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THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,172 澄川MODAN TIME(LIVE BAR)~STA編PART,5

2020-01-28 23:51:16 | Live Set List

8、THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)

21:00~21:30

早いものでオオトリのSTA出演時間となりました!

さあ、ブログの主役ともいえるバンドのライブ・レポートのはじまり!

イベント中に「腹が減っては戦はできぬ」というわけでメンバー達はモダン・タイム特製「スパゲッティ」に舌鼓を打っていました。

美味しい、安い(これで500円!)、ボリューム満点、早い!

本当はカレーライスかどんぶりモノ(ザンギ丼など)が食べたかったらしいんだけど、米が入荷しなかったらしいよん。

このモダン・タイムに出演するのは2018年の10月27日以来。

自主企画ライブ「リブレーション」は一時期休止指定していたのですが、近年はおかげさまでコンスタントに開催させていただき好評を博しております。

記念すべき「リブレーション」の第1回はこのモダン・タイムなのですよ(このMODANというスペルが何故MODERNではないのか?よく質問されるそうですが、MODERN TIMEというスペルの店舗は日本中にたくさん存在するためにマスター自ら意識的にローマ字にしたのだそうです。マスターが以前にススキノで経営していた店からずっと気に入りの名称なのだとか。もちろんチャールズ・チャップリンの名作映画からの命名)。

もうすでに51回目を迎えました。

ずっとマサ一人での運営ゆえに紆余曲折色々とありましたが、いずれにしても暖かい皆様のご支援の元、無事この日に辿りつきました。

STAで今まで演奏をともにしたミュージシャンの人数はなんとおどろいたことに、ゲストやセッションも含めると102人にもなります!!。

今回のライブもメンツがガラッと総入れ替え。

まずはトロンボーンのダイくん。

多忙の中を時間やりくりして駆けつけてくれたよ。

今回のSTA中では最年少の30代!

つまりSTAは今までを通して10代から60代までの年齢を超越したバンドになっちゃったあ。全く、こちらとしては違和感ないんだけどね(もう現在70代に到達した人もいるでしょう・・・・・・笑)。

ダイちゃんはありとあらゆるジャンルに着手している男。

だからこそスムーズにSTAへと溶け込んだのではないでしょうか。

今回のライブもロビーで音源を初めて聞いて、その場でスコアを手渡しての合流。

そして1回きりのスタジオ・リハを経てこの日、並んでSTAのステージに立っているわけです。

パーカッションのニシヤンも超久し振りのモダンタイムゆえにこの日がくるのを心待ちにしておりました。

マスターもビックリして再会を喜び懐かしがっていました。

もう一人のキーウーマン、マリちゃんはSTA界隈のライブではお馴染みのキーボーディスト。

長年のマサからのラブコールに応えて遂に先月STAライブでフル・プレイ。今回で2回目なのですが、ちょっと違うのはブラス・セクションの人材不足のために急遽シンセ・ブラスを担当することになった!。

実はこれは、マサが一昨年の4月に東京ビルボードで見たカリフォルニア・トランジット・オーソリティの熱い4回にわたるライブがキッカケなのです。

いわずとしれたCTAのメンバーは元シカゴ3人を擁するスーパー・プロジェクト。

改めて彼らのファースト・アルバムを聞いてみるとシカゴの曲がほとんどをしめている内容にも関わらず、ホーン・セクションなし。そのパートはシンセブラスでカバーしていたのです。

マサはいままでシンセ・ブラスでの演奏は擬似サウンドゆえに否定的だったのですが、これがまたとてもシャープでファンキー。

理屈抜きにめちゃくちゃカッコイイ!

これにすっかりと痺れちゃって、「そうだ!タイミングがあえばいつかSTAでもこれをやってみたいなあ」と閃いたわけであります。

相当に実験的で無謀ともいえる初チャレンジではありますが、成功するかどうかは、ほとんどマリちゃんの手腕にゆだねられる事に。

マリちゃんはスケジュールの都合で、スタジオリハは1回きり。

全曲の習得にも間に合わず、どうなることやら・・・・と正直な話、ライブを危惧していたのですが、ギリギリセーフで間に合った御様子(マサは一部のキーボードコードスコアを送ってあげた)。

無事に大役をやりきっていましたよ。

我々も開始寸前まで不安要素満載ではありましたが、曲が進行するにつれてそんなことは一切吹き飛んでしまって「おお!迫力あるじゃんかあ!気持ちいい。全然いけるね!」とノリノリ状態に。

ちなみにニシヤンはリミックス(B)、マリちゃんはチャレンジャーとの掛け持ち出演です。

なんとか本番ギリギリにフルメンバー9人が揃いました。

今回は殆どの曲目をシカゴ初期で網羅。

ジュンのボーカルも大々的にフューチャーしていますよ。

見所、聞かせどころ満載の内容。

それでは、前置きが長くなりましたが早速本編に参りましょうか!

