






5,18:00~18:30
そして満を持して舞台に上ったのは、またもや札幌からのバンドで先月の「雪明りの路」に引き続きの彦ちゃん率いる5人組「SOFT CRREAM」
この日のライブ首謀者が、またまたまたまた~やってくれました((´∀`*))!!
ワーカホリックの彦ちゃんがいるといないとでは、イベントの雰囲気が全然違う。
そのくらいの名物男だ。
一体全体、彼はいくつのバンドを持っているんだい?
いやいや、考えるのはもうよそう(と言いつつもまた来月、新しいバンドHIKOPRO ZEROでSTAと対バンの予定だと書いちゃおうっと!)。
とにもかくにも、そんな詮索は野暮ってなあもんだ。
だって、それを解説しはじめたら、それだけであっという間にここのスペースが埋まっちゃうもんね。
マサと彼とはもう16年ほどの付き合いになるんだねえ。
月日の経つのは早いものだ。
双方ともにS・T・A、TAKE・OFF(チューリップのカバーバンド)を結成したばかりで、スタジオリハでしゅっちゅう顔を合わせていた。
そして夢を語り合って切磋琢磨し合った仲。
酸いも甘いもかみ分けた盟友同志だ。
マサはほとんどSTA中心の活動だったのに比べて、彦は膨大なる多方面のジャンルに着手。
自主企画ライブなども行いつつ、長年交流を重ねているのですよ。
だからこそ、そこから培った人脈も驚愕に値する。
バンド、音楽、ライブに対する取り組み方こそ違えど刺激を与えあっている。
良い相乗効果を発揮しているのではないでしょうか。
去年、遂に神秘のヴェールを脱いだ彦ちゃん率いる紫のコピーバンド「蝦夷紫」
あれは各方面に十分な衝撃を与えてくれた。
その後も相変わらず色々なニュープロジェクトを結成していることは、本人の口からとか、噂、SNSで時々伝わってきていた。
で、BLUE CLOUDに引き続き今回のバンドだ。
見るのは2回目だけど、期待は一杯だったよ。
こいつもこの日の目玉の一つ。
結果かい?・・・・もちろん想像以上に熱いパフォーマンスを繰り広げてくれた。
いやはやなんとも大した連中だ。
感服しちゃった。
このバンド名を聞いて即、ピンとくる人は相当のロック通。
伝説のバンド、クリームのコピーバンドだ。
実は聞くところによると、このバンドは相当に活動歴が長いらしい。
今まで見れなかったのが不思議なくらいさ。
最近の彦ちゃんはポップ系よりもハードロック方面に傾倒しているのかな?
深読みしすぎ!?
気分によってやりたいものがコロコロと変動する性格なのかい。
チャレンジ精神が旺盛なことは良いこと。
おっと、彼らからメッセージが届いているよ
「セッション感覚でメンバーを集めたのですよ」
確かにクリーム自体が、ロックを基本にしたアドリブ合戦の元祖だからねえ。
でも圧倒的なる実力や、光る独特なセンスがなければ成立しないんだから。
理想と現実は残酷なまでに別モノ。
それを彼らはものの見事に軽く成し遂げてくれました。
恐るべしだ。
メンツを見たらば、納得の布陣。
彦ちゃんはお色直しを済ませて((´∀`*))いつもの青シャツ・ファッションに身を包み、お馴染み目にも鮮やかな水色ボディカラーのムスタング・・・・ではなくストラトキャスターシェイプ(今回はメイプル指板。PUはSSH仕様。ロックユニットをマウント。コーラスも兼任)を携えて登場。
ストラップもブルー。
もはや彼のイメージカラーに定着しているね。
司会業も兼任なんだから頭が下がるよ、全くもう。お疲れ様。
さあ、何と掟破りのツインギター編成ではないか。
もう一人のギタリストは上手に位置するハヤシくん。
白のストラトキャスターを使用。
ローズ指板。
2人共に足元のエフェクターボードが壮観だ。(写真参照のこと)
全身黒ずくめのリードボーカル&パーカッション(タンバリン)は、彦ちゃんと大の仲良しでもある高橋くん。
彦ちゃんに加えて、我らが麗しのアキ嬢とシンシアという吉田拓郎コピーバンドに所属してもいます。
男性ならではの骨っぽくも図太いパワーヴォイスを披露。
その歌唱力は圧巻の一言だった。
それでいて忠実なる再現力には感服した。
細かな歌い回しやメロディラインのちょっとしたフェイク技も絶品だったよ。
嘘だと思うならば、一度聞いてみなさい。
期待を裏切らないことは絶対に約束します。
ドラマー&コーラスはモッチン。
近年多方面から引っ張りだこの人気者。
それもそのはずで何でも叩きこなしちゃうテクニシャン。
テツやベリージャムなどから受ける信頼度も絶大だ。
長年にわたってHBCラジオの人気DJ,ヤス率いる「ブラック・ビートルズ」のドラマーでもあります。
サッサ評「正確なリズムかつ多すぎないパラディドルが絶品!」
最後に紅一点のキョウコちゃん(唯一、黒いマスクを装着)。
彼女とは長年会えずじまいだったんだけど、ここにきて連続遭遇だね~良いことだ!!。
先月なんて、本番直前まで彼女がプレイすることを知らされていなかったのでビックリした。
そういえば何年も前からこのバンドでクリームをプレイしていたもんなあ。
納得だよ。
彼女はシカゴや往年の70年代ロックが大好物。
マサともちょくちょくマニアックなやり取りをしながら盛り上がったものでした。
この日もSTAを見れることを楽しみにしていたそうですよ。
先月は真っ赤な可愛いボディカラーのヘッドレスベースを、椅子に座った状態で右足にはフットレストを添え黙々と弾いていましたが、今月は幻のグレコ製品サンダーバードを使用。
これは元祖ロック・クィーンの「スージー・クアトロ」モデルなのだあ!
