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THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

GーHIP 対バンLIVE 

2016-08-08 00:34:36 | Live Set List

2016,8,6(SAT)

平岸対バン「ライブ」

連日、猛暑が続いております。皆さんいかがお過ごしでしょうか?

暦の上では「立秋」ですが、まだまだ暑い日々はおさまりそうにもありませんね。

まあ今が暑さのピークで、もうこれ以上温度は上がらないよ!ととらえましょう。

さて、今回のライブは6月にS・T・Aが初出演した平岸のライブハウスG HIP。ここのオーナー&ギタリスト、ノビさんとの「長い夜」共演が縁で直後に「せっかくだから、これで終わりにしないで今後も札幌ロック界活性化のためにもマサさん一緒に何かやろう!」と意気投合した結果、トリオ編成のバンドを組んでのお披露目となった次第です(素早い!!)。

初ミーティングでは2時間の話し合い中、曲決めに10分(!?)あとはお互いのロック遍歴談義で盛り上がり、リハーサルは本番三日前に1時間半あわせたのみ。

細かい箇所はその場のフィーリング任せとアイコンタクトでいこう!とまとまり(?!)当日を迎えることとなりました。

外国人ドラマーのチップとはリハとライブのみの面識。

ノビさんに「俺、英会話自信ないよ・・・」というと「大丈夫!チップは日本語バッチリだから。俺との会話は英語だけどね(ニヤリ)」

正直わずかな不安はぬぐえなかったけど、実際に会ったチップはとっても温厚でフレンドリー。

この際だから英語もちょっと使ってコミュニケーション。

やっぱり巨体からはじき出されるドラミングは爆音炸裂、噂どおりのドラマーで、インスパイアされる部分も多かったからとっても勉強になったよ。チップもマサのことを気に入ってくれたようで(年齢も1つ違いだしね)ガッチリ力強く握手して「アメイジング!タノシミ!」

 

蒸し暑い夕方、強敵ホークスにホームラン3本を放って快勝したファイターズ(前日はふがいなき負け試合・・・)の最新結果情報に気を良くしたマサはG HIP1番ノリ。

直後にノーマルなルックス(笑)のウノッキーが奥様をエスコートして到着。4PIECEの長髪ギタリスト、スオウさんもやってきてしばし待機しているとノビさんのご両親が車で会場入りしてくれて丁重なるご挨拶。

器材や楽器搬入を行いながら準備にかかります。続々と出演者達が集結して一気に賑やかになりましたよ。

オーナーのノビさんやスタッフのジンさんが駐車場の整理を行いサウンドチェック。

楽屋も客席も皆さん、G HIPの常連さんばかりのようで和気藹々のムード。

マサは6月ここでのライブ時では知り合いのバンドばかりでしたが、今回はもろに1人ポツンとアウェー状態・・・・(G HIPに入るのはこの日で4回目)。

この対バンライブという形式や内容も経験していないので手探りで感触を確かめてみようと思います。あっという間に開場、続々と客席にはライブを今か今かと待ち望むワクワク気分のファンでごった返しています。

お約束ジンさんがマイクとスケジュール表を手にステージヘ。

いつの間にか、ライブイベント開演であります!(19:00)

まずはこの日の出演バンド7つの紹介からはじまり。ひとつひとつバンド名やジャンルなどを読み上げていくんだけど、皆さん顔なじみなのでアットホームモード全開!

こういうのも悪くないねえ。

見所満載なバンドが目白押しで店内の熱気はすでに沸点に達したかのよう。テンションの高い白熱のプレイに期待、笑いも続出だよ。

その流れからトップのバンド名をアナウンス。バックでは打ち合わせも済ませたメンバー達がスタンバイ済み。

初出演の5人組み昭和歌謡曲コピーバンド「KING-YO歌謡オールスターズ」(19:30~)

このG HIPは2階なのですが、1階のカラオケ喫茶&バーKING-YOもノビさんが経営している店舗。

そこで月1で開催されている「夜のKING-YO祭」に出演するため様々なメンバー達で結成されたバンドなんだそうです。

マルチ・プレイヤーのノビさんがキャップとサングラス姿でドラムス担当(初めて見た!)。ヤマハのキーボーディストは水色のアフロヘアがお似合いのカオリさん(この後にもジャーニーのコピーバンドなど計3つ出演)。

ギタリストはウノッキー(赤い点滅サングラス装着!よくよく見たらば2016とデザインされています)。黒いフェンダー・ストラトキャスター(メイプル指板)を使用。ラージのリバース・ヘッドというマニア心をくすぐる仕様。

ベーシストは男顔負けなフィンガリング・テクニックを駆使してグイグイとグルーブを醸しだすジンさん(トレードマークはフェンダーの青メタリックボディ・ジャズベース。ROSE指板)

中心人物はオレンジ色アフロヘアのボーカリスト、フーコさん。彼女は歌謡曲のカヴァーバンド「風谷蔵」やアコースティックの弾き語りで活躍されている人気者。

リズミカルな「今さらジロー」(小柳ルミ子)で幕開け。

始まった途端、老若男女問わずに一体感溢れる盛り上がり。

なんだ?、この一致団結した不思議な臨場感は??