***MEMBER***

MASA・・・B CHO VO

JUN・・・TS VO CHO

KUNI・・・TP VO CHO PER FLUEGELHORN

NISHIYAN・・・PER

KUL・・・G

MIKITY・・・AS

YASU・・・DR

DAI-CHAN・・・TB

MARI-CHAN・・・KB

***SET LIST***

1、INTRODUCTION・・・CHICAGO

2、SOUTH CALIFORNIA PURPLES・・・CHICAGO

3、SOULMAN・・・THE BLUES BROTHRS

4、IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO

5、SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO

6、MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)・・・CHICAGO

7、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

STAメンバー達のセットアップ完了までの場つなぎとばかりにマサは張り切ってのトークショーを繰り広げる。

前に出演したオールド・グルーヴィーは取り上げていた「スイングしなけりゃあ意味がない」についてのウンチクを一部の人達からは顰蹙を受けつつもおしゃべりが止まらない・・・・。

1973年のNHKで放映なれた「デュークエリントン・ショー」だ。

ジャズ、ソウルなどの大御所たちがエリントンの誕生日を祝うという壮大なるビッグイベント。

レイチャールズ、ルイ・ベルソン、サミー・ディヴィスJRなどの錚々たる面々に混じってロック界から唯一参加したのが我等がシカゴ。(この番組はセッキーも見ていたらしいよ)

オープニングを「スイング・・・」にのって次々に紹介するという粋な攻勢。

レイ・チャールズが「YEAH!CHICAGO!!」とコール。それにのってシカゴが「DOWADOWADOWADOWA~!!」と歌い次のシンガーを呼ぶのだ。

鮮烈だったので今でもはっきりと憶えている。思い入れが強いだけに涙ちょちょ切れそうな気持ちだったのさ。

それを伝えたかった。

そんなことをまくしたてるように言っていたらいつのまにかSTAの準備は完了していた(笑)

最近、皆素早いのさ。普通ならば大所帯ゆえに倍の時間がかかるもの。

うちのメンバー達は手際が良い。

ジュン「マサさんが話しだしたら1時間くらいあっという間だよ(笑)

この時点は1バンド分くらいの押し状態だけどマスターは「他のイベントに比べたら全然素晴らしい進行状況!」

嬉しいお言葉。

それでは早速本編に突入。マサのアイコンタクトでマリちゃんのシンセが唸りをあげてのスペイシーかつプログレッシブなSE。

これはいやが上にも興奮を煽る。

うねりまくるサウンドに追随する形でヤスのハイハットが小刻みに打ち鳴らされる。

それに便乗するかたちでクルさんも剃刀のごときミュート・カッティング。

プレイが待ちきれないという様子で、ギターのグリッサンドを豪快にぶちかます。

この辺で早くも期待に胸躍る雰囲気作り大成功。

これから繰り出されるS・T・Aワールドに興味津々のオーディエンス。

「S・T・A~!S・T・A~!!」とシュプレヒコールを叫んでいる人も散見。

マサによる洒落た口調での・・・・・・ナレーション開始。

「たいへん長らくお待たせしました。いよいよはじまりますよ!

時間となりました。(拍手があちこちから打ち鳴らされる)

華々しくこれから開演です。

濃厚なる大所帯バンドが登場します。

北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!

賑やかに、ド派手な迫力ホーンセクションの熱きサウンドを心ゆくまでドップリとご堪能ください!メンバー一同この日この時この瞬間を心待ちにしていました!それではヨロシク!THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

マサは腰を低く落としてスタンバイ。

ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」

波状攻撃へと、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の「イントロダクション」。

(四入囃子のGASくんもお気に入りソング)

さすが、このメンツだけに迫力が桁違い。

いつもの倍近い勢いを感じます。それは気のせいではなかったようで友人のバンドマンらにも同様の感想をいただきました。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

普段はクールなヤスもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。

彼の今回のいでたちは、スポーティに動きやすい全身を黒の渋くシックなロック系で統一。

一昨年の4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が相当に感動的だったらしくて、今だに刺激を受けている御様子。如実にドラミングの随所でそのダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

ヤスの卓越したツイン・ペダル連打が、速射砲のごとき爆音で後方から襲いかかってきます。

キーボードによる力強いオルガン・サウンドが響き渡る。

イントロが飛び出した途端にセッキーらいつものお馴染みの面々が、ドドッとステージ前方へ雪崩れ込んできて、全身リズムの権化に。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリとあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますがしばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。メンバー一同愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。その中でもこの日ほど圧倒的完成度を誇ったことはなかったのでは?!出色の出来と自画自賛。