ヘッドシェイプがまるで違う(写真を参照のこと。フィンガーピッキング奏法。ブラウンサンバースト)
男顔負けなくらいの渋い存在感をひたすらに放っていましたよん。)
このベースに関してはキョウコちゃんから感動的なお話をライブ直後に聞いたよ。
STAも結成初期にライブでお世話になった自転車店「サムズバイク」
スープカレーも美味しかったなあ。
そこはキョウコチャンもモッチンも常連さんで大の仲良しだった。
そのオーナーのサムさんが亡くなった・・・・。
キョウコちゃんが弾いたベースはサムさんからの形見分けなのさ。
しかも、この日はサムさんの命日だった・・・・。
「7回忌の良い供養になりました」とキョウコちゃんは感極まっていたよ・・・・。
そうかあ・・・・・あれからもう7年たったんだね。
前置きが滅茶苦茶に長くなってしまったね。
それでは軽快なるライブレポートに突入!!
毎度お馴染みの彦ちゃんによる名物MCからスタート。
「クリームのコピーバンドなので、アイスクリームかスキンクリームにしようかそうとうに迷いました。
で、皆、甘いものが好きすぎて糖尿病になりそうなくらいだということで、ソフトクリームに落ち着いた次第。
まあ、どの名前でも大した違いはないんだけどね。
全然関係ないけどシルクロードって映像があったよね。
それでは1曲目・・・・クロスロード!!」
のっけから彦ちゃんと林くんによる怒涛のギター・デッドヒートが延々と繰り広げられた。
ツインリード・ギターによる極上の絡み具合に痺れる。
情け容赦なき追随が絶妙の極みに達する。
1968年発表クリーム3作目の2枚組アルバム「クリームの素晴らしき世界」にライブテイクで収録(CD2の1曲目)。
3月10日サンフランシスコのウインターランドで行われた1STショーからのピックアップ。
ミシシッピー・デルタ・ブルースの故ロバート・ジョンソンの代表作品(1936年に演奏)。
十字路で悪魔に魂を売ったことで、一夜にしてギターの腕が上がったという恐ろしくも魅力的な伝説にもとずくもの。
映画化もされたよね~!