答えはフューチャリング・ボーカリスト、フーコさんの魅力的なるキャラクターに尽きますね。その手馴れた身のこなしにオーラ。

一瞬で観客が彼女の虜と化しています。

「今晩は~!金魚歌謡オールスターズです。

遂にデビューしました。私も昔は小柳ルミ子に似てるって言われたのよ(笑)。2曲目は越路吹雪でろくでなし!(ワハハ本舗の梅ちゃんを連想しちゃうよね)」

その堂々たる出だし低音からの歌いっぷり、見事なる振り付けの徹底振りに感服。

手拍子を要求する事も忘れてはいません。サービス精神に満ち溢れたエンターテイナー。

ジンさんはレザーのホットパンツ姿、ロングヘアがリズムに揺れていてとってもセクシーでこれまたライブの効果倍増。

ビジュアル的にも華やかですね。

「私の背中からノビさんの力強く熱いドラムの音が体を突き抜けて会場の皆さんに届いていると思います。

ねえ、ジンさん!」「え!??・・・(ちょっとビックリしてうろたえる)」「急にジンさんに振りましたけど・・・それではまたもや懐かしいところで聞いてください。ブルー・ライト・ヨコハマ!(いしだあゆみ)」

余談ではありますが、これ私は群馬のデパートで浅野ゆう子がカバーで歌っていたのを観たことがあります。

幅広い流行歌の世界を巧みに歌いこなすフーコさんに惜しみない拍手が贈られます。

ウノッキーも弾きなれなくて苦手と言っていたギターソロをカポタスト装着にて頑張っていましたよ。エンディングではアームバーを揺らせて演出。

「はい!ブルー・ライト・ヨコハマ!ここは札幌の平岸ですけど・・・(笑)。ブルー・ライト・ヒラギシ!皆さんの暖かい拍手嬉しい。金魚歌謡スターズ・・・・・あれ?間違えた・・・まだ自分のバンド名を覚えていません(笑)。カオリ素敵だね(ヒューッヒューッ!)ウノッキーさんのそのメガネもね!バラードでそのメガネかい!?残すところあと2曲です」「ええ!!??~」「時の流れに身をまかせ(テレサ・テン)」

 ドラマティックなキーボードのイントロが曲に華を添えます。笑顔のカオリ嬢のプレイに皆が癒され、フーコ嬢も歌に対する狂おしいほどの感情移入が半端ではありません。歌に対するリスペクト度がヤバイ!(テッチャン風表現)。

大喝采。やんやの声援が飛び交います。ウノッキーも入魂のバッキングとソロを奏でます。

写真撮影する観客もベスト・ショット狙いに余念がありません。

「私はテレサ10ではなくテレサ50!??・・・・・聞こえなかったことにしてね、今のは。

金魚歌謡スター・・・あれ、またバンド名間違えちゃった!(笑)もうそろそろお別れのお時間となりました。今日は本当にありがとうございました!ヴェンチャーズ作曲で雨の御堂筋!イエイ!!」

歌だけにとどまらず客を指差し、身を悩ましげにくねらせ余力を振り絞ってパフォーマンス。

終いには客席に降りてきて一人一人に歌手の方から握手攻め。

皆に愛されているフーコ嬢の人柄がダイレクトに伝わってくる光景だ。

仲良し仲間に囲まれて音楽ライフを心ゆくまでエンジョイできるなんて贅沢で至福のヒトトキですなあ。

 

20:10~セカンド・アクトは男女6人組でジャーニーのコピーバンド「永遠のセンチメンタルジャーニー(伊代はまだ16だから・・・正式バンド名)」

リードボーカルはマサと古くからあちこちのライブ会場で同じ舞台を踏んでいる仲のスガちゃん。

KINGS BERRYのギタリスト、ドウガキナイさんは2ハムバッキング・ピックアップをマウントした噂の愛器ポール・リード・スミス7弦ギターを所持(スヌーピーの可愛いTシャツがチャームポイント)。

スガちゃんとの息もピッタリなのがコーラスのトモちゃん。キーボードはトップバンドに引き続きカオリさん(黒髪に戻った!)