うるさ型のクルさんでも、絶賛していたくらいだから驚きです。

しかし、何度も言いますがメンバー全員、あの少ないリハ期間で、よくもまあここまで纏め上げたものだ。

結局はフルメンバーによるリハは叶わなかったが・・・・(泣)。

各自は多くを語らないけれどね。

特にニューフェイスのマリちゃんは、さすが何の遜色もなく打ち解けているよ。

もう何年もSTAでプレイしている古参のような佇まいを醸し出してもいる。

多分この日ギリギリまで各人念入りストイックなまでに詰めへと没頭していたのだろう・・・・痕跡がビシビシと伝わってきます(本当にそうだったらしい)。

それぞれに責任重大なるミッションが課せられていたんだよ。

一番若いダイちゃんも、すでに風格さえ漂わせています。

モニター・スピーカーに片足乗せて、マサが野獣のごとく吠える(ミキサースタッフのタケさんに頼んでヴォーカルのリバーヴを深めにかけてもらいました。タイバン曰くマサのベースラインによるヴォーカルは異常だあ!!とのこと。モダンタイムのマスター・タケさんにも同じ事を以前言われたなあ。あれ普通は歌えるようなベースフレーズではないと)。

ミキティはアグレッシブなるプレイで、色気も振り撒いています。

エフェクターを駆使して周到に計算されつくしたクルさん独特なるシャープなセンス良き音色のギターバッキングが、ヤスの冴え渡るパワフルなドラミングに絡みつく。

看板ともいえるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。

舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。後方サイドからは、ドラム&パーカッションが遠慮なしにボトム構築しながらの進撃展開。

会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元空間模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。

鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが稲妻のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が近年のおおまかなる課題。

マサの知人3人が正面に座っていたんだけど、STAの強引なまでの音像に圧倒されっぱなしだったそうです。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??

縦横無尽で、空間を縫うように駆け巡るアンサンブルは相変わらず天下一品。

去年の8月からSTA合流して数ステージを経験してきただけに、西やんにも遊び心が芽生えて、随所に思わずニヤリとしちゃうようなエッセンスが盛り込まれてもいます。

マリちゃんによる包容力ある心地よいピアノの響きは、安心印。完成の領域に達した感あり。

さあ、第一関門の不気味なリズム地獄にガッシリと突入だ(2番の歌詞をエディットする本番チャレンジは、もうすっかりと染み渡ってきたね)。

先月共々に見事クリアでワクワクゾクゾクだ。手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。切り込み隊長ダイちゃんによる卓越した鋭きトロンボーン・ソロが食い気味に吹き鳴らされて場面転換。

涼しい顔で見事にこなしたのです。

しかも、やる気満々のガッツポーズで構える。

大した度胸の持ち主だ!(ヤスとの度重なるミーティングが功を奏した感アリ。

最近は多方面で揉まれているという百戦錬磨の達人だからこそ成しえる技。何事もなかったかのような表情で振る舞っていたよ(ヤスと西やんによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。

さりげなくジャジー・フレイヴァーのファンファーレ風アドリブを散りばめているところも、彼の凄いところ(ジュン&クル氏談)。

能あるタカは爪隠す!とは昔の人もうまいことを言ったモノだねえ!

あふれ出る意気込みが全身からビシビシと伝ってくるようだ。

そしてマサが「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのヤスが期待通りに猛然と先導しつつ、お次はとうとうクニの出番。

スポット・ライトを全身に浴びる瞬間が訪れた。

そこへの架け橋ともいえるベースによるピッキングタッチラインがオリジナルライブ音源に入っているのですが、STAでは今までにも、そこをマサが、再現しているのです。

慎重にヤスが注視する中、マサが丁寧にプレイ。

マサとヤスは阿吽の呼吸だけに、おかげさまで綺麗に入れた!気持ちいい!スライドまで加えて、また一つ前進だ。

西やん&マリちゃんは「現在自分が大好きなシカゴを演奏しているなんて信じられない!」と大喜びしているのです。

その西やんは巧みに曲の要所要所においてタンバリンやカウベルを使い分けてバリエーションを膨らませる。

クニのソロは熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。

意外にもエモーショナルで、色香漂う艶かしき音色もナイス。感嘆の声があちこちから漏れてきましたよ。

本人は照れからなのか苦笑いしていたけれど、不安要素なんて微塵も露呈していなかったよ。

安定感抜群で、時折ヒステリックなハイノートなどもヒットしてニンマリ。

ヤスはことあるごとに遠慮気味な振る舞いが多いんだけど、ここぞという場面では見事バッチリと決めてくれるんだから頼りになるんだよね。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で鳥肌が立ちっぱなしだ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。