十字路でヒッチハイクしている様子なんかもリアルに歌われています。
でもやはりクリームのアレンジ・バージョンが世界的にみても有名。
元々はカントリー調だったところを、クラプトンが疾走感みなぎる血湧き肉躍るアレンジの妙でパワーアップ。
誰もがコピーしまくったことでしょう。
かのチャーも中学生の3年間を、この曲のコピーに費やしたという話はよく語られています。
野村のヨッチャンが大好物なのも納得。
印象的なリフ一発で瞬時にやられちゃいますね。
彦ちゃんもロビーにてここの部分は熱く解説していたっけね!((´∀`*))
ギターの5弦開放弦のA(ラ)の音を使ってローポジションで弾くのですが、チャーは最初6弦5フレットのA音で弾いていたと以前テレビで話していました。
もちろん5弦をルートにするか?6弦をルートにするか?では、同じ音でも聞こえてくるトーンが全く違って聞こえてきます。うなずけるでしょう。
ある日、チャーさんは知り合いに正解を教えてもらったおかげで初めて知ったそうです。
あの時代の人たちはコツコツと努力して学んでいったのですよね。
そのおかげで、昔のミュージシャンたちが耳を鍛えられたのは間違いない。
今の世代は恵まれすぎだよ。
何から何まで楽をし過ぎだ。
クラプトンだけにとどまらず、そのバックでけんか腰で負けじとソロまがいに弾きまくるジャック・ブルースも凄まじすぎる。
私の憧れの的だ。
このクリームの3人がごく数年間だったけれども、一堂に会していたなんて、これを奇跡と呼ばずして何を奇跡と呼ぶべきか。
ギターマガジンの解説によると・・・・最適なる必須ポイントは
Aのマイナーペンタトニックとメジャーペンタトニックのスケール
そのどちらも使った定番ミックス・ペンタトニック(B・Bキングをはじめロックやブルース系では不可欠)
効果的な復音フレーズの挿入
豪快なる複音ベンド・リック
素晴らしきラン奏法で盛り上げる演出・・・・とのこと。
堅苦しい話で恐縮ですが、上記を参考にしたらジャズやファンクなどでも面白い効果を発揮しそうだ。
ついつい、興奮のあまりギター教室の様相を呈してしまったさあ・・・・・(ある方のブログから引用させていただきました)。
高橋くんは情熱的でエモーショナルなボーカルだけにとどまらず、タンバリンの連打でバッキングサウンドにも応戦。
「改めてソフトクリームです。
平均年齢が相当に高いので1曲歌うたびに息切れが激しいです・・・・
ええっとお・・・・次は何だっけか?
息も整ってきたところで・・・・・
そうそう、白い部屋だったね((´∀`*))・・・・・ホワイト・ルーム!!」
怒涛の鉄板ナンバーが目白押しだ。
ワイルドな音の洪水がこれでもかあ、というほどに襲いかかってくる。
こちらも「クリームの素晴らしき世界」に収録。
シングルもリリースされた。
オーストラリアでは1位を記録。
ジンジャー・ベイカーは「4分の4拍子の構成に特徴的な4分の5拍子のオープニングを追加した」と主張しているそうだ。(ウイキペディアより)
イントロに炸裂するクラプトンのトレードマークともいえるウーマントーンが盛大に華々しくウネリまくる。
その名のとおり、狂おしいくらいに咽び泣いている。
もちろん彦ちゃんはワウペダルも思いっきり踏み込んで、劇的でヘヴィーな「トーキングエフェクト」を得る。
キョウコちゃんも「私が女性版のジャック・ブルースよ!」と言わんばかりに複雑なブリブリフレーズで自己主張。
サイケデリック・ワールド全開。
彦ちゃん&モッチンのハイトーン・コーラスも効果絶大だ。
よく通る声だから厚みも更に増す。
高橋くんの男気をふんだんに盛り込んだSTRONGヴォイスは絶好調。
各自それぞれが曲のありとあらゆる要素を解釈して昇華する姿は、驚きと共にとても勉強になる。
「白い部屋・・・・60歳前後の世代にとっては胸キュンものの、白いギター・・・・・白いブランコというのもあったね。ビリーバンバンだっけ!?
ホワイトルームって英語だとカッコいいけど日本語だと4畳半フォークのタイトルみたいだよねえ。
この曲は映画ジョーカーの中でも効果的に起用されていました。
今日は曲を短めでお送りしております((´∀`*))
そうだ、その余った時間を利用してメンバー紹介なんかしてみたいと思います。
キョウコちゃんが弾いている珍しいベースはショート・スケールのスージー・クアトロ・モデルです。だからこれからキョウコちゃんがスージーQを歌ってくれます・・・冗談です((´∀`*))」
懇切丁寧、ユニークなテイストも加味したトークもこれまた一興。
彦ちゃん「ギター2の私がバンマスのチャーです」
と言い放った途端に「タムケンかあ!!??」と突っ込みが入り大爆笑!!
「この間、(ノ∀`)アチャーと言われました・・・・それとは違う!!」と慌てる彦ちゃん。
間髪入れずチャーの「闘牛士(チャー初期の歌謡曲路線時代の名曲)」ギターリフを弾く。
会場内で何人が理解してくれたかなあ・・・・?
このプレイ中の真剣な表情と、リラックスムード満点な和気藹々MCとのギャップが愉快痛快だ。
「次、3曲目は・・・・これをやるんですね・・・・サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」
彦ちゃんのアグレッシブなるギターソロからメインリフが炸裂。
クリーム初の全米ヒット曲。最高ランクは5位(1968年リリース。1967年11月に発売された2枚目のアルバム・カラフルクリームに収録。アメリカではゴールドディスクも獲得している)
実は先月、ソフト・クリームが出演すると聞きつけたマサは、オマージュとして迷うことなくSTAにもこの曲をセットリストに組み込んだ。
たまには、そんな遊び心があってもいいではないか!!
