THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,142 白石LIVE HOUSE「PIGSTY」(PART,1)

2017-09-19 23:41:53 | Live Set List

2017,9,16(SAT)

S・T・A企画イベント「LIBERATION 43」

本格的な秋の到来。ここのところ寒暖の差が激しく体調を崩しがちな日々が続いております。

何をさておいてもやっぱり健康が第一。

元気な体がなければ何も行動に移せませんからね。S・T・Aのメンバー達も練習はもちろんのこと、その辺もバッチリと管理しつつ9月のライブを迎えることとなりました。

天候も良好、場所は超久しぶりの「ピグスティ」

いつ以来の出演になるのだろうか・・・・?

12号線と環状通りがクロスした所に位置するこの会場はJR白石駅にも近くて、素晴らしい環境のハコです。

ここは元々「白石会館」という映画館だったので、ようく見渡してみると、そこかしこに往年の面影が点在しています。

ロビー正面にある受付カウンター。

階段を降りる途中の頭上中央に燦然と掲げられた「白石会館」のミニプレートが神々しい。

左手には楽屋控え室。

この部屋はかつて映写室だったのです。

だから壁には穴が数個残っていて、そこから映写機がフイルムを回してスクリーンに映像を送っていたんですね(もちろん穴は現在塞いであります)。まさに「ニュー・シネマ・パラダイス」の世界そのまま。

ホール内はイスを取り外した映画館という感じ。

横幅のある高いステージ、広々としたアリーナと申し分のないシチュエーション。

照明なんかも綺麗でハデハデにカラフルなんですよ。

飲料用自動販売機には懐かしき「ガラナ(残念ながらこの日は売り切れ・・・)」「ドクター・ペッパー」なんかもなんと100円で(!!)売っていて昭和テイストがぷんぷん。

練習用スタジオも完備されています。

 

さて、午後4時からリハーサル開始なので、早めに到着したのに、もうすでにバンドマン達が楽屋入りしていて賑やか(スタジオ練習のバンドマンもね)!

パーキングも満車です。

タイム・テーブルにしたがって各バンド20分の持ち時間内でセッティングとリハーサルを順次こなしていきます。

今回は全5バンドの出演。

それぞれにジャンルも様々に個性的なサウンドを聞かせてくれそうで、個人的に楽しみにしていますよ。

ここのところライブイベントといえば膨大な数のバンドが出演、長尺な時間を費やして行われるのが常だったから、たまにはこのようなコンパクトでタイトな流れも、ほど良いペースでこなせるし、観客もじっくりと見聞きできるしで、熱気維持の意味でも好条件だと思いますよ。

当然、実力のあるバンドが集結しての話ですが。

楽屋、ロビー、地下通路、ホール内とミュージシャン達でごった返しています。全5バンドといっても大所帯が4バンドいるので実質的には8バンド位の空気感(笑)。

なにせゆったりスペースゆえに、リラックスした気分に皆が浸れるんだよね。

オキノ店長とチャーミングな女性スタッフ1人が持ち場で忙しく動き回ってくれます。

特にオキノくんはたった一人でミキサー、照明、セッティング等をこなしています。

ミュージシャンらの無理難題にもクールに対応してくれる頼もしきナイスガイ。

凄い!頭の下がる思いだよ。

S・T・A以外ピグスティ初出演のバンドも多く(ピグスティが新札幌にあった時に出演したバンドもいます。S・T・Aメンバーも初体験者が多数)、皆新鮮なのかあちこちに興味津々。

S・T・Aも集結できたメンバー7人で綿密な打ち合わせ。

マサとシュウヤがリハーサルの時間内に演奏できる2曲を決めて全員に伝達。本番さながらに図太い音を轟かせてみました。

モニターの返しバランス以外は、ほとんどこれといった問題もなく各自で最終チェック。

オキノくんもSTAには手馴れたもので、マサのワイヤレス2機にも即座に対応してくれて安心です。

廊下でウォーミング・アップをする者、ストレッチを欠かさない者、ずっと真剣な表情でスコアとニラメッコしている者、タイバンと歓談をしている者と様々。

正直な話、今時期は、この日も札幌&小樽のあちこちでライブが行われています。

よって集客に多少の不安があったのですが、いざフタを開けてみると入場者がドンドンやってきて拍手、歓声が絶え間なく送られるという和気藹々のライブ・イベントとなりました。

 

1、「なつバンド」

18:00~18:30

STAがススキノ810に出演した時、ゲスト参加で「サタディ・イン・ザ・パーク」を歌ったなっちゃん。

そして仲良しのサワケンパパ(そのコワモテのルックスから親分と呼んでいます)はいつも心配そうに同行しているのですよ。

もともとサワケンがシン&ミキ&テッチャン&アオキくんらと一緒にバンド活動していたのが縁で知り合い、それからSTAとの付き合いが始まりました。

で、今回、マサからの誘いでサポートミュージシャンらの協力のもと、結成したバンドがサワケン親子が率いる「なつバンド」です

ゴージャスなジャパニーズ・ポップスふんだんに盛り込んだ、お洒落なサウンドを華やかに披露してくれましたよ。

編成は7人。

なっちゃん(VO),サナエさん(VO),コルグPS60使用のマリさん(KB),シミズさん(DR),鮮やかなオレンジ色のジャズベースはレフトハンド仕様のヨコサン。実は彼は小樽のクラッシュ・ビートのメンバーでもあります(B。ローズ指板。息子さんも応援に駆けつけていました),ブラウンサンバーストのストラトキャスター使用のヤエサン(G),そして大ボスのサワケン(PER)

さあ!いつものようにマサがミキサー横からマイクを手に司会者をかってでました。賑やかに華麗に参りましょう!

