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THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

Vehicle ♪  2009年 02月 03日

2009-07-11 22:54:54 | STAのレパートリー
ides of marchのビッグ・ヒット。
というか、一発屋でした。
曲名、バンド名を知らなくても、この曲は「聞いたことある!」という方、多いのでは?。
中心メンバー、ジム・ピータリックの作品。
彼が自ら歌っています。
ソウルフルに男くささ満点の歌唱。
ぐいぐいと聞くものをひきつけていきます。
ちょっと卑猥な歌詞ですね、乗り物と女性を絡めている内容といい・・・。
ブラスロックのお手本のような曲です。
ギター・ソロがまた時代を感じさせます(音色等・・・)。
STAの結成時からの十八番です。
いついかなる時でも、この曲は嬉々としてプレイしちゃいます。
しかし、「ビーグル」とタイトルを覚えているメンバーが数多く見受けられます。
それじゃあ犬の歌でしょ!!(笑)
この音源は、なかなか見つけることができません。
70年代ロック音源収集博士(?)のマサ&ノブでもアナログ・シングルしか持っていません。
以前、輸入盤のビルボード・コンピで出ていましたが。
通販企画ものでは聞くことができます。
その代わりと言ってはなんですがマサはこの曲のカヴァーは内外問わず多数、所持しています。
その中でも、オリジナルに迫るくらいにいかしたテイクは「ジョー・リン・ターナー」のカヴァーアルバムです。
ジョーの才能を再認識した次第です。
ちなみにジョーはこの企画CDで「アイム・ア・マン」「ギミ・サム・ラヴィン」のメドレーも収録しています。
で、話を戻して、そのides of march。
解散後、ジムはチェイスのファーストに楽曲を提供、「pure music」では、ゲスト・ヴォーカルとして参加。
ツアーにもボーカル&ギターで同行しています。
あの忌まわしい飛行機事故には、バスに乗ったために一命をとりとめました。
チェイスのリズム隊と結成したサバィヴァーで大成功を収めます。(チェイスのリズム隊はサバイヴァーが売れる前に脱退)
サバイヴァーではジムはキーボードに専念して新たにボーカルを迎え入れています。
当時は「商業ロック、スタローンのバンド」と揶揄されもしましたが、ジムもサヴァイヴァーも現在、現役で活動中です。
生でジムの「vehicle」を聞いてみたいものです。

2564MASA

canon ♪   2009年 01月 31日

2009-07-11 22:52:43 | STAのレパートリー
邦題「聖典」(1:05)
chicagoⅢの19曲目に収録。
james pankow作。
ブラス隊のみによるインスト・ナンバー。(この曲はもうロックではないですね)
3管編成ですが実はトロンボーンは2管で重ね録音しています。
オフィシャルでは,映像「real artists working」で見ることができます。
来日公演で披露したことも。テレビ放映もされました。
これを生で見た方達は貴重な体験をされましたねえ、羨ましい。
アルバムには3つの組曲が組み込まれていますがこの「elegy」が最後を締めくくります。
6楽章からなる強烈なるメッセージ色濃いこれらの楽曲。
「聖典」は2楽章目にあたります。
「Ⅲ」の11曲目にあたる「母なる大地」(mother)もそうですが、この組曲は人類の進歩による自然崩壊、公害、地球の危機、迫りくる核戦争、世界の崩壊と恐ろしいまでに訴えかけてきます。もう人ごとでは片付けられない深刻なる問題定義。
デビュー3枚目にして大真面目にこのテーマに取り組んだchicago・・・・・やはりただものではないです。
5楽章にあたる「近づく嵐」(the approaching storm)はSTAライブのSEに使用したことがあります。

masa2564bass

loneliness is just a word ♪   2009年 01月 31日

2009-07-11 22:51:54 | STAのレパートリー
邦題「孤独なんて唯の言葉」(2:35)
robert lamm作
chicagoⅢの2曲目に収録。
マイルス・ディビス風イントロのペットが強烈。
とても短い曲ですが、ハモンド・ソロのボビー頑張っています。
軽めのコーラスなどを絡ませて、独特の雰囲気を漂わせています。
ロックというよりも、もうこれはchicago風jazzととらえても良いのでは。
このリズムを体得するのにSTAも頑張りましたよ。
シングルに取り上げられてはいないのですが、絶対にこれ、やりたかったのです。初期のchicagoはliveで頻繁に披露していましたが、オフィシャルにて「カーネギーホール」(ライノ)で遂にめでたく日の目を見ました。
若かりし頃のchicagoのメンバー達が、忠実により熱く再現してくれています。
シングル「lowdown」のB面に収録されましたがもしかしたら、こちらサイドを好む人がけっこう多かったりして・・・・。
現在のchicagoがこの曲をプレイしたら、どんな感じになるのか、とても興味のあるところです。
原題も邦題もかっこいいですね!!


