
青いウチダザリガニ。

最近、北見市郊外の 北の大地の水族館 ( 旧山の水族館 )で 青いウチダザリガニ( Pacifastacus leniusculus) を見ました。私自身は青いウチダザリガニを見たのは初めてでしたが、ネットで検索すると自然状態でも、ごく稀に見られるようです。
この個体は目が覚めるような真っ青でありませんが、こういった青い個体の交配を繰り返して美しい青いウチダザリガニの種苗を開発固定するとかなり人気が出そうです。しかし、日本では特定外来生物に関する法律上、それは無理と考えられます。

ザリガニ類は食べた植物に含まれるカロチノイドから赤い色素アキスタチンを作ることで体の色を赤黒くしていているとされます。

ザリガニに植物性の原料を含まないエサ、例えば熱帯魚ディスカスのエサや、サバだけを与え続けると、やがて青いザリガニになることはよく知られています。

しかし、このようなエサを与え続けるとせっかく青いザリガニになっても脱皮に失敗して死んでしまうような弱い個体になってしまうため、時々は植物性の餌も必要とされています。

ただ、野菜類などもバランスよく食べるようになると、残念なことには再び普通のザリガニの色に戻るとされています。

これとは別に交配を続けて遺伝的に青いザリガニとして固定された品種としては、オーストラリアの真っ青なザリガニのブルーマロン や 米国のフロリダブルー(フロリダハマー)が有名です。
ザリガニ愛好家は結構多いらしく、中でも青いザリガニはマニアの間では、とりわけ人気があるようです。



わが国では、最近北海道で 青いニホンザリガニ が発見されています。この青いニホンザリガニの悲劇に関しては以前、報告したことがありましたが今でもこの個体群が生存しているのかどうかは情報を知りません。なんでも青い青いニホンザリガニ保護条例を作るような話でしたが…………。

ザリガニに限らず一般的に、甲殻類では似たような理由でしばしば青い個体が見られるようで、例えば青いハナサキガニが知られています。 これら青い色の甲殻類たちも茹でると普通個体と同じく赤くなるようです。

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