「ありったけの愛(THEATRE BROOK)」

いきなりシャープなギターカッティングによるイントロから、ワクワクさせられますね。

親分も元気イッパイにはじけまくっています。この夏に体調を崩してしまい入院していた、と聞き皆心配していましたが、ステージでの姿を拝見する限りではホッとしましたよ。ナッちゃんの愛情溢れる看病が効果覿面だったようです。

開巻から愛器パールのトラベルコンガで、グイグイといかしたグルーヴを醸しだすんだから憎いねえ。

しかし最近の楽器類の進化には、目を見張るモノがあります。

この日久し振りに再会したドラムのシミズさんはじめ、バッキングに徹したインストウルメンタル軍団も安定感抜群。

贅沢にも女性によるツイン・ボーカル編成。その彼女たちをさりげなく盛り立てるバランス感覚が絶品。

ナッちゃんもいつのまにか大人っぽくドレスアップしていてドキドキ。パワフルなコーラスワークでも強力に引き立てる。

数々のライブ経験を積んできたナッちゃんの表現力は、もはや貫禄さえ滲み出てきてもいます。着実に更なるスキルを身につけてきたね。

そして急遽STAから売れっ子セッションプレイヤーのジュンが合流。見事な客演をこなしていました。

修羅場を潜り抜けてきた賜物だね。

ナッちゃんMC「ありがとうございます。もう秋だけどなつバンドです(これで掴みはオーケー!?)。けっこうマイナーな曲だらけで、盛り上がりづらいかもしれませんが・・・・次はCOSA NOSTRAでSPRINGTIME KISS」

一転してチョッパーベース・ビンビンでアップビート炸裂のファンキーソング。

サワケンパパ、ここではコンガからタンバリンに持ち替えて大活躍。

聞くところによるとこの楽器はクニ所有品とのこと。何故だかクラッシュビート経由でこういうことになったらしいです(笑)

「ありがとうございます。サックスのジュンさんを紹介するのを忘れていました。次はサナエさんがメイン・ボーカルを担当します。

聞いてください・・・・ICEで・・・・JUNKFOOD JENNY」

サワケンパパのカウベルによるイントロがインパクトばっちり。

アダルティックなムードが目一杯に漂うセクシーチューン。

悩ましげな視線を観客席に投げかけて、体をくねらせ歌うサナエ嬢には男性客達ノックアウト状態。

落ち着き払ったナッちゃんによるパフォーマンスも、サナエ嬢を好サポート。

ナッちゃんMC「ありがとうございます。次は楽しくてウキウキするような曲です。

ボーカルは私に戻ります。皆さん、踊ってください!COSA NOSTRAでLET’S SING AND DANCE !!」

これは極上のダンシング・ポップスですな。サワケン親分はここで再びお気に入りのタンバリンを手にしてフル活用。

華やかなる彩を添えています。

それに負けじとギターがへヴィーに轟く。後半ではベースが重低音で唸りをあげて加速。

ナッちゃんMC「ありがとうございます。あ!!キラキラ光るのが見えていますよ。綺麗!!次もCOSA NOSTRA縛りでいきます。」「かっこいいよ。」「サナエさんがハードルあげた(笑)・・・・LOVE THE MUSIC!!」

スネアによるイントロが印象深いミディアム・テンポの曲。

親分もいぶし銀のコンガでラテンフレイヴァーを振り撒く。

ここでもバンドマン達は決してでしゃばる事もなく、フロントのレディー達をガッチリと支え続けます。

だから彼女たちもリラックスして熱唱に専念できるのですね。

観客達もネオン・スティックを、ずっと振りながら声援を送っています。

手を伸ばして左右に振り振り。ナッちゃんも、もっともっと手拍子を要求。

「次で最後の曲となります。(え~~!!??)最後はですね・・・メンバー紹介(爆笑)・・・・」

ホイッスルが鳴り響く中COSA NOSTRAでDON’T STOP THE MUSICがはじまりました

パパはコンガ、ナッちゃんはリズミカルにタンバリンで応戦。

一層和やかなに締めくくってくれました。

オープニング・アクトって並々ならぬ重圧に押しつぶされそうになるものですが、彼女たちは常に満面の笑顔で軽々と難題をクリアしてくれましたよ。お疲れ様。

「最後まで楽しんでください。素敵なバンドが続々と出演します!」

サワケンパパ・・・やはりこの後、体調不良のために、帰宅を余儀なくされました。

「選曲ミスだった・・・張り切りすぎた」と悔やんでいたけど、またすぐに回復して叩きまくる事でしょう。

 

2、「W」

18:40~19:10

このバンドとSTAは小樽などのライブ・イベントでタイバンを組んだ事がありますね。

一部のメンバーは入れ替わっていますが。

そして今年の9月16日(土)に、クラップスホールでご一緒したのが縁で、マサとWのメンバー達とで楽屋にて本格的に意気投合。

結果今回セカンドアクトでの出演と相成ったわけです。

で、このバンド名からピンときた方はかなり鋭い!

