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読む日々

テーマばらばらの読書日記

パーソナリティ心理学

2019-06-22 | 
「パーソナリティ心理学」
人間科学、自然科学、社会科学のクロスロード
榎本博明、安藤寿康、堀毛一也著


自己(エゴ)について知りたくて、哲学のコーナーをウロウロするも、目的の本は見つけられず代わりに借りました。

性格について、3つの視点からそれぞれの専門家が教えてくれるテキスト的な一冊。

基本的な知識がないので読むのは大変でしたが、勉強になりました!

パーソナリティの測り方に、ビッグファイブが紹介されていて、もともとテストしたりしてたので、なかなか裏付けのあるテストだったんだなぁ、と思いました。

私は誠実性が高く他は普通。
知的好奇心が強く、新しいことに挑戦し、経験や知識を増やしていて、問題解決意識が高い。新たなる可能性を見つけることが得意。新しい道具や情報に興味を持ちやすい。

と。新しい物好き、は完全にそう!!
後ろはあんまり振り向かないし。もともとは。

ここ数年、自分の何がダメなのか?と反省や後悔や振り返りばかりしてて本来の自分から離れていってしまっていた不安感が強かったんだけど、最近立ち直りつつある。そしてこの数年を経て気づいたこともたくさん。
私は私が思っていたような性格ではなかった。
そして、人からも否定されやすいなかなか受け入れられなかった自分の性格を受け入れられるようになってきた。

自然科学の面からは脳の機能や遺伝子、神経伝達物質からの説明や、社会科学からは社会の中の個人について、とか比較的分かりやすく教えてくれてます。

とくに社会科学のところで覚えておきたいなと思ったのが

・行動遺伝学に拠れば、家庭環境はパーソナリティに殆ど影響しない。が、固体化にはダイナミックに寄与している。

・IQが高い人や、ビッグファイブの誠実性が高い人ほど学業成績が良く、学び方は教え方は関係ない。但し、自分に合った教わり方、学び方はある。

・職業にはパーソナリティの個人差が強く関わっている。

・ポジティブ情動の人は病気になりにくい。

ってあたり。

性格で、生まれつき決まってること、は受け入れなきゃなんだわね。
宿命、カルマ、みたいなものか?
で、それを受け入れた上での行動は、後天的要因で決まる、ってことでいいのかな?

なかなか奥が深いですが、少し楽になりました。

自分でまとめた文をさらに読み込んで、身につけていきたいです。

倒れない計画術

2019-06-06 | 
DaiGo「倒れない計画術」

知人から貸してもらいました。
DaiGo的な計画術。

人は「計画錯誤」を起こすため、モノサシがずれているのでら自分の行動にかかる時間を量る(モノサシを正す)→15分単位の休憩時間を作り、決めた時間に集中する。
マルチタスクではなく、シングルタスクで実行。そうしないと物事の進行具合が低下する。
その理由としては、脳の疲労のタイミングというのは物事を変更した時だから。

とかいうような事が最初に書かれてた。

その後、計画を遂行するための
MACの法則、というのが説明されていて、これが役に立った。

M=Measurable(メジャラブル)測定可能性
・・・目標(ゴール)が数字として測定可能なこと。

A=Actionable(アクショナブル)行動可能性
・・・目標(ゴール)を正確に把握し、そこにたどり着くまでのプロセスを明確に書き出せること。

C=Competent(コンピテント)適格性
・・・目標(ゴール)を達成する事が自分の価値観に基づいていること。

とくにCompetentが大事。納得している、という事が最重要ポイント。

この「MACの法則」を使って目標を定めるにあたり、サポートテクニックとして使えるのが「疑問型セルフトーク」。
自分に言い聞かせるのではなく、問いかける。

①できるのか?M②なぜしたいのか?C③どうやるのか?A④いつやるのか?M×2⑤もっとうまくやるには?A×2

但し!!否定的な疑問は使わない。
「できないのではないか?」「無理なんじゃないか?」は逆効果。

という箇所がめちゃ響いた。

例えば
やりたくない仕事を振られた場合、
「なぜやりたくないか?」を考えてみる。そうすると少しCに近づく。やるべき理由を見出す。

次に参考になったのが
日本人は98%がネガティブ。ゆえに段取りが必要。
これを防衛型ペシミスト(OP)特徴として、「次は失敗するかも」

逆に、戦略的オプティミスト(SO)の人は根拠なく「次も大丈夫」と考えられる。(ポジティブ)

セロトニンが多いと安心とやる気がアップ。そのセロトニンを運ぶたんぱく質がセロトニントランスポーター。その数は遺伝子で決まる。

日本人はL型が19%(longか?)
S型が81%(short?)

L型はSOで、S型がOP。
SOは失敗してもすぐに立ち直り、すぐ次のチャレンジができる。このタイプは段取りするよりトライアンドエラーを繰り返す方が早く成功に近づく。

って、ここまで読んで

息子これ!!と。
私もこっちかも???


