きしながら怒るので、何を言っているかわからないよとみんなで大笑いしました。
この遊びは僕の一番のお気に入りでした。
藤井の順番です。

一体僕へのいじめはいつ終わったのか、中川とはなぜ仲良くなったのか、藤井はいつの間にそんなキャラになったのか、全く記憶にありません。
だけど、もし大人が言ってくれたならば、僕は中川と藤井にランドセルを傷いっぱいにされる前に学校になんて行かなかったでしょう。
だってそんな友達いらなかったし、毎日下校が嫌でたまらなかったし。



それから30数年、そんな中川と藤井は今でも連絡を取り合う仲間。
なんてことはなくふたりとも中学校卒業以来会ってはおらず、これからも会うことなどないはずです。
だけどもしあの時学校に行かなかったら人生変わっていたかも。
とも思いません。
だって僕はたぶん結局学校に行くと思うから。
だからあの時も学校に行くしかなかった僕は、ひと踏ん張りするしかなくてひと踏ん張りしたのかもしれません。








Oliver Coates - Charlev

新しいOliver CoatesのアルバムはRVNG Intl.だからそうさせたのか、作品の中にひと踏ん張りした様子が感じられ、こちらも超良い。
だけどひと踏ん張りを越えては超ダメ、ただのアーティストのエゴ、わがまま。
全然出さないアーティストってだから嫌い。
だからみんなひと踏ん張りをいつもするのだと思います。