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THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,186 小樽GOLDSTONE FRIENDS LIVE62(SOFT CREAM編)

2022-03-19 13:23:19 | Live Set List




5,18:00~18:30

 

そして満を持して舞台に上ったのは、またもや札幌からのバンドで先月の「雪明りの路」に引き続きの彦ちゃん率いる5人組「SOFT CRREAM」

この日のライブ首謀者が、またまたまたまた~やってくれました((´∀`*))!!

ワーカホリックの彦ちゃんがいるといないとでは、イベントの雰囲気が全然違う。

そのくらいの名物男だ。

一体全体、彼はいくつのバンドを持っているんだい?

いやいや、考えるのはもうよそう(と言いつつもまた来月、新しいバンドHIKOPRO ZEROでSTAと対バンの予定だと書いちゃおうっと!)。

とにもかくにも、そんな詮索は野暮ってなあもんだ。

だって、それを解説しはじめたら、それだけであっという間にここのスペースが埋まっちゃうもんね。

 

マサと彼とはもう16年ほどの付き合いになるんだねえ。

月日の経つのは早いものだ。

双方ともにS・T・A、TAKE・OFF(チューリップのカバーバンド)を結成したばかりで、スタジオリハでしゅっちゅう顔を合わせていた。

そして夢を語り合って切磋琢磨し合った仲。

酸いも甘いもかみ分けた盟友同志だ。

マサはほとんどSTA中心の活動だったのに比べて、彦は膨大なる多方面のジャンルに着手。

自主企画ライブなども行いつつ、長年交流を重ねているのですよ。

だからこそ、そこから培った人脈も驚愕に値する。

バンド、音楽、ライブに対する取り組み方こそ違えど刺激を与えあっている。

良い相乗効果を発揮しているのではないでしょうか。

 

去年、遂に神秘のヴェールを脱いだ彦ちゃん率いる紫のコピーバンド「蝦夷紫」

あれは各方面に十分な衝撃を与えてくれた。

その後も相変わらず色々なニュープロジェクトを結成していることは、本人の口からとか、噂、SNSで時々伝わってきていた。

で、BLUE CLOUDに引き続き今回のバンドだ。

見るのは2回目だけど、期待は一杯だったよ。

こいつもこの日の目玉の一つ。

結果かい?・・・・もちろん想像以上に熱いパフォーマンスを繰り広げてくれた。

いやはやなんとも大した連中だ。

感服しちゃった。

 

このバンド名を聞いて即、ピンとくる人は相当のロック通。

伝説のバンド、クリームのコピーバンドだ。

実は聞くところによると、このバンドは相当に活動歴が長いらしい。

今まで見れなかったのが不思議なくらいさ。

最近の彦ちゃんはポップ系よりもハードロック方面に傾倒しているのかな?

深読みしすぎ!?

気分によってやりたいものがコロコロと変動する性格なのかい。

チャレンジ精神が旺盛なことは良いこと。

 

おっと、彼らからメッセージが届いているよ

「セッション感覚でメンバーを集めたのですよ」

確かにクリーム自体が、ロックを基本にしたアドリブ合戦の元祖だからねえ。

でも圧倒的なる実力や、光る独特なセンスがなければ成立しないんだから。

理想と現実は残酷なまでに別モノ。

それを彼らはものの見事に軽く成し遂げてくれました。

恐るべしだ。

メンツを見たらば、納得の布陣。

彦ちゃんはお色直しを済ませて((´∀`*))いつもの青シャツ・ファッションに身を包み、お馴染み目にも鮮やかな水色ボディカラーのムスタング・・・・ではなくストラトキャスターシェイプ(今回はメイプル指板。PUはSSH仕様。ロックユニットをマウント。コーラスも兼任)を携えて登場。
ストラップもブルー。
もはや彼のイメージカラーに定着しているね。
司会業も兼任なんだから頭が下がるよ、全くもう。お疲れ様。

さあ、何と掟破りのツインギター編成ではないか。

もう一人のギタリストは上手に位置するハヤシくん。

白のストラトキャスターを使用。

ローズ指板。

2人共に足元のエフェクターボードが壮観だ。(写真参照のこと)

全身黒ずくめのリードボーカル&パーカッション(タンバリン)は、彦ちゃんと大の仲良しでもある高橋くん。

彦ちゃんに加えて、我らが麗しのアキ嬢とシンシアという吉田拓郎コピーバンドに所属してもいます。

男性ならではの骨っぽくも図太いパワーヴォイスを披露。

その歌唱力は圧巻の一言だった。

それでいて忠実なる再現力には感服した。

細かな歌い回しやメロディラインのちょっとしたフェイク技も絶品だったよ。

嘘だと思うならば、一度聞いてみなさい。

期待を裏切らないことは絶対に約束します。

ドラマー&コーラスはモッチン。

近年多方面から引っ張りだこの人気者。

それもそのはずで何でも叩きこなしちゃうテクニシャン。

テツやベリージャムなどから受ける信頼度も絶大だ。
長年にわたってHBCラジオの人気DJ,ヤス率いる「ブラック・ビートルズ」のドラマーでもあります。
サッサ評「正確なリズムかつ多すぎないパラディドルが絶品!」

最後に紅一点のキョウコちゃん(唯一、黒いマスクを装着)。

彼女とは長年会えずじまいだったんだけど、ここにきて連続遭遇だね~良いことだ!!。

先月なんて、本番直前まで彼女がプレイすることを知らされていなかったのでビックリした。

そういえば何年も前からこのバンドでクリームをプレイしていたもんなあ。

納得だよ。

彼女はシカゴや往年の70年代ロックが大好物。

マサともちょくちょくマニアックなやり取りをしながら盛り上がったものでした。

この日もSTAを見れることを楽しみにしていたそうですよ。

先月は真っ赤な可愛いボディカラーのヘッドレスベースを、椅子に座った状態で右足にはフットレストを添え黙々と弾いていましたが、今月は幻のグレコ製品サンダーバードを使用。
これは元祖ロック・クィーンの「スージー・クアトロ」モデルなのだあ!
ヘッドシェイプがまるで違う(写真を参照のこと。フィンガーピッキング奏法。ブラウンサンバースト)
男顔負けなくらいの渋い存在感をひたすらに放っていましたよん。)
このベースに関してはキョウコちゃんから感動的なお話をライブ直後に聞いたよ。
STAも結成初期にライブでお世話になった自転車店「サムズバイク」
スープカレーも美味しかったなあ。
そこはキョウコチャンもモッチンも常連さんで大の仲良しだった。
そのオーナーのサムさんが亡くなった・・・・。
キョウコちゃんが弾いたベースはサムさんからの形見分けなのさ。
しかも、この日はサムさんの命日だった・・・・。
「7回忌の良い供養になりました」とキョウコちゃんは感極まっていたよ・・・・。
そうかあ・・・・・あれからもう7年たったんだね。


前置きが滅茶苦茶に長くなってしまったね。

それでは軽快なるライブレポートに突入!!

