プレシジョンベースは、エレクトリックベースの一種。1951年にフェンダー社から発売されて以来、現在まで広く普及している。日本での一般的な略称はプレベ。英語圏ではP-Bassなどとも。 ウィキペディア
https://youtu.be/yQHhqDRn4_c
中学生の頃からずっと敬愛している元シカゴのメンバーだったピーターセテラ!
ベーシストとしてもシンガーとしても。
現在はマイペースで音楽活動を楽しんでいる。
「100万ドルの歌声」と言われるようになったのはAOR路線で大成功をおさめてからだ。
その時代も渋くてもちろん素晴らしいけど、自分の中ではやはり、長髪姿にジーンズをはいて、やや大股開きの構えで、プレシジョン弾きながら薄目で顎を突き出し斜に構え右肩を上げたスタイルが最高にカッコイイ!
ピーター初のBOX CDがやっとリリースされた!
ホントは去年の秋くらいに発売予定だったのに、曲目が変更されたりして伸び伸びだった。
まあ、無事に発売されて良かったあ。
中身は最高!
未発表曲もたくさん収録!
ブックレットも申し分ない。
欲を言えば、その後のソロアルバム、ベスト盤、クリスマス盤、ライブ、プロジェクト曲、PV、デモ音源、未発表曲とかも入れて欲しかったぞ!
贅沢すぎかなあ…🎶🤠‼️
ちなみに、シカゴもツアー中!
もうすぐ「シカゴ38」を発表するよ!
先月末に小樽・雪明りの路ライブ出演を終えて、すぐさま今月ライブのためにSTAは動き続けています。
しかも例によってメンバーの移動が大幅にある。
曲目も・・・・
これだからマサは歴代メンバー達に恨み言を言われるんだな。
まあ、それはともかくも皆さん、この間はお疲れさまでした。
厳しき冬の中、頑張ったね。
色々とトラブルに巻き込まれても大団円だった。
さすが今のメンバー達は段違いに素晴らしい。
現実的に考えてみても出演はほぼ絶望的だったのに、それを軽く弾き飛ばすほどのパフォーマンスだった。
その勢いをそのままに合流しましたよ。
スタジオ・リハはSTA結成時からの場所。
JR苗穂駅すぐそばだ。
そこの一番広い奥の部屋が定番。
それでは今回のメンバーを発表しますよ。
マサ、エンちゃん、タカジュン、ツッツー、ミユキ、ミキティ、アキ、ニシヤン、そし冴えグーという布陣。
もうすっかりと固定化されたポジションも最近の嬉しき出来事。
長年、歯を食いしばってきた甲斐があった。
すっかりと常連組となった連中は4人。
ミキティも久しぶりに復帰。
みゆきちゃんも去年の10月以来の再合流。
ツッツーもクリスマス以来2度目のゲスト出演。
あの時にはとんでもない風邪をひいていて決してベスト・コンデションではなかったけど、今回は体調もばっちりだ。
そしてエンちゃんのバンドに所属しているトロンボーンのタカジュンだ。せっかく今年1月のSTA企画に参戦するべく1回スタジオ・リハに入ったのに、コロナ感染者数がうなぎのぼりになっちゃって泣く泣くライブは延期という憂き目にあっちゃったさあ・・・・。
でも仕切り直して2度目のSTAリハと相成りました。
最後にドラムスのサエグー!。
な、な、なんと、アキチャン率いるバンド「マ・シェリ」のドラマーだった人。
この度、STAがドラマー不在で困っていたところ、アキちゃんの紹介で2つ返事で参加の意思表明を示してくれた。
リエちゃんといい、アキちゃんの紹介してくれるミュージシャンは凄腕揃い。
もう大助かり。
アキちゃんの方に向かって、もう一生足を向けて寝られないですよ。
ありがたや~!((´∀`*))
そんなわけで、今月のライブも無事に軌道に乗せることができました。
めでたし、めでたし~~!
って、初演奏のサエグーにとってはこれからが正念場だよね。
でも大丈夫。
大船に乗ったつもりドンとこいだ。
だって、皆、いつも崖っぷちなんだから((´∀`*))
9人が一堂に会した。
本当に近年のSTAは集まりがすこぶる優秀だ。
以前ならば人数の半分が来た段階で御の字だった。情けない話だ。
あれじゃあ、ろくな演奏できないよなあ。
今となってはそれも笑い話。
先月の爆弾低気圧のおかげでスタジオパーキングで車が埋まってしまった件はご存じのとおり。
やっと気温も上昇してきて路面はザクザク状態。
続々と集まってきたメンバーの車が2台も埋ってしまったさ。
まずはツッツー、続いてニシヤン。
皆で車を押しながらも、スノーヘルパーとスコップが大活躍して事無きを得ました。
さあ、スタジオ入りだ。
ああ・・・・スタジオ内が寒い・・・・
エアコンのリモコンが作動しない。
灯油ストーブが5度までしか上がらない。
最近、入れ替えたミキサーの使い方もよくわからない・・・・(´;ω;`)
そのたびにオーナーのキンさんに助けてもらう。
アキちゃんはこの間のお詫びも兼ねて紙袋一杯にお礼の品を手渡していた。
よくできたレディだね。
ただおだりまくっている子ではないのですよ。
気配りはピカ一。
いつも弾けるほどに元気一杯でパワフル。
でもいったんキーボード・プレイヤーに豹変すると男顔負けなテクニックを披露します。
ミキティも今年初のSTAだけに新鮮な気分でアルトサックスプレイをエンジョイ。
ミユキちゃんと女性ならではの話題で盛り上がって爆笑。
エンちゃんは今回STA加入後初のトランペット一人。
ちょっと自信なさげだけど、どうしてどうしてハイノートヒッターの片鱗をチラチラとのぞかせていますよ。
自分で思っているよりも君はふける男だ。
パーカッションを忘れてきたけどね・・・・((´∀`*))
ニシヤンはなにやら怪しげなギターをまた携えてきた。
レスポールからストラト系に持ち替え。
興味のある方たちはSTAブログの楽器館のコーナーを覗いてみてね。
彼は寡黙に皆が打ち合わせ中にもギターを弾いている。
今回はGFRの「ハートブレイカー」の練習。
ツッツーは目玉コーナーとして美味しいポジションを用意されている。
だから気合の入り具合が半端ない。
エンディングにおける合図の箇所やマサとのコーラス、フェイクなどそうとうに鍛錬を積んできた痕跡が随所にあらわれていた。
ワクワクしてくるねえ。
口数はそれほど多くないツッツーだけど、内に秘めたる炎は巨大でメラメラだよん。
タカジュンは歯がゆい思いをしたことでしょう。
イメージトレーニングしていたライブが直前で延期になっちゃったんだからねえ。
あれはショックだった。
だからこそ、今回にかける意気込みは誰にも負けないくらいだ。
曲の合間ごとに、スコアの修正やら、希望的観測もたびたび。
活性化してきて素晴らしい。良い意味でホーンセクションに刺激を与えている。
とにかく始終、トロンボーンでいかにしてバリエーションを膨らませることができるか。この追求、探求心には目を見張るものがある。
サエグーは頭の切れるドラマーだということがよくわかるプレイスタイル。
マサとのリズムセクションの相棒としてよく連動している。
それは最初に取り上げた課題曲で伝わった。
感動的だったよ。
中々、ムズイ展開なのにバシバシと演じてみせた。
たいていは中間部の変拍子でひっくり返るか、見失っちゃうんだ。
最悪の時なんて演奏がストップしちゃう有様。
それなのにしっかりと先導してきてフィンルインまで忠実に差し込んできたんだから。
正直なところ、たしかにまだまだぎこちなく、手探りではあるけど、自分でよく理解している。
ほとんど細かい説明も無用。
その証拠にテイクを重ねるごとに急成長。
思っていた通りのミュージシャンだ。
事前にラインなどで打ち合わせも済ませ、CDーRも送った。
そして初対面のこの日はマサが積極的にカウントやテンポ、アクセントなどを口頭で説明。
スポンジが水分を吸収するごとく、ドンドンと覚えていっちゃう。
凄い才能だなあ。
基本ができているんだね。
実際、この日に照準をあわせて滅茶苦茶に曲を聞きまくったそうだ。
なんたって1曲しか知っている曲がなかったらしい。
それはハンディがでかいはず。
でも、一切の泣き言も言い訳も言い逃れもなし。
「了解です、楽しみです、よろしくお願いします」のメッセージが返されてくる!