そうです、1982年発表ARBの5作目傑作アルバムのタイトルから命名されています。

もちろん編成も、ご本家同様に男性4人組みという徹底振り。

内訳はといいますと・・・・ギターにツッチー。使用ギターがユニークでして、グレコのブラック・レスポール・カスタム。3ピックアップ。もちろんピーター・フランプトン・モデル!驚愕のデタッチャブル・ネック・ジョイント方式。しかもホロウ・ボディ仕様。

黒のサングラスに白いグレッチTシャツを着込んでいます。

首に白いタオルを巻いたドラマーはマサとよくスタジオで遭遇するケイちゃん。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズの白Tシャツ着用。

ガッシリした体格のゲンチュウ君は見るからに骨太なメガトンヴォイスだろうなあ・・・と思わせちゃうボーカリスト。

ベースはジョニー・ワジマくん。

日本製のブランド不明な3トーン・サンバースト・プレシジョン・ベース使用(ローズ・ネック)

これがいかにも見るからに良い音を発しそうなフォルムなんだよね。

わざわざ見せてくれたヘッド部分のブランドロゴはノッペラボウでした。ボディもほどよく塗装が剥げているんだけど、それは製作段階から年季を出す為そのようにわざと仕込んだのだそうです。

「・・・WAR IS OVER!! 」

頑固一徹タイトで濃厚なるギター・ワウワウ奏法

入魂の反戦歌メッセージが鋭く突き刺さってきます。

のっけからいきなり全力疾走で一丸となっての大合唱。

ベースのジョニー、オフでは髪の毛を後方で束ねていたのですが、ライブではそれをおろして粋な帽子を被っています。

その帽子を吹き飛ばし、長髪振り乱して過激なまでのベース・ランニング。

もちろんピックを手にしてピッキング。

「こんばんは。改めましてWといいます。ちょっとの間お付き合いください。(ジョニー、この時おもむろに床に落ちた帽子を拾い上げる)

よろしくお願いします・・・・イカレちまったぜ!」

専属のカメラマンが会場のあちこちを駆け回りながらも、ベスト・ショットを狙い続けています。

全身黒いファッションで統一した、無骨なまでのストロング・スクリーム。

個性派キース役のバックビート・ドラムも歯切れがよくて痺れます。そしてジョニーも迫力満点のコーラスで吠えまくる。

ゲッチューはドリンクを一飲みしてからMC「ありがとうございました。まあ、さっきもお話しましたが、久し振りに何をやろうかと話し合ったりね。新鮮で緊張感いっぱいです。

僕もさっきから歌詞を間違えてるんだけど(大爆笑)まあ、誰もわからないでしょう!という事で今日はARBの古い曲を聞いてください・・・・FIGHT IT OUT!」

ドッシリとした完璧なるレゲエ調のリズムで、纏め上げられた燻し銀ナンバー。

ゲンチュウくんはカリスマ石橋凌の独特なる節回しや息使いまで心憎いほどにそっくり。ワイルドなる声質で迫ってきます。

まるでゲッチューに凌が乗り移ったかのような錯覚に陥ってしまいそう。

ジョニーは両手を挙げて手拍子を要求。ゲンチュウくんは水分の補給。

メドレーで代表作「魂こがして」では、男気に満ちた骨太ジャパニーズロックの決定打をこれでもかというほどにぶちかましてくれました。

魂の咆哮とはまさにこのこと。極めつけです。切なきトーンが咽び泣いています。

「魂・・・」の一節では、ゲッチューおもわずその逞しき胸板を叩く。

レスポール・ギター3ピックアップってサウンドのバリエーションが豊富だけど、センターPUがピッキング時に当たって弾きにくいのが難点。よほど馴れていないと困難なんだけど、ツッチーは巧みなストロークでクールにこなしていましたね。さすがです。

「え~、まるで千本ノックのようなライブです(笑)次の曲、もしよろしければ皆さんも盛大にOH,YEAH!なんていっていただければ嬉しいです。普段は僕とベース以外は歌わないんだけど、今回は全員で歌います!ララの女・・・・1・2~1・2・3・4!!」

ここでもほとばしるエナジーは健在。

すでに全身ビッショリと汗まみれ。

あのクセモノバンドの空気感までをも忠実に再現しています。

裏打ちのリズムが絶妙な癖のある、それでいて病みつきになりそうなくらいに不思議な「オー、イエー!」

ケイさんのスティック捌きも特筆すべき点。

「ラララー!」の大合唱

ARBはピグスティーのオキノくんの大好物だから、卓を操作する手つきもいつも以上に鮮やか。

ゲッチュー汗拭きつつ「あ~そうだ!メンバー紹介します」

丁寧に一人一人の愛称を呼ぶと、ケイさんがビシバシとドラムにて演出(和気藹々の中で最後はジョニーがゲンチュウくんを名指しで猛アピール!)

「え~ありがとうございます。

やっとリラックスしてきたかなあ・・・と思ったら、あっという間に最後。もう少しで終わります。また機会あれば皆とお会いしたいです。

短くて早い曲が多いのでもう1曲やろうか、と言ったら却下されました!」

ツッチーによるノイジーなるギターを導入部分にすえて遂に飛び出したのは「トーキョー・シティは風だらけ」。

イントロの入りミスでやり直し・・・・「どうした!?・・・」再度全開で突入だあ!