masa2564bass

25or6to4 ♪  2009年 01月 30日

2009-07-11 22:50:05 | STAのレパートリー
(邦題・長い夜)
言わずと知れたブラスロックの雄、シカゴの代表的ナンバー。
黄金期のコンポーザー、ロバート・ラム作。
彼は普段は、あまり受け狙い的創作活動はしないそうだったのですが、この時はちょっと意識して取り掛かったそうです。
で、曲は完成したのですが、詩のほうがなかなか思いつかない・・・。
夜はどんどんと更けていき、睡魔は襲ってくるし。(歌詞参照)
結局はその状態をそのまま歌詞にしたとか。
ちょうど、その時が「4時25,6分前」だったそうです。
彼の腕時計はいつも数分、狂っていたそうです。ところが世間ではその難解な詩の内容から「これはドラッグによる幻覚ソングだ。タイトルは薬の番号だ」とか議論が噴出したそうです。

MASA @ BASS

追記。
1971年、東京でのインタビューより。
インタビュアーの牧範之氏が「あの曲の歌詞の意味がわからなく、私が貴方の許可なく(長い夜)という邦題をつけました。許してくれますか?」、ロバート・ラム「(しばらく考えて・・・)いいでしょう。許してあげましょう。本当にあの時は長い夜でしたからね。
曲作りがどういうものか、知ってもらいたかったという内容です」。

masa2564bass

HANDBAGS AND GRADRAGS ♪  2009年 01月 27日

2009-07-11 22:48:48 | STAのレパートリー
CHASEのデビューアルバム「CHASE」(邦題:追跡)4曲目に収録。
邦題:ハンドバッグと正装(3:21)。
デビュー曲「GET IT ON」(黒い炎)で颯爽と登場したビル・チェイス率いるペット4本のブラスロックバンド。(トロンボーン、サックスは無し)
そんな彼等の第2弾シングルがこの曲です。
オリジナルは、マンフレッドマンのキーボード奏者、M d'abo。
ロッド・スチュワートのファーストソロにも、牧歌的アレンジにて収録されています。
スマッシュヒットもしています。
彼は「アンプラグド」でも取り上げていました。
さてchaseのアレンジは、彼等にしては(他の曲に比べて)比較的抑え目ではあります。
でもそこはそれ、あちこちに捻りが加えられていますよ。
まさにヴォーカルの聞かせどころソングです。
ハモンドがたんたんとかつ、渋く先導して曲は進行します。
中間部ではハモンドとボーカルのみで、ブルージーに決めて、そのまま一気にエンディングになだれ込みます。
そしてヒステリックなお約束ハイノートペットの乱れ吹き!
しみじみと心に染み入るいい曲です。
歌詞はけっこうナンパな内容です(笑)。
STAではCHASEに初トライした記念すべき曲。(ブラスはアレンジしてサックス&トロンボーンもアンサンブルに加わっています)
CHASEは3枚のアルバムを発表後、飛行機事故にてビル・チェイスはじめ主要メンバーが他界したために惜しまれつつも解散。
一度、来日もしていて、その時の武道館ライブがテレビ放映されました。
リズム隊は後に「サヴァイヴァー」に合流。
ブレイク寸前に、脱退後はフュージョンバンドを結成していました。
初代ベーシストは物凄いテクニックの持ち主ですよ。