 
毎度お馴染みの彦ちゃんによる名物MCからスタート。

「クリームのコピーバンドなので、アイスクリームかスキンクリームにしようかそうとうに迷いました。

で、皆、甘いものが好きすぎて糖尿病になりそうなくらいだということで、ソフトクリームに落ち着いた次第。

まあ、どの名前でも大した違いはないんだけどね。
全然関係ないけどシルクロードって映像があったよね。

それでは1曲目・・・・クロスロード!!」

のっけから彦ちゃんと林くんによる怒涛のギター・デッドヒートが延々と繰り広げられた。

ツインリード・ギターによる極上の絡み具合に痺れる。

情け容赦なき追随が絶妙の極みに達する。

1968年発表クリーム3作目の2枚組アルバム「クリームの素晴らしき世界」にライブテイクで収録(CD2の1曲目)。

3月10日サンフランシスコのウインターランドで行われた1STショーからのピックアップ。

ミシシッピー・デルタ・ブルースの故ロバート・ジョンソンの代表作品(1936年に演奏)。

十字路で悪魔に魂を売ったことで、一夜にしてギターの腕が上がったという恐ろしくも魅力的な伝説にもとずくもの。

映画化もされたよね~!

十字路でヒッチハイクしている様子なんかもリアルに歌われています。

でもやはりクリームのアレンジ・バージョンが世界的にみても有名。

元々はカントリー調だったところを、クラプトンが疾走感みなぎる血湧き肉躍るアレンジの妙でパワーアップ。

誰もがコピーしまくったことでしょう。

かのチャーも中学生の3年間を、この曲のコピーに費やしたという話はよく語られています。

野村のヨッチャンが大好物なのも納得。

印象的なリフ一発で瞬時にやられちゃいますね。
彦ちゃんもロビーにてここの部分は熱く解説していたっけね!((´∀`*))

ギターの5弦開放弦のA(ラ)の音を使ってローポジションで弾くのですが、チャーは最初6弦5フレットのA音で弾いていたと以前テレビで話していました。

もちろん5弦をルートにするか?6弦をルートにするか?では、同じ音でも聞こえてくるトーンが全く違って聞こえてきます。うなずけるでしょう。

ある日、チャーさんは知り合いに正解を教えてもらったおかげで初めて知ったそうです。

あの時代の人たちはコツコツと努力して学んでいったのですよね。

そのおかげで、昔のミュージシャンたちが耳を鍛えられたのは間違いない。

今の世代は恵まれすぎだよ。

何から何まで楽をし過ぎだ。

クラプトンだけにとどまらず、そのバックでけんか腰で負けじとソロまがいに弾きまくるジャック・ブルースも凄まじすぎる。

私の憧れの的だ。
このクリームの3人がごく数年間だったけれども、一堂に会していたなんて、これを奇跡と呼ばずして何を奇跡と呼ぶべきか。

ギターマガジンの解説によると・・・・最適なる必須ポイントは

Aのマイナーペンタトニックとメジャーペンタトニックのスケール

そのどちらも使った定番ミックス・ペンタトニック(B・Bキングをはじめロックやブルース系では不可欠)

効果的な復音フレーズの挿入

豪快なる複音ベンド・リック

素晴らしきラン奏法で盛り上げる演出・・・・とのこと。

堅苦しい話で恐縮ですが、上記を参考にしたらジャズやファンクなどでも面白い効果を発揮しそうだ。

ついつい、興奮のあまりギター教室の様相を呈してしまったさあ・・・・・(ある方のブログから引用させていただきました)。

高橋くんは情熱的でエモーショナルなボーカルだけにとどまらず、タンバリンの連打でバッキングサウンドにも応戦。

 

「改めてソフトクリームです。
平均年齢が相当に高いので1曲歌うたびに息切れが激しいです・・・・

ええっとお・・・・次は何だっけか?
息も整ってきたところで・・・・・
そうそう、白い部屋だったね((´∀`*))・・・・・ホワイト・ルーム!!」
怒涛の鉄板ナンバーが目白押しだ。
ワイルドな音の洪水がこれでもかあ、というほどに襲いかかってくる。

こちらも「クリームの素晴らしき世界」に収録。

シングルもリリースされた。

オーストラリアでは1位を記録。

ジンジャー・ベイカーは「4分の4拍子の構成に特徴的な4分の5拍子のオープニングを追加した」と主張しているそうだ。(ウイキペディアより)

イントロに炸裂するクラプトンのトレードマークともいえるウーマントーンが盛大に華々しくウネリまくる。

その名のとおり、狂おしいくらいに咽び泣いている。

もちろん彦ちゃんはワウペダルも思いっきり踏み込んで、劇的でヘヴィーな「トーキングエフェクト」を得る。

キョウコちゃんも「私が女性版のジャック・ブルースよ!」と言わんばかりに複雑なブリブリフレーズで自己主張。

サイケデリック・ワールド全開。

彦ちゃん&モッチンのハイトーン・コーラスも効果絶大だ。

よく通る声だから厚みも更に増す。

高橋くんの男気をふんだんに盛り込んだSTRONGヴォイスは絶好調。

各自それぞれが曲のありとあらゆる要素を解釈して昇華する姿は、驚きと共にとても勉強になる。

 

「白い部屋・・・・60歳前後の世代にとっては胸キュンものの、白いギター・・・・・白いブランコというのもあったね。ビリーバンバンだっけ!?
ホワイトルームって英語だとカッコいいけど日本語だと4畳半フォークのタイトルみたいだよねえ。
この曲は映画ジョーカーの中でも効果的に起用されていました。
今日は曲を短めでお送りしております((´∀`*))

そうだ、その余った時間を利用してメンバー紹介なんかしてみたいと思います。
キョウコちゃんが弾いている珍しいベースはショート・スケールのスージー・クアトロ・モデルです。だからこれからキョウコちゃんがスージーQを歌ってくれます・・・冗談です((´∀`*))」
懇切丁寧、ユニークなテイストも加味したトークもこれまた一興。

彦ちゃん「ギター2の私がバンマスのチャーです」

と言い放った途端に「タムケンかあ!!??」と突っ込みが入り大爆笑!!