なにやら恐ろしいことがステージで起こっているぞ・・・てな感じですでにかぶりついている。

それにしてもジュンは、いつでもどこでもナイスガイ。

そのジュンに指をさされた第3の男、クルさんのギターが火を噴く。

しっかりとク二とダイちゃんは彼のために花道をつくる。

いきなり過激なサスティーン・ピッキングが導入部分で一気呵成に飛び出して、益々進化したアヴァンギャルドなるソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。ただひたすらにテクニカル。

序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを奏でる。

へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。

音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。身をのけぞらせての恍惚状態。

チョーキングなどを交える際にはギターを揺さぶって身をよじる。あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、エフェクター操作での効果もすこぶる大きい。

テリー・キャスのギター・ソロをリスペクト込めてほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?ビブラート、グリッサンドに至るまでバッチリ。

色々な本家の動画やら、マサから送られたキーボード・コード譜なども研究資料の一環として相当参考にしたらしいです。

それは現在でも進化の途中なんだよ。ストイックに決して妥協を許さないその真面目すぎる真摯な姿勢は誰もが見習うべき。

リズム・セクションはここでも全身全霊込めてのバックアップ。

極めつけはヤスが、紆余曲折を経て第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝による力漲る究極稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!(ファニーは楽屋でヤスを絶賛していたよ)

マサもヤスのドラムセット手前にまで何度も駆け寄ってコミュニケーションを図る。

いつもは沈着冷静なるヤスもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している。すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。

エンディングにおいて冴え渡るベルトーンも、クルさんを筆頭に見事な連携で流れるような繋がりをみせた。

クルさんからキーボード、そしてホーンセクションへとバトンを受け渡す。ここで繰り出したクルさん入魂の1音がジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。これぞまさしくロックの原石。いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。

マサとヤスとで取り決めたダメオシ6連打も今年から導入。

マサが右手を天井高く掲げてグルグルと回転。ヤスと呼吸合わせて、トドメはジャンピング・フィニッシュ(タイバンの先輩からは「ムラカミくんはエネルギッシュだね!」とお褒めの言葉を頂戴しました)。

あるミュージシャンに言われた事があります・・・・・「マサとヤスは何かにとりつかれているようだった」と。

めくるめくSTAのスピーディなる音像シャワーを、一身に浴びまくって酔いしれている観客達は身をゆだねるのみ。

ただただ目が点の放心状態・・・・。

「ハイ!改めましてTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです!皆さん、楽しんでますかあ!!??(イエ~イ!!)

我々を知っている人も、初めての人も、これは何かの縁。一同に会してトリップしまくりましょう。

こんな感じでね、勇ましきホーンセクション・ロックで最後までぶっ通しで駆け巡ってみたいと思いますのでよろしく!

デビュー時のシカゴはあの伝説のジミ・ヘンドリクスにとても可愛がられていて、ツアーにも同行させてもらいました。

ブラスロックにもトライしてみたいと打ち明けていたらしいのですが残念なことに実現はできなかったですね・・・・・ギターのテリー・キャスは俺よりも上手い!なんて言うほどにベタぼれ。

そんなエピソードから生まれたような、ブルージーな曲をここで一発演奏してみたいと思います。

もしもジミヘンが、クリームのサンシャイン・オブ・ユア・ラブをシカゴ風ブラスロックを演奏して、ちょっぴりとビートルズの隠し味を加えたら?というイメージでちょっと聞いてみてください(STAメンバー達も苦笑)・・・・サウス・カリフォルニ・パープルス!!」

新境地開拓ともとれる一打。

長年、暖め続けてきたこの隠れた名曲が、ここで2度目の披露となりました(2017年4月の今は無きヴィニーズバー以来)。

クニとファニーによるブラスロック・スコアが完成したのをきっかけに、俄然ライブの現実味を帯びてきた前回のライブでは散々な出来だったので懲りてしまい封印していちゃのですが、今のメンツならば楽勝でしょう、との判断で解禁。

