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オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

シロイルカとの不思議な遭遇。孫たちと北海道能取湖で。

2016-09-23 01:20:21 | 北見市の出来事
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シロイルカとの不思議な遭遇。孫たちと北海道能取湖で。

2016年9月22日 (木) 秋分の日で休日   晴れ のち曇り 20℃

知り合いのホタテ漁師さんからシロイルカ(ベルーガ、Beluga )を見に来ないかとのお誘いがあり、孫たちも行きたい見たいと騒ぐので総勢7名でシロイルカを見に出かけた。

恥ずかしながらシロイルカとはその辺にいるイルカのアルピノ(突然変異で白色になったもの)などと誤解していたほどの無知状態で、急遽ネット等で勉強し、にわかベルーガ博士になった。

シロイルカとはれっきとしたクジラの一種で北極圏の海が主な生息地。同じく北極海に棲む長い角を持つ白いクジラ、イッカクとは類縁関係にあるという。

近年減少しレッドリストでは準絶滅危惧種(ちなみにオショロコマはさらに絶滅危険状態にある絶滅危惧種 VU)。

主に北極圏の氷の海に棲むが、日本近海ではサハリン西の海域、間宮海峡に棲息する小規模な個体群があるようだ。

群れで行動し、時に若い個体が群からはぐれることがあるらしい。知床の羅臼の海に多いシャチはシロイルカの天敵。

今回のシロイルカは恐らく流氷とともに南下してきたものが、例えばシャチに襲われるなどの大混乱時などに、オホーツク海で群からはぐれ、サロマ湖と網走湖の中間にある能取湖(オホーツク海と繋がる小さな塩水湖)へ迷い込み 2年前から住み着いているようだ。

イヌイットもシロクマもシャチもいない平和で自然豊かな能取湖で、たった1頭で暮らすことになった若い雌のシロイルカが 1人のホタテ漁師さんと出会う。

まだ若い雌で体長3mほど、好奇心旺盛なベルーガちゃんは、何故かこのホタテ漁師さんと2年来のラブラブ恋仲みたいになっているらしい。

野性のシロイルカがこんなことになる例はきわめて異例らしい。

何故ならシロイルカは昔から(今も)イヌイットの人々などに貴重な食料として捕獲されつづけてきたから。



12時過ぎにバスケの練習からもどった孫たちと北見市を出発。

車内でセブンイレブンのおにぎりなど食べながら1時間弱で待ち合わせ場所の能取新港へ着いた。

遠くに午前中のイルカ観察会に出かけていたホタテ漁船がもどってくるのが見えた。



上空には女満別空港へ降りる旅客機。



なんと、いつもはこの漁師さんの船が出るとすぐに寄ってきて遊びをねだったり体を触らせるシロイルカが今日はまったく現れなかったという。

小さなホタテ漁船に孫たちと乗り込み午後1時30分、出港。







漁船はかなりの速度で能取湖のなかほどへ直行。


曇っているが幸い風もなく海は穏やかでウィンドブレーカーを着ていると寒くはない。

水深は20mほど。さて、このへんでシロイルカちゃんが現れるというのだが何も見えない。


きっと漁師さん以外の人間を察知して警戒しているのかも知れない。






子供の声には反応するかも知れないということになり、孫たちが大声で湖に叫ぶ。

イルカさーん出てきて。お願い、イルカちゃん出てきて。






大声で歌を歌ったり、騒いだり、孫たちの一生懸命に期待するしかない状況になった。

しかしイルカは現れない。

午後3時には帰港の予定だ。

どんどん空しい時間が過ぎてゆく。



今日はダメかなと全員が諦めかけた頃、漁師さんがイルカだと叫ぶ。

遠くになにやら白い影が水面下にほんのりと見えた。

かなりの勢いで近寄ってきて、船に体をすり寄せるようにベルーガちゃんがドラマチックに登場。まずはホタテ漁師さんに体を触らせる。



子供たちは喜んで狂気錯乱。










3m以上はあり、大きい。

こんな大きな野生生物は野外では見たことがなかった。

ここは水族館ではない。 野性の生き物の圧倒的迫力。

頭頂部がぽっこりふくらんで顔はいかにも癒し系。













まさに限りなく癒し系の生き物で、見る人たちは一瞬にして癒される。






北海道でこんな素晴らしい北極圏の生き物に会えるとは。

一応クジラらしくときどき、すぐそばでブファーッとしおを吹き上げ、メガネが曇る。


おりからの陽光でかすかに虹が見える。

船べりで体を横に倒して泳ぎ、横目で人間たちをしきりに観察している。

イルカと目線が合う。その目がとてもかわいい。

かわいい孫たちはイルカにはどのように見えるのだろうか。

ホタテ漁に使う小さなイカリみたいな漁具がお気に入りで、それを水中に降ろすと、しきりにくわえようとしたり頭をすりよせたりしている。



背に漁船のスクリューによるキズ跡が3本。

しかし美しい白い人魚姫みたいな魚体。

ほれぼれするしなやかなシロイルカの泳ぎ。後半は、デジカメ撮影も忘れてうっとりと眺めていた。

いつもの漁師さん以外の人間たちを警戒したのか10分ほどでシロイルカは消えた。

皆さん、もっと見たいと思いイルカの消えた方向にあちこち船を進めたりしたが、その後再び現れることはなかった。

シロイルカとの夢みたいな不思議な遭遇、あまり長時間出てきて飽きがくるよりこのほうが孫たちの記憶には深く印象的に残ったのではあるまいか。



今日は貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。




帰りに今が見頃の能取湖畔の卯原内サンゴ草をみて帰った。観光バスもきてたくさんの観光客でにぎわっていた。




PS:

帰宅後、野生のシロイルカ でネットサーフィンしていると 野生のシロイルカ観察ツァー13日間 で客を募っている旅行社があった。
みんなでいってみようかと考えたが なんと旅行費用お一人様 188万円だと。7人だと1000万円以上かかるのでちょっと無理そう。





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