「この間、(ノ∀`)アチャーと言われました・・・・それとは違う!!」と慌てる彦ちゃん。
間髪入れずチャーの「闘牛士(チャー初期の歌謡曲路線時代の名曲)」ギターリフを弾く。
会場内で何人が理解してくれたかなあ・・・・?

このプレイ中の真剣な表情と、リラックスムード満点な和気藹々MCとのギャップが愉快痛快だ。

 

「次、3曲目は・・・・これをやるんですね・・・・サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」
彦ちゃんのアグレッシブなるギターソロからメインリフが炸裂。

クリーム初の全米ヒット曲。最高ランクは5位(1968年リリース。1967年11月に発売された2枚目のアルバム・カラフルクリームに収録。アメリカではゴールドディスクも獲得している)

実は先月、ソフト・クリームが出演すると聞きつけたマサは、オマージュとして迷うことなくSTAにもこの曲をセットリストに組み込んだ。

たまには、そんな遊び心があってもいいではないか!!

でも彦ちゃん、非情にも、その時はSTA登場の直前に帰ってしまったけど・・・・・。

ここでもうんちくを一言・・・・クラプトンのギターソロは、マ―セルズのロックンロールなスタンダード「ブルー・ムーン」を意識したのだそうです。

テーマともいえる、ある夜明けのサプライズを重厚に強調することに成功している。

後半でのってきた彦ちゃんは、ギターを持ち上げて、お得意の歯弾きソロも披露。
上手上方からスモークが怪しくモクモクと漂ってきた。
演出効果バッチリ。臨場感満点さ。

大出血サービスだね。

ほとんどが2つのコードで繰り返されるんだけど、それだけでも余りあるほどの芸術だ。

アフリカン・リズムが冴えわたるモッチンは「札幌のジンジャー・ベイカー」に見えてきた。

 
「タイトルにはサンシャインって付いているけど、全然そんな爽やかな感じじゃあないよね。
次の曲は、先月残念ながらお披露目をできなかった・・・・愛しのレイラ!!」
満を持して遂に飛び出した極上のブルースロックだ。
パワーコードによるラブソングのフレーズがメイン(元々はバラードだった)。
クラプトン自身にとって重要なる1曲。
親友ジョージ・ハリスンの妻、パティ・ボイドに恋してしまったという、その狂おしいほどの感情を託したもの。
今でも必ずコンサートの終盤で披露される。
山場はもちろん火花散るツイン・ギターによりバトル。
全く個性や方向性の異なる2人がしのぎを削り合う様は圧巻だ。
テンションがマックス状態。
まさに、このステージにおけるターニングポイント。
欲を言わせてもらえれば,デュアン・オールマン入魂の激しいスライドギターも導入して欲しいなあ。
残り時間もごくわずかに迫ってきたのを意識してか、メンバー達は余力を振り絞っての熱演。
よりアグレッシブに汗を飛び散らせている様の気迫は近寄りがたいほどだ。
オーディエンスもドッと前方に詰め掛けてきて踊り狂っている。
密にならないようにお行儀よく気を使いながらね。
老若男女問わずにエキサイトしまくりつつもエモーショナルな響きには心奪われてしまう。
琴線に触れるラインは日本人好みだ。


「ここ2週間は雪投げ地獄で皆さんお疲れのことと思います。
フレンズライブもおかげさまをもちまして62回目を迎えることができました。
ありがとうございます。
もうすでに65回まで決定済なんですよ!
それでは5曲目、これで本当にラストですよ。

何故だかクリームではなく、アメリカンのロング・トレイン・ランニン(ドウ―ヴィー・ブラザース)!!」

えええ!???予測不可能なチョイス。

1973年スタジオアルバム「キャプテン&ミー」に収録。そこからの第1弾シングル。

イギリスでは最高7位を記録。

これって元々はインストウルメンタルだったそうだよ。

ギターにはリバーブを深めにかけて、ひたすらカッティングに徹する。

このイベントでは過去にも数多くのバンドが取り上げていた。

それくらい耳に染み付きすぎたお馴染みソング。

無意識のうちにワクワクしてきて踊りだしたくなるグルーヴが申し分ないよ。

もうここまで辿り着いたら、火花散りまくりのインプロヴィゼーション大会。

モッチンも大活躍。

コーラスはもとより、手数の多いフィンルインをビシバシと叩き込む。

まるで千手観音のようだ。

古き良き70年代へ一気にタイムスリップ。

高橋くんはどんなタイプの曲でも器用に歌いこなす才能に恵まれたシンガーだ。

ステージングも巧み。

フロントのメンバー達がガッチリと一体化する光景も爽快。

 

ちなみにクリームはジンジャー、ジャック存命中に「ロックの殿堂入り」を果たしている。

その時にはライブ演奏もしてるんだよね。

残念ながら日本には来てくれなかったけれど・・・・。

もう2度と見ることの叶わない永遠のロック・トライアングルの金字塔。

私はジンジャーだけ遂に生で見ることができなかった。

 

それはともかくまたすぐにでも「ソフト・クリーム」を見たいなあ。


****さあ、中間点を通過した。

ここからは早いもので後半戦だよ~!

次に控えしバンドは愉快痛快、これまた破天荒極まりない超絶なるベテラン勢だ。

( `・∀・´)ノヨロシク!!!****

 

語り継ぐ北海道空襲

2022-03-19 12:06:28 | free form space
もう世の中、対岸の火事なんて気分じゃなくなってきたなあ…。

帰せ、北方領土!
美しい島々、北海道に生まれたからには、一度は行ってみたいなあ。

最近、こんな本を再び引っ張り出し読んでいる。
のどかな地方の街まで悲惨な空襲を受けていた事を初めて知った。
それもかなり詳細に。

stevie wonder/go home

2022-03-19 11:03:22 | free form space
https://youtu.be/FhPVoQd1FPU

長文です。

長沼修さんは昭和の北海道を舞台にした傑作ドラマを数多く生み出した伝説の演出家!
私はずっとファンだからドラマ以外に著者なども数冊愛読している。

で、その中に超ビックリなエピソードがあった!

