2019,5,19(SUN)
江別バンド・フェスティヴァル6
北海道はグッと気温が急上昇。
いきなり春めいてきて気分爽快です。
ここ数日は快晴続きでご機嫌。
クマが街中に連日現れたり、風が強烈だけど・・・・。
あの雪投げ地獄に比べたら全然天国だ(笑)。
さてさて、STAはずっと月1ペースでライブを敢行してきたわけでありますが、今月も恒例となったメンバーと曲目に一部変更あり。
しかも今回は本拠地の札幌ではなく、なんと隣町の江別であります。
小樽とは逆方面だ。
江別といえば、STAがライブ活動し始めた10年くらい前に大麻エポアホールにて2度ほど出演したという経緯がある。
しかも今回は中心地の「江別市民会館小ホール」
ここはSTA初登場ですよ!(ファニーやカツにとっては、ホームグラウンドだけど・・・・)
といっても、去年の3月にかなりメンバーの顔ぶれは違いますが、大ホールでの出演経験はあり。
でもキョンキョン曰く「小ホールのほうが、広さ的にみても程好い感じの距離感でとてもいいよ!」とのこと。
そうなんだあ。
令和初のライブだけに、期待感ワクワク。
久し振りの街故に慎重に地図を見ながら会場に車を走らせてみたのですが、雰囲気からして江別体育館と勘違いしそうでした。
他のミュージシャン達も、私同様にけっこう迷ったり不安になったらしい。
(私が思うにミュージシャンって方向音痴が多いのでは・・・?)
どうしても大麻のエポアホールと混同しちゃうようですね。その気持ち大いにわかる。
自分だけではなかったとわかり、幾分はホッとしました。私はいまだに江別と野幌の区別がつかないという恥ずかしい男。
もっと告知に力を入れなきゃあ・・・・とマリちゃんにも発破をかけておきましたよ(笑)
とにもかくにも無事会場へ到着するも、でかくて立派なので改めてビックリ。広大なる土地の無料パーキング。
マサが一番乗りしてしばらく待っていると、8時半にオープン。
入り口の看板にはこの日の各種イベントがズラッと記載されています。
楽屋はエレベーターに乗って3階にあります。
しかも男女別々の部屋という贅沢さ。
玄関を通過すると、スタッフの方々や今回の主催者兼ギタリストのナガクボくんが去年同様に温かく出迎えてくれました。
ナガクボくんは多忙なのに、懇切丁寧に一つ一つ扉の鍵を開けてくれて親切に説明までしてくれます。
ロビー、廊下、トイレ、楽屋(各部屋のドアボードにタイムテーブル用紙の貼り付けあり)、そして観客席からステージまで案内。
とにかく言葉を失うほどに立派なので超感動。プロのコンサートや一般市民のイベントなどに利用される本格的ホールなんだから当たり前なんだけどね。
でも、照明や音響関係など全てが贅沢に使い放題なんですよ。
凄いでしょう!こりゃあ俄然燃えてきましたよ、メラメラ~!