至ってクールで清々しいくらいだ。
抑揚のつけ方や強弱、リフとのユニゾンアタックも説明。
すでに次のリハを想像しただけで胸が高鳴るよ。
大きな希望が持てる。
本人からもしっかりと復習、反省、予習をして克服してくると誓ってくれた。
今頃もみっちりと取り組んでいることでしょう。
仕様しているスネアやシンバルも効果。
シンバル収納ケースもゴージャスすぎて、皆、驚愕していた。
だからからなのか、2時間のスタジオ練習が和気あいあいの中で、アッという間に過ぎ去ってしまった。
中身の濃いリハでした。
それは誰もが賛同することだろう。
おかげ様で明るい展望が一気に開けてきたよ。
各自メンバーらの協力あっての賜物だ。
まさに「血と汗と涙」の成果が花開いた瞬間だ。
今後ともよろしくね!!
小樽ゴールド・ストーンのライブは13日の日曜日。
ああ・・・・もう数日しかないよん。
初夏のライブ予定もそろそろ立てないとなあ。
コロナの感染者もそろそろ落ち着いてくれ!
もういい加減にしてね。
錆(さび)とは、金属の表面の不安定な金属原子が環境中の酸素や水分などと酸化還元反応(腐食)を起こして生成される腐食物です。 鉄の赤錆・黒錆、銅の緑青(ろくしょう)、錫(すず)・アルミニウムの白錆などがあります。
masa's art chicago logo respect gallery
NISHIYAN
ネックはメイプル、ローズフィンガーボード、ボディは、バスウッド•••かな?
PUはメーカーオリジナル、ペグはゴトーに変えました。
かなり太めのネックですが、それが気に入ってます(笑)

****さあ、勢いにのってSTAライブレポートは続くのだ。
今回のライブはハンディが多いにも関わらず、近来まれにみるほどのデキだったと自画自賛です。
それでは皆さん、心して読んでね。****
ステージ前面に3つ設置された飛沫感染防止用のパーテーションが我々をコロナから守ってくれます。
いつも同じことばっかり話しているとからかわれつつもめげずにマサのMC。
「ありがとうございます。はい、ここからは折り返し点です。
唐突ではありますが、ここに佇んでいる男勝りな超絶技巧派のキーボーディスト、アキちゃんの今日は誕生日なのですよ!!
ハッピーバースディ!!
本人は照れ笑いではにかんでいますが・・・・。((´∀`*))自分で大歓声のSEを出しているしなあ。
(アキちゃん、腕を高く上げてピョンピョンと飛び跳ね全身で幸せを表現している)
あのね、こんなコロナ禍で思うようにライブ活動ができない世の中ではありますが、今日アキちゃんの誕生日ということで、メンバー達がお祝いも兼ねて集結してくれました。
本当に美しいバンドだと思いますよ、STAは。」
ここで最前列に陣取っている女性のお客様がアキちゃんに向けてクラッカーのプレゼント…と思っていたのに、ヒモを引っ張ったら不発だった・・・改めて2発目・・・・無事にパーン!とはじけて祝砲。
(マサは喉を潤すべくウーロン茶のペットボトルドリンクをグイッと一飲み)
続いてサプライズとしてミキミキちゃんがピアノを弾いて「ハッピー・バースディ・トウユー」のお歌をプレゼント。
アキちゃんはじめ皆も手拍子(おだったアキちゃんはキーボードに触れて変な音が鳴った。
ハイになってしまったアキちゃん。
何を思ったのか唐突にステージ前を闊歩してミキミキちゃんのところまで駆け出して行った。
もちろん会場に向かって手を振りながらね。
もうビックリの行動。
パーテーションにつまずくという落ちまでつけてくれるし((´∀`*))・・・・・
会場中からも拍手の嵐が吹き荒れる!タンバリンもシャンシャンと打ち鳴らされた。
やっぱり嬉しいよね。
セッキーもひたすら写真撮影に勤しんでいる。
なんたって100枚以上も激写していた。
誰もが心の底から祝ってくれている。良かったね、アキちゃん、一生忘れられない誕生になった。
「じゃあねえ、先ほど彦ちゃん率いるソフトクリームというバンドがいたね。
いるかな・・・?あ、帰ったか。俺らが出る直前に帰りやがったな。クソ―・・・((´∀`*))
で、STAも普段は滅多に取り上げないんだけど、伝説のバンド、クリームの曲を確信犯的にお送りしたいと思います。
全然ブラスロックではないんだけど、以外にもこれ受けがいいんだよね・・・・
STAは基本的にアメリカン・ロックを中心にお送りしていますが、これはブリティッシュなやつ。
(案の定、色めきだってきたオーディエンス)ヘヴィーメタルの元祖。
デビュー前のシカゴや初期の頃のBS&Tもレパートリーで取り上げていた金字塔。。
クリームからご機嫌なサイケデリックワールド・・・・・・といえば皆、知っているよね。
いきます・・・・ネクスト・ナンバー・・・・・・サンシャイン・オブ・ユア・ラブ!!(エディット・バージョン)!!」
とびっきりの秘密兵器がこういう時のために控えていた。
この曲を全く演奏したことのないSTAメンバーもいる中、正真正銘のテンションマックスの本番。
緊迫する。
なるようになるって。
図太さにかけては超一流。
やったもの勝ち。(去年の4月、小樽ビール園で2度目のアンコール演奏して以来だ)
じらしにじらしまくったかのような、あのリフを空間突き破るがごとく、伝家の宝刀ともいえるファズ・エフェクターで応戦。
しかし、その直後にリズム隊がメガトン級ユニゾンの塊となって猛追撃。
結局は、極上のハードロックに豹変。
照明もそれに応じるかのごとく、灼熱の点滅を繰り返す。
西やんは長年敬愛してやまないエリック・クラプトン師匠のソロにおけるセルフカヴァー・テイクをこの曲の参考にしているらしく、本来の野暮ったさをできうる限り排除して、よりモダンな味付けを器用に施してきました。
試行錯誤の結果、使用ギターとエフェクター類が最近ほぼ決定したそうです。
(マサもそのライブ動画を見せてもらってから一時相当にはまってしまいました。オリジナルを凌駕する勢いに圧倒されちゃったもん。)
実は、コアなジャンル好きのタイバンの一部メンバーらから歓迎のエールが密かに飛んできていました。
あんたも好きね!と思わず言っちゃいそうなくらいの一体感。
ヤスはずっとジンジャー・ベイカー直伝アフリカン・ドラムではなく、独自の解釈による現代的な味付けを盛り込むオリアンティ・バージョンで鮮烈に対抗してきたのですが、この日は特別で3年前の年末に亡くなったジンジャーへ敬意を表して忠実なるオリジナルドラミング。
マサは憧れのジャック・ブルース役になりきっています。
ブラスのアレンジはコロシアムのテイクを拝借してきて歴代S・T・Aホーン・メンバーらが、ライブのたびに手直しを加えていったという裏話があります。
まあ、この辺に至っては、ほぼリラックスしながら望めるというもの。
スタミナ温存ソングという色合いなのだ。
続々と観客達もより間近で目撃しようと、食い入るように詰め寄ってきます。
マサは最前列の観客を指差してベース本体突き出して挑みかかる。
西やんはクラプトンはもとよりジミヘン、レイヴォーンなどなどを融合して散りばめたアドリブをほどよき刺激発散とともにバシバシと連発してきます。
ウーマントーン、プリングオフなどなど荒々しく持ちうる限りの天才的テクニックを、トリッキーに交えて惜しげもなく注ぎ込みます。
異常なほどの溶け込み具合で昇華。
(実は最後の数行の歌詞からマサは一節を飛ばしてしまった・・・・ほとんどの人たちは気付かなかったと思うけどね・・・マサはヤスの方を見てに苦笑い・・・・・)
エンディングでは全員が一丸となってノイジーに爆走しながら加速しつつも、徐々にスピードダウン。