天下無敵のもろパンク・ムーブメント真っ只中へ雪崩れ込み。

荒々しく猛り狂うライブ栄えのする曲。更にはドラムソロまで挿入するという徹底振り。

余力を振り絞ってのアクション。極めつけは壮絶無比なるワウペダルによるギターソロ。

テンション・マックス!アドレナリン噴出!!

楽屋へ引き上げてからゲンチュウくんは、MCで言い忘れた事柄をとっても悔いていました。

それもライブの醍醐味ってものだよね!

ちなみにSTAマサとWゲッチューは、月刊誌「O・TONE」の同じ号に2ページ違いで記事が今夏掲載 されていたことが判明!

マサはCD「シカゴⅤ」、ゲッチューは映画「ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション」の紹介を担当。ゲッチューは映画の配給会社に勤務しているのです。

3、「吾平バンド」

19:20~19:50

ジャンルはソウル、ディスコ,ファンク、時々お笑い要素もあり。

早いもので、いよいよど真ん中出演の6人組が登場。泣く子も失禁しちゃう(!?)賑やかなるお祭りバンド「GO!HEY!BAND(吾平バンド)」が、満を持してその神々しき姿を現しましたとさ。

最も美味しいポジションです。

場の雰囲気も、ほどよく温まっているしね。

もはや彼等に関しては説明不要。

彼らは膨大なるバンドが存在する中で、S・T・Aと最も付き合いの古いファミリー・バンドです。

メンバーの中にはS・T・Aで演奏経験のある者が通算で8人もいるのですよ。

いつもならばステージに乗り切らないほどの大所帯なのですが、今回は異例の少人数。しかもおなじみの顔があまり見受けられない。

まあ、これはこれでレアだしタイトにコンパクト。肝心のサウンドとパフォーマンスに一切の支障は感じられないのはさすがです。

多分今回のみの特別編成となるかも・・・・の内訳は・・・・

キーボードのイドチャンは実は陰の功労者で、彼女の作り出すシンセ・ブラスの切れ味がどれほどゴヘイの土台を支えている事か。それは初めてライブを観た時からずっと変わらずに痛感しております(今年7月での小樽・浅草橋では急遽STAのシンがキーボードで活躍していました)。彼女の旦那様がベースのエンジュくん(5弦ジャズベース。ナチュラルボディカラー。メイプル指板)。このバンドが縁で結ばれた御両人です。

ドラマーのリンくんはゴヘイバンド初代ドラマー。

ノブは本日STAと掛け持ちのステージ。お疲れさん。でも丸々変装しているので、よほどの顔見知りでなければ正体は見抜けません(サングラスにアフロ、ド派手な衣装。ここではエリック・クラプトン・モデルのフェンダーUSAカスタムショップ・ブラッキーではなく、ブロンドカラーのストラトキャスターを使用。ローズ指板)。

ミキティもキラキラ派手派手ワンピース。ふんだんにコーラスで華を添えています。

最後の最後に煌びやかなお姿で颯爽と現れた、カリスマF-KINGがMC&VOCAL!!

司会のマサが雄叫びをあげます!「さあ、参りましょう!!ゴヘイバンド!!」

オープニングはEW&Fの「ブギーワンダーランド」

演奏を開始した瞬間から会場はディスコティック・フロアに変身。途端に続々と最前列に集結してくる観客達。

お立ち台はありませんが、各自思い思いに自由気ままなダンシング・タイム。

何ではじまるかなあ?・・・・・と思っていたところにやっぱり出てきました。これをぶちかまさなければ収まりがつきませんよね。

定番、上下白のスーツを着込んだF-KINGは「サタディ・ナイト・フィーバー」のジョン・トラボルタ風。

いつもは両手に華状態でバッチリと決めまくるF-KINGですが、今回のコーラスガールはスパンコールが金色と銀色でまぶしい「金さん、銀さん」の片割れミキ嬢のみ。その分、男女のボーカル対比バランスが鮮明に浮き出ていて面白いのですよ。よくもまあ、この短期間でまとめ上げたものだ・・・と感心しきり。

ギターソロに差し掛かると「オン・ギター!ノブ・ササキ!」とFーKINGが大声で紹介。ノブも軽快にフィンガリング駆け巡る。

リズムに合わせてフロント陣営が、クルッとターンするひとつひとつの振り付けポージングが心憎いばかり。

この空間は、すでに「釈迦曼荼羅」と化しています。

「ハロー!エブリバディ!こんなに遅くまで残っていただいてありがとうございます!今日はSTA企画イベント・リブレーション!ここ元々は歴史ある白石会館だった怪しいところ・・・ピグスティが以前、新札幌にあった頃にゴヘイバンドは出演したことがあるのです。懐かしい思い出です。じゃあ頑張っていきますよ。得意技いきます!!」

