読む日々

テーマばらばらの読書日記

荒野

2012-07-02 | 
桜庭一樹「荒野」


幼くして母を亡くし、作家の父と、家政婦と暮らしてきた荒野という女の子の、中学入学から高校三年までの日々。

クラスメイトの母親と、女たらしの作家の父が再婚。
そのクラスメイトと荒野は惹かれあい・・・。

子供から大人に変わって行く心情が、とてもよく伝わってきて「懐かしい」と思える内容でした。
お父さんの「たらし」ぶりにはビックリですが。

でも、娘をいとおしく思う気持ちは伝わってくるし、継母もいい感じ。

でも、なにか得られたかというと、この歳ではもう「ノスタルジー」しか得られませんでしたが
若者にオススメです。


満足度70


テルちゃん

2012-07-02 | 
玄侑宗久「テルちゃん」

フィリビンから嫁いできたエテル、通称テルちゃんの日々を、義姉の目から綴る物語。
テルちゃんのダンナさんは、幼い子とテルちゃんを遺して亡くなるのだけれど、テルちゃんはその後も姑と息子とともに日本に残ります。
そんなテルちゃんに感謝し、テルちゃんとの関わりを通し、自分と親との関係も見つめ直していく主人公。

親子、義理の親子、家族、血のつながり、恋、について色々と考えさせられました。

満足度90