読む日々

テーマばらばらの読書日記

しょうがない人

2012-07-15 | 
平 安寿子「しょうがない人」

同級生が社長を務めるネットショップで働く日向子43歳が主人公。
夫と中学生の娘と三人暮らし。

実家には老いた父母。
ヤンキーだった妹は早々と結婚し、3人の子を抱え夫の実家の家業ラーメン屋を営む。

パート仲間との会話を中心に、中年の女性が直面する様々な悲喜こもごもが語られますが、面白い!!!

中でも
自分はサラリーマンと結婚し、娘も私立に入れ、なんとなく妹に対して優越感を抱いていたが、ある日、実家を下宿にしたいと父母と妹が結託したことで、仲間はずれになる気分になる日向子の暴れっぷりが 「わかる~」って感じ。

私も姉ですからね。
ふだんなんでも抱え込んで「あ~大変」と言いながらも、「自分がやらねば」との使命感の燃えてたりする。
なので、やらなくていいとか、自分抜きで進む実家の話に素直に乗っかれない。

他にもいろいろ、似たような世代ゆえに「あー、わかるわかる!!!」が一杯でした。

リアル過ぎて切なかったけど、読後感はよかったから

満足度85