って事で、必要ないかも??と思ってしまった。

あとは流し読みで終了(・_・;

自民党本流と保守本流

2019-06-06 | 
田中秀征「自民党本流と保守本流」



知人より借りました。
BRUTUSの本特集で見かけて、読みたかった本。
買ったと聞いていたので、いつか借りたいな、と虎視眈々とチャンスを狙ってました(大袈裟)

自民党は、自由党と民主党がくっついて出来上がった政党。そこには石橋湛山思想が流れている自由党系の保守本流→鳩山一郎、吉田茂、石橋湛山かスターター。但し石橋湛山と吉田茂は後年断絶。その後知的集団に、池田勇人、石田博英、宮沢喜一、加藤紘一、与謝野馨、著者等の宏池会メンバー。武闘派集団に、田中角栄等の経世会メンバー。盟友は大平正芳らがいた。

民主党の主軸は岸信介。

そもそも戦争に対する考え方が大幅に違った2つの党が、戦後の冷戦勃発でアメリカの、対日政策が180度変わってしまい(日本を徹底的に弱くする→中国が共産化しちゃったから日本には防波堤として強くなってもらわなくちゃ)、その事で保守内対立を一時休戦して出来上がった政党なので、冷戦終結後は存在意義があやふやになった模様。

すごーい、スマホに名前入れると全員一発で変換されるわ。

これらの保守本流から総理大臣がで続けていたのに、バブル崩壊や小選挙区制や汚職事件で宮沢内閣がボロボロになり、離党した細川護熙が首相になったり、(だけどこの人は保守本流だし、宮沢喜一も応援してたと後でわかる)
その後
2000年に小渕さんの死去、加藤の乱、小沢一郎グループの離党ですっかり勢いをなくしてしまい、そこから岸信介の流れの自民党本流へ首相の座が移っていく。

難し過ぎて整理しながら読み進めました。



国粋主義者の岸信介に安倍首相は心酔してるぽいもんなぁ。

筆者は現在の行き過ぎたナショナリズムに危機感を抱いてるぽい。

保守本流側の人の書いた本だからいいことしか書いてないのだろうけど、色々知らなかったことを知れて、読んでいて本当に面白かったです。

心に残ったのは
ナショナリズムは社会主義より怖い、民衆の感情だから、程度が難しい。

てのと、

時代が危機に臨んだ時、凡庸な人が政策決定の場を占拠していたら危機は決して避けられない。
第一次大戦も第二次大戦もそうだった。

というくだり。

ドイツの事にも触れてましたね。

私は、クラウス・コルドンのベルリンシリーズを読んだ衝撃が忘れられなくて。
本当に政治家は、ナショナリズムの空気をコントロールできる人たちで構成されて欲しいと思います。

政治に詳しくないので難しい部分も理解不能な部分も多々ありましたが、わからない人にもわかりやすく伝えてくれる、結構オススメの一冊かも知れません。

満足度90

そして生活はつづく

2019-05-27 | 
星野源「そして生活はつづく」



知り合いが、面白いから、と貸してくれた。
歌手と役者の星野源は知ってるけど、モノ書きの星野源は初めてだったから、

ふーん?

と思って読み始めた僅か3分後。
笑いを堪えるのに必死になってしまってた・・

とにかく面白い!!と読み進めていくうちに、途中でなんだか深いお話に変わったり、世の中の愛、みたいなのを感じてしまって今度は涙を堪えるのに必死。

すごい人だなぁ、星野源。

歌詞もいいなぁ、とか思ってたけど、どうも曲調と歌い方がそんなに響かなくて。全然嫌じゃないけど、むしろ好きな方かもだけど、大好きな米津玄師を置いて代わりに聴きたいか?と自分に問うたら、激しく否、みたいな。
いやまあ、ここ1年の私は他のなんてほぼ聴いてないんだけどさ。

ともかく。
言葉の扱い方、文章の組み立て方、がものすごい。何より、人生の拾い方がすごいなぁ、と。

出てる本、すべて読んでみたいなぁ。

一般人?てか私??が気付けていない世界に気づける感性の方々が表現してくれる世界。

たくさん触れていきたいな。

満足度100


淡島百景

2019-05-15 | 
漫画「淡島百景」1〜3巻

志村貴子



貸していただきました^_^
宝塚音楽学校の今昔を舞台にしたアンソロジー的な漫画。まだ続くようです。

宝塚が舞台の漫画といえば、私世代は何と言っても「ライジング!」ですが
あのような具体的なレッスンや演目や、演出のお話ではなく。

個人個人の物語が、淡島音楽学校で絡まって解けて、歴史は巡って・・というストーリー。

3巻に、今までのおさらい、として相関図の紙が入ってました。これ見ながら読めば良かった笑

個人的には、昔音楽学校で同期だった3人が今現在芸能界に身を置いている関係のお話が好き。1人は芸能事務所の方になってますが。

ボタンのかけ違いが、ひとりの人のお母さんの言葉で、心が解けていくところが圧巻です。

続きも読みたいからね。よろしくです^ ^