ミキサーのスタッフの方がすでに忙しそうに卓とステージ間を行ったり来たり。
前日にもバンドのリハーサルがあったのです。
私はSTAの曲目詳細表をスタッフに手渡してご挨拶。
他のSTA編成、プロフィールメッセージ、宣材写真などは手配済み。
受付カウンターにはプログラムもズラッと並べられていて、スタンバイいつでもオーケー。
そうこうしているうちに、バンド連中が集まってきました。
どいつもこいつも見慣れた顔ばっかりだ。軽く互いに挨拶を交し合い。タイムテーブルでは事細かにリハーサルが組まれていたんだけど、キャンセルバンドもあり。
皆、本番さながらに舞台上でリハをこなしていきます。
で、肝心のSTAはといいますと、2回のスタジオ・リハでは残念ながら全員集合とはならず、当日のリハも1人欠いた状態で持ち時間内でのサウンドチェック。フルメンバーでのライブは、本番のみの状態。
まあいつものことだから最早手馴れたものだけどね。
逐一ミキサーとのやりとりで音固め完了。この時にもナガクボくんがバンドとミキサーとの中継点となり、連携を図っているのだから頭の下がる思いです。ご苦労様。
市民会館スタッフの方々が全てを管理しているので、大船に乗ったつもりでライブへ臨めますよ。
しかも、驚いたことにシュガーレス、アズマッシーズのボーカル&ギターのタッキーが前回同様に司会進行を担当するっていうんだから頼もしい限り(「ライブじゃあないから気楽」・・・でも全ライブ終了後はさすがにクタクタだったみたい~。実はけっこう体調が悪かったのだ)。
彼等とのバンド仲間でもあるマリちゃんも、ナガクボくんと共に今回のライブイベントを主催しているのですよ。
だからとにかくヒトトキもジッとしていない。
でこイベントも早いもので、もう6回目なんだってさ。
でっかい看板も誇らしげに天井から吊り下げられていました。
今回は出演バンドのメンバー達が交代で受付、そしてピン・スポットライトを2名づつ担当することに。これはナガクボくんのアイディアで、よりライブイベントの奥行きまでをも身を持って体験してもらおうというのが狙い。
STAは受付をミキティ&キムキム。ピンスポットはマサ&クル氏が担当。
ちょっと勉強になりました。ライトはけっこう熱かったけど・・・・。
アットホームで和気藹々の空気漂う中、徐々に3階の楽屋も賑わってきた。ロビーも入場時間までイスに座って待ってくれている観客の方々が見受けられます。
受付嬢からプログラムとアンケート用紙を受け取った人々が、早速書き込んで投函。
大きな縦型ボードには、タイム・テーブルと出演バンドのプロフィール&フォトが貼り出されています。
12:30開場、13:00が開演時間だ。
会場内には軽快なBGMが流れていて、着席した観客が各バンドをプログラムに目を通しながらチェックしています。
ブザーが鳴り響いた。
舞台の袖から現れた我等がタッキー。マイクを手に慣れた口調で話し始めました。
「はい!みなさん、こんにちは!江別市民会館小ホールにお越しいただきましてありがとうございます!司会の滝本です。どうぞよろしくお願いいたします。天候をとても心配していたんだけど、素晴らしく晴れましたね。路面も歩きやすい状況です。こんなにもたくさんのお客様にお越しいただきまして嬉しい限りです。
ライブを始める前にお願いがあります。
会場内での飲食も持ち込みはご遠慮ください。その際には会場後方カウンターにてお食事やドリンク類の購入をよろしくお願いします。
2つ目のお願いは会場禁煙となっております。それでは第六回江別バンド・フェスティヴァルの開演です!(随所でかみまくりながらも笑いをしっかりととるところなんかは、見るからにタッキーって善人丸出しだねえ)」
などなどと軽快なるアナウンスに導かれてトップバッターの登場です。
1、13:00~13:30
ONE NIGHT エンジニアリング
J-POP
男女混合編成の5人組み。
バンドからのメッセージです。
「一夜限りのバンフェスバンドですが、みんなで楽しく!をモットーに演奏します。
楽しすぎて継続しちゃうかも!?乞うご期待!」
なるほど・・・だからバンド名が「ワンナイト」なのかいなあ!
内訳はと言いますと・・・・ヴォーカルにチヒロちゃん。ドラムスはジョー。ベースはシュウ(白いボディのプレシジョン。ローズ指板)。ギターがオサム君(おニューのミュージックマン・ルークモデル。メタリックブルーのボディカラーが鮮やかな光沢を放っていました)。キーボードはマリちゃん(KORG PS-60&YAMAHA MO6の2段構え)。
そうなのですよ。何を隠そうこのイベント主催者のナガクボ&マリのコンビが在籍しています。
煌びやかな照明がステージ全体で派手に点滅する中を軽やかなサウンドでスタート!