ノビさん、ここではジンさんが弾いていたジャズベースを手にベーシストへ変身。

ドラマーはトリN M&Cのチップが担当で、ノビさんとの鉄壁なるリズムセクション。

「皆さん、お待たせしました~セパレート・ウェイズ!」

チップのカウントからお馴染みのかっこいいキーボードイントロ、激しいビート炸裂!

演奏クオリティの高さに脱帽です。細かい箇所のコダワリにも感心しきり。

必見!必聴!!

スガちゃんはへヴィーメタル系のボーカル(レインボー、ディープ・パープル、マイケル・シェンカーなど)ばかりを私は見てきたのでここでのスタイルにちょっとビックリ。

あのスティーブ・ペリーのクリアで伸びやかなハイ・トーン・ボーカルも気持ちよさそうに違和感なく歌いきっていますよ。懐の深い器用な男だ。

コーラスのトモちゃんもギュッと目を閉じて陶酔の表情でスガちゃんボーカルに絡んでいます。

「ライツ」では7弦「自他共に認める変態ギタリスト」ドウガキナイさんが甘く切ないイントロをプレイ。

親指に固定したピックで安定感あるソロを披露するドウガキナイさんは驚いたことに、この日ギター本体以外の器材を全て忘れてきたとのこと!!(エフェクター・ボード丸ごと!)かえってその方がいい音だ!といやはやなんとも愉快な観客コメントが飛び出してきた。

よってノビさんに一部のエフェクターを借りてのライブ。

ノビさんも2バンド目では帽子をチェンジ。数日前に突き指したそうでテーピングが痛々しい・・・でもさすが音を聴く限りではそんなこと微塵も感じさせないのですよ。すげえ!!

エッジの効いたイントロ「ストーン・イン・ラブ」ではギター・ソロの時、ノビさんがドウガキナイさんの横に並び、それに感化されたドウガキナイさんもいつもの2割増し(!)でエネルギッシュ・パフォーマンス。

カオリさんのソロパートはノビさんと目を合わせてのインタープレイ(何度も合同練習した甲斐があったね)。

ボーカルの2人はドリンクを飲んで水分補給。あれだけ水準の高い歌を何曲も歌い続けていたら喉に対する負担は相当なものなのでしょう。

「ノビさんのお母さんが一生懸命に会場を涼しくしてくれているよ」「ナイス!ナイス!好きな曲!」「ドウガキナイさん、器材以外にも肝心なソロを忘れているよ(爆笑)。もう1曲、スローな感じで・・・フェイスフリー(時への誓い)」

ピアノ・イントロからチップ燻し銀の控えめなるシンバル・ワーク。

この楽曲、演奏によほどの自信がなければ危険な渋いセレクト。ハーモニーもはまりまくっています。

ボーカルに絡むギターのボリューム奏法が素晴らしく美しい。

フーコ嬢「ブラボー!!」スガちゃん「僕もバンドはオジさんになってからやりはじめましたが、キーボードが特訓を受けたのをはじめて見ました。」

MCの最中に聞き覚えのあるベース・ラインを爪弾きだしたノビさん。

「ドント・ストップ・ビリーヴィン」軽快なるピアノも追随。

ニール・ショーンによるゾクゾクワクワクするようなフラッシーで鳥肌モノの前半ギター・ワークに観客もエアギターで狂喜乱舞。

チップのドラムは相変わらずアグレッシブで音でかい!

そういえばノビさんが「チップのドラミングはステーブ・スミスっぽい」と言ってたっけね。

あのタメのきいた一種独特なステックさばき。

「ドント・ストップ!」でいきなりエンディングというのも琴線を震わせますなあ。

フーコ嬢「全部、好き!!」

スガちゃん「ジャーニーは歌詞を皆、知ってるからね。

前にベッシーでやった時、ノビさんの奥さんが(オーストラリアの方です)ずっと歌っているんだけど、ドンドン声量が大きくなってきた(笑)

G HIPは歌詞カード譜面台が立てられるからいいけど・・・・・」ドウガキナイさん「誰も立てていいとは言っていない」(爆笑)ノビさん「まあそこは自由に」「あ!?ここはメドレーだった!マニアな人はここ繋がるの知ってるよね。本当に残すところあと1曲。エニー・ウェイ・ユー・ワンツ・イッツ(お気に召すまま)」

ラストソングに相応しき華のあるロックチューン。(小倉さんが司会担当する朝のワイドショー・テーマソングとしても有名)

ノビさんのベースランニングも豪勢。オカズの豊富さには目を見張るモノがある(ジンさんの師匠)