マサがジャンプしながらフィニッシュで一瞬の静寂。
マサのMC
「ありがとうございます。
YEAH!!時間はまだまだたっぷりとあるので、ひじょうにマニアックなものも開き直って織り交ぜつつ、さて残り3曲へ突入します。
次の曲は5大ブラスロックの一つでシカゴの強力なるライバルとも言われた悲劇の一発屋バンド。
曲調一転してダンサンブル・ビートが大受けしてもてはやされた、アイズ・オブ・マーチで・・・・ヴィークル(STAが最も多くライブで取り上げている曲。
だって文句なしに受けるんだもんなあ)」
これも、「イントロダクション」「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」に引き続いてのエディット・バージョン。
マサの一言一言に頷いてくれている人もいた。
わかってくれているんだね。
観客席も威勢のいい者がエキサイトしているではないか。
ミキミキ嬢&アキ嬢と共に両手を高々とあげ、全身全霊を込めて大歓迎のジェスチャーを掲示しながら拳で合流。
タイバン達も最早いても立ってもいられない、といった様子での参戦だ。
好き者にとっては極め付けとばかりに、血液逆流しそうな炎のナンバー。
文句のつけようもないくらいに、ヒップなアタック感で熱狂。
マサはこの曲、8回目のリード・ボーカル担当。(去年の10月に小樽・ゴールドストーン・イベントでも経験済み)
それでもSTAにとっては第1回ライブから取り上げている十八番だけに、まるで自分達のオリジナルソングのように捲くし立てる。
ボーカルがノビノビとしていて優雅で圧巻。
熱唱に次ぐ熱唱という構成。
今回のライブセットリスト構造は、マサのボーカルをフルにぶち込むという強引なまでの強硬システムを導入。
ホーン隊は体を仰け反らせて、渾身の吹き込み。
マサは、ネックをグルグルと上下にひねり回し振り上げる。
後ろへ振り返ったり、お馴染みのブレイク・パートではドラムセット前にてクルクル。
前後左右にと行き来しながらキックをぶちかます。
一時たりともジッとしていません。
ロックバンドのライブはやっぱりこうでなきゃあね。
それだけにとどまらず、何度もドラムまで駆け寄って右足をバスドラムに乗せてシンバルを蹴りまくる。
その様を逐一冷静に見ているアッキーちゃん。
レディス版エマーソンになる日も近いか!?
手数王ヤスもシンバルの乱れ打ちで対応。
千手観音のようだ。
調子にのりすぎてマサの左肩がぶつかったシンバルスタンドが傾いて倒れそうになるも、グイ~ンと元に戻った。
ジェームス・ブラウンのマイクパフォーマンスさながらの状態。
長年ライブをやっていると予期せぬ突発的なことが起こるというもの。
後日に気付いたんだけど、この曲中マサはベースヘッドをエンちゃんのスコアにぶつけて床に落としてしまったのさ。
丁重なる謝罪をしたら許してくれたよ。
本当に申し訳ない・・・・。
それはともかく、時折ヤスとニシヤンが向き合っての相乗効果を煽りあう、火花散るインター・プレイも微笑ましい。
マサが「ギター!!」とシャウトしながら、ギターソロへと橋渡し。
70年代初期を反映したかのような、西やん渾身のギター・ソロは確実に的を得ているね。
フロントにまで飛び出してきた西やんはこの手の曲でも、的確なるコードワークの度に腕を突き出して盛りたてる。
凄まじき光景。
ギター・リックも伸びやかなるサスティーンも一際異彩を放ち、ここでも獅子奮迅・・・・といきたいところだったのですが、ここでとんでもない事件が勃発した。
ライブってのは魔物が潜んでいるとしつこいくらいマサが言ってきたが、ニシヤンにも忍び寄ってきたのさ。
ニシヤンは何十年もギターでライブを体験したけど、初めて 弦が切れたのだ!!
何気にマサがニシヤンの方を見るとネックから1本の弦がダラ~ンとぶら下がっていた。
「オー・マイ・ゴット!!」
咄嗟に心の奥底で叫んでしまった。
まあ、そこはベテランのニシヤン。
最後まで5弦ギターで貫く男気を貫いてくれたよ。
これも一つの糧。
切れないにこしたことはないけどね((´∀`*))
エンちゃんの打ち鳴らす数々のパーカッションや、グッと渋みを増した女性陣のコーラスもピカイチ。
決めのブレイクタッチ・フレーズでは、メンバーと観客達が何度も大合唱。
続々と詰め掛けてきた観客の中には、プレイ・スタイルを真似ている輩も出現。
エンディングにおける一瞬の空間を突き破るがごとく、目一杯にエモーショナルなひねりもきかせて喉を振るわせるブルージーなマサ絶叫ソロボーカルパート。
腰をやや低く落とし気味に構えてもなお自己陶酔の極み!(ミキサーさんが機転を効かせてリヴァーヴで巧みに演出)
このひとことで観客達が「ヒューッ!!」と歓声。
プレイしている我々でさえも、手前味噌ながら震えがくるほどの高評価を下したくなるほど。
万雷の歓声が鳴りやみません。
口笛ピューピュー吹きならされる・・・・・・なんという夢心地な空間であろうか。
「はい、ありがとうございます!
今日、本当は18バンドが出演する予定だったんだよね。
またキャンセルが出るかなあ・・・と多少は不安だったのですが、総勢11バンドで無事にここまで辿り着けました。
次の曲もブラスロックではないけど、ビートルズをやります。」
「おおお!!」
「今日のライブ中、一番ポップな曲だと思います。でも俺たちひねくれているから、あえてヒット曲はやりません(笑)。
でもね、管楽器が初めて本格的にロックへ導入された記念すべきブラスロックの原点と言われている至宝。
シカゴ、BS&T、EW&Fもカバーしているし、シカゴが1967年に結成して初めて演奏したのもこの曲で、コンセプトを固めるヒントにもなった曲。(皆が感心してうなずきながら聞き入っている)
いい機会だから覚えていってね!
じゃあいきます
。傑作アルバム・リボルバーの最後から2曲目に収録されている・・・ゴット・トウ・ゲット・ユー・イントウ・マイ・ライフ~~!!(STA2019年10月に演奏して以来の演奏)」
どうだ、参ったか!(笑)
間合いを見計らったかのように、ヤスが景気のいいスティック4カウントを轟かせる。
間髪入れずに「ズドーン!」
とってもライブ映えする珠玉の名曲。
ニシヤンは伝家の宝刀ともいえる隠し玉ストロークを忍ばせていて絶好調でしたよ。
サビ・パートにおけるマサと西やんによるユニゾン・ラインも、カッチリと収まっていたね。
当然のごとく、ザ・ビートルズ・ファンがとても多いので、特別に意識する部分があったはず。
西やんは、思い入れタップリだけにバッチリでした。
彼のルーツの一つがビートルズなんですよ。
それもあってマサが今回チョイスしたという経緯があります。
まさに百戦錬磨のアンサンブル適応力だ。
後半ドンドンとヒートアップしていくところをメンバー全員、冷静なる判断でマサの号令を待つ。
「1・2・3・4!」の掛け声で無事に終了。
ニシやんはバイタリティいっぱい。
シカゴなどはずっとお気に入りだったんだけれども、パーカッショニストからギタリストに転向後は念願が遂に叶ったというわけだ。
アキちゃんもいい顔して弾きまくっているもんね。
札幌キーボード界期待の姉御肌。
STAの新しいムードメーカー誕生の瞬間だ。
ヤスは陽気な観客とリンクするように、向き合ってスティックを左右に高々と振って猛アピール。
マサもそれに感化されたのかホップ・ステップを繰り広げる。
ミキミキちゃんもここにきてメキメキと頭角をあらわしてきています。
メンバー達は今後のSTAライブでも色々なことへ積極的にチャレンジしていきたい!と頼もしい言葉を投げかけてくれました。
今後の活躍に要注目だ!
