とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

佐伯祐三展(東京ステーションギャラリー)

2023-03-19 23:30:00 | 美術館
東京ステーションギャラリーにて、「佐伯祐三ー自画像としての風景」を鑑賞。
東京ステーションギャラリーは初めて訪れたが、赤レンガの壁が西洋絵画を引き立てるようで、心地よい。

佐伯祐三は、1898年に大阪に生まれ、東京美術学校を卒業し、1923年に渡仏。
1926年に一時帰国し、東京の下落合や大阪で過ごすも、1927年に再渡仏。
1928年に滞在先のパリ郊外の病院にて30歳で亡くなった。

学生時代の自画像から、下落合の風景や大阪の滞船、またパリの街並みや建物までの作品の変遷をたどることができる。
下落合の風景の電柱や坂道、滞船の帆柱など、線を使って、鑑賞者の目線を操り、絵の立体感や動きを演出しているように感じた。
パリの街並みでは、壁や扉など、建物の一部にフォーカスすることで、その重厚感や存在感を伝えようとしていると感じた。

絵画は、目の前の絵を見ているようで、その絵から受けたインスピレーションをもとに脳内で再構築した感性を味わうものと言われている気がした。
なので、画家の技法だったり、対象のデフォルメの仕方だったり、それらから画家の想いと一体化したり、反発したりというのが楽しみである。
そういうことを再認識できた。



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