ここにきて久し振りに日の目をみたという、思いのほか超難産だったブラスロック。

クル氏による過激なほどに、ファズのかかったギター・リフからの幕開け。

そこへ覆いかぶさるようなベースも、ユニゾンで更なる重低音を演出。

ヤスがずっとラブコールを送っていた曲だけに彼のドラミングは神がかっています。

フィルなどもパーフェクト。

オルガンのアタック・トーンも重戦車のごとき。

ドラム・フィルにのってここでは、初ボーカルのジュンが普段とは色合いの違う喉を聞かせる。

ジュンにとってはここ最大の正念場。普段あまり見せない緊張感が漂っていました。

実際、相当に四苦八苦していたらしいよ。

四六時中この曲ばかりを聞いて体に滲み込むほどに叩き込んだという曰く付きの作品。これに賭ける意気込みがメラメラと伝わってきたもんね。

ライブ決定後に取り組み始めた頃はキーの高さに苦しんでいたようだけど、今では燻し銀の歌唱でバッチリです。

時間の関係でギター・ソロは半分にカットして、本家ジミヘンばりのフレーズを連発。

クル氏にジミヘンが乗り移ったかのよう(細部にわたる研究の成果)。

後半の歌詞にザ・ビートルズの「アイ・アム・ア・ウオルラス」の一節が挿入されているのに気づいた人は、最上級のオタクです(笑)。

この曲、種を明かせば自己満足のつもりであったのですが、意外にも受けがよかった。

マサの解説の段階から期待度がグッと高まったのが伝わってきて、本編に至ってはマニアたちが膝を叩いて絶賛していました。

わかる人にはわかるもんだ。

今後も大切にしていきたい隠し玉の1曲です。

かなりテンションの高い取り組みだったけど、とりあえずは細かいことは抜きにしてメンバー全員頑張って使命を成し遂げました。

STAの曲ってどれもこれも毛色が変わっているけれども、次の曲はこの日特に異色なナンバー。

間髪入れずにソウルフルな、その名も誉れ高き「ソウルマン(サム&ディブ。STAはザ・ブルース・ブラザースで披露)」

ヤスも器用に、色々なスタイルで叩き分けるものだね。

昔取った杵柄、職人気質の面目躍如だ。

ここでもジュンは日本人離れした節回しで、センターを陣取り片腕伸ばしての熱演。

「リッスン!」の合の手も抜群さ。

マサもしたたかに、バック・アップ・コーラスに参入。

もちろんエディット・バージョンゆえ、あっという間に転調パートへ突入。

ヤスが一番こだわりぬいたという、ホーン隊と一体となってのエンディング・オカズも寸分の狂いなくバッチリ。

万雷の拍手が鳴り止みません。

正直にも申しましてこの曲はブラスロックではないし、今までのライブでもそこそこの受けだったのですが、この日の盛り上がりは異常でしたなあ。

本当に計算ができない。まだまだ修行が足りない。これこそがライブならではの真髄。

「WOW!サンキュー!いつもにも増して浮きまくりのSTAではありますが(パチパチと拍手をいただく)、これほどたくさんのお客さん達が残ってくれて感激しております。こんな感じで残り時間20分ほど、ブラスロック街道を突っ走りながら頑張っていきたいと思いますので、最後までお付き合いのほどよろしくお願いします。」

(ペットボトルの水を一飲み)「マサさ~ん!!」「YEAH!!・・・って、ここからは全然見えないんだよね~」

会場内、大爆笑!

「さきほどのデューク・エリントンの続きをば。そのショー会場の楽屋でシカゴのメンバー達は緊張の面持ちでエリントンに感謝の気持ちを込めて、この度はお会いできて光栄です!と伝えたのだそうです。ジャズ界の神様的存在だからね。

するとエリントンガ言いました。私の方こそ光栄だよ。だって君たちは未来のエリントンなんだから。なんというお宝のようなお言葉。

シカゴはその感動をいつか形にしたいと思い続け、90年代にジャズのスタンダードカバーアルバム・ナイト

&ディを制作しました。1995年の札幌公演でもそこから演奏しましたよ。

もちろんA列車で行こう、もやっています。とってもいいアルバムだから興味を持った人は是非とも聞いて頂戴。さてさてとここで気分転換・・・・次の曲でちょっと熱冷ましをしたいと思います・・・・知っているかな?セクシー部門担当のジュンがここでも心を込めて歌います。シカゴ初の全米1位に輝いた珠玉の金字塔。STA唯一のバラード。邦題は・・・愛ある別れ・・・・・原題はイフ・ユー・リーブ・ミー・ナウ(STAはE♭キーの故ジョン・オバニオン・バージョンで)」

 原曲のキーからの変更を伝達忘れしちゃってスタジオでそのことを初めて知ったメンバー達もたまにいます。でも彼らは即座に曲の本質を理解してくれて(相当に大変だったと思うよ)、本番では美しい成果を遂げていました。