2曲目もEW&Fからキーボードによるムーディーなるイントロから「宇宙のファンタジー」

ノブも控えめなるギターワークで好演。そこに絡みつくリズムセクションのグルーブも過熱気味。

フロントセンターの2人が、ここでも客席に背中を向けて曲のアクセントに合わせ、両手広げて決めのポーズをいくつも公開。

2人共に動きが微妙に違う。横を向いたり、向き合ったり・・・と凝りに凝っています。

F-KINGの和製フィリップ・ベイリーとも言える、物凄いファルセット・ボーカル。彼の個性的な声は一聴の価値あり。

声域は広いし音感正確で、発音も真面目でストイックな性格が反映されていてとても丁寧。好感が持てます。

なんたってビジュアルもインパクトあるし、一手にバンドを牽引しているムード・メーカー。

徐々に皆(バンドも客も)がジャンプの連続(普段はおとなしいメンバー達までもが)。最後の音は人工的にボリューム奏法、これは初めて彼らを見た頃からやっていたお馴染みの手法。

「どうもありがとうございます!ピグスティ最高!本当に皆さんありがとうございます!こんなにのっていただいてね。皆に会いたかったよ!ではここでお声を拝借!OH!YEAH!」「OH!YEAH!!」「最初からすごいですな(笑)。毎年同じことをよくもまあ、飽きもせずやりますなあ~(爆笑)!EW&Fからレッツ・グルーヴ・・・・1・2・3・4!!」

これはズッシリとしたベースからリフ攻撃。

ソウル・フィーリング溢れる極上の追い討ち。F-KINGとミキがリード・ボーカルを要所ごと贅沢に振り分け、後半の「1・2・3・4~!!」カウントからはイドちゃんがブラスサウンドで合流。

一瞬ブラスロック・バンドに早変わりかと錯覚しちゃうほどに、美味しいところ取り(F-KINGは今回ヴォーカルに専念)。

ホーンセクション皆無なので尚更の事、イドちゃんにかかる重圧はそうとうなはず。それをものともしないんだから大したものだ。あの小さな体で大役をはたして危機を救っています。

照明やミラーボールによる超ド派手な点滅やキラキラ回転も、相乗効果で気持ちがドンドンと高揚してきます。

エンディングでのブレイク連発では「何度やっても緊張するんです・・・・皆、心の中でカウントをとるのですよ・・・今日はうまくいきました。皆さんのおかげです。さて、大体半分は過ぎたのですが、踊り残しのないように楽しんでいってください。それではヴォーカルを男女混合でいきます・・・スティービー・ワンダーで・・・迷信!!」

一瞬の静寂後にタイミングを見計らってリンくんのファンキー・ビート・フィル。ゴヘイバンドは結成以来、EW&Fのカバーバンドとして名声を博してきましたが、近年はF-KINGの思い入れが強いスティービー・ワンダー路線も加味したようです(私もこのゴヘイによるスティービー・ライブを観るのは5回目)。

STAでも2曲ほど、F-KINGが歌って演奏した時にとっても大喜びでしたから、よほど好きなのでしょう。

イドちゃんの真骨頂、クラヴィネットでアップテンポなイントロ・リフが勢いよく跳ね回る。対抗するがごとく、ノブもさりげなくリフを奏でています。

これだからたまりませんねえ。F-KINGとミキがヴォーカルを分け合います(これSTA手法の発展系)

コーラスガールは赤いタンバリンも兼任。

ノブによるサイケデリックなギターソロと掛け合いヴォーカルが聴き所。このバンドもSTA同様に弦楽器奏者2人が黒いサングラス仕様(イドちゃんとF-KINGは普通のめがね姿)。

「若々しいゴヘイバンドの初代ドラマー、リンくんは物凄い筋肉質です。マッチョです(笑)。本当にいい体をしているのですよ。ちょっとタンクトップ脱いでよ!」ここで会場中から「脱げ!脱げ!」コールが沸き起こる。

「1曲終わるごとに1枚ずつ脱いでいきます。リンくん、動揺している?大丈夫?多分脱ぐと思います。」・・・・・と、ここでコスチュームを本当に脱いだ!!

「ステキー!あ、しまった・・・曲の流れを止めてしまった!(大爆笑)エロい!照明を落としてピンク色のピンスポットにしてもらえますか!!(笑)皆さんご一緒に歌ってください。EW&F・・・・・アナザースター・・・・1・2・3・4~!」

踊れるナンバーで押し通すところなんかは、考えに考え抜いた選曲なのでしょうかねえ・・一度彼等に確認してみたいところ。突き抜けるくらいに元気ハツラツで、曲の表情がグッと変化するところが聞かせどころ。 

ちょっと通受けするセレクトですね。

ドンドンと加速してギリギリまで引っ張ってスタイリッシュに。ミキティによる小刻みなシェイカーも効果絶大。腕を上げたね。ライブっぽいアイディアで、いきなりF-KINGが捲くし立てるように連続でシャウトしながらもクルッとターン。

メンバー達のユニゾンがこれでもかあ!というくらいに延々彩られる難曲ですが、息もピッタリでバッチリ再現。ノブは前に出てきてチョーキングを駆使したソロで応酬。

もはや理屈抜きにワイルドなエッセンス充満。

観客席やカメラマンに向かって手を振って握手してあげたり指差したりと、いつの間にか会場中が一体化の様相を呈しています。

そしてミキティのソロへ。F-KINGも加わりベースのパーカッシブなるサムピッキングでトドメをさす。手をグルグルさせながら

いやあ、嬉しいねえ。感激家なのでグッときています。!楽しかった時間もあっという間に過ぎます。では最後に1曲やってお別れしましょう。それにしてもリンくん、やっぱりいい体しているねえ(笑)。28歳だけあるね。」