チョッパーまで飛び出したよ。

チップとの絶妙なるウネリのタイミングも光っている。

男女によるツインリード・ボーカルもキャッチーで、羨ましくなるほどにメロディアス。

ギターによる超光速プレイも見せ場たっぷり。お客さんの中には「曲知らないけど一緒に歌っちゃった!」という嬉しい声も。

皆で拳を振り上げて無事にライブ終了。

ステージを引き上げる際、チップがカオリさんのヤマハ・キーボードを右手だけでヒョイと持ち上げて楽屋に運んでくれたんだけど、その怪力に驚愕しちゃったよ。

 

20:50~3番手は男性ばかりの4ピース、その名も「4PIECE」が久しぶりの出演。

骨太のオリジナル・ハードロックを中心に聞かせてくれました。

内訳はといいますと・・・・ドラムのナカムラさんは6月のイエローモンキー・コピーバンド「黄猿」以来の登場。白手ぬぐいを頭に巻いて日焼けした肌が健康的。

黒ボディのベースを携えた(ROSE指板)センター・イトウさんは3週連続G-HIPライブ(超常連)。

長髪のスオウさんはギタリストなんだけど最近ボーカリストに目覚めたのだとか(ハイトーンの持ち主)。いつも可愛いTシャツを着ているそうですがこの日はウルトラマンの「ダダ」!

なんといってもマーシャルヘッド持ち込みという気合の入れよう。

「あれ?スピーカーは?」とマサが質問するとG-HIPにいつも置いているそうです、天晴れ!!

使用ギターも筋金入り。オイルフィニッシュのストラトシェイプに(メイプル指板)バナナヘッド、ブラックパーツのフロイドローズ。1VOL仕様。

個性派ボーカリストはナカヤスさん。

彼曰く「うちのバンドにも耳栓ブームが来た!よろしくお願いします。

今日はウノッキーのノーマルな姿を初めて見ちゃったよ。」

開巻お馴染みの「はじまりのうた」を披露。

おお!まさしくL・A METALを彷彿とさせる楽曲。というかギター・サウンドがもろにあの時代を蘇らせてくれます。

そこにジャパニーズ・メタルをほどよくブレンドした絶妙の構成力は最初の数小節でピンときました。

楽屋でマサが「ウォーレン・ディ・マルティーニが好き?」と尋ねると(違うと言われたら次はジョージ・リンチというつもりだった)「う~ん・・・ジョージ・リンチだね!」

やっぱりなあ。ピッキングやフレーズ、立ち姿、手の構え方、ギターやアンプ、曲のアレンジや展開にとドップリあのムーブメントに染まっていて爽快感を覚えるくらいです。

メドレーでベースのインパクト絶大なるリフから2曲目のオリジナル「パンドラ」

これ、はっきりいってライブ向きです。

実力派の4人がピッタリ息のあった名演を繰り広げています。それだけにとどまらずベース・ソロ、ドラム・ソロ、トドメはギター・ソロへと連結だあ。

ボーカルのナカヤスさんのルックスはエミネム風。

まるで部屋着のような(失礼)スェットに汗防止用にまるで部屋着のような(笑)パーカーのフードを目深に被り、あのヘビーなバックビートに挑みかかるのだから、そりゃあ見ているこっちサイドも癖になってはまるでしょうよ。

「改めまして4ピースです。

話し出すと長くなるからあまりしゃべらないようにしようっと!次のオリジナル曲は新曲なのですが、まだ完成していません・・・。でもやろうとするんだよね(笑)。

一応8月末で1度4ピースというバンドは終わりではないけれど、活動停止。また年末にでもここへ呼んでください。

残り時間ぶちかましますので聞いてください。」

叙情性を煽るアルペジオのギターでグッときたところへボーカル・スタート!・・・と言いたいんだけどいきなりストップ・・・。

「だからまだ未完成なんだよね・・・・(爆笑)歌詞がないためインストウルメンタルとしてお楽しみください!!(タイトルも未定)」

再度はじまった曲中ではボーカルの解説付き。でもバンド・サウンドのほうは力技のタッピングなどをふんだんに盛り込んだ力作。

ボーカルはサビ「ラララ~~!!」とハミングで乗り切る。

「ありがとうございました。こんな感じです。

どうなるかと思いましたがラスト2曲になりました!これも新曲で虹!!」

幾度も繰り返されるブレイクが刺激的で4ピースの底力をこれでもか、これでもか!と叩き付けているかのような、プログレッシブ・ソング。

よく練りこまれた構成に好感が持てますね。

アーミングを駆使したトリッキーなフレージングもグレード高し。

「じゃあ最後の曲です。

これはコピーなんだけど誰も知らないかも・・・?」

斬新なる3声のハモリで度肝を抜かせて突入したキャッチーでメロディアスなロックは「バタフライ」

アニメ「デジタルモンスター」の曲なんだそうですよ。

一緒になって歌っていた女性客にマサが確認してみたところ「ポケモン」とは全くの別物なんだそうです(笑)

「疲れちゃった・・・・この曲を歌っていた歌手の人は最近亡くなったそうです。うちのバンド練習では盛り上がった曲です。

是非12月にもここへ呼んでください。

さっきのインストウルメンタルも込みでオール新曲ライブやりますよ。その時3ピースになっているかもですが・・・」

大きな拍手が沸き起こりました。

バンド活動をやっていると表面の華やかさばかりがクローズアップされがちですが、キャラの濃いミュージシャン集団をまとめあげるのは至難のわざ。それでも彼らのように真剣にロックで無邪気に遊ぶというコンセプトは俄然応援したくもなるというもの。

祈・早々なる再活動!!