「パートタイムラバー」の大ヒットにのって、1985年に来日したスティービーワンダー 。
今のところ一回きりの札幌公演がこのツアー最終日だった。
洋楽に疎い道産子にしては珍しくチケットが争奪戦だったらしい。

長沼修さんが局のプロデューサーに
「よくわからないんだけどスティービーワンダー のマネージャーが、午後に札幌入りするらしく君に会いたいそうだ。悪いけど時間を空けといて!」
半信半疑でホテルの喫茶ルームでマネージャーと会う。
説明によると
「日本公演最終日の札幌でスティービーワンダーはどうしても新曲ゴーホームのPVを作りたがっている。
あなたならば引き受けてくれるだろうと聞いた。我々は非常に困っている。金はいくらでも払う!」という乱暴な話。
「スティービーワンダー はこの曲をとても気に入っているから、単なるライブビデオではなくストーリー性のある内容を希望している。
今夜スイートルームでスティービーワンダー本人と打ち合わせしましょう!」
受け取った曲入りテープを繰り返し聞きまくりドラマティックなイメージを膨らませたそうです。
何と一日で制作して欲しいなんて無茶苦茶な要望!
和風な紙風船がふとひらめき、それを手にスティービーワンダー貸し切りのホテル最上階へ。
すると例の調子で鼻歌混じりに体を揺らせながらスティービーワンダーが登場!
彼は丁重な挨拶をしてくれたそうだ。
そこからはスティービーワンダーこだわりのやりとりが続く。
77欧米向けPVだからオリエンタルな雰囲気で大仏や、新幹線を入れて欲しい!
私はこれに賭けている。
必要ならば1週間札幌に滞在してもいい!」
さすがにスタッフも大慌て!
ここで紙風船をそっと手渡すと興味津々。
「中に鈴は入れられる?」「もちろん!」
トントン拍子に映像の流れができた。
構成は…ジャジーでクールなゴーホームの曲に乗せて
札幌の街中を飛ぶ紙風船。
それを追う女の子。
二条市場、中島公園、神社、そして共進会場ステージで歌うスティービーワンダーの足元に紙風船が鈴の音を響かせて止まる…。
微笑んで紙風船を女の子に手渡すスティービーワンダー !

後はライブ映像の撮影。
スティービーワンダーは「必要ならば何回でもこの曲を演奏します」と約束してくれた。
実際にスティービーワンダーはコンサート当日にお客様に対して丁寧に説明して4回プレイ。
この5分のPVを3日徹夜で編集してマネージャーに手渡し、それを手に急ぎ帰国していったらしい。

この曲は全米1位を記録!
でも実際世間一般に流れているPVは全く違う作品…。
幻の札幌映像スティービーワンダー PVとなった。
見てみたいなあ…。
どなたか札幌コンサートの事や、このエピソード詳細を知っている人はいるだろうか?

往年の2枚目スター俳優、宝田明さん死去…( i _ i )

2022-03-19 10:00:07 | free form space
https://youtu.be/KNDH2mX8wf4

往年の2枚目スター俳優、宝田明さんが亡くなった…。
初主演映画は、あの特撮映画の金字塔「ゴジラ」
まだ白黒の記念すべき第一作目。
私が生まれる前だもんなあ。

最近だと「ダンスウィズミー」が良かった!
今再放送している「カーネーション」のヒロインの優しいお爺さんも個人的には印象的。

私が高校生の時、登校したらクラスメイトが興奮気味にノートのサインを見せてくれた!
「さっき駅に宝田明がロケに来ていたからサインもらったさあ!」と自慢気。
後にTVで見たら栄養ドリンクのコマーシャルだった。
颯爽と野山でジープを運転するカッコイイ宝田明さん!
そしてある家庭との食事団欒シーン。
それを見た我が父は
「あのオヤジは職場の仲間だ!」と言ってた。

第二期ディープ・パープル・カバー・バンド始動❣️

2022-03-19 09:19:41 | free form space
https://youtu.be/9sGy_-p_sVE

コロナ禍や豪雪やらで中々スタジオリハができない日々。

我がディープパープルのカバーバンド、久しぶりに合流!
10代からずっと一定間隔でプレイしているバンドだけど、いまだに新たな発見あり。
勉強になるなあ…😓
パープルのベースは第一期、第二期、第三期以降と三人!
ニックはオーソドックスだけどもっと評価されるべき。
ロジャーはジョンジーと並ぶハードロックベースの礎を築き上げた功労者だけにお手本。
そしてグレン。
ファンク系大好きな人だからソウルフルにハイトーンコーラスやりながら、いきなりフレット上をピッキングで跳ね回る。

と、いうわけでして早くも我らDPカバーバンドは第二期に突入ダア!🤠🎶

写真のポスターには異論あるだろうけど
二期のメンバー達だもんねー♪😎

iron&steel(chicago)

2022-03-18 00:39:30 | CHICAGO
鉄鋼
てっこう
iron and steel

鉄を主成分とする金属材料の総称。鉄鉱石を原料とし、高炉で製錬してまず銑鉄をつくる。銑鉄には4.5%前後の炭素をはじめとして、いろいろの不純物元素をあわせて6%から7%も含み、鋼(はがね)の特徴である粘り強さ(靭性(じんせい))や加工性が著しく足りないため、この銑鉄と鋼くずを原料として転炉または電気炉でさらに精錬して鋼をつくる。銑鉄はまた鉄くずとともに再溶解して、砂などでつくった鋳型(いがた)に流し込んで凝固させ、鋳物(いもの)として用いられる。このときの鋳物の材質を鋳鉄(ちゅうてつ)という。鋼のほかにこの鋳鉄も含めて鉄鋼材料とよんでいるが、一口に鉄鋼といえば鋼だけをさすことが多い。また単に鉄といえば、金属元素としての鉄を表すとともに、広く鉄鋼全体を意味して使われることも多い。
 金属元素としての鉄は、溶融点1536℃、比重7.8の代表的な重金属である。地殻を構成する元素の百分率を表すクラーク数は、4.70%で、酸素、ケイ素、アルミニウムに次いで4番目に多い。鋼の新しい破面は銀白色であるが、大気中でもすぐに酸化して光沢が失われる。湿気があるといわゆる赤さび(水酸化第二鉄)となり、高温で酸化すると黒くて緻密(ちみつ)な酸化皮膜(四酸化三鉄Fe3O4など)が形成される。
 鉄は有史以前、おそらく紀元前3000年あるいは4000年というころから人類によって知られていたと推定されているが、古代人がいかにして鉄鉱石から鉄を抽出できたのかは明らかではない。おそらく古代人が最初に手にした鉄は隕鉄(いんてつ)であったと想像される。
 鉄は銅に比べて、鉱石からの還元がむずかしいうえに、融点も高く、人工的にこれを製錬することは困難であった。しかし、硬くて強く、武器や農工具に適し、原料の鉄鉱石も多量に産出するので、高温技術の発達とともにしだいに生産量が増してきた。1998年(平成10)現在、全世界の鉄鋼生産は粗鋼で年間約7億8000万トンに達し、また日本だけでも約9400万トンを生産している。この数字は、セメントよりも多く、プラスチック製品の約16倍、アルミニウム消費量の約38倍で、文字どおり工業材料の王者の位置を守り続けているといえよう。
[田中良平]
masa's art chicago logo respect gallery