もうそろそろあれの出番かなあ・・・・・

さあ、やっぱり彼らは、これをやらなければ終わることができません・・・EW&Fの「セプテンバー」

ソウル調のリズムが華やかで、もはや気分は70年代初期にワープ。

コーラス・ガールはキラキラと照明に反射してまぶしい歌詞カードを手にしているんだけど、こういった小さな品々にまで細かな気配りが行き届いていて勉強になりますね。

リードヴォーカルにはビブラートかけまくりで、彼よほどこれにかけていたんだろう!というくらいにエモーショナル・アピール。

リム・ショットが絡みついてメンバー紹介もユニークに。「オー!イエー!」

観客のハートを手中におさめたゴヘイ・バンドは、やることなすことが自由自在思い通りにコントロールできていて清々しいくらい。

だだっ広いステージがいつの間にか、いたるところ芋洗い状態と化してグチャグチャ。

ここまで暴れまくった彼らに、しようがないから責任をとってもらいましょう。

エンジュくんのベースが「バッキン!バッキン!」と轟音をたててウネリをあげていますよ。

「モーリス・ホワイトも喜んでいると思います。本日は本当にありがとうございました!この後にも矢沢さんがあったり、シカゴさんが出てきたりしますよ!」

ちゃっかりと今後のライブ告知をしてから一本締め

「ヨー!」パン!

ようやく皆、大満足してゴヘイ・バンドをステージから開放してあげました。

 

このピグスティでの設置器材を解説します。

ベースアンプがなんと今回からマーシャルの1スタックに模様替え。これがまた気持ちいいくらいの鳴りを演出してくれたよん。

ドラムセットは赤。ギターアンプは2台。定番の人気機種でローランドのJC-120とマーシャルです。

4、「Y-PROJECT」

20:00~20:30

待ってました!小樽の永ちゃんことマッツ率いる全曲・矢沢永吉カヴァーバンドが満を持して最高のロックショーをトリ前に繰り広げてくれました。

Yプロの「Y」とは、偉大なるジャパニーズ・ロッカー矢沢永吉の「Y」であります。

先月も小樽・北運河でのステージにてSTAとご一緒したばっかりだね。

思い起こせば、マッツとマサの出会いは、小樽音楽界の重鎮ことサイトウ氏との会話がきっかけ。

マサと同郷のいかした男がいるよ!とサイトウ氏は、その場でマッツを電話にて呼んでくれたのです。それが縁で以降は小樽ライブ会場はもちろんのこと、夕張コンサートに参加してくれたり、お互い初詣の際夕張神社で鉢合わせになったり・・・という仲です。

ご先祖様のお墓も同じ場所なのですよ

マッツはなんと最近、全国放映ゴールデンタイムのテレビ番組にボーカリストとして出演しました。もちろん名前テロップ付き!

超有名人だ(この日のS・T・Aライブ後にて、そのことをマサが話したら大受け!)。

内容はマッツの青春そのもので、バンドでも以前にカバーしていた敬愛するブルーハーツのモノマネクイズ。

東京にまで出向いて、スタジオ収録したのだそうです。

さて、今回は矢沢プロジェクト。マッツは出番の時間が迫ってくる中、着々と面構えがロックンローラーになってきていますよ。

そして例の白いストレート・マイクスタンド(これが思いのほか重い・・・最近は錆びてきたので磨きをいれたそうですよ。継ぎ目無しのものが理想なんだけど運搬の際にコンパクト化できないという難点があり断念・・・・)に愛用のマイク(シュアーSM58USA)を白のビニールテープでグルグルと自ら巻きつけています。まるで世界タイトルマッチに臨むプロボクサーが、バンテージに勝利の願いを込めて手に巻くストイックな姿にダブって見えてきましたよ。

 もちろん長いマイクケーブルも白です。全てが小樽で一番有名な楽器店でのもの。ケーブルは高級品なんだけど、なんとプレゼントされたものなんだとか!!マッツの人徳だよねえ!

8人編成の内訳は・・・マッツ(VO)、ゴールド・ボデイカラーのレス・ポール使用ハルケン(G)、赤いレスポール使用のトモゾウさんは先月からの加入。ファイターズ後援会副会長!(G)、ソウメイさん(B)、ヒロシくん(DR)、ナカジ(CHO)、ミキティ(AS)、ヒロポン(TS)という布陣

もはやSTA位のバンド人数では驚かなくなってきたね!

今回ちょくちょくマサとソーメイ氏はベーシスト同士、ご挨拶ができましたよ。ソーメイ氏はフェンダーUSAの5弦ジャズ・ベース(メイプル指板)でのプレイ。

彼は小樽市民ならば知らない人はいないといわれる大御所バンド「スターレス・ネオ」のメンバーでもあるのです(雷神コマタ氏もギターで在籍)。

ステージ前方には、地元小樽から応援に駆けつけてきた仲間達でビッシリ。恐るべし小樽パワー!

開演前からすでに皆、エネルギッシュに出来上がっていますよ!

ステージ上には隅々までビッシリと、メンバー達が自分のポジションについています。

矢沢といえば毎夏、小樽ライブイベントで人気のバンド「E.SANADA」が思い出されますが、マッツはサナダ氏と同い年。

小樽にもマッツのようなダイナマイト野郎が存在するんだということを、この日はいやというほどに見せつけられましたよ。

準備万端整いまして、ライブスタート!