 

4番目21:30~男性4人組みの「ウノックィーン」はもう説明不要でしょう!

泣く子もお漏らししちゃうG-HIPの名物看板バンド、クィーンのカバーです。

「金魚歌謡オールスターズ」ではギタリストだったウノッキーがここでは「LITTLE FREDDIE 」に変身。

ギタリストは3度目の登場ノビさん。

ドラム、ベース、そしてここでは水を得た魚のごとき滑らかでワイルドなギター・ワークを見せつけてくれました。

ドラムスはジャーニーのコピーバンドに引き続き2度目の参加でチップ。

ベースのサキさんはおお!幻の3トーン・サンバースト・グレコ・ジャズベース(メイプル指板)。

心優しきプロレスラーのようなルックス(!?)を誇るサキさんはジャズベースが良く似合う!

バンド入れ替えセッティング中、ジンさんが「ウノックィーン」を紹介。

「お楽しみください!」

リズム隊は早々にスタンバイオーケー。

そのままドラムとベースによる火花散るジャムセッションがはじまりました。

延々と続く中、サキさんはノビさんが中々現れないのでちょっと楽屋方向を気にしつつも休まずファンキー・ベースで応戦。

そうこうしているうちにいつの間にか、ノビさんもトーカイのレスポール・スタンダードを構えて(サンバースト)ジャムに合流。

タイミングを見計らってフィニッシュした後、チップにアイコンタクト。

こういう攻め方もあるんだね~「ドンドタン!ドンドタン!」

満員の観客全員が手拍子に足拍子でリズム参戦している後方からまるで「十戒」の海を割るシーンを思い出させるがごとく、ウノッキー降臨!

「ウィー・ウィル・ロック・ユー」だ!

もうすでにリラックスした会場はウノッキーのコミカルなアクションで爆笑の渦に巻き込まれています。

そこから間髪入れずにハードロック・バージョンの「ウィー・ウィル・ロック・ユー」

ノビさんのギターが爽快な歪みでグイグイ牽引。

張り切りリトル・フレディーは休みなく切れっ切れのポージングで会場にナルシスト振りを誇示。

だってオールバック、髭、白タイツ、そしてあのマイクスタンド上部のみをワイヤレスで固定して縦横無尽に挑みかかってきます。華麗だなあ。

メンバー間の一体感がダイレクトに伝わってきます。それぞれの役割分担も理に叶っている。

それにしても驚くべきはウノッキーの声域の広さと、演奏陣の鉄壁さ。ライブの回数を重ねるごとによりグレードアップしているのは明らか。

ウノッッキーの今回のライブに対する気合の度合いは半端じゃあないですよ。決して色物ではありません。

一瞬たりとも目が離せない。聞き逃せない。

ギター・ソロでは3人がEXILEのようにグルグルと順々に体で円を描くあの有名な動きを導入。

後ろからサキさん、ノビさん、ウノッキーからなる身長の3段構えがよくできているね。ノビさんに後頭部をどつかれるウノッキー(もちろん冗談でね)。

「ヘイ!クラップ・ユア・ハンド!!」

ディスコでももてはやされたジョン・ディーコン作品「地獄へ道連れ」

腰がうずいてきそうなベースラインがこの曲の肝。

CHICをパクったとも言われたりしたけど、今も多くのロック通に愛されている代表作。

ウノッキーはマイケル・ジャクソンのようなダンスも取り込んで、笑いのプレゼント。

フレディーの動きをよく研究しているものだ!と途中からは感謝感激で涙腺が緩んできました。

でもそれだけでは飽き足らず客席におりてきて手拍子を要求。

フーコ嬢ともハイタッチ。

「サンキュー!ベリーマッチ!やっぱりこの格好だとスィッチ入るね(笑)。皆さんもスィッチ入ったかな?のってます!?

