あつあつを召し上がれ

小川 糸「あつあつを召し上がれ」

たべものをテーマにした7編。
短いけど必ず泣ける。全てに泣ける。



バーバのかき氷
認知症の祖母が食べたい物を掴んだ孫娘

親父のぶたばら飯
亡き父の遺言に従い、プロポーズする際に父の愛したぶたばら飯を食べさせてみる。

さよなら松茸
10年の内縁関係を解消する日に能登まで旅行。楽しみにしてた松茸を堪能。

こーちゃんのおみそ汁
自分が死ぬ事をしり、幼い娘に料理を教えた若い母。娘が嫁ぐ日がやってくる。

いとしのハートコロリット
夫を亡くした認知症の妻。若き日、２人でデートしたパーラーへ夫と2人で訪ねたはずが…

ポルクの晩餐
愛人(男)と、思いでの地、パリで死のうとする男。


季節はずれのきりたんぽ
父の好物を49日に食べようと作る母娘の語り合いと、その日のきりたんぽの出来。


どこかでみたような設定も多いけど、楽しく読めました。食べることって、いいよね。
ちょっと、落ち込んでいるので、何か美味しいものでも食べに行きたいなぁ。

満足度90