イントロではお約束のウインドウチャイムが全体を包み込む。

ニシやん入魂のボンゴ・シーンもおなじみになりつつあるね。

さらには今回ホーンセクション達の連携で、いつもとはまた違った神秘的な音作りに挑戦してみました。

 全体を覆うようにマリちゃんの見事なまでのキーボードが、叙情的なタッチで采配をふるう。

キーボード(オルガンとエレクトリック・ピアノ)というファンタジックな特性が一番発揮された曲でしょうね。

スモークが漂う中、煌びやかなキーボードによる壮大なオーケストレーション・パートがストーリー映像を描きあげるのですが、現在の編成上、歌詞から練り上げた構想をクルさんは、それまでの彼とは一線を画するメリハリあるプレイに没頭しています。足元に設置してあるエフェクターのスイッチを踏み込んで深めなディレイ&リバーヴを加えたナチュラルサウンドのソロも、マサのアドヴァイスで1オクターブ上げて、より曲のツボを引き出すことに大貢献。

ブルーの淡い照明の中に照らし出されて、幻想的に浮かび上がるSTAの面々。

よりドラマティックなる効果を狙い、サスティーン音色を膨らませての装飾。

中間部でのバッキングによるコード進行もバッチリと体得したから、水を得た魚のようにノビノビと演出しています。

中々にやるもんだねえ。八面六臂の大活躍。

さすがシカゴ・ミュージックのノウハウを究極に熟知している猛者達だけのことはある。

ヤスのリム・ショットも痒いところに手の届くくらい、程好いアクセントを生み出している。

繊細なる刻みも味わい深い。何も言う事なし。文句の付けようもない。

 ジュンはマイクを手に、とろけるような哀愁に満ち溢れた甘いボーカルで言葉に表せないほど切ないくらいの感情移入。

 「ジュンちゃ~ん。可愛い!」と黄色い(!?)歓声が浴びせられる。

口笛もピーピーと鳴り響いている。

ハードからAOR、ソウル系からミディアム・ナンバーにいたるまで何でもこいの頼りになる奴。

さすがクルさんが絶賛、太鼓判を押したシンガーだけはあるね。

 マサによる絶妙なるハーモニーも後押しして、いい味を出している。そして、もちろんクルさんも大人の魅力で渋い佇まい。

 控えめに体をくねらせながらのホーンセクションが、思い切り咽び泣いて盛り立てる。

 特にミキティのアルトサックスが、刺激的な色合いでムード倍増。

 グッと抑え気味のクルさんも、アルペジオとさりげないハーモニックス効果でジックリと持ち味を発揮。

エンディングでのメンバー一丸となっての連結プレイは、芸術の域に到達しちゃいそうなくらいに練りこんだモンね。

マリちゃんが素早く音色チェンジとスコアめくりをこなした後に、流麗なるピアノ・ソロをBGM代わりとして爪弾いる中、マサのMC・・・・・・なんという夢心地な空間であろうか。

「YEAH!残すところ、3曲となりました・・・・・折り返し点だ。アベさんの大好きな、今日は日曜日なんだけど土曜日の曲・・・・それではマリちゃん、どうぞ~~!!」(音がでかすぎたために一旦鍵盤ストップして音量下げ弾きなおし)

シカゴ発の記念すべきミリオン・ナンバーがはじまった。

SATURDAY IN THE PARK・・・・・マサがマリちゃんの方向へ向き直った瞬間、絶妙のタッチでシンコペーションを基調としたあまりにも超有名なるイントロを響かせる。

当然ここでの主役は、最初から最後までマリちゃんのピアノ。

一番彼女が演奏することを夢見ていた曲なんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇る心持ちでしょうねえ。

全身汗まみれながらも、気持ちよさそう。

もちろん、それに呼応するように会場全体は熱烈なる声援へと反応が変わっていく。

それにしても、この曲のピアノはプレイする人によって全く響きやノリやタッチ感覚の違いが如実に現れるのですよ。奥の深い部分でもあります。

キャンディ姉さんが今回着てきた、目にも鮮やかな豹柄服も似合っているよ。回を増すごとに派手さも増してきているし。永遠のコギャル・サックスプレイヤー、ミキティはSTA名物ファッションリーダーと化してきている。もっか男性ファン層を開拓中。

マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

とにもかくにもマリちゃんによる知性に満ち溢れたピアノ・プレイのおかげで、より誰もが贅沢極まりないハッピーモード全開に浸れちゃうのだから不思議なものですよね。

オール・スタンディング!

腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている人も発見。

よくよく見てみると会場のあちこちで嬉しそうに、ピョンピョン飛び跳ねている人たちが見えるではないか!?