「勝手にしやがれ」(沢田研二)
開巻からいきなり異色のナンバーが飛び出した。
女性がセクシーに舞いながら、歌い紡ぐジュリーの大ヒット曲を聞くというのも一興。
意外にも違和感全くなし。この曲をカバーするバンドは私の知人にもいくつかいますが、当然皆熟年世代の男性たち。
そんな彼らにまったくひけをとらない歌唱力で、存在感を存分にアピールしていたチヒロ嬢に盛大なる拍手が送り続けられていました。
だって男顔負けなパワフルヴォイス炸裂でしたよ。
口笛でやんやの喝采に包まれてメドレー
「六本木純情派(荻野目洋子)」
そうです。近年いきなり再ブレイクしている荻野目ちゃんの人気曲。
何がどんなタイミングで注目されるかわからないのが、世の中の面白いところだね。
だっていい曲だもん。
程好くダンサブルでポップでアイドルチックでメロディアス。いいとこテンコ盛りでしょう。
この曲はチヒロ嬢の十八番なのか、実に楽しそうに歌っていますね。かなり歌い慣れた節が垣間見えていますよ。
「マリちゃ~ん!」
早速ファンからの野太い声援が飛び交う。アベさんだあ(笑)
アベさんはこの日ダブルヘッダーなんだそうです。このあとに札幌24条ロウダウンに向かうそうですよ。相変わらずアグレッシブだなあ。オーディエンスの鏡だ。頭が下がる思いです。
黒Tシャツの背中に「日々是反省」の漢字プリントが、お洒落で男の哀愁が漂っています。
「こんにちは。ワンナイト・エンジニアリングです。今回は80~90年代のヒット曲を集めてみました。
皆さん、最後まで楽しんでください。次の曲はしっとり系のバラードです・・・聞いてください・・・・夜に傷ついて(アン・ルイス)・・・」
流麗なるオーケストレーション・シンセに導かれ、熱いビートと共に渋めのギターが咽び泣くように絡み付いてくる。
サスティーンギターのトーンから、ちょっぴり切なげに愁いを秘めたボーカルも魅力を発する。こういう一面を惜しげもなく披露してくれる許容範囲の広さにカンパイだ。
ここでは熱冷ましとばかりに、じっくりと聞き入ってみるのもいい気分だ。
味わい深いスケールの大きい曲だね。
「ちょっとノリのいい曲を2曲やります。まずは久松史奈の・・・天使の休息」
おお!!懐かしいなあ。史奈ちゃんはルックスも含めてお気に入りだったなあ。
その美しい見た目にも関わらず、骨のあるワイルドでロックテイスト満載な喉を聞かせていましたっけ。
チヒロ嬢も青春真っ只中の頃、この曲に心酔していたのでしょうね。思い入れタップリに感情移入していましたよ。
思い切りエモーショナルにね。
それにしてもチヒロ嬢を見事なまでにバックアップする、バンドのメンバー達の手腕が光っています。安定感抜群だ。
この演奏に支えられていたならば、安心して歌えるというものさ。
はい、早くもラストだ。
強烈なバスドラムキックに先導されて・・・もしかしてこれは・・・?!
驚愕の「六本木心中(アン・ルイス)」だ。
イントロに流れるドラマティックなキーボードサウンドが超効果的。それに追随する歪みまくりのド迫力な分厚い驚異的ギターに戦慄が走る。
札幌界隈でのライブハウス名物ダンサー、アベさんは今回も元気一杯に駆けつけてくれて序盤から踊りまくり。
すでにステージ最前列はアベさん専用のダンスステップフロアと化しています。
VIP待遇だもんね。マジで。
アベさんがいるといないとでは歴然と盛り上がりに差が出てきます。当然この日はこれでいただいたも同然だ。ありがたいことだね。大船に乗ったつもりでバンド達もノビノビとプレイに専念できるというものさ。
で、この曲は女性シンガーにとってはスタンダードですね。定番中の定番。極め付けだ。
歌う人それぞれに個性が反映されていて興味深いです。
歌姫チヒロちゃんもノビノビとへヴィーに大健闘していましたよ。
オープニングアクトだなんて、もったいないくらいでした。
「ありがとうございました!」
ライブ後は恒例のタッキーによるいインタビューコーナー。
もちろんバンドマン達は入れ替え作業があるため、チヒロ嬢が受け答えに応じます。
「素晴らしい歌声でしたね」「このバンドは結成してからそれほど日にちが経っていないのですよ。楽しいメンバーばかりなので、また機会があればライブをやりたいです。
(事前アンケートに答える)思い出に残る曲は後半に歌った久松史奈さんの曲。学生時代によく聞いていたのです。まさかその曲をバンドで歌えるなんて・・・・数十年前からの夢・・・・・遂に念願が叶いました!