****さあ、残すところ、あとわずか1曲(((´∀`*))!・・・フィナーレに突入します。
もう少しの間、お付き合いくださいな。極上のブラスロックワールドは果てしなく続くよ。
もう泣いても笑っても正真正銘のラストに突入します。
もうお約束の展開であれが飛び出しますよ!
覚悟のうえでご用心。ぜひとも心してね。****
残響音が不気味に果てしなく支配するその様を引き摺る様に
「・・・・・今は何時くらいかな?(チラッと時計を見る)・・・・程よい頃合いだね・・・・・・それでは極上のミッドナイト・ソングでラストを締めくくってみたいと思います」
この時、すでにニシヤンはギターを掲げて小刻みに震わせつつも唸りを発する・・・・・「ウィ~~~ン・・・・・・」
マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに左足を乗せたまま「いきます!盛大に盛り上がっていきましょうー!松山千春の曲ではないですよ(笑)・・・・・・25or6to4!!!」(EDIT VER)
マサがニシヤンの方向を左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから
「ガガガガガーン!」
アキちゃんらを交えたメンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」
「会場後ろの方も一緒に!!HEY!HEY!」
驚いたことにメンバー全員がそれに連動して、ノリノリに手拍子を交えている。
その上、しきりに楽器を振っている。
いつの間にかエンちゃんはパーカッションを手にシェイクしながら元気一杯ではないか。
ギターも、これ以上ないほど過激に攻め立てる。
マサも一緒にメインリフを弾き始めると、ヤスも問答無用とばかりシンバル類総出で便乗する形にて熾烈になぞってくる。
疾風のごとく耳をつんざくホーンセクションの狭間に、キーボードも参戦でリズムの鬩ぎ合い!
あるバンドは「STAはスペシャル軍団」
あるギタリストいわく「ニュー・ギタリストは上手いし、いい音を出していますね~!」
あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」
あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・」
あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」」
あるキーボードいわく「STAは憧れ💛!!」
マサは1フレーズごとにステージフロントに並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。
ニシヤン&マサが両サイドのフロントにて陣取り。
この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。
ギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。
各メンバー達も負けじとフォーメーションを維持しつつ大奮闘。
なるほど心強き存在感。
白熱するホーン隊は、拳を突き出すタイミングが絶妙。
アッキーも伝家の宝刀を手に、茶目っ気タップリなポーズでエキサイティングなプレイを披露しての挑発。
誰言うともなくメンバー達が合間を縫って
「イェーッ!!」観客も「イェーッ!!!」のコール&レスポンス要求で半狂乱(声出しなしの拳突き上げ体制)。
もうこれで本当に終わりだと察してか、余力を振り絞って全員グチャグチャでどこもかしこも必死の形相です。
STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。
更にマサはエンちゃんと背中を合わせて、コミュニケーションをはかる(エンちゃん、口内炎が完治してよかったね)。
ヘッドバンギングにて中央フロントで両膝つき、気迫のヴォーカルを続行。
ニシヤンは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときソロで埋めつくすほどに我を忘れて、ギターの鬼と化しています。
もちろん弦は切れたまま・・・・でもそんなことには、まるっきりお構いなし。
起承転結のメリハリはバッチリ!!!
ありとあらゆるテクニックをぶち込んでいる様は、まるでギターの教科書、お手本を提示しているかのよう。
あの場面を見たマサは即座に1972年シカゴ2度目の来日時、武道館でやはり「長い夜」のギターソロの最中に弦がきれたことを思い出した。
切れた弦を右手でバシッとはじいてソロはずっと続行。直後にローディーがその弦を外しに来る。
ソロは止まらないどころか益々過激さを増す。
凄まじき光景。
さてさてニシヤンといえば、締めはエフェクター・ボードのスペースにもどって、ワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃で爆発寸前(本家のソロをほぼそのままに再現。
これも究極のフィンガリングで完成形とみた。
まるでテリーが乗り移ったかのようだ。
オフステージの時にマサは西やんに言った。
テリーのソロを弾いている時って本当に満たされた表情をしているね、と。
そう言われた西やんもまんざらではない様子で思わずニンマリ。
そして数年前からギターソロの後半でやりはじめた、シカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズをニシヤンの合図を待ってホーン隊全員が吹き込む。
トドメはきっついハイノートで息の根を止める。
リー顔負けなトランペットで対等に渡り合うファニー。
パワフルなエンちゃんがホーンセクションに在籍しているという贅沢さも、良い方向に作用しているようだ。
オフステージでは控えめな彼も、いざステージに立つと存在感を放っているのだ。
(本人は控えめに謙遜しているけど、相当なパワーヒッターだと思うよ)
ウカウカしてなどいられないよ、先輩どもよ!
マサが3番を歌いながらベースのネックを観客方向に突き出す。
恍惚の領域に到達したのではないか!?
これもライブでなければ味わえないハプニングのシーンだ。
マサのリードボーカルにミキミキ&アキのコーラスも初体制。
当然シンセブラスが援護射撃で彩を添える。
メンバー達が俄然色めき立ってきた・・・この状況。
どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。
何が飛び出して、どんな展開になるのか。
我々にも皆目見当がつきません。
まあ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴ならではの持ち味のひとつだね。
やはり役者が違います。
マサが自分の楽器を垂直に突き上げて、揺すりまくるの図。
尚もニシヤンのソロは轟き渡り、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!?と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。
照明スタッフがSTAのメンバー達を追うのは大変な作業だ(事前に、とにかく思い切りサイケデリックにアーティスティックにヘヴィーにと希望提出しておきました。無理難題だよなあ・・・・・笑)。
エンディングではベースのネックを天高くに立てホップステップ。
ベースギターを肩からはずして、ボディー上面にパンチを「ガツーン!」と食らわせるポーズ。
いつもならばここで終了なんだけど、この日のプッツン度合いは異常だった。
多分、去年の7月に食らった「小樽の旋風」に対する憂さ晴らしか!?
もう制御がきかない。
あまりにも危険とメンバーや観客たちからクレームが入りお蔵入りしていたアクションも、いきなり首をもたげちゃった。
まずはベースギターのネックをパンチング・・・・しつこいくらいに「グワングワーン!!」。
「カリフォルニア・ジャム」かあ、ここは!!??
さすがにベース破壊とアンプにガソリン爆破と客席落下はなし・・・・当たり前だよ(爆笑)
とどめはベースを高々と掲げて腕を伸ばしダメ押しとばかり、観客席へしつこく突き出す。
ノイジーな悲鳴をあげるベース「グワンギュワーン!」。
ホーン隊は必死の形相で、血管ぶち切れ寸前まで吹き続ける。
極めつけのフィニッシュは片足上げて思いっきり床に振り下ろした。
「YEAH!!」一礼して、マサがジャンプ一閃でTHE END!!!