(フレディー風の上半身衣装の背中の結び目を指摘されて)ちょっと大きかったから縛ってる(胸毛も描かれているし)。

ミナ、イッショニウタッテヨウ!(中国人風なトーク)」

ノビさん「キャラ変わってきた?孫悟空?インチキ中国人??(大爆笑!!)」

いきなり弾きはじめたのはクィーン記念すべきデビュー曲「炎のロックンロール」

今聞いてみてもちっとも古さを感じさせないクィーン版プログレッシブ・へヴィー・メタル。

これが日本以外ではどこも酷評だらけだったんだから信じられないね(日本の女の子達の選球眼はピカイチさ!)。

ノビさんのギターが言葉では説明できないくらい変幻自在にソロを紡ぎだしています。あれだけ弾けたらさぞかし気持ちいいんだろうなあ。羨ましい。

ウノッキーも客の視線だけは絶え間なく独占。

たまには痙攣ダンスしちゃったりして「フレディーはそんな動きしてねえよ~~」と突っ込みも入れたくなっちゃうけど、そんなこと思っちゃう自体野暮ってもんでしょう。

チップのドラムソロも大地を揺るがすほどに怪力で手数多し。

ギター・ソロでは、どんなにへヴィーなパートでもブリティッシュ・ロックの気品に満ちた香りは健在。

「サンキュー!ヴェリーナイス!!もっといきましょう!!暑い・・・・あまり興奮してはいけません。でもこのテンションは維持していきましょう!!」

ハイクオリティーなバンドアンサンブルが実証された感ありの「タイ・ユア・マザー・ダウン」

ウノッキーのカリスマ性は天下一品。

仰け反ったりジャンプしたり、グルグルと回ってみたり・・・・。

クセのあるクィーンの楽曲陣をよくぞここまで纏め上げてくれたものだ!と胸が熱くもなります。

ウノッキーは聞かせどころのツボはしっかりと心得ていて、砕けるところは思いっきり砕けまくり弾けまくる、憎い配慮が緻密に計算されているのです。

それにしてもやっぱりクィーンっていいなあ・・・・としみじみ再確認。

「楽しんでいただけてますか?やっぱり一生懸命頑張る男の姿は美しいですね(と、自分で言ってる!)。」

「フレディー!生きてたんだね!!」「ワタシニホンゴワカリマセン」(大爆笑)

顔から滴り落ちる汗をぬぐいつつもメンバー紹介。ウノッキーとチップは目を合わせてニヤリ。

ノビさんのチューニングタイムも済んでウノッキーが哀歓込めて歌いはじめたのが「アイ・ワズ・ボーン・トウ・ラブ・ユー」

これはフレディー・マーキュリーのファースト・ソロがオリジナルだったんだけど、彼の死後、クィーンがバンドとして再レコーディング。アルバム「メイド・イン・へヴン」に収録して大ヒットした曰く付きのパワー・バラード。

理屈抜きにフレディーの魅力、フレディー節が凝縮されたこれぞフレディー、これぞクィーンと誰もが認める金字塔。

ノビさんは長髪を振り乱しながらもギターに専念。

ウノッキーは一挙手一投足にフレディーに対する愛情をにじませながらも、ちゃっかりと笑いはとるという美味しい役どころ。

決して嫌味にならないんだから物凄い才能だね。ラストの絶叫にほぼ近いくらいの魂の咆哮をタメにタメまくって決めたんだけどなかなかノビさんがギターを弾いてくれない・・・たまらずウノッキーは「来て、来て~~~~・・・・!」

散々じらされながらも大団円となりました。

 

22:10~

オリジナルと洋楽カバーを繰り広げてくれたのは男女トリオの「KINGS BERRY」

メンバーの構成は中心人物ツカモトさんがボーカル&MC。

これで3ステージ目のカオリ嬢はキーボード。そしてジャーニーのコピーバンドに続いて2回目の登場は自他共に認める変態ギタリスト、ドウガキナイさん。

彼のトレードマークはポールリードスミス伝家の宝刀7弦ギターだあ!

ジンさんがバンド紹介文を読み上げます「1人変態がいますが(笑)大人の魅力溢れる音楽の世界をご堪能あれ!キングス・ベリーの皆さんです!」

グッと落ち着き払ったアダルトなナチュラル・トーンを爪弾きだしたドウガキナイさん。

オリジナル「クローズ・マイ・ハート」

ジャーニー・バンドの時とはスタイルが180度違う紳士的振る舞いのプレイ。そこいらにのさばっているちゃらい若造なんかには絶対太刀打ちできないでしょうね。繊細な歌詞がリアルに伝わってくるというのも知性派集団の証でしょう。

ピアノタッチが女性ならではの煌びやかさを振りまいていて程好いアクセントの2曲目もオリジナルで「レジスタンス」

ギターボディをパーカッション代わりに叩く姿を見てカオリ嬢も驚きの表情。

客席も今までのお祭り騒ぎから一転クールダウン、グッと落ち着き払ったキングス・ベリーによる一時のオアシスのようなどこかホッとさせてくれるサウンドに店内の誰もが力を抜いて聞き入っています。