メンバー達は色々なバンドで活躍中で忙しいけど週に1回皆で集まって練習してきました。」
「一夜限りと言わずに今後の活躍にも期待しちゃいましょうよ!」
2、13:40~14:10
M’S SUBMARINE
80S J-POPS
このバンド編成はゴージャスですよ。
なんたって、8人編成の半分がフロントに花を添えるがごとく並んだ4人のレディシンガー達なんですからね。
まだ結成して1年ほどなんだそうですが、堂々たる振る舞いを見ていると、もう十年くらい活動しているバンドのようです。
でもこの日が初ライブだっていうんだから驚きだ。
バンドからのメッセージです。
「コーラスグループM’S SHIPSに所属する4人がバンドを従えて80S J-POP等をお送りします。」
バックに陣取る男性4人の編成は・・・・ドラマー。2段構えのキーボーディスト。エドワーズのブラックボディ5弦ベースを構える黒サングラス姿のベーシスト(セイモアダンカンの2ハムバッキングPUをマウント。メイプル指板。これをフィンガー&フラットピックの両方を駆使してプレイ)、白ボディのストラトキャスターを携えたギタリスト(ローズ指板)。
あれれれ・・・??!!先月ピグスティに出演してくれたDEBRY LITTLE THINGギターのラッチョとヴォーカルのヨッシーが来場!そうかあ!!ここのベースはDLTのヤッチ、ドラマーがチンパくんでした!
なるほど・・・そうかあ(笑)。
とにかく女性の4人たちが常に賑やかで、仲良しオーラを振り撒いてくれます。
皆、乙女チックで、はち切れんばかりのキャピキャピオーラに包まれていてすこぶる若々しい。
笑顔も絶えないから、観ているこちらサイドまでハッピーモードにあやかれるという図式だ。
女性4人お揃いの衣装は、黒のスカートにキンキンキラキラ眩き上半身。見栄え抜群でよく映える。
「優しいイケメンたちを従えるという念願が本日遂に叶いました。まずは2曲。昔のダンスナンバーで・・・チャチャチャ!(石井明美)」
原曲どおりSEの急ブレーキスリップとクラクションでスタート。
本物は大御所つのだ☆ひろさんのナレーションが入るところを、メンバーが振り分けて担当。
役割分担も均等に施されている。
オリジナルはトレンディドラマの走りともいえる「男女7人夏物語」のテーマソング。
バンドのコンセプトを見事に貫いているね。
チャーミングな振り付けも、バッチリ歯切れよく決まっているよ。息もピッタリ。
「愛が止まらない(ウィンク)」
ソロシンガーだろうがデュエットだろうが、4人もシンガーが在籍しているから、贅沢この上ないくらいに各自の良いところを最大限にフューチャーできる。羨ましい限り。
ダンサンブルビートのお次は可憐なる雰囲気へと一気に突入。
バブル全盛期を彷彿とします。景気の良かったあの時代をバランス良く反映させてくれるアレンジ。
シンセの響きが満載されていて、あの頃流行していた音作りが蘇っています。効果満点。
デジタルミュージックワールドにタイムスリップしちゃったみたいだ。
女性達が目配せしながらも、ちょっぴりはにかんだ表情がたまりませんなあ。
たどたどしい仕草なんかでも、男性客の熱い視線を独占しています。
もうこの辺に辿り着くと、だいぶリラックスしてきたのか、ノリも程好くこなれてきたよ。
これこそライブの醍醐味だ。だから止められないんだよね。一度でも味を占めてしまったら病み付きだ。
ここで彼女たちが、バックの男性4人を紹介。