というわけでしてノリが最高!
やはりライブはこうでなきゃあね。
正真正銘のライブバンド面目躍如だ。
疾風のごとき出来事で恍惚状態。(ミキミキちゃんは改めて度肝を抜かれたようだよ。まあ、その内に慣れるさ・・・笑)
心地よき疲労感が全身をじわじわと襲ってくる。
「ありがとうございました!また会いましょう!!」
身体がやっとほぐれてきたところで、時間切れの完全燃焼。
アッという間の幕切れで、30分が過ぎ去った・・・・・
いい汗かいたね。
この会場は初のメンバーらもいたけれども、なんとかかんとか無事に終えることができました
十分に満足してもらえたかな!!??・・・・・YES I CAN!!
またすぐにでも、STAはここでのライブのため戻ってきたいですよ。
それまではお楽しみとしてとっておこうよ。
痺れるようなかっこいい曲をたくさん用意しておきますよ。
追記・・・・アキちゃんはセッキー&ミキミキちゃんから美味しそうなお菓子やお団子をプレゼントされていましたよ。
VERY SPECIAL THAKS TO・・・SASSA&TETSU& ABESAN&KENNYSAN&MR,SAITOH&KASAIKUN&KAZAMAKUN&MIWAKUN&MINAGAWASAN&LONG TEA&BUNKOH&NABESAN&CHIEMISAN&NISHIYAN&SIGICHAN&RICE BALL&DUMPLING&HAPPY BIRTHDAY&HARUCHAN&HIKOCHAN&MIKIMIKICHAN&SEKKIE&SNACK&CARAMEL&KYOHKOCHAN&CHAPPIE&TOMOMISAN&FUMIOKUN&FUKUSAN&MUーCHAN&NAOCHAN&MORLEY&D PARKING&CRACKER&DORAYAKI&MASK&TEMPERATURE MEASUREMENT&VENTILATION&IKU&KEI!!!
****ハイ、このライブレポートの主役が遂に登場です。時間を逆戻し体制で、心して読むようにお願いいたしまする!!****
8、16:45~17:15
どこでやっても浮きまくりのバンド「THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)」
この日はいつもにも増して浮きまくっていました。
主催バンドのパーティーズの皆さん、演奏以外にもスタッフも兼任していてお疲れ様です。
結果ですか・・・・・イベント自体は、温かいお客様たちの後押しで大成功でしたよ。
STAはいつものように、もう開きなおりの精神に乗っ取り、己を信じて信念を貫き通すのみ。
13年連続13回目は単独での最多出演記録!!
ずっとその偉業は誰に譲る事もなく更新中(実は皆勤賞はマサのみですがね・・・・)
延期やら中止やらでも、なんとかかんとか今年初のライブに無事漕ぎつけることができました。
良かったあ・・・・。ホッとしたよ。
バンドからのメッセージです・・・・「北国唯一無二、極上のド迫力ブラス・ロック・サウンドを貴方のハート
へお届けします。心ゆくまでご堪能ください。ヨロシク!」
今回はSTA以外に管楽器が所属していたのは「ベリージャム」のチエミさんアルト・サックスのみ。
岩見沢コミュニティFMラジオ音楽番組でDJを努める御大ケニーさんが、マサのそばに寄ってきて「STA出演はまだ?待ちきれないよ!」とひとこと述べて微笑んでくれました。
毎度毎度のことながら、今回のSTAも大所帯を誇っています。もう誰も驚かないよね(笑)
ミキサー主任のミワくんはイベントが終了時に駆けつけてくるとのこと。
つまり今までずっと助手だったケイタ君が出世して最近は現場全体を任せられているのです。もう彼もすでにSTAに関しては熟知しているので余裕の構えです。
そして今回から新たなスタッフとして若きカサイくんが加わったのだ。
ドンドンと音響関連も活性化しているのですね。
事前にマサが彼等の手元へ提出しておいた詳細なるセットリスト、編成表、器材位置、使用ワイヤレス2機の周波数帯域が記載されている用紙で内情はバッチリと把握。
口頭による打ち合わせも済ませてあります。
当初STAは9人だったところを、コロナ禍での諸事情により次々と離脱する事態に陥ってしまいました。
久し振りのピンチ。
そこからは凄まじき行動にでた。
マサとアキちゃんの2人がありとあらゆるツテを使って、数十人に参加要請をする。
もうSTAメンバーの中には「曲目を変更するか、出演辞退したら」とか言う者も現れ出した。
それでもあきらめずに、交渉はひたすら続けた。
見通しが全然つかず、日にちも迫り、さすがにもう無理かなあ・・・と弱気になりかけた時、救世主が突然舞い降りた。後光がパアッと差して見えたくらいだ。
その人は一旦、御断りを受けちゃったミキミキ嬢!
この日、3番手の「稲葉美紀DEAR FRIENDS」でリードボーカルを華麗に披露した彼女だ。
実力派で人望も厚い人気者ゆえに引っ張りだこ。
以前にはSTA企画「リブレーション」で「40高中(セッキーも在籍)」にてアキちゃんとのツインキーボードで出演したこともあった。
その流れでミキミキちゃんがリーダーのセッキーに相談したらしい。
すると「なんで参加しない!?」と即座に一喝されたそうだ。
それで結局はアキちゃんに参加の意思連絡が届いたわけ。
もうぶっ飛ぶくらいの大快挙。
アキちゃんだからこそ閃いたアイディアだ。
飛び上がるくらいに喜ぶアキちゃん。
超久しぶりの共演を果たすわけだからね。
それもSTAにて。
尽力してくれたアキちゃん、男気を見せてくれたセッキー、そしてハード・スケジュールの中を調整して合流してくれたミキミキちゃん。
もうこの3人の方向に足を向けて寝ることは一生できないなあ・・・・。
奇跡って起こるもんだ。
神様はやっぱり見守ってくれているんだねえ。
そこからはスムーズにアキちゃんが中心となって、ミキミキちゃんとの打ち合わせに突入。
ファニーからもブラススコアを送ってもらい、キーボード&ホーンの曲ごとの振り分けを行う。
この辺は手慣れたものだね。
プロフェッショナルな手腕を発揮。
メンバー達の中には初めてプレイする曲もある中での意見調整。
本当に頭の下がる思いだ。
しかもミキミキちゃん自ら「コーラスがいないのならば私がやりますよ!」ときたもんだ。
もう驚愕だよ。
至れり尽くせり。
慣れないブラスロックだけでも、てんてこ舞いのはずなのに・・・。
本格的なハーモニーまでをも実現してくれた。
凄いなあ・・・・。
地獄から天国に昇りつめた至福の瞬間。
諸々の詳細はこれからのライブレポートでお届けしますね。
そんなこんなで総勢7人で賑々しくお送りします。
2人がホーンセクションで占められています(ツインTPのみ)。
これも毎度お馴染みのメンツなんだけど異色の編成なのですよ・・・・。。
でも広いステージゆえに皆ノビノビとプレイに専念できます。
満を持して、ニュー・ギター・ヒーローとして正式に迎え入れ一昨年の9月小樽屋外ライブイベントで初めて参加した西やん。
手ごたえを双方共に感じて再度合流したのがマリンホール。
彼がパーカッション時代を含めると早いもので、あっという間に2年以上が経過しているのですね。
もちろん、STA内に多方面でグッと新鮮なる息吹を吹き込んでくれました。
安定感抜群のテクニックは当然として、最大の目玉でもある彼の知性を糧に、益々エネルギッシュなパフォーマンスを繰り広げてくれますよ。
ファッション・リーダーのアキちゃんは、相変わらず見事にドレスアップしたセクシーなイデタチで乗り込んできましたよ。
対バンの盟友達も、こぞって応援に駆けつけてくれました。
全員たった2回きりのスタジオ・リハーサルなのに、よくもまあ責任重大なるパートを各人が演じてくれました。
毎回のSTAライブ時も、同様ですが、今回のセットリストはメチャクチャに複雑怪奇なる高難易度な内容。
そこのところは真面目で努力家で何にでも真摯に取り組むメンバー達。あの手この手を尽くして、皆がそれぞれに孤軍奮闘で全曲を己のものとして習得していました。
演じているメンバー達自身が驚愕していたくらいです。
火事場の馬鹿力なんでしょうね。
各自は多くを語らないけれど。
いつも無理難題ばかりふって申しわけない・・・・。
でも結局悲鳴をあげながらも皆、ドップリとはまってエンジョイしているのだから嬉しい限り。
ブラスロックの魔力が成せる業。
そのような猛者ばかりがここに集っているわけです。
ゆっくりする間もなく、ホーン・セクション達は最後に客席テーブル上でスコアやタブレットとニラメッコしながら一通りの最終打ち合わせ。
マサは出番前に会場をぶらついていると、可愛い弟分のサッサが綺麗な彼女をエスコートして現れた。
12月のウイズユー以来の再会だ。(その前は4月の小樽ビール園ライブ)
4月にはラフな髪型、クリスマスの時はリーゼント、で今回は髭と髪を伸ばしていた。彼女が呆れていたくらいだ。
まあ、それもこれも若さの特権でもあるし、探求心公正なミュージシャンらしいね。
そのサッサがマサのフェンダーUSAジャンパーに目ざとく反応した。
