60年代初頭に登場したブリティッシュインベイションの重要なるバンド…
自分にとっては当時のイギリスに於ける本格派ロック四天王の一つ
ビートルズ、ストーンズ、ザ・フー、そしてこのキンクスだ!
キンクスなんて人を喰ったような名前だろうか
なんたって「変わり者」「変態」とかいうまことにありがたく無いネーミング
メンバーもあまりお気に入りでは無いそうだ
これだけではない
先のバンド達とは比較にならないほどこのキンクスは捻くれまくっている
オリジナル曲は単純明快で爽やかなる作品とは程遠い正にウイットとユーモア満載なんだから
まともな歌詞よりもありとあらゆるものに対する批判や皮肉を込めて輩出する
愉快痛快過ぎる程に
それは彼らが醸し出す激しくもカッコいいビートでも見事に反映されている
その響きはキンキーサウンドと呼ばれているのはあまりにも有名な話
日本での知名度や人気はそれほどでもないけど専門家筋からの評価はめっちゃ高い
デビットボウイ、エルビスコステロらも惜しみない敬意を払う
もちろん日本の名高いミュージシャン達からも
札幌にも2度目の来日の際に初めて来てくれた!
最初は正直、まあそれなりな期待感くらいの気持ちでコンサートに足を運んだ
それがしょっぱなからノックアウトされたよ!
捻りの効いた演出連発で貫禄丸出しに真骨頂だ!
いきなりド派手に背中一面ユニオンジャックが描かれたジャケットを着て、生ギター一本を下げたレイデイビスが現れ、たった1人で淡々と弾き語りをはじめた
え?!マジかよ…??!と観客が拍子抜けした隙を狙ったかのようにバンド達が現れてヘヴイなショーの開始!
憎い采配だよなあ
炸裂するリフの攻撃にアドレナリン噴出しまくり
もう全員やられっぱなしだった
中間部には演劇風なOperaナンバーのコーナーも設けられていて一体全体次に何が飛び出してくるのか予測不可能な塩梅
もちろんスタンダードと化した伝説の名曲も披露する事は忘れない
所狭しとばかりにアクションもサービス精神もたっぷりと施されている
美しいコーラスガールは当時のレイの奥様
プリテンダーズのクリッシーではない…(^◇^;)
キンクスの熱狂的なファンだったクリッシーはプリテンダーズでキンクスの曲をカバー
レイと結婚して子供まで授かった
更にはキンクス、プリテンダーズのジョイントで来日までして話題になった
結局は別れてしまったけどね…( i _ i )
70年代にキンクスの名を一躍轟かせたのはヴァンヘイレンがデビューアルバムで取り上げた「ユーリアリーガットミー」だ!
アマチュアバンド達がこぞってあのぶっ飛びイントロをコピーしまくったものだ!
レイとデイブ兄弟がキンクスの核
でもねー…この2人は何処のバンドみたいに仲が悪いのさあ…
ステージでも曲のエンディングでレイがデイブを殴りつける仕草でプレイを決めたりするし…これは振り付けだろうけど…
デイブの病とかでキンクスは活動停止状態なのかなあ…⁉️
是非とも兄弟仲良く、まだまだ元気いっぱいに復活してほしあなあ