「キーボードはリーダーのテクゾー。役柄で言えば校長先生。気遣いにかけては女性以上。女子力が高いマルチプレイヤー。
ベースのヤッチ。正直言って最初は恐そうだったんだけど、笑った顔は赤ちゃんそのもの。役柄で言えば給食のオジサン。
ギターはアベシン。役柄で言えば用務員のオジサン。振り付けチェックがなにかと厳しい。貴方だけちょっと手が上がってなかったとかね(笑)。
イシバシさんはドラムス。もうリズムが最高にキレッキレ。でも話してみたらホノボノ・・・。すみっコぐらしのキャラクターのよう。首に手ぬぐいを巻いている姿はいかにもこき使ってと言う感じで・・・あ!今も手ぬぐいをかけてくれましたよ。
それでは、和気藹々とまだまだいきますよ!・・・ギブ・ミー・アップという曲を知っている人はいますか?」「ハーイ!」「じゃあ誰が歌っているかな?」ピンスポット担当のマサが後方から大きな声で「ベイブ!!」
そうなのですよ。オリジナルはユーロビートの代表格マイケル・フォーチュナティのデビュー曲。それをベイブもデビュー曲としてカバー。共に大ヒットしました。
ウィンク同様にベイブも女の子2人組みなんだけど、こちらのほうは明るく健康的に弾けまくるタイプ。
シンセドラムの「ピュンピュン」打音イントロカウント。
ギターのリフに先導されながら、ステップを踏んだ4人が立ち位置入れ替わりをスムーズにこなす。
こちらからは自然なる振る舞いに見えても、実際は相当入念なる打ち合わせの繰り返しだったんだろうね。
まさに血と汗と涙の結晶だ。努力の結果は実ったでしょう。
「サンキュー!一緒に歌ってくれたらありがたいなあ・・・・英語の得意なメンバーが歌います。終盤にもってこいの2曲・・・・・(1・2.3~!・・・)あああれ?・・・・やり直し・・・・ロコモーション(リトル・エヴァ)」
オリジナルの作曲者は、言わずとしれたキャロル・キング。
でも私はあまり大きな声では言えませんが、ゴールデン・ハーフで知りました。
アメリカン・ハードロックバンドの元祖ともいえるグランド・ファンク・レイルロードがこの曲で全米1位に輝いたのも有名な話。
GFRはスタジオで遊びのつもりで演奏していたのに、名プロデューサーのトッド・ラングレンが「なぜ、その曲をレコーディングしないんだ!?」と言ったのがことの始まりなんだそうですよ。トッドよ、でかしたぞ!
ここでははち切れんばかりにラテン系のノリでカウベル連打。それに導かれるように観客とキュートにコール&レスポンス。
「英語歌詞のカモン、カモンをかっこよく言ってね!」
「はい、ありがとうございました。いやあ、楽しいですねえ。皆さん、どうですかあ~!?次で最後、まあ最後だから恥ずかしいこともやっちゃいますよ。
リーダーのテクゾーからクールに踊りを決めて!と要望がありました。
自分達ではかっこよく振りつけしたつもりなんだけど、どうもお笑い的要素が強いみたいです・・・・永山洋子で・・・ヴィーナス!」
なんのなんの、中々に堂に入ったステージングですよ。
ディスコの様相を呈してきました。魂を一旦リセットして、ガラッと空気感も豹変。
元々はショッキング・ブルーが生み出した永遠のロック。
「モーニング娘。」なんかもこのギターフレーズを参考にして売れちゃいましたねえ。
疲れ知らずの女性シンガー達も大奮闘。
「ありがとうございました!M'S サブマリンでした!」
無事にセカンド・アクトの役目を終えることができました。大成功!