「え~あの~昨日できたばかりの曲をやります。」「インストかい!?(・・・4ピースの未完成オリジナルのことをさしています。ノビさんも爆笑)」

「一週間ぐらい前テレビのニュースを見ていたらヴォーカルのスガちゃんが仕事の関係で出ている!(スガちゃんの本業は弁護士!!)それも夜のニュースにまで。そんなスガちゃんからインスパイアされて作った曲です」「まさかインスト(しつこい・・・笑)」「さっそく完成した曲をカセット・テープに・・・あ!?古いかあ!CDに入れてメンバー達に手渡し完成しました。

G-HIP対バン・ライブにジャーニー・バンドが出演するのならスガちゃんも来るはず、と睨んでいました。スガちゃんに捧げます!題して・・・真実の行方!」「オオ!カッコイイ!!」

ひじょうにシリアスなキーボードによるイントロ、次いでギターがハーモニックスで臨場感倍増。

サスペンス・ドラマのテーマソングのようなストーリー仕立て。曲作り苦労の片鱗が随所に見え隠れしますが、起承転結のメリハリが説得力あり。

ベテラン・ミュージシャンの作品を聞いているようですよ。

「スガちゃんの歌でした!本当にテレビに一日中出ていたもんね。

4曲目にお送りするのもオリジナルでテンポのあるブルーバード。皆さんと我々とで意思の疎通をはかりたいとおもいます。曲の最後のブレイク8拍目で一緒に景気付けで盛り上がってみませんか?」

アップテンポのギターストロークが特徴の本当にウキウキ気分賑やかこの上ないくらいに明るい曲。

で、課題の8拍目がやってきました・・・・メンバーがカウントを親切に入れてくれてなんとか微妙なアンバイでブレイク(笑)。

「皆さん、素晴らしいリズム感ですね(リップサーヴィス!)。ラスト2曲。今日はオリジナル中心でやろうとしたんだけど、唯一カバーでビリー・ジョエルをお送りします・・・・ニューヨークの想い。バックの2人が思いつきでイントロをはじめますので、そこに注目して!」

センスの良さに震えがくるようなセット・リストですなあ。

もちろんビリー直伝のジャジーで泣かせるピアノの旋律が鍵盤から響いてくるものと思いきや・・・お茶目なカオリ嬢がいたずら心芽生えたのかリチャード・クレイダーマンを弾きはじめた!まあ、これはこれでジャスト・フィット、とっても面白いハプニング。

当のビリーもよくこういったサプライズをやらかしてくれるもんね。仕切りなおしでここからは正真正銘大真面目に3人が懇切丁寧、思い入れたっぷりに感動的、ニューヨークの情景が浮かんでくるほどに堅実プレイ。

特に一番難しいであろうボーカルの陶酔振りは見ているほうがひき込まれるほどに気迫の篭った歌いっぷり。

私は武道館と札幌ドームで観たビリーのステージが鮮明に脳裏に浮かび上がってきました。

ノビさんはミキサー作業に専念。ジンさんも写真撮影スタッフにと走り回っています。

ネック・ベンディングも交えたギターソロが、さりげなくもボーカルの後方から、よく歌っています。

ボーカルとギターとの掛け合いからエンディングにかけても、つい拍手を忘れてしまうほどにスリリングな決定打を織り交ぜて決まったね。

水を飲みつつ「1年ぐらい前からずっといつもこの曲がラスト・ナンバーです・・・・夢だけ持って!」

ギターはカポタストを装着。しっとりとハートフルに締めくくり。

ライブイベントの最初にジンさんが語っていたとおり、この日の対バンライブはバランスのとれたバリエーション豊富な他方面ジャンルのバンドが結集していて飽きのこない内容。

その中でもキングス・ベリーは味わい深く、心に染み入るサウンドを提供してくれた稀有な存在。

 

 

店内BGMはデヴィッド・リー・ロスとレニー・クラヴィッツ

 

22:50~6バンド目はトリ前で4人組「近藤和彦バンド」

J-POPROCKの旗手、斉藤和義のコピーバンドで先月に引き続いてのG-HIPライブ。

ボーカル&アコースティック・ギター&リーダーはバンド名にもあるように斉藤和義大好き人間の寝不足(!?)コンドウさん。ドラムスは部長のマエカワさん。

前回のリベンジ(!?)とばかりにベースは金魚バンドに続いて2度目の登場となった元気印ジンさん。写真撮影、司会からミュージシャンと目の回るような忙しさ。

更にもっと上を行く人がいた!4回目の参上でなんでもござれのギタリスト、ノビさんだあ!