VOL,186 小樽GOLDSTONE FRIENDS LIVE62(BERRY JAM編)

2022-03-17 20:54:28 | Live Set List



4,17:15~17:45

****はい、大好評につき続々とライブレポートまいりますよ。

本来ならば6番手として登場の我らがSTAではありますが、それは最後にたっぷりとお送りしたいと思います。

それでは引き続きお楽しみください!!****

 

早くも中盤に突入ということだ。

ここでも中々に生きのいいサウンドが炸裂。

隣町の札幌から出場。

ほとんどのメンバーがコーラスも兼任。羨ましい限りだ・・・・。

 

このバンドはSTAと去年からずっと対バンでの出演が続いています。

 
10分ほど巻きでの開演となりました。

4バンド目は、会場に観客として訪れていた伊達男スギちゃんが率いる「杉ちゃんバンド」(マサは小樽でのベリージャム&スギちゃんバンドで数年前に知り合いになったのだ。その後も小樽ライブ会場でばかり会うものだから、最初は小樽のバンドだと勝手に思い込んでいたくらい。)のバックで、以前は燻し銀の演奏を繰り広げてくれていた「berry jam」。

このバンドに会えるのを、心待ちにしているファンが一杯いるのだよ。

そういうわけで満を持してバンド「BERRY・JAM」がステージに現れました。

ああ・・・中盤だなんてもったいないなあ。

 

 結成11周年を迎えた「BERRY JAM」(ジャンルは往年のスタンダードを中心で洋楽アラカルト)。

一度でもライブを見た方ならばお分かりでしょうが、曲ごとに全然タイプの違う落ち着き払ったムードを堪能させてくれるのだから驚愕ですよ。

主に札幌を中心に活動しているのだけど、何故か以前は小樽屋外イベントでばかり観ていました。

場所はマリンフェスタや浅草橋(3年前は曜日違いでタイバンできなかったけどね・・・・北運河サウンドエナジーでは観客として訪れてもいました。本当にメンバーの皆さんは研究熱心で、ライブの雰囲気が大好きなのですね。)

その都度、鉄壁なる熱演を繰り広げてくれたのです。

それが縁でマサからの熱きラブコールに応えるべく、STA企画「リブレーション」ライブにもちょくちょく参加してくれるようになったのです。

(白石ピグスティ&ススキノ・ホットタイムなどで)

去年の12月だって一緒だったし、年明けのスターライト(リブレーション)、小樽ゴールドストーン、雪明りの路とずっと対バンが続くよ。

すっかりとファミリーバンド化しているね。

結果としては良いことだ。

クリスマス・ライブの打ち上げ時にも、ナベさんはじめメンバーの皆さんとじっくりと会話ができて大収穫。

今まで知らなかった新事実をたくさん耳にすることができたもんね。

目から鱗とはこのことさ。

 

メンバーからのメッセージです

「お洒落で音楽好きな大人の方にフィットする、曲づくりとサウンドを目指し活動してきました。

4年前に雪明かりの路オールディズライブを観て、小樽の皆さんの情熱を知りました。

3年前、遂に念願叶い音楽の街・小樽浅草橋に出演することができました。

そして近年はピグスティ&ホットタイムなどなど他のビッグイベントにも参加ができて嬉しく思います。

たくさんのバンドさん、プレイヤーさんとも親交が持てればと思います。どうかよろしくお願いします!」

 

3年前夏のステージではロングへアに花飾り、華麗にムームーを着こなしていた女性シンガー・チエミさんでしたが、ここでは艶やかなる冬の雰囲気を目いっぱいに漂わせ、フロントセンターにてボーカルを披露しながらライブは進行。

札幌のティナ・ターナーとは彼女のことさ!

で、今回のいでたちはというと・・・・帽子から服装に至るまでほとんどをラフかつワイルドな黒に決めたメンバー陣と差別化を図るがごとく、茶髪のロングヘア、黒のロングブーツ、黒のジャケットと黒革ミニスカートでスタイリッシュに決めてくれました。

皆なんまらカッコイイ。

中々絵になるよ。

羨望の眼差しが注がれていました(写真を参照)。

こういうところなんかも、一つの楽しみですね。

(ホットタイムの時にはトリプルギターでキーボードのアイ嬢も在籍していましたが、近年はトモミ嬢を新メンバーを迎え入れて原点回帰とばかりに急遽6人編成へ立ち返りました。)

室内だからなのか、サングラス姿のメンバーはいなくなったよ。

カッカと熱い照明の中でも気分爽快!

 

まずは編成を記載させてください。

フューチャリング・メインヴォーカル&コーラスにはチエミ嬢(アルトサックスも担当)。

ドラムは毎度お馴染み涼しい顔をして何でも叩きこむ、頼りになる超絶技巧派テクニシャンの若者ノリくんが鎮座。
サッサの評価も高い。
「正確かつ多すぎないパラディドル。明らかに取り上げているここでの音楽は、タイムリーに聞いていないはずなのにそんな世代間のギャップなんて軽く超越しちゃう技術力。スキル高過ぎ!」

そしてベーシスト&コーラス&ヴォーカルのトモさんは、いつも堂々たるシェイプのHSアンダーソン黒ベースをフィンガーピッキングでプレイするというスタイル(ローズ指板・モリダイラ楽器)だったんだけど、最近は黒のジャズベースで登場する機会が多くなっています(ローズ指板)。
これはサッサのリサーチによるとセルフビルドとのこと。
各パーツの選定を0からビルドしているのだ。

ツイン・ギターはファーストギタリスト&コーラスのタイキ君(3トーン・サンバーストボディにメイプル指板のST)。彼も若いのにいぶし銀のプレイで相変わらず惹きつけてくれるのです。

黒に大きな白い音符が縫い付けられているストラップがスティーヴィー・レイ・ヴォーン風で思わずニンマリ。

この日は若い奥様となんまらメンコい子供たち2人がパパちゃんギタリストを応援するために駆けつけていました。

セカンド・ギター&コーラスはリーダーのナベさん。

バンマスは事前にマサへ直々丁重なるご挨拶をしに来てくれました。

重鎮なのに腰の低い方です。

皆も見習わなきゃあね。

3年前の前半まではアコースティックギターをも担当するという二刀流でしたが、近年はエレキに専念。

ブロンドボディカラーのフェンダーUSAヴィンテージ・ストラトキャスター、ローズ指板を使用。

ストラップはフェンダー布製の黒を着用。ゴールドパーツ仕様(ナベさんの音楽的なルーツに興味しんしん。アーロ・ガスリーやPPM、アイ・ジョージとかね。全然ロックの道を通っていない。ビートルズやストーンズとかは皆無・・・。

意外性の連続でびっくりだよ。本当はギタリストにはなりたくなかったとかね)。

ちなみに奥様はとってお素敵な御方ですよ。

まさに内助の功。

そしてキーボード(ローランド07)のトモミ嬢という布陣。

彼女は超が付くほどの売れっ子で人気者。
もちろんテクニックは男顔負けの腕前。

その再現力にはただただ脱帽モノだ。
それは本人にも直接伝えちゃったさ。

スナッキーズ、ズリーとストリッパーズ、まだまだ掛け持ちしているはず。

ほとんどのメンバーがボーカル&コーラスをこなせるというのは、最大の強みですなあ(ヴォーカルにはリバーブを深めにかけて頂きました)。

あっぱれだ!