再びタッキーが現れて息もピッタリの女性4人にインタビュー。こらこら、縦に並んだから会話しずらいぞ!(笑)
これじゃあ、まるでEXILEだね。
各愛称は「シイコ&マサヨ&モトエ&シノブ」
ロコモーションを歌ったモトエ嬢はアメリカに1年間留学経験があるそうで、いきなりその場で英語による自己紹介をふられた。
意気投合したタッキーいわく「一緒に仲間に加わりたかった!」とご乱心。
「年のせいなのか、ヒラヒラの振り付けが好き。M'Sシップスと言うコーラスグループで活動していますが、バックバンドをつけて歌うという夢が実現しました。
これもリーダーのテクゾーさんのおかげです。」
これからのライブ告知を済ませて、ステージを後にしました。
3、14:20~14:50
AS/MASSYS
この日1番の大所帯バンド。
なんたって総勢11人編成だよ。
さすがのSTAもこれには圧倒されて負けちゃいました。
よくもまあ、ステージに全員が上がれたものだ!
バンドからのメッセージです
今までにも何度となく説明してきましたが、とりあえずね!
「アズ/マッシーズのバンド名由来は、北海道弁(あずましい)から(落ち着いて心地よい)という意味合いから付けています。皆様に心から楽しんで頂けたら幸いです!」
ジャンルは、お得意の歌謡POPミュージック・・・もはや、野暮な説明なんて必要なしでしょう。
STAとは札幌でも小樽でも、数え切れないほどにタイバンを組んできた仲。
編成は・・・・ドラマーは数々のバンドに引っ張りだこの人気者テクニシャンゆうちゃん、トランペット&コーラスのあっちゃん、ボスのキョンキョンはボーカル&コーラス、黄色いTシャツがやたらと目を引くタッキーは黒のエレアコ・ギターを白ケーブルで接続してボーカル&コーラス、エレキ・ギタリストのムラチョムはメタリックブルーが鮮やかな光沢を放つボディカラーのストラトキャスター(ローズ指板。白いカールコードがなんともお茶目)を使用、女性キーボード奏者が2人でノリちゃんと着替えを即座に終えて再度登場のマリちゃん(KORG PS-60)、そしてボーカル&コーラスレディにちーちゃん、ブラウンサンバーストのアコースティックギターとサックス担当のこうちゃん、パーカッションガールはきよみん、最後に長髪を後ろで束ねたいかにも職人風ベーシストといった佇まいのジョージさん!(エドワーズの艶消し黒ボディ、ローズ指板)。
どうですか!物凄い人数でしょう!令和になってから心機一転、ニュー・アズマッシーズのお披露目です。
やっぱり5人も女性メンバーが在籍していると、みるからに華やかですな。そしてここのところ管楽器奏者が増えていて益々活気付いてきました。
サウンドに幅も得られてきたね。
司会進行役のタッキーがここではミュージシャンに大変身!
セッティング完了後、威勢良くはじまった。
「硝子の少年(KINKI KIDS)」で幕開け。
いきなりオープニングナンバーから日本屈指の懐かしき男性アイドルユニットの代表曲で攻撃だ。
タッキーが歌うジャニーズの名曲(笑)
作詞が松本隆、作曲が山下達郎という最強のコンポーザーが組んだ作品だけに鉄壁。
これを気持ち良さそうにタッキーがセンターで熱唱。
相変わらず高音の伸びや張りは絶品だ。
実はタッキーの体調はあまり芳しくなく心配されていたんだけど、そのことを知らない人達は普通に酔いしれていましたよ。
さすがだよ、タッキー!逆境を見事に吹き飛ばしたね。
ライブ以外にもずっと司会もつとめていたんだからそのバイタリティには脱帽だ。
どこからそんな屈強なるエネルギーが湧いてくるんだい!?
トランペッターが在籍するようになってから、アレンジにも余裕が感じられるようになってきました。トランペットが随所で耳をつんざくほどの猛攻。
(トランペットのあっちゃんは室蘭から通っているのですよ。よほどのバンド・フリークでなければここまでこなしきれないよね!)