今度はゴールドトップのレスポール・スタンダード!

MCというかリーダー・コンドウさんの気さくで軽妙なおしゃべりがはじまりました。ライブだということを忘れてしまいそうなくらいに観客ともざっくばらんにやりとり。

「皆さん、お待たせしました~!。近藤和彦バンドです!ちゃんとバンド名を言えた!暑いね、ウノッキー。」なあんてやっているといつのまにか1曲目の「カモン」がはじまっているという具合。

「俺の携帯の待ち受け画面はドラえもん・・・じゃあなかった、大好きなフー子さんなんだよ!」

観客「じゃあフー子&カズヒコ・バンドをやれば?」コンドウさん「今度、お願いします!!」

手元のビールを豪快に、かつ美味しそうにグィッと一飲みしたコンドウさんは、憧れのフー子さんの目の前で陶酔の表情で2曲目の「虹」を歌い続けます。

ドラムスのマエカワ部長さんも前回よりは少しリラックスしていたようですが、もう一人のリズムセクション、ジンさんは余裕をもってテンポキープを自らに課してボトムをズッシリと支えます。

「昨日、このライブのリハーサルをやって、その前にはプライマル・スクリームのほうもやったんだよね。でも実際の内容はというと・・・・30分の音出しで、あとの2時間はおしゃべりでしたあ!(笑)。後ろの客席で微笑んでいるギタリストのスオウさんとはまともに目をあわせられない・・・・・。それで次の曲は会長、何?」「俺は部長!」「私はお茶汲み?」「俺は社長だったのに、いつのまにか係長になっていたよ(笑)」「もう平社員に降格!」「ろくなもんじゃねえ・・・」「G-HIPカンパニーはそういうところなのです!!」

なあんてくだけたやりとりをステージ上で繰り広げてからはじまったのが「ずっと好きだった」

誰もが知っているし、思わず一緒に口ずさみたくなるキャッチーなメロディラインと歌詞に親しみを覚えちゃいます。

ミュージシャンと観客との距離が濃密になる術を自然と振りまく才能は生まれ持ったものなのでしょうね。

これってがむしゃらにもがいて体得できるものではない。

ジンさんはスラリと伸びた足でリズムをとりつつ、相変わらず貫禄のベース女王様にバッチリとかっこよく徹しています。

「オリンピックの開会式がはじまったね。あれ、お祭り騒ぎで1番楽しいね。

俺さ、運転手の仕事をしているんだけど、車内のテレビで観ていたら・・・・日本の選手団が登場するのが104番目!その前に目的地に着いちゃったさあ(笑)。サンバのお姉ちゃん、綺麗だね。あれなら間違い犯すよね・・・・あ!ジンさんも綺麗だよ!」ジンさん「でも1番、綺麗なのは・・・フー子さん!!」

そこから「歩いて帰ろう」の演奏をノリノリで。

もう曲とトークが同じくらいの時間を費やしているけど、こういうのも斬新かもね。

コンドウさんが笑いをとっている横でノビさんが黙々とギターフレーズの探りを入れている。

と突然「こうだ!思い出した!!」

「今、思い出したの?」「小指を突き指してしまって痛いのさあ・・・・(テーピングした指を会場に見せる)難しいんだよね、この指使いの箇所・・・」と何度もレスポールで旋律を弾きだす。何故かレインボウの「銀嶺の覇者」「オール・ナイト・ロング」のリフも試し弾き。

「改造手術に失敗したの??ところでノビさんの弾いているギターは俺のギターだからね」会場全体から「おおおお!!!」

「俺のギター、いい音するなあって聞き惚れていたよ!」すると、すかさずノビさん「くれるんでしょ?」

「出た!!ジャイアン!!(爆笑!!)」

それからはしばらくノビさんをジャイアン呼ばわりのコンドウさん。

なるほどこのバンドの役職名や、小芝居(!?)のボケと突っ込みからメンバー間の位置関係が見え隠れしてきましたよ!!

「時間に余裕あるけどもっとお話する?はい!歓談の時間はこれで終わりです。ラストの曲は・・・」「家政婦のミタ!」「(苦笑)・・・間違いない・・・優しくなりたい!」

ノビさんの空間系エフェクター・デイレイのかかったイントロとコンドウさんの和みある風貌からなる異色のタッグが功を奏した好例ですね。

大役を果たしました。

 

ここまでがG-HIP対バンライブの6バンド・レポートでした。

つたない長文を我慢強く読んでいただいたあなたに大感謝します。

そして、お待たせしました!いよいよオオトリのNOBI MASA&CHIPのスーパーロックトリオのライブがはじまりますよ!

PART,2へ続く・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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