にほんブログ村
にほんブログ村
初夏、大型ヤマベとアメマスの躍動
201X-7-12 (土)曇り 〜17℃ 寒い
午前11時、近郊の湖に流入する原始渓流へむけ出発。
約一時間で現地到着。
早めの昼飯後、しばらく林道を走って左手の深い谷底の渓流へ向かう。
脇道へ入り斜面を下ってゆくと谷底にある橋の手前で松が林道に倒れ込んで通れない。
そこでウエーダーに履き替え釣り支度。
倒れたとうせんぼ松をくぐり抜けてしばらく進むと。
急にグァサゴソ、グァサ ガサ ガサ、なにか大型獣が深い笹藪を移動する感じの、すごい音。
姿は見えないが近い。
ヒグマに違いないと、大急ぎで車に逃げ込んだ。
一息ついておそるおそる様子をみるとまだ大きな音がしており、音源が近づいているのか遠のいているのか ちょっとわからない。
カメラを構えておっかなびっくり接近してみたが同様の音がしていて油断出来ない。
さらに数分、たったが音は依然として続いており、さすがに何だかおかしいと思い始めた。
ビクつきながらそーっと前進してみると、雨で増水した沢水が滝のように流れ落ち、周期的に真下の笹ヤブに勢いよく落下してあたかも獣が笹藪を移動しているような大きな音を出していることがわかり、大笑い。
一旦は恐怖のどん底に陥った余韻がさめやらず、妻はもう帰るとはげしくごねるのをなだめすかして、川に降りた。
最初のポイントはおもいがけず魚がおらずオショロコマ2匹のみで引き返す。
場所を変え、いつもは魚の少ないポイントで良型オショロコマが多数たまっているのに遭遇15匹撮影。
アメマスも多かった。今日のアメマスはとてもパワフルでよく引き、初夏の渓流で銀色に輝き躍動した。
さらに進んで2か所の良ポイントをさぐったが アメマスとオショロコマのほかこの渓流では珍しい25-32cmの大型ヤマベ5匹が釣れた。
これら大型ヤマベはギンケ化していて、触れると鱗がはげやすかった。
下流の湖を海にみたてて川を下って湖にはいり、数年後そこで大型湖沼型サクラマスになってゆく個体たちかと思われた。
ここでは下流に大型ダムが出来て以後、海からの遡上サクラマスはこなくなり天然のヤマベは絶えた。
これらのヤマベは、その後放流された養殖ヤマベの末裔で、最終的にこのような生態に適応したのだと思う。
この日も撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。
かって、ここは放流ニジマスがオショロコマ存続をおびやかせた時期があったが、私は積極的にニジマス駆除を続けた。
渓流相がニジマスに適したものではないこともあり、近年ニジマスはほとんど見かけなくなったが、いまだ油断はできないと思う。
やはり、バブルがはじけた頃から持続的なニジマス放流が中止されたことも大きな理由とおもう。
午後5時 武装解除、今日は終日寒い日で体が冷え切った。
湖へ流入する渓流周辺の原生林は自然度が高い。
今日は ずいぶんたくさんのキツネと鹿をみた。
もちろんヒグマの糞も多かった。
おわり。
にほんブログ村
にほんブログ村