ヒット曲をただ単にセレクトするだけではなく、ちゃんとライブ映えするあたりを持ってくるところなんて策士ですね。
「こんにちは!改めまして、アズマッシーズです!またまたやってきました!息切れして死にそうです(笑)。今回も皆さんと楽しんでいきたいと思います。聞いてください・・・・・・アニバーサリー(今井美樹)」
切ない女心を歌わせたら天下一品のちーちゃんが、心を込めて歌います。
めがねがとても良くお似合い。
トランペットがここでもイントロに流麗なる旋律を描きあげる。
キョンキョンのコーラスも重厚にサポート。原曲にできうる限り迫るべく頑張っています。このシチュエーションならば十分に
再現は可能でしょう。
申し分なき流れに皆、至福の時を共有。
口笛も、ピューピュー鳴っているよ。
贅沢この上ないヒトトキ。
役割分担もスムーズに、次々とボーカル・パートを渡しあい3番手はマリちゃんだ。
もう彼女にスポットライトが当たっただけで癒されモードてんこ盛りだ。
「後ろから失礼します(笑)。このバンドにはシンガーがたくさんいますので1曲ずつそれぞれが歌いますね。私も歌わせてもらいます・・・・いいんですかねえ??!!・・・」「いいですよ!!(笑)」「ありがとうございます!
私が若い、化粧品のCM、マイ・ピュア・・・・あ!!??言っちゃった!!(爆笑)尾崎亜美さんのマイ・ピュア・レディです!!」
前までの叙情的な雰囲気場面が転換しての、インパクトばっちりでキャッチーなポップ曲。
チャーミングでアンニュイな歌声に魅了されちゃった。
出色の完成度を誇っている。マリちゃんにとてもよくフィットしているよ。
老若男女が受け入れやすく、痒いところに手が届くという心意気。つくづく感心しちゃうよ。
トライアングルやボンゴを振り分けたパーカッション群のセンスもいかしているね。
ここで奏でられたアコースティック・ギターのソロが更なる高みへ導いてくれた。憎いほどの効果を発揮。
中間のヤマ場を飾るなんてゴージャス。
徐々に、ノリがつかめてきたところでメドレー
「YEAH!!・・・・奇跡の地球(桑田圭佑&MR,チルドレン)」
元気いっぱいなカウントから、
クラヴィネットのファンキーなイントロにのってタッキーが再びボーカル。
おお!大幅にレパートリーを入れ替えてきたね。
顔ぶれが変わったことに伴い、リフレッシュ。
まとまり具合もグッドだよ。
許容量の拡大率もアップでしょう。
もちろん、観客もそれに合わせて一心不乱でフリフリ。
各自が、その光景に刺激されたのかなあ。それにしてもよくもまあ踊りを覚えているね。往年の「踊らにゃあ損、損!」タイムに、誰もが体ムズムズさせられたことでしょう。
コール&レスポンスも快調!J-POPそして今度はディスコティックと、1ステージで数ステージ分のジャンルを堪能できるわけですからね。
皆さん青春真っ盛りの頃、相当にディスコ通いでフィーバーしていたのでしょう。
ここではタンバリンの刻みと、バス・ドラムのバックビートがタメ気味にキックされていて、アクセント的にも盛り上がる。
後半では、ツイン・ボーカルになって追い討ちをかけてくる仕組み。
キュートなマリちゃんのソロも光っている。
ジョージさんとゆうちゃんによるリズムセクションも燻し銀のビートを醸し出しています。
的確なるボトムを構築。
キョンキョンによるMC
「素敵なヒット曲を中心にお送りしております。私達も結成して何年になるのかなあ?・・・・13年??・・・・」「2008年結成だから・・・11年?・・・ごめん、計算できなくなってきた・・・(笑)」「タッキー・・・あああ・・・・・それにしても、皆しぶといね~!頑張るねえ!もう60歳!!・・・って、あれれ??・・・・シーンとしちゃった・・・・・やっぱりここではリアクションしてほしかったなあ(笑)。