左サイドでも両手をあげて大はしゃぎの人がいるし。

ニシやんも右膝にバンダナを巻いて、ずっとタンバリンを打ち鳴らしているよん。

ステージ手前では、ある女性が簡単な振り付けを指導しながら皆と一体になって踊っています。

クルさんも時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らす。目の前の観客達の笑顔にもすこぶる癒されたそうですよ。

世界平和を声高らかに提唱する、スケールの大きいヒット。

まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高きアンセム。

マサが歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士肩を組んでニコニコと微笑み返し。

他のミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

ジュンもクニも、コーラスには人一倍のこだわりをもって挑んだ曲。「WOWOWOW~!!」

エンディング最後の1音に至るまで、気合十分パーフェクトに完奏。

普段はホノボノと佇んでいるクルさんではありますが、やる時は綿密にバッチリと決めてくるところなんかさすがですよね。

「ここでSTAはあまりやらなのですが、メンバー紹介をしたいと思います。

人数が多いからちょっと時間がかかるよ。

え~と・・・どこから行こうかな?トロンボーン、本番に間に合ったね(笑)ダイちゃんです、よろしく!

メンバー中ただ一人小樽出身です、クニよろしく!

なんて呼べばいいの?ミキティよろしく。先月まではキャンディでした(笑)

アクシアというカシオペアカバーバンドを率いていますクルよろしく!

オンドラムスは頼りになる相棒ヤスよろしく!

リミックスではベーシストだったニシヤンよろしく!

還暦でもなのに真っ赤なTOTOシャツも鮮やかなチャレンジャーのキーボード、マリちゃんよろしく!

そしてリーダーをつとめさせてもらってますマサよろしく!!

残りの2曲はシカゴのファーストとセカンドから強烈なブラスロックど真ん中で攻め立ててみたいと思います!

締めくくりにふさわしい。

まずはコロコロと複雑に変化するややこしい曲です。ちょっと聞いてみてください。

お楽しみに!!

NEXT NUMBER ・・・・・メイク・ミー・スマイル!!(1・2・3・4!)」

 ヤスによる軽快なるハイハット4カウントが即座に空間を打ち破る。

 この曲もドテッパラに炸裂する一撃が狂おしいくらいに激しく、やはりイントロが常に豹変、それでいてごり押し感なくスッキリとスマートにまとまっているところがやたらと発揮されていて痺れます。

 実はね、この曲、小樽でSTAがライブのたびに、会場にいる外国人の方達から「MAKE ME SMILE !」とリクエストされていたのですよ。

 あちらサイドのほうにめっぽうウケがいいみたい。

 でもいろいろとややこしい事情があってしばらくお蔵入りしていたんだけど、最近はめでたくそれも解除されて徐々に日の目をみてきたというわけ。

でも再度取り組むからにはグレードアップは常識。

みっともない不協和音も晴れて排除され、無駄のない王道ともいえるパーフェクトな曲ですよね。

 最近のS・T・Aはけっこう、こいつに馴染んできたよ(ダイちゃんにとっては鬼門かな!?だってトロンボーン・プレイヤーは作った曲だからね)。

 この曲ではリード・ボーカルをマサからジュンに受け渡し、マサはバッキング・ボーカルに専念。

 ダンディーなジュンは、なかなか堂に入った喉を男ならではの色香をタップリと漂わせて歌い込む。

ミキティはユラユラと右手で観客を誘惑?挑発??。

 バッキングは疾走感の塊のようなブラスロック代名詞をはかる。

 ヤスは、ここでも千手観音のごとく、相変わらず虎視眈々と大奮闘。

 エンディングではクル氏によるトリッキーなる16フュージョン仕込みのピッキング・ギター・ソロ。

 クルさんのギター音って大きいんだけど、ちっとも耳障りだったりうるさく感じたりしないんだよね。これってやっぱり巧みなる音作りの技。

 血沸き、肉踊る現象とはまさにこのこと。

 それにしても各メンバー達は多方面の分野にまたがって八面六臂のフル稼働。

 ブラス隊による緻密に構築されたアレンジの妙が、更なる完成度と緊張感を増幅させつつも第1楽章を終了(この曲は7楽章からなる組曲なのです)。

 エンディングのフェイドアウト部分は入念にスタジオで打ち合わせたとおり、テナーサックスの音色が揺らめく中、クルさんの流麗なるコードとヤスによるデリケートなトップ・シンバルのカップ部分による装飾音、シンセなどが奏でる残響音の余韻で幻想的なトーンを漂わせる。

それを引き摺る様に

「ラストです!・・・・・今は何時くらいかな?(チラッと時計を見る)いい時間帯だな・・・・・・それでは正真正銘のこれがラスト、極上のミッドナイト・ソングで締めくくってみたいと思います」

この時、すでにクルさんはギターを掲げて小刻みに震わせつつも不気味な唸りを発する・・・・・「ウィ~~~~ン・・・・・・」

マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに左足を乗せたまま「泣いても笑っても最後です!いきます!盛大に盛り上がっていきましょうー!松山千春の曲ではないですよ(笑)・・・・・・25or6to4!!!」(EDIT VER)