 

豪華絢爛なるberry jamセットリストを基準に、ライブレポートをドッサリと進行してみたいと思います!
(去年の夏からずっと組み入れていたジェフベックグループの第1期&2期から例の2曲は残念ながら今回は割愛されていた・・・・また次の機会に期待)

 

このバンドのレパートリーは膨大な量なので、ライブごと、自由自在に大幅な入れ替えを施しています。

しかもジャンルや年代が多方面にわたっているので、ありとあらゆる音楽通らに受けがいいのだ。

その神髄をまざまざと見せつけられちゃいました。

隅から隅までとっても勉強になるなあ。

 

ご挨拶替わりとばかりオープニング・ナンバーでは、意外性を狙ったのか、な、な、なんと先月に引き続きロッド・スチュワートの「アイム・セクシー」が独特のドラムビートとアップテンポ・ベースから飛び出してきた。

「踊るわよ!いくわよ!!YEAH!!!・・・・・・・・・・・・」

もう私はこれが大好きだから単純明快に狂喜乱舞状態に陥ってしまったのだ。

厚みも手数もタップリある、ノリくんの激しくも正確なドラムからいきなり炸裂したあ!(名プロデューサー故トム・ダウドによる1977年11月4日リリースの8作目スタジオ・アルバム「明日へのキックオフ」1曲目に収録されているファースト・シングル、ホットレッグスが当たり前のようにプレイされると思っていたら思いっきり不意をつかれた。心憎いなあ)

1978年11月10日リリースの大ヒット曲。

英米ともに1位を獲得した傑作。

同じく故トム・ダウドがプロデュース。

アルバム「スーパースターはブロンドがお好き」に収録。

盗作問題なども発覚した曰く付きの曲。

でもディスコなどでも散々にもてはやされたスタンダード。
お馴染みのイントロリフがはじまった途端、気分はすっかりとリズミックなフィーリングにドップリと浸かりきって、

アベさん、アキちゃんらオーディエンス達は、ジッとイスに座ってなんかいられないよお~!とばかりに我を忘れ踊り狂っています。

会場内はクラブに早変わり。

盛り上がりをみせていましたよ。

グイグイとうねって迫りくる、強引なまでのタイトなロック・アンサンブル。

本家カーマイン・アピスも真っ青な迫力のノリくん。

手を変え品を変えての、ひねり具合が、常に絶妙ですね。

最近はこのジャンル系が定番になりつつあるようで個人的にも、まことによろしいことであります。

嬉しくもご機嫌なる裏切り行為!

「一体全体、持ち曲はいくつあるの!?・・・」って尋ねちゃったくらいだ。

ものすごい懐の深さを痛感した次第さ。

これ、並みのバンドでは到底無理な離れ技。

しかもどの曲も、高度なテクニックを要求されるものばかりだし。

ここで登場のチエミ嬢は、ストロング・ヴォイスを豪快にまくしたてる。

サッポロのボニー・タイラーと呼ばせてね(色々な表情を持っているのだ。カメレオン・ヴオイスの持ち主)。

何度も繰り返されるパーカッシブな掛け合いもお約束だ。

阿吽の呼吸でのせめぎ合い。

当時イギリスからアメリカへ渡りブロンド美女と次々に浮名を流しつつも成功を手中に収めて、スーパースター街道を驀進したロッド極め付けのナンバーだ。

超豪華なバンドメンバー達でも話題が沸騰した、ターニング・ポイント・ドラヴィング・ヒットナンバー。

こうしたノー天気な曲には文句なし痺れちゃうなあ。

ドツボにはまってしまいました(これはメンバーにも直接伝えています)。

リアルに蘇ってきましたよ。

ここで特筆すべき点といえば、やはりギターのお二方に尽きるでしょう。

まず原曲なのですが、主役はファンキーなハネハネ・リフのタッチ感覚。

これをコーラス兼任のタイキくんがギターで違和感なく、忠実に弾いているのですよ。

ストラトキャスターによるトレブリーな音質もフルに発揮。

そしてナベさんはもう一つのアクセントを、ギターでさりげなく奏でているのですよ。

なるほど、ツイン・ギターによるアンサンブルが序盤から如実に反映されているではないか(ロッド・ヴァージョンではトリプル・ギターだけどね)。

そしてフィル・チェンばりに、トモさんによる圧巻のベースソロもバッチリとはじかれていた。

何たって、これが肝なんだよ。

ある意味ではベースが主役。

ついこの間亡くなったフィルに対するトリビュートでもあるのかな?・・・・・

そしてもう一つは女性陣。

トモミ嬢が奏でるオーケストレーションが全体を覆いつくすように映えるんだなあ。

例の盗作で訴えられるキッカケとなったフレーズのパート。

そしてチエミ嬢のサックスがブロー。

多才な女性達が所属しているのは大きな強みだ。

普通ならばこれほどに高難易度な構成の楽曲はスルーしちゃうものだけれども、ベリージャムは余裕の表情で味付けを注入してサラッとこなしてる。

やはり彼らは只者ではなかった・・・・。
3年前までのライブではしっとり系に比重が置かれていたけど、近年はよりバリエーションが豊富だ。

 
メインのMCはチエミ嬢。

「イエイ!!どうもありがとうございます!ベリージャムです!!
懐かしいですね。まだ私が生まれてなかった頃の曲」
「全然、生まれてない?・・・(笑)」
「チエミちゃ~ん!!」
「は~い!!今日はギターのタイキにMCを任せようとしたんだけど却下されました・・・。最後までどうぞお付き合いくださいませ・・・。まだまだ頑張ります。
飲んで、歌って、踊れる人は応援のほどよろしくお願いいたします。
じゃあ、次もまたもや私が普段あまり持ち慣れていないアルト・サックスを手に歌います。
ベリージャムは明るい曲はないのでこのままいきます。メドレーでお送りしましょう。