masa2564bass

ALIVE AGAIN ♪ 2009年 01月 27日

2009-07-11 22:46:38 | STAのレパートリー
james pankow作。
「chicago11」発表後、不慮の事故により他界した、terry kathの後任として加入したドニー・ディカス。
彼の軽快なギター・カッテイングのこの曲で、再出発作品「ホットストリート(シカゴ12)」は幕をあけます。
第一弾シングル。(シングルはエディットされています)。
ドニーはテリーとはまったくタイプの違うギタリストで、それまでのシカゴ・ファン達の間でも賛否飛び交いました。(ルックスや髪型も話題に。「13」の後にバッドアチチュード!で解雇)
ちなみに私はギタリストとしては、嫌いではありません。
この時代(フュージョンブーム)の奏法や音色、なかなかに頑張っていますが、それまでの「これぞシカゴ!!」というインパクトを感じるまでには至りませんでした。
「ヒットするね」とは思いましたが。
とても聞きやすいコンパクトにまとまった曲ですが、ジミーならこの程度は、朝飯前でしょ。
テリーに捧げられた曲です。
最初のギターソロにはヴォイスモジュレーターを使用しています。(ジェフ・ベックがハシリです)
この頃の、ギタリストはこぞってこれを繋いでいました。
最近はほとんど聞きませんが・・・。
STAでは、ブラスに若干の手直しを加えて、エンディングも独自で考案、編成も流動的な時期に仕上げましたので、ツインギター、コーラス等、気を使いました。
まさにライブ向きのストレートな曲。
この曲を知らない人でも、即、のっちゃうでしょう!イエイ!!


masa2564bass

FREE

2009-07-09 23:28:17 | STAのレパートリー
邦題「自由になりたい」
CHICAGOⅢに収録。
robert lamm作。
2分チョットの曲ではあるが、物凄い疾走感。
一気に聞かせる。
まったく余分なものを排除し、ただ「自由になりたい。俺はただ自由になりたいだけさ。もう痛みや辛い日々はたくさんだ・・・」と若者の叫びをシュプレヒコール。
強烈なインパクトを残す。
もちろん、シングルヒット。
ライブの後半における熱狂ソング。
ただし、ライブではスタジオヴァージョンを更にヒートアップ。
ウォルターのすさまじいサックスソロが延々と繰り広げられる。
スタジオ版よりもかなりの長さ。
そのスタジオ版では「トラベルスーツ」という組曲の第3楽章に位置する。
これらはメンバー達の長期にわたる過酷なツアーを主題にすえた,楽曲群。
主にrobertを中心に構成。
ダニーのテクニカルなドラムソロからそのまま、「自由になりたい」へ繋がる部分は何度聞いても鳥肌もの!
そのままファンタジックな「自由の祖国」へ・・・。
「自由になりたい」は短くても、そこはシカゴ。
濃縮な楽曲である。
テリーの妙に黒っぽいヴォーカルは特筆すべき点。それにしてもrobertのバラエティーにとんだ曲の数々。
天晴れだ。

またこの曲はヴェンチャーズがカヴァー。
スタジオテイクと、
「ライブ・イン・ジャパン」が存在する。
もう一つユニークなところではジャズ界でもスタン・ケントンがカヴァー(ドラマーはピーター・アースキン!)している。
(しかも「Ⅲ」からレアなところを4曲も)


2564bass

i'm a man

2009-07-09 23:27:25 | STAのレパートリー
伝説のバンド「スペンサー・ディビス・グループ(スティーヴィー・ウィンウッド在籍)」の作品。
スティーヴィー&ジミー・ミラー(彼等のレコーディング・プロデューサー)作詞・作曲。
’67,3月の作品。
しかし、chicagoは大幅に歌詞を書き換えている。
また、現在もライブの後半における重要なレパートリーであるが、ツアーごとに自由な展開で進行。
スタジオでは、テリー、ピーター、ボビー、ドラムソロ、ピーター、ボビーの順で繰り広げられる。
ブラス隊は後半にほんの一瞬、顔を出す。
しがらみだらけの世の中に対して、不満だらけの若者達の魂の咆哮。
交互に歌われる3人のヴォーカルも各人のカラーが出ていてひじょうにおもしろい。
ダニーのドラムソロ、もうこういったパターンは彼にとってはお手の物。
全米ではシングルのB面ながらヒットした。
当時のchicagoの人気の度合いがよくわかる。

また、この楽曲は多くのミュージシャンがカヴァーしている。
ヴェンチャーズ、ジョー・リン・ターナー、キース・エマーソン(!!)、tops(日本のブラスロックバンドで女性ヴォーカルが日本語で歌唱)、また、ディスコブーム時には12インチ・シングルで「マッチョ」という覆面バンドがヒットさせている。