でも彦ちゃん、非情にも、その時はSTA登場の直前に帰ってしまったけど・・・・・。
ここでもうんちくを一言・・・・クラプトンのギターソロは、マ―セルズのロックンロールなスタンダード「ブルー・ムーン」を意識したのだそうです。
テーマともいえる、ある夜明けのサプライズを重厚に強調することに成功している。
後半でのってきた彦ちゃんは、ギターを持ち上げて、お得意の歯弾きソロも披露。
上手上方からスモークが怪しくモクモクと漂ってきた。
演出効果バッチリ。臨場感満点さ。
大出血サービスだね。
ほとんどが2つのコードで繰り返されるんだけど、それだけでも余りあるほどの芸術だ。
アフリカン・リズムが冴えわたるモッチンは「札幌のジンジャー・ベイカー」に見えてきた。
「タイトルにはサンシャインって付いているけど、全然そんな爽やかな感じじゃあないよね。
次の曲は、先月残念ながらお披露目をできなかった・・・・愛しのレイラ!!」
満を持して遂に飛び出した極上のブルースロックだ。
パワーコードによるラブソングのフレーズがメイン(元々はバラードだった)。
クラプトン自身にとって重要なる1曲。
親友ジョージ・ハリスンの妻、パティ・ボイドに恋してしまったという、その狂おしいほどの感情を託したもの。
今でも必ずコンサートの終盤で披露される。
山場はもちろん火花散るツイン・ギターによりバトル。
全く個性や方向性の異なる2人がしのぎを削り合う様は圧巻だ。
テンションがマックス状態。
まさに、このステージにおけるターニングポイント。
欲を言わせてもらえれば,デュアン・オールマン入魂の激しいスライドギターも導入して欲しいなあ。
残り時間もごくわずかに迫ってきたのを意識してか、メンバー達は余力を振り絞っての熱演。
よりアグレッシブに汗を飛び散らせている様の気迫は近寄りがたいほどだ。
オーディエンスもドッと前方に詰め掛けてきて踊り狂っている。
密にならないようにお行儀よく気を使いながらね。
老若男女問わずにエキサイトしまくりつつもエモーショナルな響きには心奪われてしまう。
琴線に触れるラインは日本人好みだ。
「ここ2週間は雪投げ地獄で皆さんお疲れのことと思います。
フレンズライブもおかげさまをもちまして62回目を迎えることができました。
ありがとうございます。
もうすでに65回まで決定済なんですよ!
それでは5曲目、これで本当にラストですよ。
何故だかクリームではなく、アメリカンのロング・トレイン・ランニン(ドウ―ヴィー・ブラザース)!!」
えええ!???予測不可能なチョイス。
1973年スタジオアルバム「キャプテン&ミー」に収録。そこからの第1弾シングル。
イギリスでは最高7位を記録。
これって元々はインストウルメンタルだったそうだよ。
ギターにはリバーブを深めにかけて、ひたすらカッティングに徹する。
このイベントでは過去にも数多くのバンドが取り上げていた。
それくらい耳に染み付きすぎたお馴染みソング。
無意識のうちにワクワクしてきて踊りだしたくなるグルーヴが申し分ないよ。
もうここまで辿り着いたら、火花散りまくりのインプロヴィゼーション大会。
モッチンも大活躍。
コーラスはもとより、手数の多いフィンルインをビシバシと叩き込む。
まるで千手観音のようだ。
古き良き70年代へ一気にタイムスリップ。
高橋くんはどんなタイプの曲でも器用に歌いこなす才能に恵まれたシンガーだ。
ステージングも巧み。
フロントのメンバー達がガッチリと一体化する光景も爽快。
ちなみにクリームはジンジャー、ジャック存命中に「ロックの殿堂入り」を果たしている。
その時にはライブ演奏もしてるんだよね。
残念ながら日本には来てくれなかったけれど・・・・。
もう2度と見ることの叶わない永遠のロック・トライアングルの金字塔。
私はジンジャーだけ遂に生で見ることができなかった。
それはともかくまたすぐにでも「ソフト・クリーム」を見たいなあ。
****さあ、中間点を通過した。
ここからは早いもので後半戦だよ~!
次に控えしバンドは愉快痛快、これまた破天荒極まりない超絶なるベテラン勢だ。
( `・∀・´)ノヨロシク!!!****