タイトルを言わなくても、あっ!とすぐにわかると思います。タイトルは言わないでね・・・・・・。それでは、あれです・・・・・・」

大都会の夜の世界の気品が充満している、ちょっとテンポ遅めでジャジーな渋い「スムース・オペレーター」(シャーディー)

それまでのバンド達が繰り広げてくれた、賑やかなお祭り騒ぎ大会の後だけに、グッとシックに迫ってくるものがあります。

やや重めのドラムによるリズム・ワークに乗り、チエミ嬢がサックスをブローして、スポット・ライトを独占。

意表を突いた展開に、皆の視線を一身に集めています。


歌声も独特なる語り口調で低く囁き掛ける、意外にもテクニックが必要な難しい作品。

一世を風靡したMTV時代に鮮烈なる映像とシャーディーのファッションが、妖艶なる美を醸し出していて多方面に一石を投じていましたね。

臨場感たっぷりにスモークがモクモク・・・・。

更にミステリアスでムード満点な演出を狙っています。

ここはじっくりと聞き入ってみるのも一興。
タイキくんのシャープなカッティングも中々に新鮮だ。
と思っていたらドンドン過熱していきソロバトルへと発展。

間髪入れずに目まぐるしくバトンを繋いでいく。
サッサ、不覚にも釘付けだ。

チエミさんが右手を指し示す方向に陣取るトモさん入魂のベースソロは、決して派手ではないんだけれども、流麗なるアート風ラインを鮮やかに描ききっています。

確かな実力に裏打ちされた巧みの技だ。

追随する形で引き継ぐサックス・ソロの応酬も聞きもの。

締めくくりはボーカルに橋渡し。
余韻を残しつつも・・・・・会場は虜になっていましたよ。

落ち着き払ったステージングに徹してはいますが、内に秘めたるパッションは常に燃え上がっているようです。


「どんどんと暗い感じで進行していますが(((´∀`*))・・・・・・・・・それではせっかくなので、超スタンダードをメドレーでお送りしたいと思います・・・・皆、独りぼっちじゃあないよ。明るい日差しが見えてきました、というまさに今現在の世の中にピッタリなアクティブソングです・・・・・ウィアー・オール・アローン(ボズ・スキャッグス。」1976年にリリース)」

ここでもトモミ嬢による情感の籠った鍵盤の響きからはじまった。

懇切丁寧なる指さばきが伝わってくる。

非の打ち所なき甘美なまでのパーフェクトなるAOR界の金字塔。

盛り立てるべく、この場面にはもってこいだね。

アダルトな気分に浸りきって、チーク・ダンスへと洒落こむカップルも数組出現。

いやが上にもドラマティックなエクスタシーワールドへと誘われてしまいます。

クラブさながらに色彩も鮮やかなスポット・ライトが揺れている・・・・。

心にシミジミと染み入るほどに切ない、泣きのバラード決定版だもんねえ。

チエミ嬢のことだから、多分リタ・クーリッジのバージョンをお手本なのかな・・・?(ちなみに邦題は「みんな一人ぼっち」)

噛み締めるように、優しく歌い紡いでいたのが印象深かったなあ。

ハイハットの繊細な刻みから、思いっきりエモーショナルなギターによる美しい旋律を筆頭に、徐々に高みへと登り詰めていく様は感動的ですらあります。

起承転結の絡みはお手本のようなもの。

誰もが言葉を失うほどに聞き入っている。!!


さあてと、次には何をやってくれるのかな・・・ワクワクものですよ。

「じゃあ、次はベースのトモさんが歌います。

(必ずトモさんのボーカルパートコーナーが用意されています。

トモさんの声質、キーやキャラクターから吟味された選曲の妙も爽快。

最近は歌っていないけれど、イーグルスなんかも、そりゃあ絶品なんですよ!)

それでは続きまして・・・僕は愛するあなたに電話をかけたい・・・・そして愛してる、アイラブユーと言いたい・・・なんていう歌詞です。みんな、愛してるって言ってほしいよね・・・・・・

オーケー、一気に黄金のR&Bワールドへと突入します~・・・・・!!」

威勢のいいカウント「1・2・3・4!!」から飛び出してきたのは・・・・・もうご存じでしょう

「・・・・心の愛」(天才スティーヴィー・ワンダーの作品)

多くの国で1位を獲得したモンスター級のビッグヒットソング。

1984年リリースのアルバム「ウーマン・イン・レッド」に収録。

うんちくを・・・・・これは元々、1979年にブレッド&バターへ提供した曲だというのだから驚き!!

ベテランならではの味わい深いひと時。

もう余裕綽綽に構えているんだからなあ。

全体を覆いつくすかのような壮大なるキーボードの音色が効果覿面。

ツボへと、モロにはまった感ありのオーディエンス達は脳天ヒューズ・スパークしまくり。

熱冷ましとばかりにこの曲をここへもってくるなんて、粋な配慮ですなあ。

シンプルだけど、タイトでストレートなバッキングが圧巻だよ。

皆でニコニコと大合唱だ。

華麗なるチエミ嬢&ナベさんによるコーラスも絶品。

もちろんベリー・ジャムはこだわりにこだわりぬいた趣向を施して、へヴィーな演出で場を盛り上げていました。

ステージの進行具合を、詳細に計算しつくした組み合わせは素晴らしい。

敬服しちゃう。

ツインギターのよるアンサンブルは見事過ぎだ。

しかもベリージャムのメンバー達の許容量の幅はハンパではないね。

なんでもこなせちゃうんだから。

ロック、オールディズからディスコ、ソウル、R&B、果てはラテン、J-POP、ボレロに至るまで網羅しています。

ありとあらゆる経験にもとずいた自信を基盤にしているだけに、守備範囲の広さが窺い知れます。

まあ、いずれにせよ、決して古臭くなったりしない、これは光輝くトドメのポップ・アイコン。

今もって別格のアンセムだ。

よりコンパクトに纏め上げられた、もってこいの一撃ですね。

何から何まで申し分ない・・・・皆、楽しそうだよ。

この光景を後方の席から眺めていたんだけど・・・うかつにもシミジミと感動しちゃったさ・・・・。

何度もしつこく言うけどギターのタイキくんは、メンバーの中では息子ほどの年齢差なのに、これまた卓越した腕前なんだから恐れ入っちゃったよ。

牽引役も堂々とムーディーに請け負っていたし。

時には先輩達を凌駕するほどの存在感も発揮していて、風格さえ滲んでいるよ。


「はい、じゃあ、それではいきます。一応あと最後の曲を聞いてください((´∀`*))」
「ええええ!!!????・・・・」
口笛がピューピューッと吹き鳴らされる!!
「ザ・ビートルズで・・・・カム・トウギャザー!(名盤「アビーロード」より。ジョンが創作した部分はチャック・ベリーに訴えられましたね・・・・。後のアルバム「ロックンロール」でそれも解決したけど)」