「ギブソンもあるよ!」
羨望の眼差しがキラリと輝いたのを見落とさなかった((´∀`*))
それと、実はメンバーの中には毎年今時期、必ずと言っていいほどインフルエンザになった者、高熱と咳に悩まされた者などなど、病み上がりミュージシャンがいるのです。
恒例のようになっている。
こんなありがたくないサプライズはノーサンキューだ・・・・。
で、今冬は皆、万全の体勢で臨めるね・・・とホッと胸をんでおろしていたところ・・・・・コロナ感染者もいないし・・・。
入口カウンターでは体温検査もバッチリと受けて通過。
現在のメンバー達だからこそ成せる、スムーズなる奇跡の離れ業。
かえってそれらを楽しんでいるようにも映りました。
今さらながらも大したもんだなあ・・・と痛感した次第。
一緒の舞台に立っていながらも、思わずゾクゾクしたほど。
何のトラブルもなく無事にこなしていました。テンションもマックス状態だね。
以前のメンツならば確実に、大恥ライブとなったことでしょう(STAは何があろうと、一度も穴を空けたことがないのが自慢)。
まさに、いついかなる時でも常に危機に瀕している、いつでも危なっかしいバンドが何とかかんとかここまで辿りつけました。
前にライブを終えてステージ後片付け中の「セイラーズ」メンバー達に「お疲れ様」とねぎらいの言葉をかけて、入れ替わりでSTAいざ出陣です!
いつものようにミキサー担当の2人とパーティーズのスタッフ達が手馴れた段取りで迅速丁寧なるセッティング。
心強いなあ。
マサの元にはカサイ君直々にシュアーワイヤレスレシーバーを受け取りにきた。
一生懸命な姿が初々しくも清々しいね。
ケイタくんは白いビニールテープを即座に貸してくれたよ。(マサは古いセットリストを持ってきてしまい、慌てて交換・・・ビックリしたなあ・・・・)
アベさんやセッキーはホーンセクションと歓談しながら写真撮影ポーズ。
すでにビールを飲んでいるらしく、ほんのりとほっぺたが赤らんで上機嫌の様相を呈しています(笑)。
ケイタくんの指示に従って2管がいっせいに音出し。
マサ&ミキミキちゃんもマイクチェックに勤しむ。(アちゃんはコーラスマイクの使用を直前で断念・・・・)
最近のSTAメンバー達はセッティングがすこぶる早い。
大所帯だと何かと面倒をかけてまごつくものなんだけど、無駄の無い手馴れた速やかなフットワークで軽妙な動き。
涼しい表情だ。
セッキーもセッティングに尽力してくれた。
アキちゃんのキーボードだけにとどまらず、ヤスのところへいって同じSTAドラマーとしてお手伝いしてくれた。
文句なしにナイスガイとはセッキーのためにあるような言葉だ。
ありがとうね。
もうこうなったら演奏に100%専念できるというもの。
tromboneなし、サックスもパーカッションもなしというハンディもなんのその。
怖いものなしの勢いにのって戦闘態勢が整った。
****MEMBER****
MASA・・・B VO
ENーCHAN・・・TP
NISHIYAN・・・G
FUNNY・・・TP
YASU・・・DR
AKI・・・KB
MIKIMIKI・・・KB CHO(SPECIAL GUEST!)
****SET LIST****
1,INTRODUCTION・・・CHICAGO
2,MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)・・・CHICAGO
3,SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
4,SUNSHINE OF YOUR LOVE・・・CREAM
5,VEHICLE・・・IDES OF MARCH
6,GOT TO GET YOU INTO MY LIFE・・・THE BEATLES
7,25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
全員のセッティング状況を細かく見計らってマサがスタッフのカサイくんへアイコント。
マサがロングブーツを履いているアキちゃん(これを脱ぐのはキツクテ至難の技らしい・・・・マサが手伝ってやったくらいだ(-_-;)が発するプログレッシブ風なSEを確認後、手拍子でテンポを送る。
西やんがスペイシーなギターミュートカッティングサウンドで、一種独特なる異空間を作り上げる。
すかさず合図を返すと、それに便乗するかたちでヤスも剃刀のごときハイハットワークで応える。(この2人は何でも受け入れてくれるから調子にのったマサは思わず頭を抱えちゃうような要求をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!)。
本編へのプレイが待ちきれないという様子。
マサは威風堂々とスタンバイ。
もうすっかりと手慣れた感じの司会進行役サイトウ氏が、会場後方から落ち着き払った声で華々しくナレーションを告げる。
「たいへん長らくお待たせいたしました。いよいよはじまりますよ!今か今かとお待ちの皆さん。そうですよね。これから熱いステージをお届けして参りますよ。もはやお馴染みとなりました大所帯バンドが小樽運河プラザに颯爽と帰ってきました。ハーイ!!北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
ド迫力ホーンセクションを心ゆくまでドップリとご堪能ください!メンバー一同この日この時この座間を心待ちにしていました!それではヨロシク!THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」
ジャストなタイミングで「オーケー!1・2・3~!!」(思い切りカザマくんがリバーブを深めにかけてくれたよ!)
波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。
猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。
さすが、この人数だけに勢いが桁違い(本来はもっと多いんだけどね・・・・)。
プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。
すでに掴みはバッチリとオーケーだ。
普段は寡黙なヤスもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。
その上、4年前の4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が今でも相当感動的に残っているらしくて、ずっと刺激を受けている御様子。
如実にドラミングの随所にダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!
イントロの爆音が情け容赦なく多方面へと襲い掛かる!
ほほえましい光景に常連組が客席でやや控えめに参戦。
写真&ビデオ撮影にと勤しんでいます。
皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリと手拍子をあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますがしばし見とれてしまいました。
もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。
メンバー一同愛して愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。
その中でもこの日ほど迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!出色の出来と自画自賛(ここ最近は正直な話、ふがいない演奏が続いていたものでして・・・・・)。
モニター・スピーカーに片足乗せて、マサが野獣のごとく吠えまくりながらも襲いかかる。
アグレッシブなアクションを巻き起こす。
計算されつくしたニシヤン独特なるシャープな音色のギターが、ヤスのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく(この黒いレスポールタイプのギターは謎多き怪しいメーカーの貴重なる一品。コンディションも良好な光沢を放っていますが本人は詳細を決して語らず・・・・マサも必要以上に問いただしたりはしない・・・笑)
看板ともいえる2管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。
後方サイドからは、ドラムが遠慮なしにグルーブを構築しながらの進撃展開。
会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元模様の高鳴り。
なんという高揚感であろうか。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。
さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??