マサがクルさんの方向を左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから

「ガガガガガーン!」

メンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」

「会場後ろの方も一緒に!!HEY!HEY!」

驚いたことにメンバー全員がそれに連動して、ノリノリに手拍子を交えている。

その上、しきりに楽器を振っている。

ギターも、これ以上ないほどに過激でへヴィーメタリック。

マサも一緒にメインリフを弾き始めると、ヤスも問答無用にシンバル類総出で

便乗する形にて熾烈になぞってくる。

疾風のごとく耳をつんざくホーンセクションの狭間に、西やん交えてリズムの鬩ぎ合い!

あるバンドは「STAはスーパー・スペシャル軍団」

あるギタリストいわく「ニュー・ギタリストは上手いし、いい音を出していますね~!」

あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」

あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・・」

あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」

マサは1フレーズごとにステージフロント右から左に並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。

クルさん&マサが両サイドのフロントにて陣取り。この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。

ギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。

白熱するホーン隊も拳を突き出すタイミングが絶妙。

誰言うともなくメンバー達が合間を縫って

「イェーッ!!」観客も「イェーッ!!!」のコール&レスポンス要求で半狂乱。

もうこれが本当にラストだと察してか、余力を振り絞って全員グチャグチャでどこもかしこも総立ちです。

STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。

更にはホップステップでニシやんの目前にまで駆け寄って、コミュニケーションをはかる。

ヘッドバンギングにて中央で両膝ついて、気迫のヴォーカルを続行。

クルさんは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときソロで埋めつくすほどに我を忘れて、ギターの鬼と化しています。

でも、起承転結のメリハリはバッチリ!!!

ありとあらゆるテクニックをぶち込んでいる様は、まるでギターの教科書、お手本を提示しているかのよう。

締めはエフェクター設置スペースにもどって、ワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃で爆発寸前。

そしてクニが近年ギターソロの後半でやりはじめた、シカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズをクルさんの合図を待ってホーン隊全員が吹き込む。トドメはきっついハイノートで息の根を止める。

ウォルター顔負けなアルト・サックスで対等に渡り合うミキティ。完成の領域に到達したのではないか!?

マサが3番を歌いながらベースのネックを観客方向に突き出す。

これもライブでなければ味わえないハプニングのシーンだ。

メンバー達が色めき立ってきた・・・この状況。

どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。

何が飛び出して、どんな展開になるのか。我々にも皆目見当がつきません。

まあ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴(クニ曰く)ならではの持ち味のひとつだね。やはり役者が違います。

マサが自分の楽器を垂直に突き上げて、揺すりまくるの図。

尚もクルさんのソロは轟き渡り、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!?と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。

照明もSTAのメンバー達を追うのが大変な作業だ。

エンディングではベースギターを天高くに突き立てホップステップしながら、ベースギターを肩からはずして、マシンガン乱射のポーズ。

そしてハイタッチ後はベースを掻き毟ってもらうように観客に向けて突き出す。呼応するように我先にとベースへ群がる観衆。

ノリが最高!やはりこうでなきゃあね。

ダメオシでモニターやPAスピーカーめがけてベース本体をワイルドに擦りつける。

片足上げて思いっきり床に振り下ろした。「YEAH!!」一礼して、マサがジャンプ一閃でTHE END!!!

「ありがとうございました!」

温かい拍手に感謝です。

これにて2020年最初のライブ全工程が終了。

マサが恒例のタイバン、オーナー、オーディエンスに感謝の気持ちを述べる。

大したトラブルもなくホッと一安心。

もたついた部分も後々には笑い話しになる程度の内容。

「皆さん、帰り道は気をつけてね。インフルエンザにもご用心。手洗いとうがいをすること。

忘れ物もしないでね(と言ったのにけっこうな数の忘れ物が・・・・一人で2つ忘れた猛者もいたよん)」

後片付け中にもタイバン同士の交流会が賑々しく執り行われています。

どいつもこいつもいい顔してる。

再会の時を約束して各自夜の闇の中に消えていきました。

 

Y SPECIAL THANKS TO・・・MATTSU&MEMECHAN&MARICHAN&OSAMUKUN&MASTER・COUPLE&COCA-COLA&MINERAL WATER&OHKIKUN&ITOHSAN&IKECHAN&MIKIMIKI&SEKKIE&TPG&WANIKUN&KNIGHT&RATTYO&GARAGEKUN&WARM WINTER&KEI&IKU&PACHINKO SLOT CUBE&TAMACHAN&STICKER!!

 

 

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