雰囲気一変して繊細でさらに黒っぽいロックグルーヴも加味してきます。

私の一番好きなビートルズの曲で場面転換からダメオシ。

転げまわるように個性的なドラムのイントロがはじまった。

これ、ベリージャムで聞くのは7度目(最初の頃はやっていなかったさ)。 
もはや鉄板ネタと化している。

しかも、しっかりとベリージャム流アレンジも施されている。

ナベさんに聞いたところ、どのバンドを完コピするとかではなく、ベリージャムが独自のアレンジで肉付けしていくのだそうです。

そうだよねえ。

ここでもオリジナルにはないプリングオフ、ハンマリング、ハーモニックス、フィードバックがギター同士で火花を散らしていたし、ベースもさりげなく応戦していたもんなあ。

ただ単に演奏するだけで終始しないところが、クセモノバンドの最たるところ。

思わず目が点状態。

何度聴いても鳥肌が立つほど、目いっぱいに震えがきちゃうのさ。

私もうねりまくりの革新的な這いずり回るベースラインをよくコピーしたものです。

ベーシストならば誰でも耳に馴染みがあることでしょう。

チエミ嬢のシャウトで極めつけだ。

青春時代にフラッシュバック。

音楽の神様が創作したのではないかと思えるほどに、一切の無駄も無い完璧で崇高なる曲に感じます。

センスのいいバンドに相応しき選曲。

抑揚のつけ方が申し分ない。

今回のイベントは女性ミュージシャンが多いという事に気付いたのは、イベント中盤に差し掛かった時。

これは脅威に値する出来事だ。

女性達の台頭は非常に喜ばしいことだね。

 

当然のごとく、アンコールの要求があちこちから沸き起こりました。

止まらない手拍子、手拍子。

 

「温かいアンコールの声、どうもありがとうございます。緊張しすぎてMCを忘れていました(笑)。何を喋るんだっけ・・・??」

もうこの辺に辿りついたら、メンバー達もリラックスしてきたのか饒舌になってきました。

「(笑)・・・・これで本当に締めくくり(((´∀`*))・・・・・・・・・・・・・」

「スーパースティション(再びスティーヴィー・ワンダー。邦題は迷信。1972年11月リリース。全米ビルボードホット100シングルチャートでは第1位を記録。アルバム・トーキングブックに収録。当初はあのスーパーカリスマギタリスト、ジェフ・ベックのために書かれた曲であった。ちなみにこの曲をこの日、STAはかぶっちゃうことを避けるために外させていただきました)!!」

クラヴィネット風なギターリフからアップテンポにはじけ飛ぶ旋律に煽られて、いやがうえにも無意識に体が高揚する。

やや重めのドラムによるリズム・ワークに乗り、チエミ嬢がオーディエンスの視線を一身に集めています。
ここにホーンセクションが吹き荒れたら文句なしにパーフェクトだ。

それはともかくも、ミュート気味のパーカッシブなギターによる表現、しっかし上手いよなあ・・・・。

異質なモータウンのトーンに感化されて、アドレナリンが全身から噴出。

アンサンブルが一体化して、より巨大なる音像を構築する。

さすがだ!

毎回タイプの異なるテーマを掲げて観客に提示してもくれます。
和気藹々の中にメンバー紹介を織り込む。

だから飽きずにだれる事もなく、陶酔の極限まで導いてもらえるわけですね。

ナベさんは鉄壁なメンバーばかりを揃えて心底誇らしげだ。
そのナベさんが最後の最後は昔取った杵柄ギターフレーズでフィニッシュを飾った。


ここまでとことんやられちゃあ、不穏なコロナ禍や寒風なんか途端に尻尾巻いて逃げていっちゃうよ。

そこいらじゅうにゴロゴロと偉そうに転がっている、生意気なじゃりン子バンドなんか束になって挑みかかってきたって到底この空間は醸し出せないよ。

35年早い!!!

当然、賞賛&感嘆の声が鳴り止みません。

最後の最後まできっかりと琴線に訴えかけてくるのだ。

もう完全に参りましたよ‥‥満足、お疲れ様でした!!

「またどこかでベリー・ジャムを見かけましたら、今後とも応援のほどをよろしくお願いします。」

 

****どうです!迫力満点で心に残ったでしょう。

過激さが増してきたところへ室内の気温もグンと上がってきたようだよ。でも廊下に出るとキンキンに冷えている・・・・・一体全体に、この極端な温度差は何なんだろうね??!!(((´∀`*))さあ、折り返し点だ。
ここからは後半戦!!皆のモノ、覚悟せよ。****

lou christie

2022-03-17 16:25:09 | free form space
https://youtu.be/SXTVlh77Wqs

洋楽へと本格的にハマりはじめた頃、大ヒットしていた曲の中にクリスティの「イエローリバー」があった!
ちょうど同じ頃、ルー・クリスティの「魔法」も頻繁にラジオから流れていた。
お互い混乱を招きそうな名前だけど、クリスティはバンド!
で、ルークリスティはファルセットが特徴的なポップシンガー!
その後の「チャッキーワゴン」も大ヒットした!
これは「幌馬車」のことなんだそうです。
まあ、いずれにせよ70年前後に青春を送ったナウなヤング達には😓忘れられない永遠の名曲!

sold out(chicago)

2022-03-17 16:23:10 | CHICAGO
そもそも「ソールドアウト」とは英語で「sold out」と記述して、前半の「sold(ソールド)」とは、販売、売る、を意味する「sell(セール)」の過去形になるのだそうです。売った、売却した、との意味に「out(アウト)」を付けて、売り切れ、完売、との意味になっているとの事。
ちなみに「sellout(セールアウト)」との言い方があるのか調べてみると、やはり、完売、売りつくす、との意味で使われる模様でした。人気で完売御礼、といった意味から、店じまいする、また、自国を売る、裏切る、寝返る、といった悪い意味でも使われるとの事。
なるほど。「sell(セール)」の過去形で「sold(ソールド)」だったとは知りませんでした。
前後の単語の兼ね合いで意味が変わってくる英語、本当に奥が深いですね。
またひとつ勉強になりました。人生毎日が勉強ですね。