STAでも、2部構成、または時間の長いライブでよく取り上げている。
その場の乗り次第で、長さはいくらでも変わる。
ブラス隊はイントロからエンディングまで全員一丸となって、パーカション参加。
ヴォーカルも今後は、幾人かにバトンタッチスタイルで進行していく予定。
サダのドラムソロがノリに拍車をかける。


2564bass

beginnings

2009-07-09 23:26:33 | STAのレパートリー
デビューアルバム「the chicago transit authority(シカゴの軌跡)」収録。
robert lamm作&リードヴォーカル。
シングルカットされ、ヒットした。
しかし、シングル・エデイット・ヴァージョンはやや物足りない。(イントロからエンディングまで・・・)
愛の始まりを歌ったわけではあるが、最初があれば終わりがあるわけで,出会いと別れ・・・。
当時の彼等、特にrobertのこと、けっこう裏には政治に対する風刺めいた内容を含んでいると思われ・・・。
robertがある日、リッチー・ヘブンスのライブを観てインスピレーションが湧いたと言うあのイントロ。
映画「ウッドストック」を見れば一目瞭然です。
robertはかなりコンディションの悪い12弦アコースティックギターで曲作りを行ったらしく、実際のレコーディングでは状態の良いギターをレンタルしなければならなかったらしい。
この楽曲は、爽やかなギターストロークに導かれて、甘いボビーのヴォーカルではじまるが、徐々に熱を帯びていき、分厚い白熱のアンサンブルに盛り上がる。
そしてトロンボーンとトランペットのソロ・バトルに突入。
ワイヤレスの時代になってからは、ジミーとリーが舞台の左右に分かれて熱演してくれ、これでもかこれでもかの、迫力に圧倒される。
エンディングに延々と繰り広げられるメンバー全員による各パーカッションソロも特筆すべき事項。
この部分は、日本の伝説のバンド「ハッピーエンド」の楽曲にも影響をあたえている。
ちなみに、さりげなくrobertは後半のヴォーカル部に「gotta get you into my life」とbeatlesへのオマージュをシャウトしている。
私はこの曲を’84の来日公演で体験した。
(オープニングがbeginningsで、アンコールがgotta get you into my life!!)
補足として、ボサノヴァの女王、アレステッド・ジルベルトがカバーしている。まだデビュー直後のchicagoのこの楽曲をカバーするとはさすが先見の明あり。
本家chicagoに迫るほどの後半のソロ、また収録時間も長尺。
彼女のキュートでセクシーな囁きヴォーカルも絶品。

2564bass

一体、現実を把握している者はいるだろうか?

2009-07-09 23:25:41 | STAのレパートリー
原題does anybody really know what time it is?
デビューアルバム[the chicago transit authority(シカゴの軌跡)]収録。
robert lamm作&リードヴォーカル。
全米ではシングルカットされヒットしたが、ここ日本では「流血の日(someday)」のB面として収録。
大幅にエディットされている。
また、同じ音源ながらいくつかのヴァージョンが存在する。
アルバム、初期ライブにおいては「フリー・フォーム・イントロ」というrobertのpianoソロがイントロに付随していた。
また、ここ10年くらい前からはあのイントロでのリズムチェンジによる軽快なピアノの旋律部分がカットされている。
robertいわく「最近の観客はあまり長いイントロを好まないものだからねえ」とのこと。
そんなことないと思いますが・・・。
私はあそこの部分、大好きです。
あの箇所があってこそ、次のペットソロが更に光ります!(シゲのソロ、いつもながら気持ちいいよ)
そのイントロのピアノやトランペットのソロはガーシュインの影響大。
ベースラインもよく歌っていてここにもマーッカートニーらしさが垣間見れる。
コーラス部はビーチボーイズ風。
3番での「ニュースの解説風クロストーク」は、当時のS&Gの楽曲がよく引き合いに出されていた。
タイトルを直訳すると「一体、本当の時間を知っている者はいるだろうか?」
やたらと長く、哲学的な意味あいのタイトルだが、そこはrobert。
とてもキャッチーにコンパクトにまとまったポップソング。
アレンジなどもよく練りこまれていて初期のファンにとっては忘れられない楽曲。
今でもライブでの定番曲。
歌詞の内容は「時間とは?人生とは?戦争で人々が血を流して苦しんでいく時間はたっぷりある。時間を気にしてあくせく走り回ってどこへ行くの?
僕は全く気にしないよ。もっと大切なものがあるはず・・・・」。

2564bass