矢沢ロックのなかでもコアなフリーク受けしそうな大人のナンバー「レイニーウェイ」(ワーナー移籍第一弾アルバム「カヴァチ」から。このタイトルは広島弁。まさにライブ向けの一発。オリジナルのスタジオ音源ではなんと永ちゃんがベースをプレイ。スネアの音はダンボールを使っているんだそうですよ)で幕開け。「1・2・3・4!」のカウントと共にはじまったファン感涙に咽び泣く1曲。

焦らしに焦らされた頃、タイミングを見計らったかのように噂のマッツが舞台サイドの闇から堂々君臨!!

今までにもマッツはディープ・パープル、B’Z、ブルー・ハーツなどのバンドで歌ってきましたが、このバンドが一番しっくりとなじんでいるように感じました。というか蓄積されてきた経験が花開いたかのよう。

上半身はサテンカラーのシャツ。白いストレート・スタンドにセットされたマイクをいきなり荒々しく鷲掴みして、振り回しながら歌う姿も堂にいっています。もはやマイクスタンドは体の一部として同化。

「♪雨に泣いてる国道フリーウェイ~~♪オールライト!カモンベイビー!」矢沢節が炸裂。スペシャル・ライブ・バージョン。

バックのメンバーも強力にぶちかまし。ツインギターの妙技も効果覿面。ピッキング・アンサンブルもばっちり。ソーメイ氏の安定感抜群ボトムキープは延々とぶれない。

ギターのトモゾウさんはヴァンヘイレン奏法で一瞬の自己主張(笑)。サックスの2人も耳をつんざくハイノートで思い切りブロー!コーラスとアルトサックスは女性メンバー。口に含んだ水を勢いよく空中に霧吹きしたマッツの「HEY!HEY!HEY!」美学に酔いしれたまえ、諸君!

仕草や表情まで永ちゃんにドップリとなりきり、様になっているよ。早くもかっこよくマイクスタンドを、ガッツリと蹴り上げた。

「まだまだロックンロール続けていくよ~!サイコーなROCK YOU!!」

この曲は比較的最近の、円熟期を迎えた永ちゃんのアルバム「ツイスト」から。

でも微塵も衰えなど感じさせないようなフィーリングが、ヒリヒリするほどにテンション・マックスでぎらついています。そこをワイヤレス・ハンド・マイクに持ち替えたマッツがとにかく1つところにとどまらずに、矢沢エッセンスをほどよく料理して自分のものに見事吸収。まるで永ちゃんが乗り移ったかのような様相を呈しています。かなりのライブ映像を見て詳細にわたり研究を重ねた成果だ。報われたね。ちなみにF-KINGもマサ同様に矢沢ファンで、コンサートにずっと足を運んでいたのだそうです。マッツとF-KING,一見世界観が違う感じがするんだけども、お互いにリスペクトしあう仲で意気投合。刺激しあって勉強になるのだそうです。

イベント・ライブならではの交流場面だね。

「さっきよりもお客さんが増えたね。皆さん、ようこそいらっしゃい!日本を代表するロッカー矢沢永吉さんのコピーをさせていただいてますY-PROJECTです。STAマサさんの企画ライブに出演させていただき、今回白石ピグスティーは初体験です。夏のツアーもようやく一段落したY-PROJECTですが、本日、秋のツアー初日です(笑)。これも皆さんのおかげです。ゴヘイさんのライブで熱狂しすぎて、すでに疲れました・・・マイペースでバリバリいきますよ。STAさんのライブもこの後に控えています。帰りに美味いビール飲んで帰りましょう。ノリノリの曲しかやりませんよ。皆さん、最後までお付き合いヨロシク。最高のメンバーの中で歌わせてもらいます。時間もないのでここからはポンポンといきますので。一番過激な曲・・・・ワン・ナイト・ショー!」

マサが大好きな曲。嬉しいねえ。泣けるよ。血管ぶち切れそう。

若き頃の永ちゃんが最も脂がのってハードにシャウトしていたアドレナリン全開に噴出する決定打。

永ちゃんCBS在籍最後のアルバム「キス・ミー・プリーズ」から。

マッツもYOU TUBEで検索していたら、この曲にたまたま出会って一目ぼれしたという曰くつきの1曲。

サックスのミキティも大好きなんだそうですよ。

でもスタジオ・バージョンとは全く違うアレンジが新鮮で驚愕。ドスの効いたマッツのド迫力でありながら、かつ細かな節回しも完璧。

「魂の咆哮」という言葉が彼のボーカルを表現するのにはピッタリ。

「♪アー・ユー・レディ・トウナイト!街中の眠りを吹き飛ばすハリケーン!♪」

マイク・スタンドに再び戻したマッツの先導で全員が力強くコブシを思い切り振り上げて、ハルケンのハードにドライブするギター・ソロに応戦。ソーメイ氏のサムピッキングに対抗して、マッツが猛烈にアピール。