さあ、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。
12月の反省点は見事にクリア。手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。
切り込み隊長はいきなり初参入のミキミキちゃんによる、やや食い気味かつ流麗なるシンセサイザーによる掟破りのトロンボーン・ソロで場面転換。(アキちゃん直伝)
大した度胸の持ち主だ。
ここがミキミキちゃんの凄いところ。
さすがに百戦錬磨の達人だからこそ成しえる技。
何事もなかったかのように振舞っていたよ(ヤスによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
能あるタカは爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。ねえ、ミキミキ君よ!
1回目のスタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。
なんと自宅に宿題として持ち帰り3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!
すさまじき探求心。
エンちゃんもギリギリ滑り込みのリハなしぶっつけ本番だから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだけど、それも取り越し苦労だったようです。
マサによる流麗なる美しきオクターブベースに導かれて場面転換。
これがまたとびっきりに効果絶大さ。
マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのヤスが猛然と先導しつつ、お次はベテラン・ファニーちゃんの出番。
彼のトランペット・ソロは熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。
一聴しただけで安定感抜群。
時折ヒステリックなハイノートなども懇切丁寧クールにヒットしていてニンマリ。
正直な話、この曲はトップがキツイとのこと・・・・それは、うなずけるねえ‥‥でもご挨拶ソングだからねえ。
不動のポジションなのですよ。
悪しからず。
エンちゃんは「滅多にこのソロを他の人が吹くところを聞けないので新鮮」と語っていました。
バッキングによる強弱のサポートも効果覿面だ。
もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。
なにやら恐ろしいくらいにもの凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。
ニシヤンは臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。
そして第3の男、そのニシヤンによるワイルドなギターが火を噴いた。
いきなり過激なハーモニクスを導入部分に一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。
ただひたすらにエキセントリック。
序盤はテリー・キャスのフレーズに敬意を表する・・・・。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。
身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。
あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。
ニシヤンがもう一つ所属しているバンド、リミックスの時は大股開きスタイルなんだけど、STAでは常に横向きポーズで全体を注視している。
これが彼の楽器別スタイルなんだね。
そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?
ビブラート、グリッサンドに至るまで再現しているよ。
この前面へのせり出しシーンはヒロリンのリクエスト。
極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるヤスが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。
サンキュー!
いつもは沈着冷静なるヤスもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。
すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力ある支柱だ。
エンディングにおけるベルトーンも、アキちゃん渾身の1音を筆頭に見事な連携で繋がった。
そしてニシヤンからホーンセクションへと受け渡る流れへ。
ここで繰り出したニシヤン入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。
これぞまさしくロックの原石。
いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。
マサが後方に設置されたドラム用のお立ち台に左足を乗せ、右手を頭上に掲げてグルグルと何度も素早く回転。
ヤスと呼吸合わせ、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えて激しいジャンプでフィニッシュ。
以前、ASの女傑ミキティいわく「マサとニシヤンは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていましたっけ。
「ありがとうございます。sapporo transit authoritです!
皆さん、楽しんでいますか?YEAH!!」
アキちゃんの秘密兵器、鍵盤による大歓声がここで炸裂。
「見てもらえばおわかりのとおり、本日は我々の売りでもあるホーンセクションがツイントランペットのみです・・・。
今のコロナ禍による打撃がこんなところにも表れているのですね。
でもそんなSTAに頼もしき救世主が現れました。
本日の午後2時に出演していた稲葉美紀DEAR FRIENDSのミキミキちゃんがスペシャルゲストとして参加していただけることになりました!
(再びアキちゃんの秘密兵器!!((´∀`*))でドッと沸く)
というわけで、アキちゃんとの美魔女コンビによるツイン・キーボードでお送りしたいと思いますので、最後まで楽しんでいってください。よろしく!!
ALLRIGHT?ALLRIGHT??
NEXT NUMBER ・・・・MAKE ME SMILE !!!」
(1・2・3・4!)
ジャスト・タイミングから、ヤスによる軽快な4カウントが即座に空間を打ち破る。
この曲もドテッパラに炸裂する一撃が狂おしいくらいに激しく、やはりイントロが常に豹変、それでいてごり押し感なくスッキリとスマートにまとまっているところがやたらと発揮されていて痺れます。
実はね、この曲、小樽でSTAがライブのたび、会場にいる外国人の方達から「MAKE ME SMILE !」とリクエストされていたのですよ。
あちらサイドのほうにめっぽうウケがいいみたい。(この日は残念ながらいなかったけど・・・・)
でもいろいろとややこしい事情があってしばらくお蔵入りしていたんだけど、最近はめでたくそれも解除されて徐々に日の目をみてきたというわけ。
でも再度取り組むからにはグレードアップは常識。
みっともない不協和音も晴れて排除され、STA流の果てしなき無き王道ともいえるパーフェクトな曲になったよね。
めでたしだ。
最近のS・T・Aはけっこう、こいつに馴染んできたよ(ホーン隊にとっては鬼門かな!?だってトロンボーン・プレイヤーが作った曲だからね)。
この曲でもリード・ボーカルはマサ。
最近トライ中なんだよ。
苦労しました。
マサはユラユラと腰振りダンスで観客を誘惑?挑発??。
美紀ミキちゃんは、ここでも、相変わらず虎視眈々と大奮闘。(先輩たちは優しく彼女を好サポート)
血沸き、肉踊る現象とはまさにこのこと。
各メンバー達は多方面の分野にまたがって八面六臂のフル稼働しているから、このくらいのことなんてお茶の子さいさい。
ダンディーなエンちゃんは、なかなか堂に入ったプレイスタイルで男ならではの色香をタップリと漂わせて吹き込む。
真横で負けじとファニーもハイノートヒッター。
これにはマサも、毎度のごとく戦慄を覚えるのだとか。
2管という編成だけでも贅沢すぎるのに、ご両人とも全くタイプの異なるプレイヤーゆえに面白い化学反応がしょっちゅう勃発するものだからたまらないよ。
ホーン&シンセブラスによるバッキングは疾走感の塊のようなブラスロック代名詞をはかる。
エンディングではニシヤンによるトリッキーなる16フュージョン仕込みの速射砲ピッキング・ギター・ソロ(アキちゃんが特に好きなところ)。
ニシヤンのギター音って大きいんだけど、ちっとも耳障りだったりうるさく感じたりしないんだよね。
これってやっぱり巧みなる音作りだ。
特筆すべき点はミキミキちゃんによるコーラスワークだ。
爆音に圧倒されてけっこうきつかったらしんだけど、バッチリとハモッテくれてゾクッときちゃったさ。
ブラス隊による緻密に構築されたアレンジの妙が、更なる完成度と緊張感を増幅させつつも第1楽章を終了(本来ならば全部で7楽章なのだ)。
フェイドアウト部分は入念にスタジオで打ち合わせたとおり、メドレーで永遠のピアノ・スタンダードへとバトンを渡す。
ああ・・・・こういうタイプの曲を演奏するたびにパーカッションプレイヤーが欲しいよう・・・・・と、しみじみ心から願うよ。
ここからは中盤戦だ。
ちょっと捻りを加えて実験的要素も盛り込んでみたよ。
マニアならば思わずニンマリだ。
皆、全身汗まみれながらも、気持ちがよさそう。
それでははじまり、はじまり!!~~
「WOW!サンキュー!いつにも増して浮きまくりのSTAではありますが(パチパチと拍手をいただく)、こんなにもお客さん達が残ってくれて感激しております。
今、演奏した曲達、知っている方はいますか?」
お馴染みの連中が続々と手を挙げた
「当然、知ってるよ!!」
「君たちはいいの!!(((´∀`*))
それでは、これまでは初期シカゴのブラスロックが続きましたが、ここではソフトな響きのチューンを。
特に人気の高い曲をやります。
今日は土曜日だから、この曲をやるよ!・・・・アベさんのお気に入りさ。どうぞ~~!!」
と言った途端にミキミキちゃんが寸分の狂いもない間合いで場面転換力強い連打へ!!
