小学生の頃、「トムとジェリー」が日本で初めてTV放送された
お風呂上がりにこれを見れるのが毎週の楽しみだった
今でもこのアニメを思い出すと、風呂上がりとリンクする
もちろんあの時代は白黒テレビだったけどね…(^◇^;)
当時のスポンサーはサンスターシオノギ
このコマーシャルソングを、まだブレイク前のいしだあゆみさんが歌っていた
「ペンギン、ペンギン、可愛いなあ〜🎶」
歌詞もよく覚えてる
その後、トムとジェリーは数えきれない程に再放送しているけど、もちろんスポンサーが違うからあのコマーシャルソングは無しだ…
日本脚本界の巨匠、倉本聰さんが個人的に敬愛する高倉健さんへプレゼントした脚本が「駅」
これをいたく気に入った健さんは、自ら映画会社へ売り込みにいき映画化が決定
映画会社はまあまあ売れるだろう程度にたかをくくっていたところ、ら予想の倍の動員を記録すること大ヒットだった
自分も封切り時には、群馬県の映画館で健さんに惚れ惚れしながら北海道の風景を懐かしんだなあ
舞台は北海道にある実際の駅が数カ所
そして数人の女性達
倉本聰さんが健さんをイメージして書いた作品だけにもちろん主演は健さん
最初から最後まで渋くてカッコイイ
特に語り草となっているのは、健さんと倍賞千恵子さんがカウンターで寄り添ってTVから流れる「舟唄」を聴きながら語り合うシーン
超有名だ
でもね、個人的にはオープニングのシーンがお気に入りだ
最初の駅は銭函
雪降るホームで健さんといしだあゆみさんが別れる場面
大御所の名古屋章さんと大滝秀治さんも、名演技を披露
可愛い息子さんが健気だ
で、到着した列車に乗るあゆみさんは席に着かず、涙を溢れさせながら精一杯の笑顔でビシッと敬礼をする
そのまんま無情にも汽車は発車していく
いしだあゆみさんが登場するのは、この5分足らずのシーンのみ
でもインパクトを残す熱演で見事にアカデミー助演女優賞を獲得した
納得だね
実は発車していても、いしだあゆみさんは微動だにせず、デッキに立ちながら半身を乗り出し左手のみを手すりに伸ばして右手で敬礼ポーズのままで遠のいていった…
あれは非常に危険でスタッフ達はヒヤヒヤものだったらしい
あゆみさんは細身だから尚更の事
鬼のカメラマン木村大作さんも相変わらずにいい仕事をしてました!!
ここからタイトルが流れてストーリーが動き出すのだ
銭函は小学生の頃毎夏、母親に連れられて海水浴に来ていたお気に入りの町
今も札幌の自宅から小樽へライブに向かう際にはよく銭函駅前を通る
先月も通ったばかり
踏切から左側にその「駅」のホームが見える
そして、必ずあのシーンがフラッシュバックする
実は映画では健さんが乗る夜の列車が発車してちょい切ない終わり方をしているんだけど、倉本聰さん脚本ではまだその続きがあるのだ!
明け方に雪の札幌駅へ列車が到着
改札口へ向かう健さんを、何と別れたはずのいしだあゆみさんがじっと立ったまま待っていたのだ!
この場面を是非観て見たかったなあ
撮影はしたんだけどカットしてしまったのかなあ…??!
ハッピーエンドよりは、哀愁のフィナーレをセレクトしたのか!?
確かに健さんならば後者が似合う…