「どうです?皆さん、聞こえてますか?素晴らしい!1万人の大入り(笑)。それは冗談としても500人くらいは入ってるんでないかい?声が届かない?もっと声をそちらからもください。皆さん、元気ですか?手を上げてサイコー!イエー!と言って!Y-PROJECTは小樽中心にライブに出ているのです。屋外大イベント浅草橋のあそこが一番だと思っていたけれども、今日ピグスティが最高だと思います!!今日は小樽のこと忘れます(笑)」

ガラッと場面転換して、ヒット曲「YOU」(アルバム・ライジングサンに収録)で更なる追い討ちをかけてきます。情け容赦なき野獣のごとく猛り狂う。

マッツ、今度はモニター・スピーカーに左足を乗せて感情込め丁寧に熱唱。

引き続きフロントを練り歩きながらも、ベースとドラムを紹介。

貫禄溢れる男気全開のポーズも自然体でほどよくフィットしています。

「♪傷つくだけと言い聞かせても、あなたに会いたくて~~♪」途中でグッと抑え気味にして「ユー、愛となく・・・」で皆が手を打ち鳴らす。

高ぶる感情をより後押しするかのように分厚い壁を構築するサックスとギターによるソロ、そしてコーラス・ガールが申し分なきいい仕事をしていますよ。

「ステージはじまる前に飲みすぎました!(笑)。俺達はあちこちの街から集合して幅広く活動しています!!」

リーダーのギタリスト・ハルケンは余市在住。

超速弾きを豪快に決めまくるレスポールのトモゾウ君は独自の世界観をすでに確立しているね。この日はファイターズ6対3で勝利。マサも1回の裏までドームにいたけれど、トモゾウくんは最後まで試合観戦してからピグスティ入りしたのだそうです。

ヒロシくんはあいかわらずのへヴィー・メタリック・ドラムを轟かせる。アルトサックスのミキティ嬢にはあちこちから「可愛い~!」の声が飛び交っていましたよ。

テナーサックスのヒロト(ヒロポン)くん、本当は普段ピッコロやフルートを吹いているとのことですよ、ビックリ

「サンキューどうも。ホイッスル聞こえたよ。ドンドンと吹いてね。最後は一緒にいこう。タオルの曲やります。ヘイヘイ。タオル持ってる人いる?皆さんの準備が出来次第やります。タオル持ってこれる人いたら持ってきて。それじゃあやるよ。最後いきます・・・・止まらないHA~HA!!」

重厚なるコーラス・ワークと共にマッツはレッド・ゾーン振り切れる寸前まで、火花散る剥き出しのエナジー。出し惜しみ一切なし。

「HA~HA!」でお約束のタオル投げがあちこちからはじまった!これをやらなければライブは終わらない。天井高くにまで放り投げられるタオルの群れ。理想の光景。観客もタイバンの連中もいつのまにか入り混じって熱狂しています。「WOWOW,HA~HA!」を10回リフレイン。

「ワンモア・タイム!ワンモア!!」を連発しながら、会場に背を向け仰け反り、両手を広げてエンディング合図を送る完全燃焼のマッツ。

当然のごとく「アンコール!」の声が飛び交います。

「いいんですか?歌っていいんですか?聞いてもらえますか?(マサがミキシングルームからオーケー・サインを送る)永ちゃんファンでないと知らないと思いますが、一昨日永ちゃん68歳のバースディでした。永ちゃんの曲をやっている以上はロックンロールに感謝してもう1曲、矢沢のロックをやりたいと思います。皆さんも一緒にピグスティ・ホールに感謝しようぜ!白石一緒にいこうぜ!!」

はじまったのは、不気味なくらいに重たいインストウルメンタル・ロック。

と、ここから間髪入れずに「トラベリン・バス」

マッツのタフネスぶりは常人をはるか彼方に凌駕する勢い。どこにそんな体力あるんだよ。声量も衰え知らず。益々パワー増強。

「♪ルイジアナ!テネシー!シカゴ!はるかロスアンジェルスまで~!きつい旅だぜ。お前にわかるかい。あのトラベリン・バスに揺られて暮すのは~・・・♪」

コーラスのナカジ嬢は加入して1年だけれど、普段はメイン・ボーカリストをはる本格派。コーラス担当だけなんてもったいないくらいに贅沢な人材なんだそうです。1人のコーラスなんだけど数人分、数パート分を十分にカバーしているもんね。それもナチュラルな感じで。

「いくよ~いくよ~!ここからは皆で一緒になろう!ついてきてくれますか?ヘイ、一緒にいきましょう!カモン・ヘイ!カモン・ヘイヘイ!最高ですよ。皆さん、もっといこう。ワオ!最高ヘイヘイヘイ!!もう一回いくぞ。いくよ~!どうもありがとう!」

正真正銘の「ワン・ナイト・ショー」とはまさしくこれのこと。

ちゃっかりと次のライブ告知も織り交ぜて、マッツによる「せ~の!」ジャンプで大団円。

「いいぞ~~!!」と満足気な声援が後方から飛び、温かな拍手はいつまでも鳴り止みませんでした・・・・。

バンドとして数段ステップ・アップしたその雄姿がまぶしいくらいだ。

打ち上げのお酒も格別な味だった事でしょう!

 

ここまで根気強く読んでくれたあなたに大感謝します。

 

*****ライブ・レポートはSTA編に続きますよ~~*****

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« groovin' heard jazz orchest... | トップ | spiral starcase (chicago) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Live Set List」カテゴリの最新記事