皆さん、用意はできましたか?なんか疲れた?つい言葉が出てこない。
それでは11年経って初めてジャズナンバーに挑戦してみました!聞いてください!テイク・ファイブ!!」
またまた衝撃を与えてくれました。いい意味でも異色の取り組み。これは実力派の歌姫JUJUのバージョンだ。
超スタンダードだね。つぼを心得た贅沢なるセットリスト。
まるで、かやくご飯のよう。
リハーサルでも一致団結して、相当に力を入れて取り組んでいたもんなあ。
もちろんリードボーカルはキョンキョン。堂々たる喉を震わせて歌い紡いでいました。
それまでとは一転、グッとお洒落で大人のムードに。
グイグイとスィングしていて、このセレクションは大成功。遂に白日の下で証明されたわけだ。アズマッシーズの作戦勝ち。
アルトサックスやトランペットによるソロが哀愁の音色を振り撒く。管楽器が2人というのは責任重大だけど、大役を軽々とこなしていますね。しかもボーカルやギターやコーラスまでやっちゃってマルチだし。アコギのストロークがほどよいスパイスとなって響いている。チャレンジ精神旺盛なるバンドだ。大いに参考にして勉強させていただきますよ。
ベストセレクションを、硬軟織り交ぜ順序だてての配列。
まだまだ交互に愉快なトークは続く。MCも数人が交代でこなしていくユニークなグループです。和気藹々と和んでいる光景に、こちらまでもが癒されますね。
「ありがとうございました。やっと喋る事ができたね。」
それではここでタッキーが、一人一人を懇切丁寧にメンバー紹介。
仲の良さがホノボノと伝わってくる口ぶり。
人数が多いので中々名前が出てこない・・・これってマジなの?それとも本当にボケなの?途中で頭が真っ白になったからこの際開き直って演技をしていたの?まあ、いいや(笑)
とここで・・・・・・
タッキーが大失態!おふざけが過ぎたのか、メンバー1人の紹介を忘れてしまった!ひたすら謝るタッキー。
皆で大爆笑「ごめんね。緊張して何も言えない・・・」
すかさず会場の男性客達から「可愛い!!」の声。あれ?これってタッキーへの声援なのかな??
「お世辞でも、嬉しいです(笑)。一応メインヴォーカルとギターを担当しています・・・・。」
ラストはオリジナルで「明日へ」
会場のあちこちで、暗がりでも綺麗に光るネオンスティックが揺らめいている。
1曲入魂!このイベントのために特別なメニューを組み立ててきたというところが如実に伺えますね。
音楽のオモチャ箱を目いっぱいに、ひっくり返したような賑やかなるステージ運び。
締めくくりとしては、申し分なき采配が垣間見える一場面ですなあ。
各シンガーのキャラクターを最大限に活用するべく、効果演出を施す。
極上の歌メロディを主軸にすえて、エンディングまで一切ぶれることもなく貫き通してくれました。
演奏終了後はギターを急いで肩から外して、司会のポジションまでまっしぐらのタッキー。
「ハイ!真ん中の人はしゅっちゅう間違っていたけどとっとと帰ったみたいですね(笑)。
ではトランペッターのあっちゃんにインタビューしてみましょう。」
「私がこのバンドに加入したのは39歳の時かな・・・?バンド結成11年になるから、う~ん・・・考えてみたら3,4年前?今は45歳になります!」「あれ?さばよんでません?計算が合わない(笑)。どうですか?このアズマッシーズは?」「人が多い(爆笑)。ステージが暑い!ここは広いからまだいいけど、狭いステージだと、お前はあっちいけ、こっちに行け!と大変な思いをしています」
大所帯バンドの宿命ですな。
とにもかくにもお疲れ様でした!
****ライブ・レポートpart,1はここまで。続編もガンガンにいっちゃうよ~~!!よろしくね!!****
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