の方向へ向き直った瞬間、絶妙のシンコペーションを基調としたあまりにも超有名なるイントロをピアノで嬉々としながら響かせる(前曲からの音色チェンジも素早くこなす)。
あれ!?どこかで聞いたことのあるピアノだ・・・・・
MIKIMIKIちゃんいわく「アッキーが加入したからSTAは確実にパワーアップですね!」とのこと。
まさしく、その通りだ。
でも今はミキミキちゃんも一緒にコラボレーション!
至福のひと時。
(オーディエンス達いわく、この曲がはじまるといつでも誰もが最高の喜びを滲ませてノリノリなんだそうですよ。こんな話を聞くとミュージシャン冥利に尽きるね。そうそう、実はこの日のライブを見に来たFさんも打ち上げ中、マサのもとに歩み寄って大好きなシカゴ愛を熱心に語ってくれました。
で、サタディ・イン・ザ・パークを一緒になってウキウキ歌ったそうですよ。最高の出会いに乾杯!!)
「SATURDAY IN THE PARK」
(1972年7月リリース初の1枚組オリジナルスタジオ・アルバムCHICAGOⅤからのファーストシングル。ビルボードHOT100にて最高チャートで第3位を記録)
シカゴ初の記念すべき反戦的意味合いを含んだミリオン・ナンバーがはじまった。
当然ここでの主役は、最初から最後までピア二ストのミキミキちゃん。
最大の見せ場であり、彼女の真骨頂。
(アキちゃんの根性の入り方も半端ない。アメリカ製のテンガロンハット、胸元が大きく開いたセクシーなシャツ、場数を踏むたびドンドンと立派なロッカー然として進化している)
このテンガロンハットを小樽で見たミキティはすかさず「まるでSTAみたい!」と歓喜の声を上げてその場で被ったんだそうですよ。
こんな素敵な曲をプレイするバンドって、ナンマラいかしているでしょう。
スタジオリハでは特別なる思い入れを込めて取り組みました。
なんたって長年にわたって正式なキーボードは不在だったんだからね。
当初マサはピアノなしではやる意味なし、と判断してストレス回避も含め、泣く泣くお蔵入りさせようとした。
ところが機転を効かせた久留氏、次いでニシヤンがギターコードでのパターンを演じて「どうかなあ!?」と主張。
半信半疑それが演じてみると思いのほか、心地よい仕上がりなので、以降はギターアレンジバージョンでずっと披露していたのだ。
もはや手慣れたもんだよ。
これはすこぶる斬新で快感。
まるで違和感もなく、結果的にはやって良かったねえ。
西やんもこれをギターメインで演奏することを密かに夢見ていたんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇る心持ちだったことでしょうねえ。
加入前にアキ嬢はSTAライブを目前で見て「なるほど。こういう風にやっているんですね!」と目から鱗状態。
感心しきりだった。
それも参考にアキちゃんはありとあらゆる音源を片っ端から発掘してきて指癖や強弱、微妙なるタッチ感を調べ上げた。
その結果がここに結実してミキミキちゃんへと引き継いだんだよ。
文句の付けようなんて微塵もあるわけがないっしょやあ。
大役を果たしたね。
涙腺が崩壊しそうなほどだ・・・・。
この感動が欲しかったのさ。
本物だ。(近年は本家のロバートラムさんがショルダーキーボードやシンセで弾いてるんだけど、やっぱり生ピアノのニュアンスには程遠い。これが生命線なんだから。シビアな意見かなあ、これって・・・・だって愛するが故の正直な感想なんだから)
もちろん、それに呼応するように会場全体も熱烈なる声援へと反応が変わっていく(一旦、席に戻った観客たちも再びステージ前のフロアにてダンス)。
それにしても、この曲、一聴する限りだとシンプルに聞こえるんだけど、リズムの違いが如実に現れるのですよ。
サビにも奥の深い部分が垣間見えます。
マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。
ヤスは特にこの曲でのドラミングが冴えわたっていた(最近、独自のアイディアで加えたリムショットがことのほか素晴らしすぎてにやけてしまうほど)。
西やんもギター・ストロークの隠し味で、より皆さんが贅沢極まりないハッピーモードに浸れちゃうようにつま弾いているのだから不思議なものですよね。
ほとんどの人々がニコニコしながらも手拍子!
腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている人も発見。
会場のあちこちで嬉しそうに、両手をあげて大はしゃぎしている人たちも見えるではないか!?
数人のオーディエンス達も、ずっと横並びでタンバリンを打ち鳴らし続けているよん。
ステージ手前では、ある女性が簡単な振り付けを指導しながら曲と一体になってステップを踏んでいます。
西やんも時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らす。
笑みを湛えたアキちゃんは目の前の観客達の笑顔にもすこぶる癒されたそうですよ。
世界平和を声高らかに提唱する、これこそスケールの大きいマンモス・ソング。
まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高き、ターニング・ポイントともいえるアンセム。
愛と平和を謳歌しながらも反戦を訴える部分もさりげなく含まれているんだから、さすがしたたかで思慮深い我らのシカゴだ。
マサが歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士が微笑み返し。
ミキミキちゃんも厄介この上ないこの曲のコーラスを軽々とこなしてくれました。
あのピアノを弾きながらよくぞそこまで器用に歌えるものだ。
他のミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。
エンディングに至るまでマサからヤス、アッキーへと受け継ぐアイディアが見事に実を結んだ(これも2人でスタジオ入りしてみっちりと真面目にトレーニングしたもんね。過去にここまでこだわって突き詰めた人は皆無だ。今後ももっともっと煮詰めていこう!!)。
歌メロには人一倍のこだわりをもって挑んだ「WOWOWOW~!!」
うっとりするほどポップで幻想的なラストは、気合十分パーフェクトに完奏。
普段はホノボノと佇んでいるエンちゃんではありますが、やる時は綿密にバッチリ決めてくるところなんかさすがですよね。
マサが動きすぎて横に構えるエンちゃんのブームマイクスタンドにぶつかり倒しそうになるも、瞬時に抑えて事なきを得た。
「大丈夫ですよ!バッチリと掴んだから!!」とエンちゃん。
反射神経がいいねえ。
ようやくこの頃になると先ほどまでの緊張感は収まってきてリラックスしてきた。
肩の力も抜けてきて爽やかな疲労感がかえって心地よい。
ミキミキちゃんにアドバイスを送り、ホーンのシンセと鍵盤演奏を役割分担して完成形にまで持っていったアキちゃんの手腕には言葉を失うほど。
ライブのたびにアキちゃんファンは増える一方だ。
この日も新たな追っかけが出現。
ファン想いのアキちゃんは写真撮影や会話にも応じていたよ。
****これでライブ・レポートのPART、1は終了。後半戦は残すところ、あと4曲だ!
濃厚この上なき曲を立て続けにお送りします。
期待を裏切ることはしませんよ。****
「レスポール」は、エレキギターの定番として極めて有名です。今やさまざまなブランドからレスポールタイプのギターがリリースされていますが、ギブソン社が1952年、フェンダー社の新製品「テレキャスター」に対抗して開発したのが始まりですから、ギブソン(とその傘下のエピフォン)製こそが本物の「レスポール」です。また、エレキギターを演奏する者は、特にロックを演奏する者は、レスポールの存在を無視することができません。